合格体験記

【R3合格体験記】地頭+たまたま詰め合わせ、ちょっと不思議なセンスを添えて:KeKeさん

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当選確定後、最初の体験記は「ちょっと不思議」感
過去問の答を覚えくさるベテから落とす作問・採点基準を駆使した結果、ここ数年目立って増えた「超短時間系当選体験」。ただそれを「地頭がいいんだよ」「センスの違い」と酸っぱい葡萄にすると、ふぞ先輩扱いの刑にまっしぐらです。
【仮説】診断士=もう「難関国家試験」に非ず
一般に「難関国家試験」とは、一定水準以上の知識や技能の保有を示すもの。そこで短時間で当選できる診断士を「難関資格!」と勘違いしくさると、パクリ先輩ノウハウ自慢の刑にまっしぐらです。
Q
ほう。今日から軽く1か月以上は延々続く、パクリ道場自慢の同友館教材ヨイショ満載のステマ体験記。そこに当てつけてくるとは、こりゃ今年もサークル勢をからかう気で200%満々?
A

そう、体験記にマイ★ノウハウを書こう、探そうとする試験サークル送りの刑に。そうでなくウチが注目するのは、当落分岐点=作問&採点係が示す方向性に気づいた瞬間な。

【R3合格体験記】地頭+たまたま詰め合わせ、ちょっと不思議なセンスを添えて:KeKeさん

❶診断士に挑戦した理由・きっかけ、年齢(任意)

  • 業績低迷にも関わらず戦略が見直されず、変化のない中期計画を更新し続ける旧態依然とした組織に危機感を感じたため。
  • 自己成長や仕事のやりがいを求めて転職も考えたが、現状を打開できる能力が自分に無いままでは場所を変えても同じ問題が再発すると思い、まずは自分が経営全般の体系的な知識を身につけてから再考しようと思ったため。

❷学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目、「1次」科目別点数(合格年)

【初期知識(学歴・職歴)】工学修士、経済学部中退、製造業勤務
【資格】関連資格は無し
【得意科目】「経済学・経済政策」、「運営管理」
【不得意科目】「経営法務」
【「1次」科目別点数】

経済財務経営運営法務情報中小
76766980606073494

❹2次筆記合格までの受験回数、学習時間とその作り方

【受験回数】「1次」1回、「2次」1回 (R3年ストレート)
【学習時間】平日1.5h、休日3h ※仕事・育児で時間が取れない日も有り
【総学習時間】「1次」約300h、「2次」約100h
【時間の工夫】子供が勉強している時間、習い事に行っている時間、遊んでいる時間、寝ている時間等、できる限り家族に影響が少ない時間帯に実施。

❹⇔❸の順番をわざと入れ替え、ここで何も気づかない奴はウンコ決定でサークル送りの刑に。①文章が硬くて読みにくい→②製造業勤務の院卒で短時間で494点→③「2次」は「Ⅲ」で稼ぎやがったね? そうやって瞬時に行間を読まないと、「2次」与件の意図も読めません。

KeKeさんスト合格の理由=「経済」「Ⅲ」を苦にしない地頭路線のロジカルさ。

そう想定して読むと、ここから先の読み取り方が200%変わります。

❸学習スタイルとそのメリット・デメリット

【学習スタイル】「1次」:独学、「2次」:TAC通信

○メリット△デメリット
【「1次」独学】
・学習費用が安い、自分に合った学習計画が立てられる
・情報源を書籍に絞れば学習スタイルがシンプルになり学習効率が上がるため短時間で一定水準に到達が可能。
・総じて学習習慣が身についている人には費用対効果が高い
・初めの参考書選びに悩む。
・学習途中にも自分で選んだ参考書の知識範囲に不足がないか不安になる
【「2次」TAC】
・参考書選びに悩まなくて済む
・情報の取捨選択・優先順位付け等がほとんど必要無い。
・学習計画の目安が与えられるため学習に専念し易い
・総じて効率的で学習時間が短くて済む
・学習費用が高い
・若干ではあるが動画・テキストの使い方や比重などの学習計画に工夫がいる
・動画を使用する場合電子端末に触れる機会が増え、余計な情報との接触確率が高まり効率が低下する恐れがある

❺2次筆記合格までの学習法(1次・2次)

【「1次」使用教材と学習回数】
「みんなが欲しかった!中小企業診断士の教科書」×10周
「みんなが欲しかった!中小企業診断士の問題集」×3周
「スピードテキスト1〜7」10周 ※「みんなが〜教科書」に掲載されていない範囲のみ
「最速合格のための第1次試験過去問題集」1周
【「1次」学習法】
試験1ヶ月前までに上記教材を周回し、じっくり理解を深め、残り1ヶ月は教科書のみを高速で眺めるようにして記憶の定着とアウトプット速度の向上に努めた。
【「2次」使用教材と学習回数】
「2次ファイナル本科生」
→講義動画・テキスト事例Ⅰ-Ⅳ・事例Ⅳ特訓テキスト・演習問題
テキスト×5周、演習問題(5回分)×1周 
※動画は車での移動時間程度で活用
「第2次試験過去問題集(H28~R2)」×1周
【「2次」学習法】
・試験2週間前までに上記教材を周回。
・残りの2週間は過去問・演習問題の問題文を読んで、想起される知識範囲の確認と論理展開のイメージトレーニングを高速周回することに集中した。

❺-1 私の思う当落分岐点〜試験合格への転機を感じた、あの瞬間

【1次】

  • テキストを3周しても想定以上に記憶定着せずモチベーションが下がった。
  • そこで少し肩の力を抜き、知識定着度で学習進捗を測るのを止め、1年目は単純にテキストの周回数を達成できれば良いと切り替えた。
  • 結果的に、周回数が増やすことで思った以上に記憶が定着していた。

【2次】

  • 最初の内は、知識は十分のはずなのに、予備校の模範解答が全く違う答になることに戸惑った。
  • 明らかに自分が間違っている時は何度か見返し、その思考プロセスに近づけるようにした。
  • 自分の答えも一理ある、同じように書く方も他にいるはずと思えることが多々あり、もし正解がスクール解答の1つしか許されない試験なら、それを忠実に追いかけることは自分には合わないと割り切った。
  • 本試験でその正解通りの答案を書けるかは、そりゃ試験当日の運次第だと。スクールが教える、思考プロセスの通りにトレースするようなやり方は取らないことにした。

ここで補足を。そりゃ時流に3回転半は軽く遅れたTAC通信などを使うから、猫でも目を疑う。【これから】の「2次」対策とは、×思考プロセスのトレースではなく→○読みやすい答案を探して作り方を「自分流に考える」コト一択です。

❻学習時・試験当日のエピソード

【学習時】

  • 勉強時間を確保するため、子供の誕生日にニンテンドースイッチを買い与えたところ、買ったソフトの難易度が予想外に高く、クリアするまで付き合わされたのは誤算だった。
  • 早くクリアさせるために勉強よりもゲームに集中することに。これで50時間ほど「1次」対策時間のロスになった。
  • 本気で一緒にゲームに取り組んだことで、子供の中小企業診断士に対するイメージが向上し、その後の学習への協力度が高まったのはプラスの誤算だった。

【試験当日】

  • 「1次」「2次」ともに、本試験中にダメかもと途中で合格を諦めかけた。
  • ただ1年間頑張ってきたのに適当にマークしたり白紙で出すのは避けようと、その時に思い付く範囲の知識で勝負することに決め、最後まで解答した。
  • 特に最後の「Ⅳ」では頭も疲れていて、あの長い問題文をそもそも読む気にならなかった。完答ばかりを考えていたら気持ちが完全に折れ、白紙解答の恐れもあったと思う。

❼これから合格を目指す方へのアドバイス

  • 学習歴が浅く、アドバイスと言うよりは自分のまとめとして素直な感想を書きます。一例としてと参考ください。

【1次対策】

  • 学習開始前の知識レベルでも異なりますが、学習開始時期に関係なく「スピテキ」レベルの内容を理解し、記憶を定着させれば、まず落ちません。
  • 運の要素はなく、参考書選びや試験情報収集で時間をロスせずに、早く学習を実行してコツコツ続けることがポイントであり、ここが長期学習の中で難しい点になります。

【2次対策】

  • 「1次」合格時の知識レベルがあれば十分で、それ以上のインプットは不要と思います。
  • 「2次」のお作法的な部分や論理展開の参考という意味で、予備校の模範解答や解説、講義を活用することは効果的と思います。
  • ただ、初見で全く同じ解答を繰り返すことは不可能ですし、そこに固執するのは逆効果です。それは100%は無理でも50%くらいなら模範解答を狙えてしまい、するとキーワードの詰め込み解答になり、それを本試験でやると文字数的に因果が抜け落ちるでしょう。
  • 模試は高得点で本試験は低スコアという方の話をよく聞きます。そうでなく①適切なフレームワークを活用して頭の中に抜け漏れなく必要な情報を整理し、②問題要求に合わせて情報を取捨選択し、③他者に説明した時に理解してもらえる程度の論理展開を描く。
  • そうやって80分で間に合うスピードで、要求字数内に要点を簡潔でわかりやすい文章にまとめる。試験の採点者が期待するのはそちらでしょう。
  • 実際の仕事や日常生活でも唯一の正解などないので、いつもの通り考え、自信を持って答えられるような心積もりをする。この試験にはそのような姿勢の方が合っていると思いました。

ほう、「2次」対策100hでここまで気が付く。こりゃ試験ゴーカクを夢見て足掛け3年、あのヘタクソ国語のポエムに9,000人が苦笑する試験ヲタのベテには、煎じて飲ませる爪の垢すら勿体ねぇな。

  • 最後に参考情報として、来年の再受験に備えて複数のスクール採点サービスを利用しましたが、私の答案を合格水準としたのは1社のみで、その他は220点程度と客観的には合格圏外だった様です。
  • 今年落ちたらどのスクールを利用しようか悩んでいたはずですが、一方でここのサイトの当日再現答案募集では、スコア付けをせず大まかな相対ABC評価を示すだけで、あとは互いの答案をそのまま返すから好きにしろ、という変わったスタンスでした。
  • 特定の解答や基準に沿った採点よりも、受験者同士で見せ合って納得度の高い答案が支持され、実際にそのような答案から順に受かっていくのだろうと思います。
  • そこで独学にせよ通信・通学にせよ、これからは、学習時に一緒に意見を交換できる仲間を作ることが試験合格に近づく有効な手段なのだろうと感じました。
■■ここからテンプレ■■

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