【Ⅳ第4問】うほっ、ファイナンスにはハコ+グラフ

情報過多の社会では、一目でわかるデザイン思考で、くっだらないほどウケやすい。超クソ真面目な学習動画で今日も朝から爽快です。

超★良問 H25第14問 CAPM(総合問題) ABランクとは
当試験において一般に学習領域またぎ(クロスオーバー)は良問とされるが、①BOX図で解くWACC ②グラフで解くCAPM(β値)を1問でカバー。これさえあればテキスト要らずとされる超良問に。(100字)
以下のデータからA社の加重平均資本コストを計算した場合、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
有利子負債額:4億円 株式時価総額:8億円 負債利子率:4% 法人税率:40% A社のベータ(β)値:1.5 安全利子率:3% 市場ポートフォリオの期待収益率:8%。 |
×ア 5.8% ×イ 6.7% ○ウ 7.8% ×エ 8.3% |
ビジュアル解法的には、企業財務論(WACC)ではハコを描き、証券投資論(CAPM、β値)ではグラフを使う。H25第14問で、その違いが一目瞭然に。
加重平均その①(WACC)
参考問題 H28第14問 WACC (1)(2) ABランク
A | B | |
×ア | 運用形態 | 時価 |
×イ | 運用形態 | 簿価 |
○ウ | 資本構成 | 時価 |
×エ | 資本構成 | 簿価 |
×オ | 調達源泉 | 簿価 |
C | D | |
○ア | 節税効果 | 1-限界税率 |
×イ | 節税効果 | 限界税率 |
×ウ | レバレッジ効果 | 1-限界税率 |
×エ | レバレッジ効果 | 1+限界税率 |
×オ | レバレッジ効果 | 限界税率 |
加重平均資本コスト(WACC)の計算手順に関する次の記述について、下記の設問に答えよ。 |
加重平均資本コストは、株主資本-自己資本/コストと他人資本コストを、その【A】に応じて加重平均することで求められる。加重平均に用いるのは、理論的にはそれぞれの【B】である。 また、他人資本コストには【C】を考慮する必要がある。具体的には、他人資本コストに【D】を乗じることで、【C 】を考慮した他人資本コストを求める。 |
(設問1) 記述中の空欄AおよびBにあてはまる語句の組み合わせとして最も適切なものはどれか。 |
(設問2) 記述中の空欄CおよびDにあてはまる語句の組み合わせとして最も適切なもの はどれか。 |
H29第24問 WACC Aランク

負債と純資産の構成が2:1の企業がある。この企業の税引前負債資本コストが3%(税率は40%)、株主資本コストが12%であるときの加重平均資本コストとして、最も適切なものはどれか。 |
○ア 5.2% ×イ 5.8% ×ウ 6.0% ×エ 9.0% |
R1第21問 WACC Aランク
R3第15問 WACC Aランク

以下の資料に基づき計算した加重平均資本コストとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、負債は社債のみで構成され、その時価は簿価と等しいものとする。 |
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×ア 6.16 % ×イ 7.68 % ○ウ 8.32 % ×エ 8.80 % |
R3第22問 WACC(文章題) (1)B (2)Cランク
(設問1) | A | B |
○ア | 加重平均資本コスト | DCF |
×イ | 加重平均資本コスト | IRR |
×ウ | 自己資本コスト | DCF |
×エ | 自己資本コスト | IRR |
(設問2) | C | D | E |
×ア | ファンダメンタル | EPS | BPS |
×イ | ファンダメンタル | PER | PER |
×ウ | マルチプル | EPS | BPS |
○エ | マルチプル | PER | PER |
企業価値評価に関する以下の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 |
企業価値評価の代表的な方法には、将来のフリー・キャッシュフローを【A】で割り引いた現在価値(事業価値)をベースに企業価値を算出する方法である 【 B】 法や、会計利益を割り引いた現在価値をベースとして算出する収益還元法がある。 これらとは異なるアプローチとして、類似の企業の評価尺度を利用して評価対象企業を相対的に評価する方法がある。利用される評価尺度は 【 C】 と総称され、例としては株価と1 株当たり純利益の相対的な比率を示す 【 D】 や、株価と1 株当たり純資産の相対的な比率を示す【 E】 がある。 |
(設問1 ) 文中の空欄AとBに入る語句および略語の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。 |
(設問2 ) 文中の空欄C~Eに入る語句および略語の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。 |
加重平均その②(期待値計算)
H29第16問 期待値 Aランク
来年度の当社の売上高は、好況の場合20億円、通常の場合15億円、不況の場合7億円と予想されている。好況になる確率が20%、通常の場合が70%、不況となる確率は10%と予想されているとき、当社の来年度の売上高の期待値として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 13.8億円 ×イ 14.0億円 ×ウ 14.8億円 ○エ 15.2億円 |
好況 20×20%= 4.0
通常 15×70%=10.5
不況 7×10%= 0.7
H30第18問 期待値 Cランク

・Aへの投資比率をxと置く
・10x+20(1-x)=16 ※単位:%
・-10x=-4
・x=0.4
資産A、Bの収益率の期待値(リターン)と標準偏差(リスク)および相関係数が以下の表のように与えられているとき、資産A、Bを組み込んだポートフォリオの収益率が 16 %になるためには、資産Aへの投資比率を何%にしたらよいか。最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |

×ア 20 % ×イ 30 % ○ウ 40 % ×エ 50 % |
※標準偏差、相関係数はダミー条件であり、計算に使いません。 |
R2第19問 期待値 Bランク
E社株とF社株の2 銘柄を用いてポートフォリオを作ることを考えている。それぞれのリターンの平均が、E社株10 %、F社株18 %のとき、ポートフォリオの期待収益率を16 %にするにはE社株の投資比率を何%にするべきか。最も適切なものを選べ。 |
×ア 16 % ○イ 25 % ×ウ 35 % ×エ 75 % |

❶証券市場線(CAPM・β値〜単一証券)
R2第22問 証券市場線(CAPM) Dランク |
以下の文章は、資本資産評価モデル(CAPM)について説明したものである。文中の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
【A】 は、安全証券と【B 】との組み合わせによる【C】の期待値と標準偏差との関係を、【B 】との関連において明らかにするものである。しかしながら、【A】 の対象は【C】 に限定されるから、それ以外のポートフォリオや証券について、その期待収益率とリスクとの関係を【A】から知ることはできない。それを明らかにするのが【D】 であり、資本資産評価モデル(CAPM)にほかならない。 |
解答と解説
A | B | C | D | |
×ア | 資本市場線 | 効率的ポートフォリオ | 市場ポートフォリオ | 証券市場線 |
○イ | 資本市場線 | 市場ポートフォリオ | 効率的ポートフォリオ | 証券市場線 |
×ウ | 証券市場線 | 効率的ポートフォリオ | 市場ポートフォリオ | 資本市場線 |
×エ | 証券市場線 | 市場ポートフォリオ | 効率的ポートフォリオ | 資本市場線 |
参考問題:H28第12問 CAPM (1)(2)ABランク
資本資産評価モデル(CAPM)に関する設問に答えよ。 |
(設問1) 資本資産評価モデルを前提とした場合の記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア β=-1である資産を安全資産と呼ぶ。 ○イ β=1であるリスク資産の期待収益率は、市場ポートフォリオの期待収益率と同じである。 ×ウ β=2であるリスク資産の予想収益率の分散は、β=1であるリスク資産の予想収益率の分散の2倍である。 ×エ 市場ポートフォリオのリターンが正のとき、β=0.5であるリスク資産の価格が下落することはない。 |
(設問2) 資本資産評価モデルを前提とした場合、以下の資料に基づく株式の期待収益率として最も適切なものを、下記の解答群から選べ。 |
【資 料】 市場ポートフォリオの期待収益率:8% 無リスク資産の期待収益率:3% β:1.4 |
×ア 4.4% ×イ 7% ○ウ 10% ×エ 11.2% |
H29第20問 CAPM Bランク
CAPM が成立する市場において、マーケット・ポートフォリオの期待収益率が6%、安全利子率が1%のとき、当該資産の期待収益率が 10 %となるベータ値として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 1.5 〇イ 1.8 ×ウ 2.0 ×エ 3.0 |
(参考)H26第19問 CAPM(総合問題) ABランク
A社の配当は60円で毎期一定であると期待されている。このとき、以下のデータに基づいてA社の理論株価を算定した場合、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
【データ】 安全利子率:2% 市場ポートフォリオの期待収益率:4% A社のベータ値:1.5 |
×ア 1,000円 ○イ 1,200円 ×ウ 1,500円 ×エ 3,000円 |
❷資本市場線(ポートフォリオ理論〜2証券)
H29第23問 資本市場線(2証券ポートフォリオ) Dランク |
最適ポートフォリオの選択に関する次の文中の空欄A〜Cに当てはまる用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
危険資産と安全資産が存在する市場では、どのような投資家であっても、選択されるポートフォリオは【A】上にある。これは、選択可能な危険資産ポートフォリオの組み合わせは無数に存在するが、選択される危険資産の組み合わせは、【A】 と危険資産ポートフォリオの【B】 が接する点に限られることを意味している。 【C 】に左右される部分は、この唯一選択される危険資産ポートフォリオと安全資産への投資比率の決定のみとなり、危険資産ポートフォリオ自体の選択は【C】 とは別に決定される。 |
解答と解説
A | B | C | |
○ア | 資本市場線 | 有効フロンティア | 投資家の効用 |
×イ | 証券市場線 | 無差別曲線 | 投資のリターン |
×ウ | 無差別曲線 | 資本市場線 | 投資の効率性 |
×エ | 有効フロンティア | 証券市場線 | 投資のリスク |
参考問題:H28第18問 ポートフォリオ(資本市場線) (2)ABランク
以下のグラフは、ポートフォリオ理論の下での、すべてのリスク資産と無リスク資産の投資機会集合を示している。これに関して、下記の設問に答えよ。 |

(設問2) 無リスク資産が存在する場合の記述として最も適切なものはどれか。 |
×ア 均衡状態においては、すべての投資家が所有する危険資産と無リスク資産の比率は同じである。 ×イ 資金の借り入れが、無リスク資産利子率において無制限に可能である場合、投資家は D-E 間を選択せず、F-D 間から各自のリスク回避度に応じてポートフォリオを選択する。 ×ウ すべてのリスク回避的な投資家は無リスク資産のみに投資する。 〇エ 点 D を選択する投資家も存在する。 |
H30第17問 ポートフォリオ(資本市場線) Bランク
以下の図は、すべての投資家が共通して直面する危険資産のみから構成される危険資産ポートフォリオの集合を示したものである。この図を用いた説明となる以下の文章の空欄①と②に入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ |

危険資産のみから構成されるポートフォリオの集合のうち、リスク・リターンの面から望ましい組み合わせのみを選んだ曲線 AC を ① と呼ぶ。安全資産と曲線 AC 上の任意の点Dで新しいポートフォリオを作ることにした。 このとき、新たなポートフォリオのリスク・リターンの組み合わせは安全資産と点Dを結ぶ直線で示される。安全資産と曲線 AC 上の任意の点で作られる最も望ましいリスク・リターンの組み合わせを ② と呼ぶ。 |
① | ② | |
×ア | 投資機会集合 | 資本市場線 |
×イ | 投資機会集合 | 証券市場線 |
○ウ | 有効フロンティア | 資本市場線 |
×エ | 有効フロンティア | 証券市場線 |
※よく見るこの図は、3~Ⅳ証券のポートフォリオ(効率的フロンティア)です。

(参考問題)H26第18問 相関係数(β値・共分散) DEランク
A証券および市場ポートフォリオの収益率に関する以下のデータに基づいて、A証券のベータ値を計算した場合、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |

×ア 0.4 ×イ 0.5 ○ウ 0.8 ×エ 2 |

参考問題:H28第15問 相関係数 (1)DEランク (2)Cランク
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 |
現在、3つの投資案(投資案 A〜投資案 C)について検討している。各投資案の収益率は、景気や為替変動などによって、パターン①〜パターン④の4つのパターンになることが分かっており、パターンごとの予想収益率は以下の表のとおりである。なお、この予想収益率は投資額にかかわらず一定である。また、各パターンの生起確率はそれぞれ 25 % と予想している。 |

(設問1) 投資案Aおよび投資案Bの予想収益率の共分散と相関係数の組み合わせとして最も適切なものはどれか。 |
共分散 | 相関係数 | |
○ア | -15 | -0.95 |
×イ | -15 | 0.95 |
×ウ | 15 | -0.95 |
×エ | 15 | 0.95 |
①投資案A⇔Bは値動きが逆→ -1<相関係数ρ<0に。
②相関係数マイナスなら、共分散もマイナス。→○ア一択に。

(設問2) 投資案Aおよび投資案Cに関する記述として最も適切なものはどれか。 |
×ア 投資案Aと投資案Cに半額ずつ投資する場合も、投資案Cのみに全額投資する場合も、予想収益率の分散は同じである。 ×イ 投資案Aの予想収益率と投資案Cの予想収益率の相関係数は2である。 ×ウ 投資案C予想収益率の期待値は64%である。 ○エ 投資案Cの予想収益率の標準偏差は、投資案Aの予想収益率の標準偏差の2倍である。 |
H29第19問 相関係数 Bランク
R1第17問 相関係数 Aランク
A | B | C | D | |
×ア | 相関係数 | -1 | 大きく | ゼロ |
○イ | 相関係数 | +1 | 小さく | -1 |
×ウ | ベータ値 | ゼロ | 大きく | +1 |
×エ | ベータ値 | +1 | 小さく | -1 |
次の文章は、X、Yの2 資産から構成されるポートフォリオのリターンとリスクの変化について、説明したものである。空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
以下の図は、X、Yの2 資産から構成されるポートフォリオについて、投資比率をさまざまに変化させた場合のポートフォリオのリターンとリスクが描く軌跡を、2資産間の【A】 が異なる4 つの値について求めたものである。 X、Yの【A】 が【B】 のとき、ポートフォリオのリターンとリスクの軌跡は①に示されるように直線となる。【A】 が【C】 なるにつれて、②、③のようにポートフォリオのリスクをより小さくすることが可能となる。 【A】 が【D】 のとき、ポートフォリオのリスクをゼロにすることが可能となり、④のような軌跡を描く。 |

❸おまけ:リスクその他(学習不要)
参考問題:H28第11問 効用関数(経済学) Cランク
リスク中立的な投資家 | リスク回避的な投資家 | |
○ア | ① | ② |
×イ | ① | ③ |
×ウ | ① | ④ |
×エ | ③ | ② |
×オ | ③ | ④ |
リスク中立的な投資家の効用関数のグラフとリスク回避的な投資家の効用関数のグラフの組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |

H30第16問 効用関数(経済学) Cランク
図 | ① | ② | |
×ア | A | システマティック・リスク | 非システマティック・リスク |
×イ | A | 非システマティック・リスク | システマティック・リスク |
×ウ | B | システマティック・リスク | 非システマティック・リスク |
○エ | B | 非システマティック・リスク | システマティック・リスク |
分散投資によるポートフォリオのリスク減少の様子を示した以下の図と、図中の①と②に当てはまる用語の組み合わせのうち、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |

R1第13問 効用関数(経済学) Bランク
以下の図は、横軸にリスク、縦軸にリターンを取ったリスク・リターン平面上に、資産Aから資産Dのそれぞれのリスクとリターンをプロットしたものである。 このとき、図中にある無差別曲線を有する投資家が、保有する際に最も望ましいと考えられる資産として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |

○ア A ×イ B ×ウ C ×エ D |
ROA・ROE・ROIC
H30第21問 ROA・ROE (1)C (2)Bランク

以下の損益計算書について、下記の設問に答えよ。 |

なお、当期の総資産は1,500百万円(=有利子負債1,000百万円+株主資本500百万円)とする。また、当社ではROAを営業利益÷総資産と定義している。 |
(設問1) 営業利益は経営環境によって変動する。したがって、投下資本を一定とした場合、それに応じてROAも変動する。ROAが15%に上昇した場合、ROEは何%になるか。最も適切なものを選べ。 |
×ア 17% ○イ 21% ×ウ 35% ×エ 39% |
(設問2) ROAの変動に対してROEの変動を大きくさせる要因として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 安全余裕率 ×イ 売上高営業利益率 ○ウ 負債比率 ×エ 流動比率 |


R1第19問 ROE Bランク

アは×WACC→○1/PER (PERの逆数)、ウは×PER→○PBR、エは分数の意味を聞いているだけで、×小さく→○大きくです。
今日のまとめ

受験2年目ファイナンスは、「Ⅳ」企業価値出題用に
イケカコ莫迦がはびこる通り、NPV⇔DCFの違いを自分の言葉で説明できる人材はほぼゼロ。そこでファイナンスをぐるり一巡させれば、不合格リスクの下げ方も自然と身に付く。(100字)
Q
イケカコを例え何十回転させても、企業価値の話はP.111の4行限り。こりゃ今年の「Ⅳ」第3問は企業価値、第4問ポエムはファイナンスを想定するのが、ガチの本命?
A
うほっ、WACCならBSのハコを描き、CAPMやβはグラフで解ける。それに配当割引モデルさえ足せば、ファイナンスの解き方はデザイン一つで一目瞭然です。
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