試験当選後の飲み会で、受験回数・学歴・勤務先・使用テキスト類でマウントを取り合うみっともなさが、しょぼい当業界の風物詩。そのみっともなさを避けるベストの手段が、1次過去問はTACメインで過去マス併用。ハイブリッド型の選択です。
11月に快調なヒットを飛ばしたこのサイト。過去問2強を選択するなら、2次兼用できる重要知識はTAC5年の一択で、そうでない科目は過去マス10年を選択しましょう。
過去マスで10年分の答を覚えるパターン学習は、過去の出題範囲に焦点を当て、それに基づいた解答パターンを学ぶことができるため、1次試験を短期で労せず合格できる利点があります。しかし近年の2次試験は過去問の答を覚えるパターン学習を明確に嫌うため、過去問の答をマスターするD社本に依存すると、2次試験対策では大きなマイナスからスタートすることになります。
2次試験では、文章理解力や論理的思考力が重要となります。1次試験で学んだ基本的な知識を用いて、文章の構造を理解し、適切に並べ替える力が求められます。TAC5年分の1次試験の過去問を用いて、問題そのものの順序や文章を並べ替える力を鍛えることで、2次試験にも通用する読解スキルや思考力を高めておくのが、上位5%が選ぶ進め方です。
特定の科目が2次試験においてそれほど重要でなく、かつその科目の知識が大きく変化していない場合、過去問完全マスター10年を利用して効率的に対策を進めることができます。このアプローチは、該当科目において優れた問題解決力を身につけるために有益である可能性があります。自分はTAC信者!過去マス信者!とゴリ推しするのではなく、本来の相手のニーズに応じて柔軟に使いわけをする時代が始まっているのです。
【2024最新】過去問2強はTACの3勝2敗1分 / 10年分の答を覚えてよいのは「経済」「運営」
ド苦学短期クジ当選!を謳うSNSや動画勢は、詰まる所で視野が狭い。マイ合格自慢をゴリ推すその姿勢では、あっという間にベテループ送りの刑に遭います。

自分が過去マス信者だからと、D社一択を誇張する業者には要注意。上記の使い分けを心がけると、その2/3の時間で同じスコアが取れる上、2次ガチャの当選率がおっきく上がります。
傾向変化が少ない「運営」「経済」→過去マス10年の利点を満喫
過去問の答を覚えてしまうD社ノウハウは、2次対策に関連しない科目に限れば超有効に。なお近年の作問傾向から、「運営」⇔「事例Ⅲ」は既に別科目と捉えることが最新です。
特定の論点やテーマに焦点を当て、それに関連する過去問の答えをマスターするアプローチは、覚えやすい特長があります。これにより、重要なポイントや問題の本質に集中し、効果的な解決策を身につけることが可能です。「過去マスを使えば合格できる!」とする主張は、特に「運営」「経済」に限ると合理的と言えます。
出題傾向があまり変化しない科目については、10年分の過去問を使って問題解決力を養うことが有益です。これにより、科目全体の理解を深め、様々なケースに対応できるスキルを磨くことが可能です。特にこの場合、それなりのボリュームがあるテキスト相手の理解でウンウン唸るより、過去マス10年の答を覚えるお勉強が得策と言えます。
特定の科目やテーマが2次試験や実務においてそれほど重要でなく、かつその領域の知識がある程度安定している場合、その科目を後回しにして他の重要な科目に焦点を当てることが良い戦略となります。これにより、より効果的な学習計画を構築し、全体的な試験対策の優先順位を考慮することができるのです。
傾向変化が激しい「経営」「情報」「法務」→TAC5年+テキスト重視に
1次他科目と使う過去問集を変えると「慣れるまでの情報コスト」が発生し、オツムと懐の余裕が少ない情弱勢では選択しにくい。このような参入障壁を利用して1次スコアを差別化するのが、上位5%のコツです。
企業経営理論は急速に変化しており、特にコロナ禍以降の状況や市場の変動は非常に大きな影響を与えています。古い10年分の過去問に固執すると、最新の事例やトレンドに対する理解が不足し、現実のビジネス環境に対応できなくなるうえ、あの意地悪な2次事例で連続ベテループにハマる懸念が高まります。
経営情報システムは急速に進化しており、テクノロジーの進歩や新たな課題が絶えず発生しています。10年分の過去問ばかりを頼りにすると、最新の技術や情報システムの動向を把握できないため、効果的な対策が難しくなります。出題の新論点に迅速に対応する能力が求められます。
経営法務は暗記だけではなく、法的な問題に対する理解と論理的な思考力が求められる科目です。作問傾向が毎年変わり、論点や問題形式が毎年微妙に変化する中で、10年分の過去問ばかりに頼ると、出題の趨勢に適応できず、正確な解答が難しくなります。この科目の時点で、10年分の過去問を覚えるお勉強が間違いであることに、気が付くセンスが求められているのです。
試験の最終合否を占う「財務」~マイ立ち位置次第で柔軟に
「財務」の強みが有利になるのは受験1~2年目に限定で、3年目以降のコスパが悪いベテ受験は控えます。逆に2次は2割で受かるガチャなので、諦め悪く受け続けることも選択肢の一つになります。
経理や会計に詳しい方が1次「財務」に取り組む場合は、D社のように誤りだらけの過去問集より、信頼性が高く確かな解説や解答例を提供するTACを選ぶべきです。この場合、事前の専門的な知識×1次「財務」の出題姿勢が正しくミックスし、2次「事例Ⅳ」好得点と併せて、速やかに試験を卒業できる期待が高まります。
会計に不慣れな方が「財務」科目に取り組む場合、10年分の過去問をテキスト代わりに使用することは、基本の一から堅実に学ぶ手法として有益です。このアプローチは、基礎知識の定着や問題解決力の向上に寄与する可能性があり、特に1次「財務」60点であればこの方法で十分クリアすることができます。
2次試験の「事例Ⅳ」では、過去問の答を覚えるだけでなく、柔軟で応用力のある解決策を考える必要があります。そこで過去マスに頼った場合でも、事例Ⅳ対策では単なる答えの暗記に留まらず、問題の本質や論理的なプロセスを理解し、応用力を身につける努力が必要である点に留意が必要です。
今日のまとめ
D社ノウハウの対極に位置するのが会計ルール
①しかし過去問回転学習有利は両者に共通し、②過去問+テキストを科目別の特性に応じて使い分けると有利になり、③2次の特性を最初に押さえて1次を始めることが常識に。(100字)
試験のクジを1回当てた程度のお子ちゃま自慢と異なり、試験を14年間評論してきたこのサイト。その最大の強みは上位5%による、2次対策を踏まえたベストの1次対策です。