意図的な「1次」易化で「2次」受験者を9,000人に大台に乗せ、東大・外資コンサル・会計士の3強(上位5%)が確実に受かる以外はその場勝負な「2次」の2割ガチャで8割落とす。そこで試験委員が「2次」をどう難化させ、またその狙いが何かを、業界に激震が走るAI解説でお届けします。
近年の80分で解けないマシマシ事例では、東大・外資コンサル・会計士のように日々の業務で超高速情報処理する上位5%を除き、直観や思いつきの出た所勝負な2割ワンチャンに賭けるしかない。そこで以下の4段階に分けて、自分の立ち位置を確認します。
| 2010年頃:診断手順実務の教育 | 2017年:知識重視でベテ落とし | 2019年:与件企業のストーリー化 | 2022年:EBAの裸踊りを狙い撃ち |
|---|---|---|---|
| ベテ狙い撃ち | ふぞ狙い撃ち | EBAの市場支配を解消 | |
| 当時の出題傾向と受験技術 企業診断の基本手順(情報整理→課題抽出→助言提案)に沿い、具体性の高い解答が求められました。「このときはこう」という暗記型パターンが効果的で、効率的なノウハウ学習が合格の鍵でした。 | ベテラン受験生が好む「このときはこう書く」のようなパターン解答が通用しないよう、与件文に新しい視点を取り入れ、一次試験の知識を応用する形式が増加しました。 | 「ふぞろいキーワード」など、並列列挙型の解答技術が全盛期を迎え、与件文を深く読み解くことを避け、事前に覚えたフレーズを用いてキーワードを羅列する技術が広まりました。 | EBA受講生がついSNSで再現答案を晒したくなるほど、講師指導に沿った技術が高得点を生む状況。与件文から直接読み取れない、超絶な知識の論理性を強調して差別化する答案が増えていました。 |
| 作問採点基準の変化 この時代はまだ特定技術を振り落とす必要がなく、出題は手順通りの正確さを重視。与件文を深く読み込む姿勢が求められたが、対応しやすい構造でした。 | 事前にパターン化された解答では誤答になるように誘導し、標準程度の1次知識に及ばない受験者を狙い撃ちして落とす。一次と二次の総合力を問う出題となりました。 | 2019年以降、与件文の根拠を増やし、覚えたノウハウやフレーズを欠かせない方針に転換。既存のノウハウ答案に加点せず、大量根拠の与件の読解力を重視する方向に転換しました。 | SNSに晒された答案を何らかの方法で低評価や不合格とし、特定スクールの影響力を排除。独自性や与件根拠を強く求める採点基準が採用されました。 |
| その変化で嫌われた答案 特に嫌われた答案はなく、出題者の意図を無視せず誠実に解答すれば減点を避けられる状況でした。 | 「一次試験知識の不足」を示す答案や、与件に無関係な知識を述べる解答が嫌われました。具体性よりも論理性や応用力が重視されました。 | 並列的に羅列するだけで論理性に欠ける答案や、与件文に即さないフレーズ中心の解答が狙い撃ちされ、点が伸びなくなりました。 | SNSで公開された再現答案や、特定講師の指導に依存した解答が狙い撃ちされ、合格ラインに届かない受験者が続出しました。 |
| 翌年に向け示された指針 受験者には実務能力を身につけた解答を期待しつつ、暗記型技術が有効なため、一定の準備で対応可能でした。 | 1次知識と2次国語対策のバランスを重視し、どちらに偏っても合格しにくいと示し、特に1次知識回帰が促されました。 | 与件文の根拠を丁寧に抽出し、読みやすい因果関係で示す解答を促進。事前準備で対応しにくい設問形式が強調されました。 | 特定スクールやノウハウへの課金に頼らず、受験者が試験当日のアドリブ勝負と意識する方向に誘導。個別の読解力が試されるよう設計されました。 |
【年忘れプレイバック】2次試験難化の狙い / 業界に激震~4段階に分けて頷く作問進化
このように試験の作問採点基準を不連続に進化させる狙いが、試験合格を目的化した同業D社の大はしゃぎの排除にあるとする。そして試験委員が促す望ましい学習行動=D社ノウハウの真逆とわかります。
さらに試験評論歴15年のウチらしく、学習行動の転換を促した良事例を3つ挙げてAI試験委員に解説してもらい、無遠慮で苛烈なパクリ道場との格差を拡大な。
【2017年】突然知識でベテ落とし (H29事例Ⅲ)
初年度ワンチャンを逃しても、受験2年目にスクール30万円課金すれば、確率5割位で合格できたのどかな時代がここで終了。ただし当時からベテスクール合格=念願の試験合格に大はしゃぎして下品と悪評。
試験の歴史上、R1から「1次」が易化、R3から「2次」1,600名バブル合格の時代に。そこでこのH29事例Ⅲが果たした役目を3つに分けて整理します。
H29事例Ⅲでは、それまで頻出だった5Sや現場改善に代わり、生産管理の計画および統制を重点的に問う設問が出題されました。この変更は、従来の経験や準備に基づく対応では十分でないことを示すものであり、柔軟な思考や新しい視点を持つ受験者が求められることを強調しています。従来のパターンに固執する受験者にとっては、新しいテーマへの対応力が評価の中心となったことが大きな特徴です。このように、従来の知識だけに頼らない問題設定が、特にベテラン受験者への対応力を試す結果となりました。
H29事例Ⅲでは、受注型下請け製造業というC社の現状から、CNC木工加工機事業への転換を通じて、課題解決の新たな方向性を提示しました。このケースは、単なる現場の効率化や改善では解決できない問題を含んでおり、従来型の学習法や対策では太刀打ちできない状況を明示しています。また、設問では、生産管理以外にも新規事業に伴うマーケティングや販売チャネルの開拓など、多岐にわたる視点を求められる構成になっていました。これにより、繰り返し学習に頼った受験者にとって新たな課題対応能力の必要性を示す内容となりました。
C社のケースは、受注型下請け製造業としての現状から脱却し、付加価値の高いCNC木工加工機事業を展開していくというストーリーで構成されていました。この構成により、生産性向上や新規事業の推進といった段階的な提案が求められる形になっています。具体的には、「生産能力向上」「営業チャネル開拓」「付加価値製品の展開」といった中小企業の成長プロセスを題材に、診断士として必要な応用力や提案力を問う意図が明確に感じられます。このように、下請けから脱却し自社ブランドを育てるストーリーが、単なる知識暗記ではなく中小企業の発展に貢献できる人材を選別する問題として機能しました。
【2020年】与件企業のストーリー化で根拠マシマシ (R2事例Ⅰ)
与件にない知識で差別化答案を作るスクールベテが凋落し、代わりに勢力を伸ばしたのが、その小さなオツムで覚えたフレーズ集とキーワードを並列列挙するふぞろい教。ベテがさっぱり受からない試験をアタシがスト合格!とこれまた大はしゃぎして不評。
それまでのぶっきら棒で内部志向な「Ⅰ」と異なり、市場の変化と創業者のグループビジョン→他社承継→内外組織の整備→外国籍を含む人事処遇と、「事例のジェットコースター化」が始まったのがこの年です。
与件企業の設定が詳細化され、「事例Ⅰ」と「事例Ⅱ」の視点が融合した、市場志向と従業員志向の両立が求められる内容となっています。企業戦略では外部市場への適応力、組織設計では内部環境の最適化を軸に、調和の取れた戦略が重要視されています。これにより、顧客ニーズを満たしつつ、従業員のモチベーションや組織力を強化する施策の提案がポイントとなります。課題解決には、従業員満足を考慮した柔軟な組織デザインと、市場動向に対応する戦略立案が求められる複合的な視点が必要となります。
与件文では、創業者ビジョンを起点に他社M&Aや部門横断組織の構築、外国人材処遇まで幅広い論点が含まれ、急展開する内容となっています。これにより、幅広い経営課題に即応する能力が試されているのです。各論点の背景や目的を把握し、関連性を見出す力が求められ、流れを俯瞰しながら具体的な提案を作成する必要があります。この構成により、従来型の問題に対応するだけでは不十分となり、多様な論点を網羅しつつ深く考察する読解力と柔軟な思考が求められています。
与件情報が大幅に増加し、受験者には覚えたフレーズを適用するだけでは対応できない問題となっています。大量情報を効率よく処理し、必要な箇所を的確に抽出して活用する力が問われているのです。これにより、与件文を基に現状分析しつつ具体策を立案する読解力が重視されるようになっています。情報量の増加は、試験時間内での対応力や論点の整理能力を試す狙いがあると考えられ、受験者には実務に即した思考プロセスのトレーニングが求められています。
【2024年】スクール受講は無効と示す、感覚&観念価値出題 (R6事例Ⅱ)
自分たちだけのつもりの会話が周囲や試験委員に筒抜けする欠陥SNSを使い、「我らがカリスマ講師!」「ウチのエース!」と大はしゃぎしたEBA勢。それを狙い撃って落としたR4年度試験委員の辣腕に9,000人が拍手喝采を送った理由は、EBAには観念価値的に共感できないため。そう示してくれたのが、R6「事例Ⅱ」です。
このR6「Ⅱ」第2問の出題は、EBAを始めとする超絶スクール、同業D社を始めとする合格ボーダーライン向けノウハウの、いずれも触れていない穴論点を狙って出したと考えられます。
ブランド価値を向上させるためには、まず「感覚価値」を意識することが重要です。これは製品のデザインや触感、視覚的な魅力など、消費者が直接感じ取れる価値です。次に、「観念価値」ですが、これはブランドのストーリーや社会的責任、消費者が共感できる理念などの無形の価値です。この両方をバランスよく向上させることで、消費者の心に深く印象を残し、ブランドへの忠誠心を育てることができます。感覚価値は即効性があり、観念価値は長期的な信頼につながります。
中小企業診断士試験では、時に予測外の知識を問われる問題が出題されます。このような問題に対して、直感的にビンゴ式で解答することが有効な場合があります。特定のテーマや分野が出題される確率を事前に高めておくことで、予期せぬ問題にも対応でき、合格を確実にする可能性が高まります。事前学習で広範囲に知識を身につけておくことが重要です。試験で「当たり」を引くことで、合格の道が開けることがあります。
多くの受験生は、既存のスクールやノウハウに依存しがちですが、この方法では予測できない試験内容や新たな問題の出題には対応しきれません。スクールのノウハウに頼ると、試験傾向の変化に遅れをとりがちで、結果として大きな合格のチャンスを逃し続けることになりがちです。自分の問題解決能力を高め、柔軟に対応する力を身につけることで、試験を突破する確率が高くなります。スクール依存から脱却することが成功のカギです。
今日のまとめ
今日挙げた「試験対策の転換点」では、その年のMWP=最も(M)・悪目立ちした(W)・プレイヤー(P)から狙って落とされる。そこで人生8割ループのショボンが嫌なら、ベテ→ふぞ→EBAの順に避けるチョイスが賢明です。

