説得力の高め方:①事実と意見を分ける ②数字を使うと尚可
今日の体験記は、「銀行アラフォー中間管理職のパラレルキャリア」を目指すM.S.様です。では普段から周囲とコミュニケーションし、数字を扱い慣れた彼なら、このサイコロコロコロな診断士試験をどう乗り越えた?
ちっ、地方の不利さで逆にスクール依存を避け、上手いことやりやがった。こりゃ240点どころでなく、250、260点とどこまでスコアが伸びたかに注目だ。
うん。もしこの手口で開示250~260点越えのハイスコアなら、来年は5,000人全員が雪崩を打ってこのやり方に群がるなっ。
ほう。これは来年の試験の変化を先読みできるチャンス到来かもよ。ではどうぞ。
確実250点合格の狙い方:【合格体験記】M.S.様
1⃣診断士に挑戦した理由・きっかけ、年齢(任意)
- 某銀行のアラフォー中間管理職です
- 業界の地盤沈下著しい中、職業人としての必要スキル、及びパラレルキャリアを考えた際、本資格が有効と以前より考えていました。
折しも、働き方改革で早出・時間外が減り(=勉強時間確保)、休暇が取得しやすくなった(=実務補習参加が可能)のをチャンスと捉え、本資格に挑戦することにしました。
2⃣学習開始時の知識・保有資格、得意科目、不得意科目、「1次」科目別点数(合格年)
- 学習開始時の保有資格
- 簿記2級、宅建(以上15年以上前)、日本生産性本部認定経営コンサルタント(約10年前)、M&Aシニアエキスパート(3年前)など。いずれの知識も全く錆びついていました・。
得意科目 | 不得意科目 | |
「1次」 | 経済学 | 経営情報、 |
「2次」 | 事例Ⅲ | 事例Ⅰ |
- 2018/3勉強開始。一発合格目指し臨んだ1次試験では、屈辱の3科目のみ合格
「経済」64
「運営」62
「中小」78
※銀行員なのに「財務」科目不合格 - 気持ちを切り替えBプランを即発動しました。非IT人材ながら応用情報技術者試験に申し込み、短期間集中して勉強しました。結果、まさかの合格に。
「情報」免除へ - 翌2019 残った3科目のみ受験し1次試験突破
「経営」73
「財務」88
「法務」72
3⃣学習スタイルとそのメリット・デメリット
- 1次:基本独学、2次MMC通信です
- 1次は「過去問完全マスター」「スピテキ」のみの独学で十分と判断も、2回目の1次試験対策では、とっつきにくい「経営」はスタディングを単科受講。
- 「1次」直前期
- TACの「財務会計オプション」をWEB受講して対策を強化。法務は試験直前に「ビジネス実務法務検定2級」にも挑戦(合格)し、TAC「法改正オプション講座」を受講、今年の法改正をカバーしました。
- 2次対策:通信受講(地方のため)
- メリットは通学時間が不要であること、デメリットは80分のタイムマネジメントに甘さが出てしまうことでした。
4⃣2次筆記合格までの受験回数、学習時間とその作り方
- 2次受験回数1回。勉強時間は約700時間(内350時間は1次試験合格後)
- 平日は3~4時間勉強をキープ。朝出勤前30分と会社のランチタイムに30分確保し、帰宅後子供が寝始める9時頃から2時間超の勉強が習慣でした。仕事に支障が出ないよう、睡眠時間は一切削りませんでした。
会社へは自転車通勤でしたので、往復30分はイヤホンでスタディングを流し聴きしていました(一回パトカーに注意されましたので、これはお奨めできません(汗))。
5⃣2次筆記合格までの学習法
- 「2次」対策の開始は今年1月。まず「事例Ⅳ」に着手
- ・とにかくGWまでに事例Ⅳを合格レベルに引き上げようと考え、1~3月でまず「30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集」「事例Ⅳの全知識&全ノウハウ」を各二回転。次に試験ブログの過去記事「イケカコ5週で80点」を指針として、「意思決定会計講義ノート」を2週で二回転。4月に入って、事例Ⅳ過去問を10年分一通り解き、「これで事例Ⅳは戦える」と思える状態になりました。
・事例Ⅰ~Ⅲは1次合格後でも間に合うと信じ、4月のTAC実力チェック模試前に過去問1年分解き、MMC通信添削をやった程度。あと入手困難とされる「世界一やさしい答案作成術」を高値で購入し、2回ほど読みました。
- GW後半以降
- ・一旦2次試験対策から離れ、1次試験3科目に集中。事例Ⅳをやりまくったおかげで、1次「財務会計」が優しいクイズレベルのように簡単に思える副作用がありました。1次試験終了後MMC通信受講を再開し、文章金型、キーワードなど覚え直しました。
・一方、事前に買い揃えていた「ふぞろい合格答案」「10年データブック」を当初学習の中心にしていましたが、ベスト答案の読みにくさに「合格レベルではあるんだろうが、本当にこの答案でいいのか?」と非常なる違和感を感じていました。
- ネットで探した高得点者の再現答案に目から鱗
- ・そんな中、試験ブログの過去記事など検索しまくって見つけた高得点者の方の再現答案に、目から鱗が落ちました。高得点者様のきれいな日本語での答案は、ふぞろいベスト答案とは別物で、納得性の高いものでした。
- 一発合格道場「永久保存版」に触発
- ・また一発合格道場の過去記事きゃっしいさん&だいまつさんの永久保存版記事で事例Ⅰ~Ⅲへの取組方法がインスパイアされ、今回の2次試験でもほぼその考えで臨みました。
・直前期にはふぞろいには目を通さず、きゃっしいさんの「『まとめシート』流!ゼロから始める2次対策」「解法実況(事例Ⅰ~Ⅲ)」直近3年分購入し、解法の習得をひたすら目指しました(3年分なのは、そこで時間切れとなったため)。
- 購入したけど読まないテキスト類も
- ・TBCの「2次テキスト」も購入はしましたが、時間切れで一回も読めませんでした。事例Ⅰ~Ⅲで実際解答を書いてみたのは、MMC通信添削と模試計3回のみ(TAC、LEC、MMC)。しかしTAC、LECは採点レベルが?と感じたため、一切復習はしませんでしたが、初見問題へのタイムマネジメントの場としてはとても重要でした。
・過去問は朝の30分で骨子作成まで行い、昼の30分できゃっしいさん解答やMMC解答と見比べを行い1事例をこなしました。直前2週間は事例Ⅳに集中。MMCのオプション「事例Ⅳファイナル(通信)」を2回転させました(これは本番でもかなり効果がありました)。
6⃣学習時・試験当日のエピソード
- 2次終了直後に合格をいったん確信したものの、ミスを連発
- ①事例Ⅰ-3をマーケ的に回答
②事例Ⅱで協業先に「町内会、寺社、商店街」を、ターゲットに「10代女性」
③事例Ⅲで後工程引取方式を一切無視
④事例Ⅳでなぜか有形固定資産回転率に気づかず、売「掛」債権回転率と記載したり
- 予備校回答が出揃うにつれ、「ちょっとやばいかもよ」とも思いましたが、なぜか合格している気がしていました。それでも自分の番号を探すときには手が震えました。
7⃣これから合格を目指す方へのアドバイス
- 事例Ⅰ~Ⅲについて、きれいで読みやすい日本語答案を目指した結果、2次試験を1回で卒業することができました。具体的には、「設問に素直に」「因果関係を以て説明し」「適切な与件分はそのまま用い」「つまり何なのかを」「主語と述語を明確にして解答する」といった、当たり前のことを意識しました。
- 又、事例Ⅳは60点の獲得で良しとする合格計画にして、結果うまくいったように思います。