診断士の、私見や意見は後回し
画像:ILLUST DAYS
連日の「1次」対策良記事にほほぅと感心しながら、果たして7月の「1次」試験実施はあるかとウムム・・、なあなたのために。
- 不確実性への対処なら、デシジョンツリーがあるじゃないか
- そう。現役診断士の役割は、不安や期待を煽ることではない。つまり身勝手な私見や意見を述べるのでなく、客観的な事実をできるだけ数値化して示すことです。
不確実性にデシジョンツリー【7月「1次」試験の実施可否】
1⃣デシジョンツリーおさらい
ディシジョンツリーとは
現況をくまなく分析し、どの選択をすればどんなことが起きうるか、そしてどの選択が最も正しそうか論理的に判断するために役立つツールです。
出典:STUDY HUCKER
診断士「Ⅳ」では、一気に無茶をしない、設備の段階投資判断に使います。
イマそこら中の企業では、総務部のオトウサン達がしかめっ面して検討中だ。
2⃣今年の診断士試験の実施可否をケース分け
検討の前提:7月の「1次」試験を一番実施したいと願っているのは、診断協会+試験委員。
年1回の国家試験を、自分の学説を広める絶好機と考えるのが試験委員な。
合否の絶妙な匙加減で、資格の箔と難易度を保ってきたのが診断協会だからです。
すると論理的な意思決定
是が非でも試験を実施したい出題側は、7月「1次」の実施判断を、ギリギリまで先伸ばし。
- 不謹慎ですが、泣く子と自然災害に試験は勝てない
- この時、以下2つを定量的に見比べると、中止になる可能性が高いのは、7月の「1次」です。
- 「1次」:7月に20,000人を集めて行う会場試験
- 「2次」:10月に5~6,000人を 〃
五輪の例を挙げるまでなく、20,000人を同時に集める会場の確保が最大のネックになるから。
もし「1次」が中止になると、「2次」は前年「1次」合格4,444人×0.6(免除受験率)×0.2(合格率)=合格枠530人で実施されます。
3⃣そうだよ、常に数字で考えれば冷静沈着
でもなぜ、今年試験を実施して欲しいと誰もが願うのか?
同じ1年を過ごすなら、「受験者」より「診断士」の方がキャリア上のプラスになるから?
標準100hあれば合格実力に届くサイコロコロコロな「2次」では、あと1年何を勉強するか途方に暮れるから?
- でもここで慌てる必要なし
- それは、7月「1次」試験を実施したいと一番願っているのは、診断協会と試験委員。従い、現役診断士サイドがその判断に口を挟むことも、私見や意見を述べる必要もありません。
今日のまとめ
- 「1次」「2次」をそれぞれやる×やらないは計4パターンだけ
- そして試験を一番実施したいのは診断協会+試験委員だ。そう割り切ると変動要因が絞られるので、くよくよ悩む時間を省けます。
要するに、「1次」が仮に中止でも、出題側は意地でも「2次」の実施を狙います。
そうやって各シナリオの想起率位は自分で調べ、デジタルに判断するのも診断士。そう、デシジョンツリーを使えば、ネットやSNSの噂は自信を持って蹴飛ばせる。そして当試験では常に、知識とハサミは使った者勝ちなのです。
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