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口述試験

【当選カウントダウン】与件と助言を時間で整理(Ⅲ)

Ⅰを基本、Ⅱがイージーならば、超絶ハードが事例Ⅲ

①組織やマーケの比較的身近な話題で2分話せるⅠⅡと異なり、②Ⅲが訊かれるとSWOT→問題把握→解決施策までの知識が問われ、③最難関な分完答した時の達成感は最高に。(100字)

【当選カウントダウン】与件と助言を時間で整理(Ⅲ)

準備→実行→トラブル→解決まで登山に例えることの多い資格試験。その中の最高峰が、「事例Ⅲ」口頭試問の2問完答です。

PREPへの道❶ 想定問答を自分で分類

Ⅲの難しさ:第1→5問はイージーながら第2~4問の奥が深い
①60点で割り切るスト組ならラスト第5問を当てれば済むが、②第2~4問は様々な論点で毎年違う作問をするため、③ベテ化するとさらにこじれて闇も深い。(100字)

訊かれたツボを一度外すと、本人だけホームランのつもりが大ファウルに。そこで「Ⅲ」も【過去】【短期】【中長期】で3分類します。

【過去】【SWOT】
C社は業務用食器・什器を取引先の卸2社に販売していますが、ここまで伸びてきた業績はコロナ禍による外食やインバウンドの減により減少しています。このときC社が活かすべき強み、克服するべき弱みを教えてください。
【過去】【SWOT】
C 社は、主に調理場で使用される業務用食器、什器の加工製品を製造しています。以前は取引先2社への販売を中心としていたが、感染症の影響によりこれらの取引先からの受注量が減少しています。このような事業変遷を理解した上で、C 社の強みと弱みを分析してください。
【短期】【問題点】
C社はX社からのPB受託をきっかけに、X社以外でのさらなる新規取引を拡大することを考えています。そのために生産と営業それぞれ現行の問題点を上げ、どう改善すると良いかを教えてください。
【中長期】【技能承継】
C社では「金型組立」「金型仕上げ」工程をベテラン技能者が担当をしていますが、若手への円滑な承継が課題になっています。このとき考えられる方策を教えて下さい。
【中長期】【デジタル化】
中小製造業においては、従業員の高齢化と技能承継を進める解決策として生産工程のデジタル化は今後さらに注目されると考えられます。C社の課題を考慮しながら、どのような順序で体制を構築していくべきかを教えてください。
【中長期】【デジタル化】
設計課では発注元からの設計、仕様変更の要請により金型の設計期間が長期化する問題を抱えています。これを改善するため3DCADを導入した場合、考えられるメリットを教えてください。
【中長期】【助言】
C社は今後、X社の中価格帯のアルミニウム製品に加えて高価格帯の製品へ販売を拡大していくことを考えています。そのためにどのように自社の強みを活かし、どのような施策を講じればよいかを教えてください。
【中長期】【助言】
C社は今後、X社以外の企業への受注拡大を考えています。そのために必要な生産面での留意点に触れつつ、拡大策を助言してください。

PREPへの道❷ 集めた解答例を3要素に

Ⅱのような「身近なたとえ話」で誤魔化せないガチンコ勝負がⅢ。SWOTと中長期施策(デジタル化・技能承継)の暗記はマストな。

【過去】パターン

【過去】【SWOT】【過去】【SWOT】
<想定試問>
C社は業務用食器・什器を取引先の卸2社に販売していますが、ここまで伸びてきた業績はコロナ禍による外食やインバウンドの減により減少しています。このときC社が活かすべき強み、克服するべき弱みを教えてください。
C 社は、主に調理場で使用される業務用食器、什器の加工製品を製造しています。以前は取引先2社への販売を中心としていたが、感染症の影響によりこれらの取引先からの受注量が減少しています。このような事業変遷を理解した上で、C 社の強みと弱みを分析してください。
<解答3要素>
①強み:蓄積した技術・ノウハウによるコスト低減や生産性向上の提案力
②弱み:設計業務の混乱とプレス加工のボトルネック
③弱みを克服して強みを活かす
①強み
②弱み
③弱みを克服して強みを活かす
<解答例>
①新型コロナの感染長期化に伴う、既存製品の受注減少や生産委託の国内回帰が機会となるため、②差別化可能な高難度の金型製作技術、コスト低減や生産性向上の蓄積したノウハウを活用し、③既存製品の設計変更や仕様変更による設計期間長期化に対し、情報交換・共有体制や品質やコストのバラツキの弱みを若手への技能承継体制構築で克服したい。
強みは、①難易度の高い金型製作ノウハウを持っており、②コスト低減や生産性が提案できる点。弱みは、①金型製作期間に時間を要し、生産能力に制約があり小ロット化、短納期化の対応力が低く、②金型技術の若手への継承が進んでいない点。

【中長期】×【デジタル化】【技能承継】パターン

【中長期】【デジタル化】【中長期】【技能承継】
中小製造業においては、従業員の高齢化と技能承継を進める解決策として生産工程のデジタル化は今後さらに注目されると考えられます。C社の課題を考慮しながら、どのような順序で体制を構築していくべきかを教えてください。C社では「金型組立」「金型仕上げ」工程をベテラン技能者が担当をしていますが、若手への円滑な承継が課題になっています。このとき考えられる方策を教えて下さい。
①デジタル化の理解を得る
②若手OJTを通じて標準化・DB化
③DB化した内容にベテランの意見を聞き細やかな改善を進める。
①デジタル化の理解を得る
②若手OJTを通じて標準化・DB化
③DB化した内容にベテランの意見を聞き細やかな改善を進める。
①ベテラン技能者が担当しているプレス加工技術や金型修理をベテランから若手にOJTによる共有し、
②社内DBの構築を行い、マニュアル化した資料を格納かつ活用可能な体制を作るとともに
③社内DBの利用方法について、ベテラン、若手への教育実施
①基礎知識は、OFF JTや、外部研修を利用して省力化を図り、②ベテランと若手がチームになってOJTにより技術研修を進める。③マイスター制度を導入し、技術レベルを徐々に高めていける研修制度を構築する。

PREPへの道❸ 最難関C社では、事実→施策を時系列で用意

事例のC社は整理整頓が苦手?
Ⅲを特に苦手化するのは、設問や与件がわざと出鱈目順で書かれるためで、「それってこんな順番ですよね?」とテキパキ並び替え。するとC社長が尻尾を振って喜びます。
想定問答を集めたら、C社の課題を時系列に
①C社の過去=SWOTを訊かれたら与件そのままを答え、②第1+3問をセットにすると成長市場のPBシフトに生産管理で対応し、③将来の成長に向けCAD・デジタル・OJTで高付加価値化へ。(100字)

常にマーケットを意識して、自社の仕組みを(できればデジタル化して)そちらに寄せる。そして新規開拓や付加価値化のミライが拓けます。

今日のまとめ

Q
①口述でⅢを訊かれたら難関に挑める幸運で、
②事前の準備通りに2分話し終えれば完璧に、
③多少トチっても仲間の助けでステップUPだ。(60字)
A

実務で不慣れな「Ⅲ」は、受験回数を問わず苦手にしがち。そこで与件と助言を時間軸で整理→地図とコンパスをしっかり持てば、意外とあっさり登れるぞ?

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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