【聴くだけ財務】⑤財務諸表等規則

Q
ほう、昨年こそ外したものの、いつかは当たる直近5年の法則。では財務諸表等規則が左側の資産に集中するのはなぜ?
A
こらこら。BSの右側、負債は債権者、純資産は株主の目が光る。そこでズルをしないルールは左側の資産に集中します。
Current❶売上+棚卸資産
R1第6問 棚卸資産(第17条) 評価差額(第72条) DEランク
R3第6問 収益認識基準(第8条) Cランク
× | →○ | |
×ア | ない | 高い |
×イ | 早い | 遅い |
×ウ | 長期請負工事 | 一定金額以上の長期請負工事 |
収益に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 検収基準は、契約の解消や返品リスクがない場合に採用される。 ×イ 出荷基準よりも収益認識のタイミングが早いのは、引渡基準である。 ×ウ 長期請負工事については、工事進行基準を適用しなければならない。 ○エ 販売基準は実現主義に基づいている。 |
Fixed❶ 有形固定資産
H29第7問 減損(第26条) ABランク
× | →〇 | |
×ア | 行う | 行わない |
×ウ | 個別の資産について行わなければならず、複数の資産からなる資産グループについて行ってはならない | 個別資産または資産グループで行う |
×エ | 再調達原価 | 使用価値または正味売却価額の高い方 |
固定資産の減損に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 減損処理を行った場合でも、収益性の回復が認められる場合には減損損失の戻入れを行う。 ○イ 減損損失は、原則として特別損失とする。 ×ウ 減損損失を認識するかどうかの判定は、個別の資産について行わなければならず、複数の資産からなる資産グループについて行ってはならない。 ×エ 固定資産の回収可能価額とは、再調達原価である。 |
R2第5問 減損(第26条) Bランク
固定資産X、YおよびZに減損の兆候がみられる。以下の表に基づき、減損損失を認識すべきものの組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
X | Y | Z | |
×ア | ○ | × | ○ |
×イ | ○ | × | |
○ウ | ○ | ○ | |
×エ | × | ○ |
H30第6問 ファイナンス・リース(第31条) Cランク
× | →〇 | |
×ア | 所有権移転 | 所有権移転外 |
×ウ | リース料総額 | リース料総額の現在価値 |
×エ | 貸借対照表日後1 年以内にリース期間が満了するものは流動資産に、貸借対照表日後1 年を超えてリース期間が満了するものは | (削除) ※資産は全て固定とし、流動⇔固定に区分するのは負債のみ |
ファイナンス・リース取引の借手側の会計処理および開示に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 所有権移転ファイナンス・リース取引にかかるリース資産の減価償却費は、リース期間を耐用年数とし、残存価額をゼロとして算定する。 ○イ リース債務は、貸借対照表日後1 年以内に支払の期限が到来するものは流動負債に属するものとし、貸借対照表日後1 年を超えて支払の期限が到来するものは固定負債に属するものとする。 ×ウ リース資産およびリース債務の計上額は、リース契約締結時に合意されたリース料総額とする。 ×エ リース資産は、貸借対照表日後1 年以内にリース期間が満了するものは流動資産に、貸借対照表日後1 年を超えてリース期間が満了するものは有形固定資産または無形固定資産に含めて表示する。 |
R2第7問 ファイナンス・リース(第31条) ABランク
× | →〇 | |
×ウ | 支払期限にかかわらず、固定負債に | 支払期限に応じて流動・固定に区分する |
リース取引の借手側の会計処理と開示に関する記述として、最も不適切なものはどれか。 |
○ア オペレーティング・リース取引については、通常の賃貸借取引にかかる方法に準じて会計処理を行う。 ○イ オペレーティング・リース取引のうち解約不能のものにかかる未経過リース料は、原則として注記する。 ×ウ ファイナンス・リース取引にかかるリース債務は、支払期限にかかわらず、固定負債に属するものとする。 ○エ ファイナンス・リース取引にかかるリース資産は、原則としてその内容および減価償却の方法を注記する。 |
R1第7問 資産除去債務(第51条) DEランク
× | →〇 | |
×イ | 決算日の翌日から1年以内に支払期限が到来するかどうか(一年基準) | 正常営業循環基準または一年基準 |
×ウ | 未払費用 | 未払金 |
×エ | 将来における | 当年度に発生した |
負債の会計処理と開示に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
○ア 資産除去の義務を伴う有形固定資産を取得した場合、その資産の除去に要する支出額の割引価値を、資産除去債務として負債に計上する。 ×イ 支払手形や買掛金は、決算日の翌日から1 年以内に支払期限が到来するかどうかを基準として、流動負債と固定負債に区分される。 ×ウ 主たる営業活動以外の取引から生じた未払額は、未払費用として負債に計上される。 ×エ 将来における大地震等の天災に備えて、災害損失引当金を設定することができる。 |
Fixed❷ 無形固定資産
H30第5問 ソフトウェア(第27条) Cランク
× | →〇 | |
×イ | 無形固定資産として計上 | 研究開発費として費用処理 |
×ウ | 無形固定資産 | 売上原価(仕掛品、棚卸資産) |
×エ | 行わず、価値の低下時に減損処理する | 行う |
ソフトウェアの会計処理および開示に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
○ア 自社利用目的のソフトウェアのうち、将来の収益獲得または費用削減が確実であるものについては、機械装置等に組み込まれたものを除き、その取得に要した費用を無形固定資産として計上する。 ×イ 市場販売を目的とするソフトウェアの製品マスターが完成するまでに要した制作費は、最初に製品化されたときに無形固定資産として計上する。 ×ウ 受注制作のソフトウェアは、その制作に要した費用を無形固定資産として計上する。 ×エ 無形固定資産として計上したソフトウェアは規則的な償却を行わず、価値の低下時に減損処理する。 |
R2第8問 範囲(第27条) Cランク
× | →〇 | |
×ア | できる | できない |
×イ | しなければならない | してはいけない |
×エ | 10年 | 20年 |
無形固定資産の会計に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 自社が長年にわたり築き上げたブランドにより、同業他社に比べ高い収益性を獲得している場合には、これを無形固定資産に計上することができる。 ×イ 自社の研究開発活動により特許権を取得した場合には、それまでの年度に支出された研究開発費を戻し入れ、無形固定資産として計上しなければならない。 ○ウ 受注制作のソフトウェアの制作費は、請負工事の会計処理に準じて処理され、無形固定資産に計上されない。 ×エ のれんとして資産計上された金額は、最長10 年にわたり、規則的に償却される。 |
Fixed❸ 投資その他の資産
R2第3問 有価証券(第8条の7) DEランク
× | →〇 | |
×イ | その他有価証券 | 売買目的有価証券 |
×ウ | 売買目的有価証券 | その他有価証券 |
×エ | 額面金額をもって | 償却原価法 |

有価証券の期末評価に関する記述として、最も適切なものはどれか。なお、有価証券の時価は著しく下落していないものとする。 |
○ア 子会社株式および関連会社株式は、取得原価をもって貸借対照表価額とする。 ×イ その他有価証券は、時価をもって貸借対照表価額とし、評価差額は当期の損益として処理する。 ×ウ 売買目的有価証券は、時価をもって貸借対照表価額とし、評価差額は貸借対照表の純資産の部に直接計上する。 ×エ 満期保有目的の債券を額面金額と異なる価額で取得した場合、取得価額と債券の額面金額との差額の性格が金利の調整と認められるときは、額面金額をもって貸借対照表価額とする。 |
H29第6問 繰延税金資産(税効果会計・第8条の12) ABランク
R1第8問 繰延税金資産(税効果会計・第8条の12) Cランク
決算に当たり、期首に取得した備品1,200 千円(耐用年数4 年、残存価額ゼロ)について定額法で減価償却を行った。しかし、この備品の税法上の耐用年数は6 年であった。このとき、計上される繰延税金資産または繰延税金負債の金額として、最も適切なものはどれか。なお、法人税等の実効税率は30 %とする。また、期首における一時差異はないものとする。 |
○ア 繰延税金資産:30 千円 ×イ 繰延税金資産:70 千円 ×ウ 繰延税金負債:30 千円 ×エ 繰延税金負債:70 千円 |
Liability 負債
R3第5問 引当金(第47~49条) Dランク
× | →○ | |
×ア | 貸倒引当金 | ←評価性引当金 |
○イ | 修繕引当金 | ←非債務性引当金 |
×ウ | 商品保証引当金 | ←債務性引当金 |
×エ | 退職給付引当金 | ←債務性引当金 |
債性引当金は、債務である引当金(債務性引当金)と債務ではない引当金(非債務性引当金)に分類される。非債務性引当金として、最も適切なものはどれか。 |
総論・会社法
H29第5問 会計処理の原則(第5条) ABランク
× | →〇 | |
×イ | してはならない | することがある |
×ウ | おいて認識し、 | おいて認識し、その発生した期間に正しく割り当てるように |
×エ | を上回る | までの |
企業会計原則に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
○ア 会計処理の原則および手続きを毎期継続して適用し、みだりに変更してはならない。 ×イ 株主総会提出のため、信用目的のため、租税目的のためなど種々の目的のために異なる形式の財務諸表を作成してはならない。 ×ウ すべての費用および収益は、その支出および収入の時点において認識し、損益計算書に計上しなければならない。 ×エ 予測される将来の危険に備えて、合理的な見積額を上回る費用を計上することは、保守的な会計処理として認められる。 |
R1第5問 会社法計算書類 DEランク
× | →〇 | |
×ア | 含まれない | 含まれる |
×イ | しなければならない | することができる |
×ウ | 公開会社 | 大会社 |

会社法上の計算書類に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 会社法上の計算書類には、株主資本等変動計算書は含まれない。 ×イ 計算書類の作成と報告に当たっては、会社法のほかに財務諸表規則(財務諸表等の用語、様式および作成方法に関する規則)に準拠しなければならない。 ×ウ 公開会社は、計算書類に加えて連結計算書類を作成し、定時株主総会に報告することが求められている。 ○エ 取締役会設置会社は、定時株主総会の招集の通知に際して、株主に計算書類を提供しなければならない。 |

今日のまとめ

仕訳を問わない「Ⅳ」のツボは、BSを見渡し、左右のバランスを均等に
BSの右側、負債+純資産はファイナンス(企業財務、証券投資論)でガッツリやるので、左側資産の知識が大事。これからはCVP・NPVよりスコアが開く。(100字)
Q
そうか、主催側が「Ⅳ」で求めるスキルとは、作ること(簿記)より使うこと。これからも第1問経営分析+第4問ポエムを最重要視だ。
A
第4問ポエムの出題候補は、直近5年分の「財務」「情報」「法務」の過去問。初学優先の都合上、イケカコ莫迦より優遇するのは、当然以前のジョーシキな。
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