この星で一番最後の過去問解説。毎朝ウルっとするか、イラっとしてガバっと跳ね起き学習するか。夏の朝は2択で始まり。

【事例Ⅳ】計算重視から記述重視へ

実力に応じた点差はつくが、
努力に応じた点差をくれない。

Ⅳ対策なら十分やった。模試や演習ならいつも70点。ところが本来知ってる「1次」知識だらけの作問なのに、出題側が少し本気を出して捻りを入れると、5,000人のほぼ全員が枕を並べて討ち死に。

それはズバリ、受験側の努力の方向性が間違っているからです。

【事例Ⅳ】80点ハネ満合格の理想と実際

1⃣出題変化~計算重視から記述重視へ

5,000人が枕を並べた「Ⅳ」対策とは、過去問解法ノウハウ本やイケカコ推奨スクールが横行するように、ミソもクソも計算偏重。すると8割落とすための作問は、理論や記述重視にシフトする。それは結果論で言ってしまえば当然です。

2⃣80点ハネ満合格の理想 ~なぜ80点をたまたま取れるか

でもなぜ計算問題をたまたま当てると80点ボーナスをくれるのか。それは計算問題には、①理論が身につく教育効果 ②試験で点差が開く選別効果の2つがあるため。今回正答が難しかった以下2問で確認します。

参考記事+解答エクセルはこちら。

第2問(設問3 配当割引・定率成長モデル)

〇計算ピタリで80点×ドボンするパターン
①論点の特定企業価値FCF×NPV
②計算パターンの選択配当割引
・定率成長モデル
V=D1/(r-g)
税引後CF×現価係数
③計算条件の読み取りV=190
D=3.80(←FCF)
r=3.30(←WACC)
g=?
×営業CF
×現価係数表
④計算結果の検証g=0.0127×××

点差がつくポイント
①企業価値DCF⇔投資経済性計算NPVを区別する
②配当割引・定率成長モデルの式が浮かぶ
③企業価値V、D(設問2FCF)、r(設問1WACC)の決定
④Dを1年後の配当D1に増やす
⑤方程式で成長率gを求める

当問は、①NPV(意思決定会計)ではなく企業価値DCF(ファイナンス)論点の出題。すると現価係数表がないと慌てず、②配当割引モデル(定率成長)を素早く使って計算したか。しかし③設問2&3の正答が前提になり、④定率成長モデルの細かい点も聞くため、計算結果は完答しにくい。そこで計算過程で部分点を与えてくれる良問です。

ところがうまいこと計算結果が当たると、それがそのまま+αのボーナス点に。

第3問(設問1、CVP予想PL)

1.論点の特定CVP分析
①直接原価計算PL
②予想PL
2.計算パターンの選択売上高(V)変動費率(C)固定費額(C)
3.計算条件の読み取り量の増加
1,503+550
率の増加
69.66%
↓ 外注費のみ7%増
額の増加
+34
4.計算結果の検証2,05373.30%
472

点差が付くポイント
①直接原価計算PLの作成
②予想PLの作成(感度分析)
1)変動費率(C)の上昇
2)売上高(V)の増加
3)固定費額(C)の増加
4)営業利益(P)の計算

逆に当問は、①当期の直接原価計算PLをまず作れば、②予想PLの1)変動費率、4)営業利益と解答手順のヒントが示され、出題側としては完答して欲しい問題です。ところが感度分析の条件読み取りは親切ではなく、計算や再計算する時間の余裕もない。

よって3.の条件読み取りをたまたま一発で当てたか。それがそのまま+αのボーナス点に。

2⃣80点ハネ満合格の実際 ~なぜ60点前後に落ち着くか

「ボクはⅣで70点!」「いや私は80点!」 そんな合格自慢を聞かされるとつい羨ましくなり、過去問の解き方を覚えるノウハウ学習に邁進しがち。でも残念、それも違います。

過去問と同じ問題は出ないのに、
過去問の解き方を覚える受験指導が横行する。

「2次」対策で小難しい過去問をクソ難しく解かせ、何となく勉強した気にさせて合格するまであきらめず何年でも受けていただく。そんな既存の受験ビジネスを観察した出題側は、「違うよ、Ⅳはもっと簡単に解くんだよ」。こんなヒントをポンと出します。

第2問(設問3)のヒント→「財務」H28第16問 企業価値、配当割引モデル

1年後の配当は 105 千円、その後毎年3%の成長が永続することを見込んでいる。割引率(株主資本コスト)が年5%である場合、配当割引モデルに基づく企業価値の推定値として最も適切なものはどれか。
×ア 1,575 千円
×イ 2,100 千円
×ウ 3,500 千円
〇エ 5,250 千円

今日のまとめ

受験側の誤った努力の方向性。つまり猫も杓子も過去問の解き方を暗記し計算練習に明け暮れる学習スタイルを、誰でも知ってる「はずの」1次知識を使って是正するのが出題者。

そこで昨年までは計算重視、だから今後は知識を重視! おや残念、そんなスクールやサークルの口車にうっかり乗ると、試験の合格はまた一年単位の先送りです。

診断士「2次」とは、合格くじ引きに代表されるハイリスク・ハイリターン型の試験です。その時「ボクは計算重視で80点!」の一本足打法も当然アリ。でも当サイトなら、計算⇔記述をバランス良く、分散効果でリスクを下げて確実な合格を目指します。

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ノウハウ君と多年度ベテの合格自慢を一掃すべく、難関国家資格の称号を投げ捨て、「1次」合格時点で〇〇診断士を名乗ってOKとした出題側。ふぞろい200hでコロコロ2割受かるなら、最新ふぞ14の発売を待ち、その真逆をすれば確実5割はイケるだろう。新たな仮説が始まります。

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