A経済学

【経済学入門】現役診断士の読後感~ここが良くできている

もう「合格者」ではなく、現役診断士。

診断士制度のいい点は、「合格さえすりゃ診断士」。事実上フリーパスで診断士登録ができ、登録さえすれば、どの領域でどう活動するのも自由自在。そして、

難しいことを周囲に説明したり、実際にやってのけ、
ビジネススキルも急成長。

では最新現役診断士なら「経済学入門」をどう読み解くか。ではどうぞ。

中小企業診断士のための経済学入門~読後感想文 KING様

「中小企業診断士のための経済学入門」(以下、「本書」という)を読み終えた直後、「よくできているな」と感じました。

本書は、「すでに診断士に合格しているが、ほとんど経済学を理解できておらず、自身の観点の1つとして使えていない方」、「診断士試験の勉強をしているが、さっぱり経済学がわからず困っている方」を対象としているとのことです。

結論から言えば、これらの対象者が、本書を通読したからと言って、一次試験「経済」(以下、「本試験」という)で 60 点は取れないでしょう。だからと言って、本書の価値は失われることはありません。本書の目的が違うからです。

では、この本書の「よくできている」点は何?

それは、「ミクロ経済学、マクロ経済学という莫大で深遠な知識体系」の中から、本試験での最頻出テーマを抽出し、かつ、初学者(とくに、独学生)でも理解できる言葉で説明が試みられている点だと思います。

本書の特徴の一つ目

具体的には、初学者にとって余計な回り道をさせない配慮がなされている点が挙げられます。本書は、本試験に必要な個所が何であるか、簡潔に明示しています。これにより、初学者が難解な分野に立ち入り、往生し、経済学に対する余計な苦手意識を感ずることはなくなるでしょう。

特徴の二つ目

本書は、初学者の知識水準と、問題集やテキストの解説文のギャップを埋める教材となり得る点です。初学者、とくに独学生にありがちですが、教材の解説文が理解できずに、新たな教材を探すことを余儀なくされることがままありますが、そうした初学者には大きな助けになるでしょう。

さきほど、「本書を通読したからと言って、本試験で 60 点は取れない」と申し上げましたが、一方で、診断士受験生が、本書を通読して、「そういえば、この本には、このテーマが省略されているな。しかし、なるほど、よくできている。」、そう実感できるのであれば、既に、本試験で 60 点以上取れる知識が備わっているものと自信を持ってよいように思います。

最後に

本書は、「ミクロ経済学、マクロ経済学という莫大で深遠な知識体系」の淵まで読者を誘うものです。私は、大学院で、ファイナンス、計量経済学を学びましたが、研究者としてではなく、実務家として、「経済学」をあらためて学びたくなるよう、そこかしこに、上手に仕掛けがなされている点は付け加えておきたいと思います。

**感想文ここまで**

現役診断士のスキル①:相手の意図と大枠の掴みが早い

木曜に感想文を募集し、週内に掲載できるのは予想外ですが、「行動や理解がとにかく素早い」。それが現役診断士の特徴です。それはね、

  • 1次「経済」を学ぶと、「ミクロ」「マクロ」の結論を先に知る。
  • 実務でも相手の結論を念頭に、話に耳を傾け演繹的につなぐ。

試験終了時点ではまだ「合格者」な828名の方々。それが実務補習・診断実務・ビジネス実戦を通じ、「現役診断士」に名乗りを上げる様子は見事です。

おっとその時、ぜひ「経済学」も戦う武器の一つに。

■■ここからテンプレ■■

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