ゴールから逆算。
スト合格に欠かせない、事実上の業界標準=ゴール逆算。
A:3年先の自分をイメージして
B:来年の今頃受ける「口述試験」がゴール
C:いやいや、まず「1次」合格が先決
この先、多様な合格体験記が出れば出るほど、どれにしようか迷いがち?
- うふふ、そうじゃないよ。
- ゴールは自分で決めればいいよ。
- でも短期的には全員が、「2次」を意識した「1次」対策になるよ。
今日は3回に分けた座談会の最終回。さて最新合格者の口から、どんなアイデア・アドバイスが飛び出すか。さっそくどうぞ。
50代前半。1~2次とも「完全独学」。過去問のパターンを追うより、体系化した「1次」知識に沿った回答を目指す。
合格者Bさん:
30代後半。「1次」通過に3年かける傍ら、合格前年に通信で受けたスクールの成果を生かし、「2次」を一発合格。
司会(ふうじん):
40代後半。「2次」は専門外で、むしろ教わる立場。
司会F:「口述試験」の内容、「2次筆記」の現場対応と、最新情報がどんどん出てきますね。では最後に「2次」の合格スタイルと、そこから逆算した「1次」対策のアドバイスをお願いします。
A:業務が忙しく受験に時間は割けません。そのため通学ではなく完全独学にしました。「2次」対策はふぞろいを使ったほか、ネット情報も参考にしました。
B:受験2年目に通信で受けた、TBCの指導内容をベースにしました。与件を読む前に設問を分析し、「一次」知識をベースに回答の方向性を想定します。次に与件は、SWOT分析を行いつつ、事例企業の「ドメインの再定義」を意識して精読します。すると類推度が高い今の「2次」でも、回答の方向がぶれない「一貫性の高い」答案になります。
F:ありがとうございます。詳しくは合格体験記を見ていただくとして、初年度は「自分のスタイルを固めてブレない」ことが大切でしょう。ところで、「スト合格はたまたま」と言われます。「2次」がもし来年再受験であったら、どうされますか?
A:もう1年挑んでみるのも良さそうです。でも「2次」の解き方に偏重するのでなく、「2次」事例を解く度に「1次」知識と紐つける。そんな「1次」重視のスタイルは変えないと思います。
B:そうですね。やることはやった感があれば、「2次」合格にはこだわらず、リタイアする選択肢もあると思います。
A:こちらのサイトの「要求分類」シリーズは参考になりました。何を聞かれるか予め知っておくと答えがブレない。それは当然ですよね。
B:受験校で指導される「レイヤー」のことですね。納得度は高いです。
F:「要求分類」「レイヤー」とは、要は過去問の設問文をエクセルにベタ打ちし、狙いや内容を「自分で」分析すればOk。誰でもできますよね? でも「誰かに教えてもらうもの」と有難がる傾向が強くって。そして本試験でちょっと捻られ、頭が真っ白。そんな負けパターンがあるそうです。
F:「2次」が年々進化・難化し、1回目で「たまたま」合格しないとどうやら大変。そんな傾向から、受験初年度に早めの「2次」対策をする傾向が強まっています。進め方のアドバイスをいただけますか。
A:合格体験記に書きましたが、私なら「2次」過去問を先に一度解いてしまいます。まったく歯が立たない筈ですが、「1次」のどこを勉強するか。独学者には良い指針になります。
F:今はなくなりましたが、以前は12月に当年の「事例Ⅰ~Ⅳ」を解かせるオプション講座がありました。今は自分で解いてから、こちらに参加する形になった様です。
A:ストレート合格には、ゴールから逆算は欠かせません。この試験のゴールが、「2次」筆記でなく、「2次」口述=聞かれたことに答える。そんな指摘をネットで見かけて、参考にしました。
B:ええ、それももちろんあります。でも「1次」を確実に突破する力を付けることも大事です。ストレート合格を狙う場合、「1次」420点前後のスコアで「2次」を戦うのは苦しいでしょう。
A:ネットでストレート合格者の体験記を探すと、500点以上の方はザラにいますよね。「1次」対策をもっと重視し、システマティックに知識を整理していけば、その位のスコアになる。すると1年目の「2次」も互角以上に戦えます。
F:ありがとうございます。「2次」で点差がつきにくいので、「1次」知識を重視する。ここ2年でその流れがはっきりしました。では具体的に科目ごとのアドバイスをお願いできますか。
A:独学でしたので、2次で使う「経営」「運営」も、1次のみの「法務」「中小」も均等に学習しました。「2次」のゴール感を知ると、「経営」「運営」にもっと重点を置いても良かった印象です。
B:私は「法務」「情報」の難化年にあたり、「1次」通過に3年かけましたので、暗記科目の対策も手抜かりない方が良いと思います。「中小」ではTBCの特訓問題集と、中小企業白書が役に立ちました。
F:「1次」対策では、テキストと過去問どちらを重視しましたか?
A:私は過去問重視です。特に「経営」「運営」の過去問の選択肢の内容は、「2次」事例でそのまま使えることが多いことに気づきました。そこで、「2次」事例をまず解いてみる→「1次」過去問を解く→不明点をテキストで補う。独学者のスタイルはここに落ち着くと思います。
B:独学の方なら、通学の授業の代わりとなる無料動画が活用できると思います。TBCや「石川の経済」などですね。テキストはTACのシリーズが使いやすいです。ただ前述の通り、「中小」はTBC推しで。2回科目不合格になった「情報」「法務」は独学をあきらめ、TAC通信を受講しました。
F:最近のように「1次」が難化すると、通学型のテキストINPUTより、独学型の「過去問INPUT」が有利とされます。でも過去問にはDEランクの難問が混じり使いにくいですよね? この点はどうされました?
A:正答率DEランクの問題も一通り解き、何度解いても解らない問題は捨てました。
B:私もDEランクを含め一通りやりました。
F:そうですね。正答率A~Cランクは考えて当てる。DEランクも鉛筆ころがしの精度を高めるには、過去問の正解選択肢だけは覚えておく。この辺りが落とし所でしょうか。
F:本日は口述試験でお疲れの所、貴重なお話をいただきありがとうございました。合格体験記がキレイにまとめる「集約」とするなら、座談会は視野を広げる「発散」ですね。来年2018年にどんなイノベーションが起きるか。今から楽しみです。
今日のまとめ
なんだ!お前のブログより、よほどこっちを読みたいぞ。
ドキッ。これは痛いところを(汗)。でも「集約」があってこその「発散」効果です。
- 今後のイノベーションは、体験記より座談会が一枚上手。
- でも座談会の成功には、体験記の形で記憶の「集約」が効果的。
- そうだ!当サイトはまだまだ合格体験記を協力依頼中。
いやいや、体験記の寄稿先などどこでも一緒。でも「合格さえすりゃ言い放題?」 それはちょっと古いかも。体験記+再現答案を片手に自由闊達な議論が進み、来年2018年こそ1,200人合格。そんな初夢を見られそうです。
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