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合格体験記

スクール模試と合否が連動しない【合格体験記】パプリカ様

スクール模試と合否が連動しない。
そんな試験の闇を解き明かせ。

スクール模試と合否が連動しない理由? そんなの当たり前じゃん。まず模試のスコアはスクールが用意する正解やメソッドに沿って採点される。

ところが試験委員のオトウサン達は、スクールメソッドと東京と名古屋が嫌い
「最大の理由」に、「根拠だらけの長文与件」。これだけ受験テクが出題側にバレバレで狙い撃たれるのに、スクールメソッドで勝負を挑むなんて、カモがネギしょってライフルの前に裸で飛び出すようなものです。

今日の体験記のパプリカ様は、スクール数校の模試を解き比べた上で、当サイトがこっそり企画した「何か」を上手に使っていただきました。ではさっそくどうぞ。

スクール模試と合否が連動しない【合格体験記】パプリカ様

1⃣診断士に挑戦した理由・きっかけ、年齢(任意)

パプリカと申します。56歳で、化粧品会社に勤務しています。

実家では規模は小さいですが、会社を経営しておりました
実家では規模は小さいですが、会社を経営しておりました。きっかけは、私が自らその会社を清算することになり、その過程で芽生えてきた中小企業に対する個人的な想いでした。
独立を前提に考えていたため、二次受験は今回を最後にと思い、不合格の場合に備えていつくかの養成課程の説明会にも参加、志望動機や願書の準備も進めていました。

幸い2度目の挑戦となった今年は無事に合格できました。

2⃣学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目、「1次」科目別点数(合格年)

保有資格は上級システムアドミニストレータ(現在のITストラティジストかな)です。
化粧品会社に勤務する中、マーケティング系のシステム構築、需要予測、生産計画、物流までSCM全般に携わってきた関係で、「情報」や「運営管理」は苦になりませんでした。
面白かったのは「経済」と「経営」です
一方、「法務」と「財務」は苦手で、特に法務には一次試験で泣かされました。財務については、事例Ⅳの問題を初めて見た時、「こりゃあ無理・・・」と思った程でした。
  • 2018年一次
    経営67
    財務64(前年)
    経済84
    運営75
    情報80
    法務44(素点36点で青ざめ、8点の下駄で合格)
    中小企業政策61(前年)

3⃣学習スタイルとそのメリット・デメリット

初年度はTAC、二次試験2度目となった今年はSLAにお世話になりました。予備校に通う上で注意すべきは予備校任せにして方向性を見失う事です。

4⃣2次筆記合格までの受験回数、学習時間

受験回数は一次二回、二次二回です。
一次学習時間は約1200時間。
二次学習時間は約1000時間(うち4割は事例Ⅳ)

5⃣予備校選びについて

2018年 二次初受験
「ふぞろいセミナー」に参加。とにかくキーワード詰め込みに没頭し玉砕しました。予備校や各種サークルでの極端な言い方は印象に残りがちです。これらを鵜呑みにせず、自分なりに正しいやり方を考えるべきだったと反省しています。
  • 2018年結果
    事例Ⅰ49
    事例Ⅱ47
    事例Ⅲ57
    事例Ⅳ53
2019年 二次に向けて
我流、ふぞろい方式では無理と思い、昨年12月から7つの予備校をまわり情報収集をしました。結果、自分に一番合ったSLAの通学を選択。これが正解でした。

これから予備校を選びをされる方のために、私なりの各予備校に対する感想を載せさせて頂きます。

TAC 眼中になし。模試と本試験との評価基準の乖離が大きすぎること。タックメソッドはメソッドになっていないこと。TACでの二次の講義は何一つ頭に残っていません。
LECそれなりに良いかと思いましたが、印象が薄かったです。
EBAカリスマ講師のようですが、あの過剰なくらいの自信や決めつけるような表現、教祖的な存在が嫌いでした。それに受講料も高いです。
MMC合格率を把握していないのは致命的(PDCAが回されていない)。
AAS合格率が低い。昨年の合格発表の翌週、講座説明会で合格率について質問したところ、現時点ではまだ合格の連絡は頂いていません・・・と悲しげでした。
TBC 市販のテキストと動画で3年分やりました。特に事例Ⅰの解法は納得性が高いです。抽象化ブロックシートを自分なりに編集し、暇があれば眺めていました。コストパフォーマンスは最も高いと思いました。
SLA講師の方が人間的に信頼おける人だと直感的に感じたこと。押し付けというより引き出そうという、双方向のコミュニケーションを重視したやり方が自分に合っていました。過去問を使った学習で、ひとつの事例に対し宿題含めて10時間は費やします。

※当サイト注:かなり辛口ですが、原文ままです。なおAASはこの後、一ケタ台後半ですがちゃんと合格者を出し、合格率もそう悪くないと判明しています。

6⃣模試について

予備校の模試は初見問題を解くという意味で有効ですが、採点は無視で良いと思います。各社模試の成績を紹介します。

事例Ⅰ順位
TAC5月384055461167人中487位
TAC9月442651612374人中1376位
LEC5月38504445311人中119位
LEC9月39556827492人中175位
MMC9月60536058351人中127位
TBC8月62646043214人中45位

TBC以外は平均的、TACに限っては直前で平均以下です。基本的にこの時期には解答方法は確立しており、本試験までそれほどレベルアップしているわけではありません。それで上位18%に入ることができたという事は、予備校の採点基準と本試験の採点基準は大きく異なるという事です。

7⃣これから合格を目指す方へのアドバイス

  • 一次試験は特に工夫せずとも、スケジュールさえしっかりと立て、それを愚直に実行していくこと。時間をかければかけるほど点数は伸びます。しかし、時には昨年の法務のような爆弾科目があるので、平均65点をとるつもりで頑張れば万全です。
  • 二次試験はくせものです。このような不透明な試験に対して、やり方を決めつけて進むことは非常に危険です。
本試験直前のセルフ模試に参加。周囲の答案を採点してみて、「文章の読みやすさ」が大事と知った
セルフ模試とは、学習仲間が集まって互いに答案を相互採点、評価するものです。相当な時間と労力を要しますが、その分採点者がどれだけ大変な思いをしているか身に染みて分かる効果があります。

読み返さないと分からないような文章は採点すらされないだろう 。

そう捉え、どんな文章を書くと評価されるのかを考える良い機会に
二次試験で自信をもって合格する方はほとんどいません。逆に「こうあるべき」という答案が思い描けている人ほど、自分の理想と本試験のギャップを認識して、不安になっていきます。
二次試験で合格率を高める限界は50%では
そこで50%に近づけるにはどうしたら良いかを考えると、いろいろな立場(社長、診断士、作問者、採点者・・・)に立ち、能動的に考え、工夫することでしょう。セルフ模試とは、そのためのひとつのやり方です。そして自分の理想答案のレベルを事前に高め、試験本番はその理想にどれだけ近づくかの勝負になります。

本試験で発揮できる力=自分の理想の8割と仮定すると、60点を確実に取るには、75~80点レベルの実力が要求されます。60点を争うキーワードやスクール模試などの「他人のモノサシ」で一喜一憂するのでなく、75~80点レベルの答案に近づく「自分なりの基準」を持つことが不可欠な試験なのだろうと、考えます。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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