どうせ会社で働くならば、「あいつは賢い」「シゴデキ」と認めさせる方がやりやすい。さっさと診断士合格するのもその一つですが、それを加速するのが今日紹介する34マークです。
年による難度変化が激しい「情報」「法務」「中小」のうち、一時易化が続いた「情報」はR3から再び難化・傾向変化し、単に過去問を解くだけではスコアが伸びない。そこで短期で高スコアを叩き出す手順を考えます。
①過去問で優先順位をつける | ②テキストで必要知識を補充 | ③期日内に成果を出す |
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【会社でシゴデキの条件】 多様なタスクが山積みになる中で、リソース(時間・人員・資金)を最大限に活かすには「何を最初にやるべきか」を明確にすることが不可欠です。 | 日々変化する市場環境の中で、新規技術や最新トレンドへのキャッチアップがカギとなり、各自が不足しているスキルや知見を迅速に学び取ってチームに還元することが大切です。 | タイムラインを決めた仮説・検証が成長エンジンです。仮説を立てたら、あらかじめ設定した期日までに結果をコミットし、得られたデータをもとに次の戦略を判断します。 |
。事業成長や顧客価値へのインパクトが大きい業務を見極め、優先度の高い施策から着手することで、限られたリソースでも大きな成果を生み出せる組織・人材が「シゴデキ」と評価されます。 | 企業MVVやマーケティング戦略、財務上の判断などを正確に行える状態を維持することが重要で、学習→実践→検証のサイクルを自律的に回せる人材が求められます。 | 期日を守りながら、目標KPI(例:ユーザー獲得数、売上、ROI など)を達成することで、チーム全体の信頼を得られる人材こそが「シゴデキ」と見なされます。 |
【はじめての情シス①】今日からシゴデキ~正答率で解くと超有効 / 経営・クラウド・AI36マーク
「情報」過去問5+1年145マークを4回に分けて解く
TAC正答率を使うとどの論点にも易問~難問が配置されるため、必ず論点順に解いてラーニングカーブを働かせ、次に正答率ABランクに注目し、テキストに戻ってその周辺知識の暗記を進める。正答率DEランクは再出題がないものがあり、極端には解かないでも本試験60点に届く。

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「情報」は7科目中最新知識が最も多いのに年25マークしか出せないため、6年以上前の古い知識が再出題される可能性はごく低い。

実際にR2~R6を解くだけでも、①古い知識の出題が減り、②どうせ誰も知らないDEランク出題がある一方、③一般常識や国語テクニックで解ける設問もかなりある。どうせ出題されない古い知識を大量に抱えて右往左往する過去問暗記馬鹿に比べ、シゴデキ感で桁違いな。
戦略論
戦略論では、企業が情報システムを活用して競争優位を築く方法に焦点を当てます。情報戦略の立案や、ITガバナンス、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が重要なテーマです
こうすると10点満点
情報システムが企業戦略に組み込まれ、競争優位を支える役割を果たしす。ITガバナンスが機能し、リスク管理やセキュリティが万全で、DXが推進されて業務革新を実現する。
例題:R6「情報」第12問 ビジネスモデルキャンバス Cランク

ビジネスモデルキャンバスに関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア (ユースケース図の説明→)エンドユーザーの視点から特定の目的を達成するプロセスを記述することで、企業がシステムの機能要件を分析する枠組みである。 ×イ (業務フロー図の説明→)業務の流れや役割、ビジネスルール、情報の流れなどを図式化することで、企業が組織内のコミュニケーションを促進し、システム開発や業務改善の機会を分析する枠組みである。 ○ウ 顧客セグメント、価値提案、チャネル、顧客との関係、収益の流れ、リソース、主要活動、パートナー、コスト構造の9つの視点から、企業がどのように価値を創造し顧客に届けるかを分析する枠組みである。 ×エ (オープンイノベーションの説明→)組織内の知識・技術と組織外のアイデアやノウハウを組み合わせて、企業が新製品やサービスを分析する枠組みである。 ×オ (EAの説明→)ビジネス、データ、アプリケーション、テクノロジーの4つのアーキテクチャを用いて、企業が組織の構造と機能を全体最適の観点から分析する枠組みである。 |
「1次」対策にAI利用が本格化すると、1問で複数の知識を同時に覚える他に、「2次」でこれから使える知識も一目でわかる。特に当問で問われたビジネスモデルキャンパスは、「事例Ⅰ~Ⅱ」対策にまるっと応用できます。
これも「戦略論」ガバナンスの設問。×アエを消して、イウの2択に絞ればOKです。
コーポレートガバナンスの重要性とともに、IT ガバナンスの重要性が指摘されている。 経済産業省の「システム管理基準(平成30 年4 月20 日)」では、IT ガバナンスがどのように定義されているか。最も適切なものを選べ。 |
×ア (内部統制の説明→)業務の有効性および効率性、財務報告の信頼性、事業活動に関わる法令等の遵守、資産の保全を合理的に保証すること。 ×イ (情報セキュリティの説明→)情報技術に関するコンプライアンスを遵守し、情報セキュリティを高めることによってハッキングなどから守り、情報漏ろう洩えいなどの不祥事が起こらないように情報管理すること。 ○ウ 経営陣がステークホルダーのニーズに基づき、組織の価値を高めるために実践する行動であり、情報システムのあるべき姿を示す情報システム戦略の策定および実現に必要となる組織能力のこと。 ×エ (財務報告(ディスクロージャー)の説明→)投資家や債権者などのステークホルダーに対して、経営や財務の状況などを適切に開示すること。 |
ITの出題とも言えますが、総務のオジサンがやっているリスクアセスメントと同じ知識です。
情報システムにおいては、情報漏ろう洩えいに対する脆ぜい弱じゃく性に注意するなど情報セキュリティを高めることが必要である。情報セキュリティにおけるリスクに対処する方法として、「リスクの低減」、「リスクの保有」、「リスクの回避」、「リスクの移転」の4 つがある。 このうち、「リスクの保有」に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア (リスク低減の説明→)PC の社外への持ち出し禁止など最低限のことだけを行う。 ×イ (リスク回避〃→)外部のネットワークからの不正な侵入のようなリスクが生じないように、強固なファイアウォールを構築する。 〇ウ 現状のリスクを分析した結果、大きなリスクと考えられない場合はセキュリティ対策をあえて行わない。 ×エ (リスク移転〃→)災害による長時間の停止や情報漏洩に備えて、保険に加入しておく。 |
×ウは順序が逆。×エオはどう直すかの国語の練習に(複数解あり)
経済産業省は、「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver.1.0」を平成30 年12 月に発表している。これは、DX の実現やその基盤となるIT システムの構築を行っていく上で経営者が押さえるべき事項を明確にすること、および取締役会や株主がDX の取り組みをチェックする上で活用できるものとすることを目的として作成されたものである。 この中で失敗ケースや先行事例がガイドラインとともに取り上げられているが、これらを踏まえた提言に合致する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア DX 推進に当たっては、トップダウンではなくボトムアップ(→下線部あべこべ)で行う。 ○イ IT システムのオーナーシップは、情報システム部門やベンダー企業が持つのではなく、事業部門が持つ。 ×ウ 技術起点でPoC(Proof of Concept)を行ってから(→○行う前に)経営戦略を立てる。 ×エ 刷新後のIT システムは、再レガシー化を回避するために、そのIT システムが短期間で構築できたかによって評価する(→○することはない)。 ×オ 組織・人事の仕組みや企業文化・風土に影響を与えないで済むように(→○与える位の意気込みで)DX プロジェクトを進める。 |
DXの2年連続出題。R4時点はまだDXの9割が失敗と言われ、普及推進の必要がありました。
経済産業省が2021 年8 月に公表した「DX レポート2.1」(DX レポート2 追補版)では、デジタル変革後の新たな産業の姿やその中での企業の姿が提示されている。 デジタル社会の実現に必要となる機能を社会にもたらすのがデジタル産業であるとしている。 「DX レポート2.1」におけるデジタル産業を構成する企業の類型として、最も不適切なものはどれか。 |
○ア DX に必要な技術を提供するパートナー ○イ 企業の変革を共に推進するパートナー ○ウ 共通プラットフォームの提供主体 ○エ 新ビジネス・サービスの提供主体 ×オ デジタル化を外部委託してコスト削減を図る企業群 |
設問文で指示された該当資料をネットで探すとパワポレベル。こんなモノの暗記が不要であることは、言うまでもありません。
近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の取り組みが中小企業にも拡大している。DX推進に関する下記の設問に答えよ。 |
(設問1) DX認定制度は、DX 推進の準備が整っていると認められた企業を国が認定する制度であり、デジタル技術による社会変革に対して経営者に求められる事項を取りまとめた「デジタルガバナンス・コード」に対応している。 経済産業省および情報処理推進機構(IPA)による「DX 認定制度 申請要項(申請のガイダンス)」(第2版)では、下記に示す〈デジタルガバナンス・コードの項目〉とDX 認定制度の申請項目の対応関係が説明されている。 |
〈デジタルガバナンス・コードの項目〉 1.経営ビジョン・ビジネスモデル 2.戦略 2.1.組織づくり・人材・企業文化に関する方策 2.2.ITシステム・デジタル技術活用環境の整備に関する方策 3.成果と重要な成果指標 4.ガバナンスシステム |
上記の「2.1.組織づくり・人材・企業文化に関する方策」に対応するDX認定制度の申請項目として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 最新の情報処理技術を活用するための環境整備の具体的方策の提示 ×イ サイバーセキュリティに関する対策の的確な策定及び実施 ×ウ 実務執行総括責任者が主導的な役割を果たすことによる、事業者が利用する情報処理システムにおける課題の把握 ×エ 実務執行総括責任者による効果的な戦略の推進等を図るために必要な情報発信 ○オ 戦略を効果的に進めるための体制の提示 |
正解を知って、ふうんそうなのか・・、レベルでOK。
(設問2) 情報処理推進機構(IPA)が公開している「中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド」では、中小規模製造業が先進的にDXに取り組んでいる事例を基に、これからDXに取り組む企業に向けて、その必要性や進め方がまとめられている。 このガイドに記載されている内容に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
○a スマートサービスは、AIやIoTなどのデジタル技術を使い、顧客に高い体験価値を与えるサービスのことで、モノの使用状況に基づいてメンテナンスなどを行うサービスのほか、モノづくりのノウハウを提供・サポートするサービスも含まれる。 ○b スマートファクトリーは、生産設備をデジタル化し、ネットワーク上でデータをやりとりすることで効率化している工場のことである。 ○c 製造分野のDXは、顧客価値を高めるため、製造分野で利用されている製造装置や製造工程の監視・制御(OT:運用技術)などのデジタル化を軸に、ITとの連携により製品やサービス、ビジネスモデルの変革を実現することと定義されている。 ×d 中小規模製造業におけるDXにおいては、収益増に直結するスマートプロダクトへの取り組みから行うことが推奨されている。 |
R2第21問と同じ論点。
情報セキュリティマネジメントにおいては、情報セキュリティリスクアセスメントの結果に基づいて、リスク対応のプロセスを決定する必要がある。 リスク対応に関する記述とその用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
a (リスク回避→○)リスクを伴う活動の停止やリスク要因の根本的排除により、当該リスクが発生しない状態にする。 b (リスク低減→○)リスク要因の予防や被害拡大防止措置を講じることにより、当該リスクの発生確率や損失を減じる。 c (リスク保有→○)リスクが受容可能な場合や対策費用が損害額を上回るような場合には、あえて何も対策を講じない。 d (リスク移転→○)保険に加入したり、業務をアウトソーシングするなどして、他者との間でリスクを分散する。 |
a | b | c | d | |
×ア | リスク移転 | リスク低減 | リスク回避 | リスク保有 |
×イ | リスク移転 | リスク保有 | リスク回避 | リスク低減 |
×ウ | リスク回避 | リスク移転 | リスク保有 | リスク低減 |
○エ | リスク回避 | リスク低減 | リスク保有 | リスク移転 |
×オ | リスク低減 | リスク回避 | リスク移転 | リスク保有 |
〇アと×エでEA・ERPの違いを覚え、×イはR1第21問と同じ。×ウオは開発モデルの頻出知識です。
EA(エンタープライズ・アーキテクチャ)に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
〇ア 業務と情報システムを、ビジネス・データ・アプリケーション・テクノロジーの4 つの体系で分析して、全体最適を図るという考え方である。 ×イ (バランスト・スコアカードの説明→)財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の4 つの視点から、ビジネスを評価するという考え方である。 ×ウ (オブジェクト指向の説明→)実世界をオブジェクトの観点からモデル化し、各々のオブジェクトを機能と状態で定義するという考え方である。 ×エ (ERPの説明→)生産・販売・物流・会計・人事などの基幹業務を統合し管理することで、全体最適を図るという考え方である。 ×オ (SOA(サービス志向アーキテクチャ)の説明→)ソフトウェアの機能をサービスという部品とみなして、サービスのモジュールを組み合わせてシステムを構築するという考え方である。 |
「情報」出題の特徴として、誤答選択肢の説明自体は正しいが、全く違う用語を説明する「主語入れ替えパターン」が多い。この出題パターンを得意化すると他の関連領域と知識がツナがり、朝から晩まで過去問の答を覚える隣のふぞろいと、最初の一歩で差別化できます。
技術経営
データベースやネットワーク、セキュリティ技術から一歩進め、最新技術として世界各国のIT政策やブロックチェーンを含む新興技術の動向について見ていきます。
こうすると10点満点
ブロックチェーン技術を含む新興技術の活用が進み、業務における最先端の技術が効果的に実装されていく。
×アウエはそれぞれ、IoT(ビッグデータ)、AIレジ、感情を認識する人型ロボットです。
IoT(Internet of Things)、AI、RPA(Robotic Process Automation)などの新しい情報通信技術や考え方などが現れ、現場への適用が試みられつつある。以下に示す情報化の取り組みについての記述の中で、RPA に関する事例として、最も適切なものはどれか。 |
×ア (IoTの説明→)ある回転寿司店では、皿にIC タグを取り付けて、レーンを流れている皿の売上状況を把握し、これらのデータを蓄積することで、より正確な需要を予測することが可能となり、レーンに流すネタや量をコントロールできるようになった。 〇イ ある食品メーカーでは、卸売企業からPOS データの提供を受けていた。このため、卸売企業が設置したダウンロードのためのWeb サイトにアクセスして、条件を設定した上でPOS データを収集する業務があった。これは定型的な業務であるが、かなりの時間を要していた。この作業を自動化するソフトウェアを導入することで所要時間を大幅に削減することができた。 ×ウ (AIレジの説明→)あるパン屋では、レジの横にパンを自動判別するスキャナーを設置し、顧客が精算する際に自動的に判別したデータをネットワークにアップし、店舗と離れた場所からでも販売状況をリアルタイムで把握できるシステムを導入した。 ×エ (感情を認識するヒト型ロボットの説明→)あるラーメン店では、人型をしたロボットを導入した。顧客が顔パスアプリに写真とニックネームを事前に登録しておくと、ロボットが常連客の顔を認識し、購入履歴や来店頻度に合わせてサービスを提供することが可能となった。 |
×aは、○bのチャットポッドと混同させようとして、ポッドキャストが浮かんだ作問。ボケのレベルとしては正直ヘタクソです。
情報通信技術には類似した用語が多くある。それらを識別して意味を正しく理解することが肝要である。 以下の記述のうち、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。 |
×a ポッド(→○キャスト)とは、プログラミングにおいて、変数の型を別の型に変換することである。 ○b チャットボットとは、自動的に対話を行うプログラムのことであり、例えば企業においては顧客からの問い合わせに自動応答するために用いられる。 ○c タッチパッドとは、平板上のセンサーを指でなぞることでマウスポインタの操作をするポインティングデバイスの1 つである。 ×d マルチキャスト(→○ブロードキャスト)とは、インターネット上で音声や動画のファイルを公開・配信する方法の1 つである。 ×e ブロードキャスト(→○マルチキャスト)とは、通信ネットワーク上で、特定の複数の相手に同じデータを一斉に送信することである。 |
a | b | c | d | e | |
×ア | × | ○ | |||
○イ | ○ | ○ | |||
×ウ | ○ | × | |||
×エ | ○ | × | |||
×オ |
診断士たるもの、ブロックチェーン技術程度には関心を持っておくべき。
ブロックチェーン技術に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
○ア NFT(Non-Fungible Token)は、ブロックチェーン技術を基に作られた一意で代替不可能なトークンであり、デジタルコンテンツに対応したNFT を発行することにより唯一性・真正性を証明できる。 ×イ PoW(Proof of Work)とは、ブロックチェーン上に新たなトランザクションを追加するための合意形成メカニズムの1 つで、承認権限を持つ人のコンセンサス(→○前の計算を成功させた人が)で決める。 ウ スマートコントラクトは、ブロックチェーン上に保存されたプログラムコードのことであり、暗号資産の取引に限定して(→○せずに)利用される。 ×エ ブロックチェーンネットワークでは、パブリック型、コンソーシアム型、プライベート型のいずれにおいても(→○のみ)中央管理者を置くことはない。 ×オ ブロックチェーンはブロック間のデータの連続性を保証する技術の1 つであり、追加されたブロックが前のブロックのナンス値(→○ハッシュ値)を保持することによって連続性が確保されている。 |
〇ウのMCMとH30第7問MDMの違いは、端末内のコンテンツを管理するのがMCM、端末そのものを管理するのがMDMです。
テレワークで利用するモバイル端末に対して、安全かつ効率的な管理が求められている。この管理に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア BYOD(Bring Your Own Device)(→○COPE)は、組織の公式的な許可を得ずに(→○得て)組織が所有するモバイル端末を社員が私的に利用することである。 ×イ COPE(Corporate Owned, Personally Enabled)(→○BYOD)は、モバイル端末利用ポリシーに従って社員が所有するモバイル端末を業務で利用することである。 〇ウ MCM(Mobile Content Management)は、社員が利用するモバイル端末内の業務データを管理するシステムや技術である。 ×エ MFA(Multi-Factor Authentication)は、社員が所有する複数のモバイル端末によって(→○2つ以上の要素を求めて)認証を行うシステムや技術である。 ×オ SSO(Single Sign-On)(→○シンクライアント)は、社員が利用するモバイル端末には最低限の機能しか持たせず、サーバ側でアプリケーションやファイルなどの資源を管理するシステムや技術である。 |
System of Systemsとはまだ聞きなれない用語。当問は消去法で選べればOK。
Society 5.0 は、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会である。 この社会の実現に向けて、SoS(System of Systems)という考え方に注目が集まり始めている。 SoS に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア SoS (→○OSI基本参照モデル)では、異機種間のデータ通信を実現するために、通信サービスを7 つの階層に分割し、各層ごとに標準的なプロトコルや通信サービスの仕様を定めている。 ○イ SoS は、個々のシステムでは達成できないタスクを実現するために複数のシステムが統合されたシステムである。 ×ウ SoS (→○グリッドコンピューティング)は、中央のサーバで処理単位を分割し、それらを多数のPC やサーバで並列処理するというコンピューティングの形態である。 ×エ SoS (→○SDN)は、ネットワーク機器から分離されたソフトウェアによって、ネットワーク機器を集中的に制御、管理するアーキテクチャである。 ×オ SoS (→○3層クライアントサーバ)は、プレゼンテーション層、ファンクション層、データベース層の機能的に異なる3 つのシステムから構成される。 |
a | b | c | d | e | |
×ア | ○ | × | |||
○イ | ○ | ○ | |||
×ウ | × | ○ | |||
×エ | × | ○ | |||
×オ | ○ | × |
ドイツ政府のインダストリー4.0と日本のソサイエティ5.0はほぼ同じ。コトラーのマーケ1.0~5.0シリーズとセットで理解し、R3第15問を解き直します。
情報化社会の将来像に関する考え方についての記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 「DX」とは、人件費削減(→○労働生産性向上)を目的として、企業組織内のビジネスプロセスのデジタル化を進め、人間の仕事をAIやロボットに行わせることを指している。 〇イ 「Society5.0」とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立させる人間中心の社会を指している。 ×ウ 「Web3.0(→○Web2.0)」とは、情報の送り手と受け手が固定されて送り手から受け手への一方的な流れであった状態が、送り手と受け手が流動化して誰でもWebを通じて情報を受発信できるようになった状態を指している。 ×エ 「インダストリー4.0」とは、ドイツ政府が提唱した構想であり、AIを活用して人間の頭脳をロボットの頭脳に代替させる(→○で補う)ことを指している。 ×オ 「第三の波」とは、農業革命(第一の波)、産業革命(第二の波)に続いて、第三の波としてシンギュラリティが訪れる(→○多様なモノがネットにつながる)とする考え方を指している。 |

マーケティング
マーケティングでは、データ分析やデジタルチャネルの活用が問われます。顧客データを分析し、ターゲット市場に合わせた施策やマーケティングオートメーション(MA)の活用が重要です。
こうすると10点満点
顧客データが分析され、ターゲットに適した施策が実施されています。デジタルチャネルを活用して顧客との接点が増え、関係が強化されています。また、MAツールが効果的に使用されています。
○エを選ぶのは無理。なおエンゲージメント率=SNSを見ていいね!した率です。
インターネットを用いたマーケティングは、その効果を測定しやすい上、安価に利用できる。そのために、中小企業にも有力な広告媒体として期待されている。 インターネットを用いたマーケティングの効果測定指標に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア Web サイトを訪れたユーザ全体の中で、商品購入や会員登録などの成果が得られた割合を示す指標を「エンゲージメント率(→○コンバージョン率)」という。 ×イ ある商品の購買が他の商品の購買とどの程度相関しているかを示す指標を「コンバージョン率(→○リフト値)」という。 ×ウ 訪れた最初のWeb ページだけを見て、他のページに移動せずにWeb サイトから離れるユーザの数の全ユーザ数に対する割合を「離脱率(→○直帰率(1ページだけ見る))」という。 ○エ メールによる広告配信を停止したり、ユーザアカウントを解約したりしたユーザの数の全ユーザ数に対する割合を「チャーン率」という。 |
×ウ サブスクリプションは、R4事例Ⅱで出題されて一躍有名に。過去問5年の法則は見逃せません。
ソフトウェアやサービスを提供する場合の課金方式として、「サブスクリプション」が近年注目されている。 サブスクリプションに関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア (フリーミアムの説明→)ソフトウェアやサービスの基本部分の利用は無料とし、より高度な機能などの付加的部分の利用に課金する方式。 ×イ (シェアウェア〃→○ソフトウェアやサービスの試用期間は無料で提供し、試用期間後にも継続利用する場合には課金する方式。 ×ウ (サブスクリプション〃→)複数のソフトウェアやサービスをまとめて、各ソフトウェアやサービスを個別に利用する場合よりも割安になるように課金する方式。 〇エ 利用するソフトウェアやサービスの範囲や利用する期間に応じて課金する方式。 |
オープンデータは科目またぎの「運営」で出題済なので、Aランクです。
中小企業においても、オープンデータの活用は競争力向上の重要な要因となり得る。オープンデータに関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 売上データや人流データなどに匿名加工を施したうえで第三者に販売されるデータ。 ×イ 行政の透明化を図るために、条例に基づいて住民からの公開請求の手続きにより住民に公開されるデータ。 ×ウ 公開の有無にかかわらず、OpenDocument フォーマットで保管されるデータ。 ×エ 政府や企業が公式に発表する統計データや決算データではなく、インターネットのログやSNS の投稿などから得られるデータ。 〇オ 二次利用が可能な利用ルールが適用され、機械判読に適し、無償で利用できる形で公開されるデータ。 |
フィルターバブルはH30以来の出題になり、5年に一度は出す気で満々。試験におけるSNSへの依存はほどほどに。
インターネット上での情報流通の特徴に関する以下の文章の空欄A~Dに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
人間は集団になると、個人でいるときよりも極端な方向に走りやすくなるという心理的傾向は【A】と呼ばれている。キャス・サンスティーンは、インターネットでも【A】を引き起こしやすくなる【B】という現象が見られると指摘した。こうした人間の心理的傾向とネットメディアの特性の相互作用による現象に、次のようなものが挙げられる。 1つは、SNSなどを利用する際、人間は自分と似た興味や関心を持つユーザをフォローする傾向があるので、自分と似た意見が返ってくる【C】と呼ばれる現象である。もう1つは、アルゴリズムが利用者の検索履歴などを学習することで利用者にとって好ましい情報が表示されるようになり、その結果、利用者が見たい情報しか見えなくなるという【D】と呼ばれる現象である。これら2つの現象は、インターネット上で偽情報が顕在化する背景の1つであると考えられている。 |
A | B | C | D | |
〇ア | 集団極性化 | サイバーカスケード | エコーチェンバー | フィルターバブル |
×イ | 集団極性化 | サイバーカスケード | バックファイア効果 | エゴサーチ |
×ウ | ハロー効果 | サイバーカスケード | バックファイア効果 | エゴサーチ |
×エ | ハロー効果 | ナッジ | エコーチェンバー | フィルターバブル |
×オ | ハロー効果 | ナッジ | バックファイア効果 | フィルターバブル |
ここまでデジタルマーケの問題になると驚き。なお診断士試験では、「店舗管理」で学びます。
Web サイトの効果測定に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
〇a コンバージョン率とは、Web サイトを訪れたユーザ全体の中で、商品購入や会員登録など当該Web サイトの目的を達成したユーザ数の割合である。 ×b チャーン率(→○リフト値)とは、EC サイトにおいて、ある商品の購買が他の商品の購買とどの程度相関しているかを示す指標である。 ×c 離脱率(→○直帰率)とは、訪れた最初のWeb ページだけを見て、他のページに移動せずにWeb サイトから離れるユーザ数の全体に対する割合である。 〇d 回遊率とは、Web サイトを訪れたユーザの1 訪問当たりのページビュー数である。 |
a | b | c | d | |
×ア | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
×イ | 正 | 誤 | 正 | 正 |
〇ウ | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
×エ | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
×オ | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
仕事でも私用でも必ず使うWebサイトの知識ですが、設問形式の工夫で誤答しやすい。×abcの主語をそれぞれ入れ替えると正解知識になる良問。
情報システムの利用のしやすさに関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
× a ユーザビリティ(→○UI)とは、ユーザがシステムを操作するために使用する手段と方法の総称である。 ×b UX(User Experience)(→○ユーザビリティ)とは、ユーザがシステム・製品・サービスを利用する際に、効果的に、効率的に、満足して利用できるかの度合いのことである。 ×c UI(User Interface)(→○UX)とは、システム・製品・サービスの利用前、利用中および利用後に生じるユーザの知覚および反応のことである。 ○d ウェブアクセシビリティとは、高齢者や障がい者など、心身の機能に関する制約や利用環境などに関係なく、すべての人がウェブで提供される情報や機能を支障なく利用できることである。 |

a | b | c | d | |
×ア | 正 | 正 | 正 | 誤 |
×イ | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
×ウ | 誤 | 正 | 正 | 正 |
×エ | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
○オ | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
クラウド
クラウドコンピューティングでは、インターネット経由で提供されるクラウドサービス(IaaS、PaaS、SaaS)の活用が問われます。クラウド導入によるコスト削減や柔軟性向上がメリットですが、セキュリティや依存リスクも課題です。
こうすると10点満点
クラウドサービスが業務に適切に導入され、コスト削減や効率化が実現されています。クラウド導入に伴うリスクが管理され、セキュリティが強化されています。業務の柔軟性や拡張性も向上しています。
結論あべこべ。
クラウドコンピューティングが一般化しつつあるが、このクラウドコンピューティングを支える技術の一つに仮想化がある。 仮想化に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
○ア 仮想化技術を使うことによって、物理的には1 台のコンピュータ上に、何台ものコンピュータがあるかのように見える使い方をしたり、逆に、複数のコンピュータをあたかも1 台のコンピュータのように利用したりすることが可能となる。 ×イ 仮想化の実装方法の一つであるハイパーバイザー型実装方法は、仮想化ソフトウェアをサーバに直接インストールする方式であるが、サーバのOS のインストールは必要(→○不要)である。 ×ウ クラウドサービスを管理するためにはクラウドコントローラが必要であるが、このクラウドコントローラは仮想マシンの管理に限定した(→○以外の事も一元化できる)ソフトウェアである。 ×エ サーバの仮想化とは、サーバ上で複数のOS とソフトウェアを利用できるようにすることであるが、物理的なサーバは1 台に限られる(→○限らない)。 |
既存の情報システムから新しい情報システムに移行することは、しばしば困難を伴う。 システム移行に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 移行規模が大きい(→○小さい)ほど、移行の時間を少なくするために一斉移行方式をとった方が良い。 ×イ オンプレミスの情報システムからクラウドサービスを利用した情報システムに移行する際には、全面的に移行するために、IaaS (→○SaaS)が提供するアプリケーションの機能だけを(→○を含めて)検討すれば良い。 ×ウ 既存のシステムが当面、問題なく稼働している場合には、コストの面から見て、機能追加や手直しをしたりせず(→○しながら)、システム移行はできるだけ遅らせた方が良い。 ○エ スクラッチ開発した情報システムを刷新するためにパッケージソフトウェアの導入を図る際には、カスタマイズのコストを検討して、現状の業務プロセスの見直しを考慮する必要がある。 |
クラウドで活躍する仮想化サーバーには、①ホスト型 ②ハイパーバイザー型 ③コンテナ型の3つがある。そこを教われば十分です。
クラウドを支える仮想化技術の1 つにコンテナ技術がある。 コンテナ技術に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア コンテナ技術を使えば、ゲストOS (→○ホストOS)のカーネルを共有してハードウェア資源を節約し、効率的に利用することができる。 ○イ コンテナ技術を使えば、ホストOS のカーネルを共有してハードウェア資源を節約し、効率的に利用することができる。 ×ウ コンテナ上のアプリケーションを動作させるには、ハイパーバイザが必要(→○不要)となる。 ×エ コンテナ(→○?)とは、サーバ上のハードウェア資源をシンクライアント側に移行する単位をいう。 ×オ コンテナ(→○クラス)とは、データとメソッドを1 つのオブジェクトとしてまとめて、カプセル化する単位をいう。 |

×bの選択肢のボケ方に注目。×dは主語入れ替えの難問ですが、上のIaaSの図を見ると、マルに直せる(複数解あり)。
ネットワーク技術の進展により、情報システムは2000 年代より、それまでのクライアント・サーバ型の情報処理からクラウドコンピューティングへと進化した。また2010 年代半ば以降は、エッジコンピューティングを活用する動きも見られるようになった。 これらの動きに関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。 |
○a クラウドコンピューティングは、インターネットなどを介してコンピュータの資源をサービスの形で利用者に提供するコンピューティングの形態である。 ×b パブリッククラウドと違いプライベートクラウドの場合には、自社の建物内で(→○自社内で)サーバや回線などの設備を構築・運用する必要がある。 ○c エッジコンピューティングは、デバイスの近くにコンピュータを配置することによって、回線への負荷を低減させ、リアルタイム性を向上させることができる。 ×d エッジコンピューティング(→○仮想サーバー)を導入することによってIaaS の環境を実現できる。 ×e クラウドコンピューティングとエッジコンピューティングは、併存させることはできない(→○できる)。 |
a | b | c | d | e | |
○ア | ○ | ○ | |||
×イ | ○ | × | |||
×ウ | × | × | |||
×エ | × | × | |||
×オ | ○ | × |
×cdは下線部の主語があべこべ。×eのコロケーションは常時接続なので、実行時間と課金は無関係です。
情報システムを利用するには、ハードウェアやソフトウェアを何らかの形で準備する必要がある。 コンピュータ資源の利用の仕方に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。 |
○a クラウドコンピューティングとは、データやアプリケーションなどのコンピュータ資源をネットワーク経由で利用する仕組みのことである。 ○b CaaS(Cloud as a Service)とは、クラウドサービスの類型の1 つで、クラウド上で他のクラウドサービスを提供するハイブリッド型を指す。 ×c ホスティング(→○ハウジング)とは、データセンターが提供するサービスの1 つで、ユーザはサーバなどの必要な機器を用意して設置し、遠隔から利用する。 ×d ハウジング(→○ホスティング)とは、データセンターが提供するサービスの1 つで、事業者が提供するサーバを借りて遠隔から利用する。 ×e コロケーションとは、サーバを意識せずにシステムを構築・運用するという考え方に基づいており、システムの実行時間に応じて(→○と関係なく)課金される。 |
a | b | c | d | e | |
○ア | ○ | ○ | |||
×イ | ○ | × | |||
×ウ | ○ | × | |||
×エ | × | × | |||
×オ | × | × |
クラウド技術は年々進化し、試験出題も新傾向になりました。この際覚えてしまいます。
クラウドコンピューティングの実装形態に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア エッジ(→○ハイブリッド)クラウドでは、クラウドサービスは、サービスの提供者と利用者の間でサービス提供の交渉が可能であり、利用者の具体的なニーズに合わせて提供される。 ○イ コミュニティクラウドでは、クラウドサービスは、共通の懸念事項を持つ異なる組織の成員から構成される共同体の専用使用のために提供される。 ×ウ ハイブリッド(→○パブリック)クラウドでは、クラウドサービスは、複数のパブリッククラウドサービスを組み合わせて提供される。 ×エ パブリック(→○プライベート)クラウドでは、クラウドサービスは、複数の利用者からなる単一組織の専用使用のために提供される。 ×オ プライベートクラウドでは、クラウドサービスは、営利を目的としない(→○営利非営利を問わず)利用者の専用使用のために提供される。 |

暗記するものでもないですが、文章を読み取るのに時間がかかり当てにくい。実際にクラウドを契約すると必ず契約書に明記されるので、試験上は常識で当てます。
クラウドサービスを利用する際、セキュリティやコンプライアンスなどの責任範囲を、クラウドサービスを提供する事業者とクラウドサービスの利用者の間で明確に分担するという考え方を「責任共有モデル」と呼ぶ。クラウドサービス事業者とクラウドサービス利用者の間の責任分界に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア IaaSを利用する場合、ミドルウェアやOSを管理する責任はクラウドサービス事業者(→○利用者)が負う。 ×イ PaaSを利用する場合、ハードウェアやネットワークを管理する責任はクラウドサービス利用者(→○事業者)が負う。 ×ウ SaaS事業者が他社のIaaS/PaaSを利用してクラウドサービスを提供する場合、提供するクラウドサービス全体の管理責任をIaaS/PaaS(→○SaaS)事業者が負う。 ○エ SaaSを利用する場合、クラウドサービス事業者が提供するアプリケーションを利用するためのデータやアプリケーション上で生成したデータを管理する責任はクラウドサービス利用者が負う。 ×オ クラウドサービス利用者がIaaSの設定をシステムインテグレータに準委任契約で外部委託する場合、最終責任をシステムインテグレータが負う(→○負うことはない)。 |
AI
AI分野では、機械学習、自然言語処理、画像認識などの技術が問われます。AIのビジネス活用により、業務効率化や新たなサービス創出が可能となりますが、データ品質や倫理的な課題もあります。
こうすると10点満点
AIが業務に適切に導入され、効率化や新サービスの創出が実現されています。データの品質が確保され、倫理的課題も解決されています。AI活用によって競争優位が強化されています。
R6第24問 AI Cランク
生成AIにはいくつも利点があるが、同じ数だけ失敗や危険のリスクがある。合格ノウハウ回収ごっこに夢中になり、その8割落ちるリスクに気づかない隣のおじオバに対し、迂闊なAI利用を警告する出題です。
生成AIに見られる現象の1つにハルシネーションがある。ハルシネーションに関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア (モデル崩壊の説明→)AIが生成したデータをAI自らが学習することで、言語モデルの精度が低下したり多様性が失われたりする現象のこと。 ○イ 事実に基づかない情報や実際には存在しない情報をAIが生成する現象のこと。 ×ウ (イライザ効果の説明→)人間がAIとの対話中に、そのAIが感情や意図を持っているかのように感じる現象のこと。 ×エ (ディープフェイクの説明→)人間がAIを反復的に利用することで、特定の意見や思想が正しいと信じ込むようになる現象のこと。 ×オ (データドリフトの説明→)モデル訓練時の入力データの統計的分布と、テスト時/本番環境での入力データの統計的分布が、何らかの変化によってズレてくる現象のこと。 |
ディープラーニングに関する基礎知識の良問。
A | B | C | D | |
×ア | 教師あり学習 | 教師なし学習 | 手書き文字の認識 | 強化学習 |
○イ | 教師あり学習 | 教師なし学習 | 予測や傾向分析 | 深層学習 |
×ウ | 教師なし学習 | 教師あり学習 | 手書き文字の認識 | 深層学習 |
×エ | 教師なし学習 | 教師あり学習 | 予測や傾向分析 | 強化学習 |
以下の文章は、AI (Artificial Intelligence)を支える基礎技術である機械学習に関するものである。文中の空欄A~Dに入る語句として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 |
機械学習は【A】 と【B】に大きく分けることができる。【A】はデータに付随する正解ラベルが与えられたものを扱うもので、迷惑メールフィルタなどに用いられている。【B】は正解ラベルが与えられていないデータを扱い、【C】などで用いられることが多い。 また、自動翻訳や自動運転などの分野では、人間の神経回路を模したニューラルネットワークを利用する技術を発展させた【D】が注目されている。 |


当問は↓の図を見て選択肢を埋めればバッチリ。
コンピュータの意思決定や知識処理への利用がますます進みつつある。それらに関する以下のa~dの記述と、その用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
a (エキスパートシステム→)知識をルールによって表現し、入力された知識を用いてコンピュータが専門家のように推論するシステム。 b (データマイニング→)大量のデータを分析して、これまで知られなかった規則性や傾向など、何らかの知見を得ること。 c (深層学習→)機械学習のうち、多数の層からなるニューラルネットワークを用いるもの。 d (強化学習→)一定の環境の中で試行錯誤を行い、個々の行動に対して得点や報酬を与えることによって、ゴールの達成に向けた行動の仕方を獲得する機械学習の学習法の1 つ。 |
A | B | C | D | |
○ア | エキスパートシステム | データマイニング | 深層学習 | 強化学習 |
×イ | エキスパートシステム | ナレッジマネジメント | 強化学習 | 深層学習 |
×ウ | 機械学習 | エキスパートシステム | 深層学習 | 強化学習 |
×エ | 機械学習 | データマイニング | 深層学習 | 教師なし学習 |
×オ | データマイニング | ナレッジマネジメント | 強化学習 | 教師なし学習 |

AIの機械学習についての良問。分類⇔クラスタリングの違いは上の図。教師あり⇔なしの違いは下の図をみれば一発です。
機械学習の手法に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。 |
×a クラスタリングはカテゴリ型変数を予測する(→○データをグループに分ける手法)手法であり、教師あり(→○なし)学習に含まれる。 ○b クラスタリングはデータをグループに分ける手法であり、教師なし学習に含まれる。 ○c 分類はカテゴリ型変数を予測する手法であり、教師あり学習に含まれる。 ×d 分類はデータをグループに分ける(→○カテゴリ型変数を予測する)手法であり、教師あり学習に含まれる。 ×e 回帰はデータをグループに分ける(→○カテゴリ型変数を予測する)手法であり、教師なし(→○あり)学習に含まれる。 |

a | b | c | d | e | |
×ア | × | × | |||
×イ | × | × | |||
○ウ | ○ | ○ | |||
×エ | ○ | × | |||
×オ | ○ | × |
穴埋めタイプはテキスト代わりに覚えます。
深層学習(ディープラーニング)に関する以下の文章の空欄A~Dに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
深層学習は、ディープニューラルネットワークを用いた学習方法のことである。ニューラルネットワークは、入力層、【A】、出力層の3つの層から構成されるが、特に【A】が複数あるニューラルネットワークはディープニューラルネットワークと呼ばれる。 また、ニューラルネットワークの中の【B】において、複数の入力の重み付け総和などの値から、その出力を決定するための関数は【C】と呼ばれる。代表的な【C】には、【D】、双曲線正接関数、ReLUなどがあり、これらは目的に応じて使い分けられる。 |
A | B | C | D | |
×ア | 畳み込み層 | シナプス | 誤差関数 | シグモイド関数 |
×イ | 畳み込み層 | ニューロン | 活性化関数 | ハッシュ関数 |
×ウ | 隠れ層 | シナプス | 誤差関数 | シグモイド関数 |
〇エ | 隠れ層 | ニューロン | 活性化関数 | シグモイド関数 |
×オ | 隠れ層 | ニューロン | 誤差関数 | ハッシュ関数 |
テキスト&社会常識レベルの易問。×aのエキスパートシステムはR3第13問の正解選択肢でした。
コンピュータの意思決定や知識処理への利用に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
×a ビジネスインテリジェンス(BI)(→○エキスパートシステム(R3第13問))とは、知識をルールによって表現し、入力された知識を用いてコンピュータが専門家のように推論するシステムのことである。 〇b データマイニングとは、大量のデータを分析して、これまで知られていなかった規則性や傾向など、何らかの知見を得ることをいう。 〇c 機械学習のうち、多数の層からなるニューラルネットワークを用いるものを深層学習という。 ×d 教師あり(→○なし)学習は、一定の環境の中で試行錯誤を行い、個々の行動に対して得点や報酬を与えることによって、ゴールの達成に向けた行動の仕方を獲得する機械学習の学習法の1 つである。 |
見た目は「?」ですが、正答率Aランクなので、ノー勉の国語で当たるとわかります。
機械学習において、陽性(Positive)と陰性(Negative)のどちらかに分類する二値分類タスクに対する性能評価を行う際に、次のような混同行列と呼ばれる分割表が用いられる。 |
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二値分類タスクに対する評価は、上記のTP、FP、FN、TNから計算される評価指標を用いて行われる。評価指標に関する以下の①~③の記述とその計算式の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
① 正解率とは、全体の件数のうち、陽性と陰性を正しく予測した割合のことである。 ② 適合率とは、陽性と予測した件数のうち、実際も陽性である割合のことである。 ③ 再現率とは、実際に陽性である件数のうち、陽性と予測した割合のことである。 |
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R5第24問からの連続出題になり、かつ設問文の指示に従えば当たるサービス問題です。
ある二値分類問題に対する2つの予測モデルAとBに対して、1,000件のデータを用いて性能評価を行ったところ、以下の混同行列が得られた。 |
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モデルAとBの性能評価に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 ただし、正解率、適合率、再現率は、以下のように定義される。 ・正解率:全体の件数のうち、陽性と陰性を正しく予測した割合 ・適合率:陽性と予測した件数のうち、実際も陽性である割合 ・再現率:実際に陽性である件数のうち、陽性と予測した割合 |
○a モデルAの正解率は、モデルBの正解率と等しい。 ×b モデルAの適合率は、モデルBの適合率よりも大きい。 ○c モデルAの再現率は、モデルBの再現率よりも大きい。 |
今日のまとめ
そして仕事がデキる上位5%は、どんな時でも隙あらば試験の確実合格のヒントに。作問が年々進化する「情報」から今日学ぶ一番大事なことは、「2次」の過去問もR6→R2に遡るのを避け、R2→R6に解き進む一択です。