再現答案を片手に、各社の分析会めぐり。
260~280点の開示高得点ホルダーほど、各スクールの答案分析会をはしごし、自分の合格を確信して発表日を迎える。
するとその好意的な口コミをより多く誘発すべく、スクール側はエース級講師による渾身の模範解答を用意し、ついでに来年のスクール選びを検討する方の誘客も怠らない。そのライバル争いに、11/4(日)実施というやや後出しなスケジュールで殴りこみ。それがあのEBAの江口先生です。
【11/4(日)EBAスクール解答分析会】自分の合格は確実?たまたま? 分析会の内容予告
解答分析会の内容をPDFや動画で提供するスクールは多くても、ぶっちゃけよそ行きの優等生発言ばかりで詰まんね。そんな方を対象に、11/4(日)分析会のアウトラインを先生ご許可のもとネットで公開します。
※以下転載。ただしネット開示用に表現の一部を丸めており、原本そのままをお見せできないのが残念です。※
全体の印象は以下です。
事例Ⅰ 変わらず
事例Ⅱ やや難化(資源整理ができないと厳しい)
事例Ⅲ 易化
事例Ⅳ 難化(A評価の取りやすさで言えば易化)
今年の2次試験もとても美しかったです。特に事例Ⅰの時制、事例Ⅱの資源の使わせ方には脱帽です。「こんな事例問題が作れるようになりたい!」心からそう思いました。
事例Ⅰ
資源マネジメントの意識をもち、その訓練をしていれば対応できる問題です。
第1問でニッチ戦略を選んだことと、A社が「研究開発型中小企業」であることを繋げた方は一等賞です。
第2問(1)で「最終消費者市場」と研究開発特化を繋げれられた方も一等賞です。この問題はバリューチェーン問題です。やはり今年も資源マネジメントが重要な問題でした。
第2問(2)で「A社の強み」を想定できた方は70点答案のチャンスが。
第3問の組織再編は読み取りにくいですが、機能別組織→チーム組織の問題です。チームは今年の1次試験で出ています。期待効果は「状況変化に柔軟かつ迅速に対応して新しいアイデアの開発や問題解決」で。
第4問の動機づけも今年の1次で出ていますね。ちなみにダイバーシティも必要です。理由は分析会で。
事例Ⅱ
模範解答や再現答案のうち、B社の「立地」の視点を欠いた答案は致命的です。発表後の出題の趣旨に「立地」というキーワードが出ると予想します。
3C分析結果で得られたB社の成果は「立地上の優位性」です。この視点が持てないと第4問がもれなくポエムになります。「夜の活気」すら無視する解答は論外ですが、B社の経営資源制約を無視した解答は加点されようがありません。
この問題は立地(=リーチ資源)を意識すると、「B社の経営資源だけで」なんとかなります。2次試験の美しさを存分に味わえる良問です。あと従業員のコミュニケーションは、家族従業員3名しかいないという資源制約無視したら×です。具体的には、「夜」のサービスは加点されません。夜通し祭りの案内なんてやめてください。
事例Ⅲ
「ジャストインタイムな生産に移行するため、C社では段取時間の短縮などの改善によってそれに対応することを会社方針としている」という記述が表す様に、1つの改善にとどまらず全社的な生産管理の効率化に波及させる、とても素晴らしい事例だと思います。
設問解釈で解答するレイヤーが明確に決まります。しかも第3問は生産計画限定で、理論が非常に絞りやすい問題でした。今年のサプライズはマンマシンチャートでしたが、当然今年の1次試験で出てるので対策できたと思います。第2問の20点は、ズバリ当てた方にはかなりアドバンテージになったと思います。
事例Ⅳ
「診断士は計算じゃねーんだよ」と言わんばかりの内容です。事例Ⅰ~Ⅲで守ってⅣで稼ごうとする戦略を露骨に嫌った問題は、中小企業診断士に求める能力を考えるうえで示唆に富んでいます。
平成25年と同様、素点低くてA評価続出の問題で、計算問題で差がつきません。ポイントは経営分析と知識問題、一部計算過程です。素点が驚くほど低いのにA答案になります。
計算問題に時間配分して知識問題を疎かにした人は勉強の仕方変えてください。こういう問題見て「簿記1級とるぞ」とかいう人はこの試験に向いていないのでやめた方がいいです。
内容予告まとめ
スクールセミナーの動画収録回に参加した方ならご存じの通り、試験対策の本当のキモの所はカメラを止めてカットします。そこは他校や出題側に知られたくない、受験ビジネスとしての営業秘密だから当然です。
では11/4(日)の分析会当日は、とてもネットに書けないどんなネタバレが飛び出すか。そちらは再現答案作成済×当日参加した方のみの、限定特典です。
■■ここからテンプレ■■