
「事例Ⅲ」がやろうと思えばいくらでも難化するのに対し、「運営」をいくらやってもⅢスコアUPに無関係とわかって学習人気がダダ下がり。「2次で出るかも!」などと気負うことなく、ある日の工場あるあるを気楽に学びます。
「経営」では世の中がどう変わるかを学び、逆に「財務」は数値が変わらない継続性でそこを支える。しかしデジタル社会では「ものづくりの技術」もAIで代替が進むため、「運営」の古い技術やノウハウの重要性は下がります。
①基本用語+生産方式+レイアウト | ②生産管理(計画+統制) | ③生産その他(品質Q・設備M・環境E) |
---|---|---|
ここは製造現場の基礎をなす要素です。まずは基本用語として、生産管理の体系や各種生産方式の特徴、そして工場レイアウトの基本概念を理解することが求められます。 | 生産活動全体の流れを把握し、効率的な生産スケジュールの立案や実際の実績との差異調整、工程進捗の管理に重点を置く大事な領域です。 | 製造現場での安全性や効率性、環境配慮など補助的な役割を果たす分野です。各論点として品質管理、設備効率や保全、さらには環境調和がテーマです。 |
試験対策上は、基礎知識として必ず押さえるべき中核分野であり、知識を軸に他の科目との連携も図られるため、優先度は高く設定されます。 | 現場での運用実績に直結する生産計画と統制の両面に関する理解は、試験上特に重要な位置づけとなり、基礎知識の上により実践的な運用能力の証明が要求されます。 | 試験対策上は基本的な知識の把握と、知識の使い方を理解する程度の補助論点として位置付けられ、優先順位は①②に比べると低くなります。 |
【はじめて/2年目の生産管理③】ある日の工場あるある / 品質Q・設備M・環境E・VA/VE
政策的な学習時短が進み、かつての「1次」800hから、450h→100~200hと劇的な短縮を実現したのが当試験。かつてのようなフル装備ならやっても良いが、100~200hで通過予定の方ならさっさと流すのが今日の論点です。
参考:生成AIによる学習優先順位のアドバイス
学習の優先度をつけることは試験対策上有効です。まず基本用語、生産方式、レイアウトといった基礎的かつ現場運営に直結する①を、次に生産計画と統制の実務運用に直結する②に力を入れることが求められます。余力があれば今日の③の品質、設備、環境についても暗記の質と効果を上げて苦手科目化を避けると、続く暗記科目の暗記がスムーズになります。
品質(QCDのQ)
品質管理は生産工程において不可欠な要素であり、QC7つ道具を駆使して不良原因の把握と改善策の立案を行う。試験では平均、分散、工程能力などの計算問題を通じ、数値に基づいた管理技術と理論の理解が問われ、体系的な品質改善活動の重要性を実証する。
こうなると10点満点
QC7つ道具を具体的な計算例とともに自在に応用し、工程能力評価や数値管理で高精度な改善策を的確に策定、実践できる。
QC7つ道具の暗記 サンチェ監督引っ張れそう
新QC7つ道具の暗記 新連携 アロマでP
当てなくて良いので、結論から納得できればOK。山が2つある①→a、異常な値の②→c、正規分布がちょん切られた③→bです。
工場での加工品の長さを測定して、そのヒストグラムを作成した結果、下図の①~③が得られた。その原因を調べたところ、おのおのについて以下のa~cの事実が明らかになった。 【原因】と【結果】の組み合わせとして、最も適切なものを次ページの解答群から選べ。 |
【原因】 a 2 つの機械で生産した加工品が混合していた。 b 規格を超えている加工品について手直しをしていた。 c 一部の工具に破損が見られた。 |

a | b | c | |
×ア | ① | ② | ③ |
〇イ | ① | ③ | ② |
×ウ | ② | ③ | ① |
×エ | ③ | ① | ② |
×オ | ③ | ② | ① |
ごく基本の用語入れ替えです。
QC 7 つ道具と新QC 7 つ道具に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 管理図は、時系列データをヒストグラム(→○折れ線図)で表した図である。 ×イ 散布図(→○パレート図)は、不具合を原因別に集計し、件数が多い順に並べた図である。 ×ウ 特性要因図(→○連関図)は、原因と結果、目的と手段などが複雑に絡み合った問題の因果関係を表した図である。 〇エ パレート図は、項目別に層別して出現頻度の高い順に並べるとともに、累積和を表した図である。 ×オ 連関図(→○特性要因図)は、原因と結果の関係を魚の骨のように表した図である。 |
QC7つ道具、新QC7つ道具は「事例Ⅲ」で出るので語呂合わせを使ってまず暗記し、次に問題演習を通じて使い方を覚えます。
A | B | C | |
×ア | 親和図 | 系統図 | PDPC法 |
×イ | 親和図 | 系統図 | マトリックス図 |
×ウ | 親和図 | 散布図 | 管理図 |
〇エ | 連関図 | 系統図 | PDPC法 |
×オ | 連関図 | 散布図 | マトリックス図 |
品質改善に関する以下の文章において、空欄A~Cに入る品質管理に用いる技法の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
ある職場において不適合品の多発という問題が起きている。問題とその要因の関係を明らかにするために【A】を作成した。その結果から、問題を解決するための手段の候補を明らかにすることで、【B】を作成した。実際に、問題解決に向けた対策の実行スケジュールを決めるためにアローダイアグラムを作成し、さらに、想定外の事態などが起きた場合に備えて【C】を用いた検討を行った。 |
次はQC7つ道具を暗記します。当問はやや難なので、他の年度の選択肢とセットで覚えます。
QC 7 つ道具と新QC 7 つ道具に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア ある製品の重量と強度の関係を調べるため、連関図(→○散布図)を作成した。 ×イ 原因と結果、目的と手段などが複雑に絡み合った問題の相互関係を調べるため、特性要因図(→○連関図(新QC7つ道具))を作成した。 ×ウ 重量に関する不適合品の発生状況を調べるため、散布図(→○ヒストグラム)を作成した。 ×エ 2 つの特性値が対になった時系列データを2 次元平面上にプロットして、管理図(→○散布図)を作成した。 〇オ 不良発生の主要な原因を特定するため、パレート図を作成した。 |
設備(SMEのM)
設備管理は生産性向上の基盤であり、設備効率の最適化、計画的な保全体制、そして戦略的設備投資が求められる。稼働率や故障率といった数値指標を用い、予防保全や効率改善により安定した生産運用を実現するため、機械のライフサイクル全体を管理する包括的なアプローチが必要となる。
こうなると10点満点
設備効率が明確な数値指標で評価され、計画的保全と設備投資によって稼働率が最大化され、トラブルがほぼゼロの状態が維持されている。
設備管理に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
設備管理は計算問題なら理解が進む一方、文章題では細かい暗記やひっかけになるので、計算問題で得た知識を補強する意味では良問です。
×a 設備の故障は、①設備が規定の機能を失った状態と、②設備による産出物または作用が規定の品質レベルに達しなくなった状態、の2つ(→○③設備が規定の性能に達しない状態、の3つ)に分類される。
×b 設備総合効率は、時間稼働率、故障強度率(→○性能稼働率)、良品率の積として計算される。
○c 保全活動は、予防保全と事後保全からなる維持活動と、改良保全と保全予防からなる改善活動から構成される。
○d 設備の7 大ロスには、設備の段取・調整ロスと刃具交換ロスが含まれる。
×e 設備の可用率は、MTTR(→○MTTB)をMTBFとMTTRの和で除した値として求められる。
a | b | c | d | e | |
---|---|---|---|---|---|
×ア | 正 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
×イ | 正 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
×ウ | 誤 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
○エ | 誤 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
×オ | 誤 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
こちらもTPMの出題です。
TPM(Total Productive Maintenance)に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
×a 設備の高度化・複雑化に対応するために、生産部門と独立(→○連携)して保全部門を強化することが故障の未然防止につながる。 ×b 保全の技術・技能を高め、設備のMTBFをより長く、またMTTR(→下線部あべこべ)をなるべく短くするような活動を進めることにより、故障ゼロ、不良ゼロを目指す。 〇c 設備総合効率は設備の実力を把握するための指標で、7 大ロスを数値化したものである。 〇d トップから第一線従業員に至るまで全員が参加し、重複小集団活動により実施する。 |
a | b | c | d | |
×ア | 正 | 正 | 正 | 誤 |
×イ | 正 | 正 | 誤 | 正 |
×ウ | 正 | 誤 | 正 | 正 |
×エ | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
〇オ | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
×aがややひっかけ。
保全体制と保全費に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 |
×a 故障が頻発しているような状況では費用の多くが故障の修復に使われるため、保全費のうちでは改良(→○修繕)のための費用の比率が高い。 〇b 設備が安定稼働するようになると状態監視保全によって不具合の原因を事前に処置できるようになるため、事後保全費が下がる。 ×c 状態監視保全の結果の解析が進むと、時間計画保全の周期が短く(→○長く)なり、保全費全体は減少する。 〇d 設備保全活動に必要な費用で、設備の修理費、点検・検査にかかる保守費用、保全予備品の在庫費用等の総称が保全費である。 |
a | b | c | d | |
×ア | × | ○ | ||
×イ | × | × | ||
×ウ | × | ○ | ||
×エ | ○ | × | ||
○オ | ○ | ○ |
下線部3つを互いに入れ替えたパターンです。
生産保全の観点から見た保全活動に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア あらかじめ代替機を用意し、故障してから修理した方がコストがかからない場合は、予防保全(→○事後保全)を選択する。 ×イ 過去に発生した故障が再発しないように改善を加える活動は、事後保全(→○改良保全)である。 〇ウ 設備の劣化傾向について設備診断技術などを用いて管理することによって、保全の時期や修理方法などを決める予防保全の方法を状態監視保全という。 ×エ 掃除、給油、増し締めなどの活動は、設備の劣化を防ぐために実施される改良保全(→○予防保全)である。 |
設備保全は暗記しにくいですが、「事例Ⅲ」で使うことはまずないので、割り切って暗記するもよし、捨てても構いません。
TPMの自主保全に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
〇a 点検を除いた、清掃、給油、増し締めの3 項目は、自主保全で設備劣化を防ぐための基本条件と呼ばれる。 ×b 自主保全は、設備を使用するオペレーター自身が保全活動を行って、設備の自然劣化を抑制する活動(→○設備の自然劣化に気づいて、保全活動を行うこと)である。 ×c 「自主保全の7 ステップ」の中の最初のステップは、自主保全の仮基準を作成(→○初期清掃)することである。 〇d 自主保全活動の中には、清掃や検査等の保全が困難な箇所を特定し、これらを効率化する活動が含まれる。 ×e 自主保全では、改良保全(→○予防保全)の考え方を積極的に取り入れて、設備故障を抑制する。 |
a | b | c | d | e | |
×ア | 正 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
×イ | 正 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
×ウ | 正 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
○エ | 誤 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
×オ | 誤 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
設備保全は、○○保全、△△保全といった用語の暗記です。そのうち覚えるので、最後まで後回しでOK。
設備保全に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
〇a 生産保全の目的は、設備の計画、設計・製作から運用・保全を経て廃棄、再利用に至る過程で発生するライフサイクルコストを最小にすることによって経営に貢献することである。 〇b 設備保全は、設備の性能を維持するために、設備の劣化防止、劣化測定および劣化回復の諸機能を担う、日常的または定期的な計画、点検、検査、調整、整備、修理、取替えなどの諸活動の総称である。 c 定期保全(→○予知保全)は、設備の劣化傾向を設備診断技術などによって管理し、故障に至る前の最適な時期に最善の対策を行う方法である。 〇d 予防保全は、アイテムの劣化の影響を緩和し、かつ、故障の発生確率を低減するために行う保全である。 |
a | b | c | d | |
×ア | 正 | 正 | 正 | 誤 |
〇イ | 正 | 正 | 誤 | 正 |
×ウ | 正 | 誤 | 正 | 正 |
×エ | 誤 | 正 | 正 | 正 |
×オ | 誤 | 正 | 誤 | 正 |

事例ⅣNPV他の理論問題です。意外なひっかけを見抜いて、文章を読む時の注意力を上げます。
設備投資案の評価に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
〇a 原価比較法では、資本費用と操業費用との合計を求め、その総額によって評価する。 〇b 資本回収期間法では、投資額が回収できる期間によって評価する。 ×c 正味現在価値法では、投資によって得られるキャッシュフローを資本コストで割り引いた(→○割り引いてから投資額を引いた)現在価値によって評価する。 ×d 投資利益率法では、投資額を年間利益(→下線部あべこべ)で除した比率によって評価する。 |
環境(SMEのE)
環境Ecorogyは近年の生産現場で、環境調和と持続可能性を両立するために重要視される。排出ガス削減、リサイクル推進、エネルギー効率向上など、環境負荷の低減を図りつつ、法規制を遵守し企業の社会的責任を果たすための取り組みが求められており、環境保全と経済効率の両面でのバランスが鍵となる。
こうなると10点満点
環境基準を超える先進的な取り組みで、排出削減とリサイクル、エネルギー効率向上が顕著に実現され、環境調和と法規制遵守が確固たるものとなっている。
環境配慮型生産に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
この手の時事問題は、関連事項をネットで調べておくことが望まれます。
○a 1 つの製品が原材料から生産されて誕生し、使用され、廃棄されるまでの製品のライフサイクルを把握した。
×b 製品の原材料の採取から、製造、使用及び処分に至るまでの環境負荷を総合的に評価するためにサーキュラーエコノミー(→○ライフサイクルアセスメント)を行った。
×c 温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させたライフサイクルアセスメント(→○カーボンニュートラル)を実施した。
○d 製品の原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでに排出された温室効果ガス排出量をCO2排出量に換算して、カーボンフットプリントを算定した。
a | b | c | d | |
---|---|---|---|---|
×ア | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
×イ | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
○ウ | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
×エ | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
×オ | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づく産業廃棄物に関する記述として、最も適切なものはどれか。
様々な法律の丸暗記は不要ですが、その大事な所が誤答選択肢になります。
×ア 産業廃棄物は20種類が定義されているが、排出量が基準値以下の場合は(→○かどうかに関わらず)、この法律が適用されない(→○される)。
○イ 事業者が排出した産業廃棄物の運搬または処分を別の業者に委託する場合には、産業廃棄物管理票を委託する業者に交付することが義務付けられている。
×ウ 製紙工場から排出される紙くずと飲食店などから排出される紙くずは、同じ一般廃棄物である(→○産業廃棄物、一般廃棄物として異なる)。
×エ 排出した産業廃棄物を排出事業者自らが適切に処理できる場所まで運搬する場合でも、管轄の都道府県に申し出て専用の許可を得なければならない(→○得る必要はない)。
当てるのは無理。まさかの「Ⅲ」出題に備えて覚えます。
環境保全に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア ISO14001 の基本的な構造は、環境マネジメントを継続的に改善していくためのPDCA サイクルで、トップが定めた方針に基づいた現場における取り組みを重視し、ボトムアップ(→○トップダウン)型のマネジメントを想定している。 〇イ エコアクション21 とは、環境マネジメントシステム、環境パフォーマンス評価および環境報告を1 つに統合したもので、中小事業者でも環境配慮に対する取り組みが展開でき、その結果を「環境活動レポート」として取りまとめて公表できるようにするための仕組みである。 ×ウ 環境会計(→○グリーン購入法)とは、物品等の調達に当たって価格や品質などとともに環境という視点を加えて、環境負荷の低減に努めている事業者から購入する活動を促進するため、各製品の環境負荷に対する影響を可能な限り定量的に測定し公表する仕組みである。 ×エ 環境マネジメントシステムとは、環境保全に関する取り組みを進めるに当たり、国(→○企業や団体)が定めた環境に関する方針や目標の達成のために、工場や事業所内に構築された組織の計画・体制・プロセスのことである。 |


細かすぎるので暗記不要。
循環型社会形成のための事業者が取り組む施策に関する記述として、最も不適切なものはどれか。 |
○ア 循環型サプライチェーンによって3 R(リデュース・リユース・リサイクル)を推進することは、新たな製品や部品・素材を加工するためのエネルギーの削減とCO2 削減に寄与すると期待されている。 ×イ 循環型社会形成推進基本法により、自ら生産する製品等について販売後、消費者の手に渡るまで(→○手に渡ってから、廃棄・再利用まで)一定の責任を負う「拡大生産者責任」の一般原則が確立された。 ○ ウ 製造段階では、使用済みの製品を回収して新しい製品の生産に活用する循環型生産システムの構築が要請されている。 ○エ 調達段階における企業の取り組みとして、環境負荷が少ない製品を優先的に購入するグリーン調達の推進が推奨されている。 ○オ 販売・流通段階では環境負荷の少ない輸配送システムの整備や販売方法の見直しに加えて、顧客を巻き込んだ販売・流通システムの構築も必要とされている。 |
一般常識クイズです。
環境問題に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
〇a サーキュラー・エコノミー(循環経済)への移行を推進するためには、あらゆる主体におけるプラスチック資源循環等の取組( 3 R+Renewable)を促進し、資源循環の高度化に向けた環境整備を進めることが重要である。 ×b エコアクション21 は、中堅・中小事業者に配慮した、取り組みやすい継続的改善のためのPDCA サイクルを示しており、環境経営(→○環境経営レポート)を公表することを義務付けている。 ×c 酸素(→○水素)は、発電・産業・運輸など、幅広く活用されるカーボンニュートラルのキーテクノロジーと位置付けられている。 |
a | b | c | |
×ア | 正 | 正 | 誤 |
×イ | 正 | 誤 | 正 |
〇ウ | 正 | 誤 | 誤 |
×エ | 誤 | 正 | 正 |
×オ | 誤 | 誤 | 正 |
一般常識問題は、その場の語感でズバリ当てます。なお[1]発生抑制、[2]再使用、[3]再生利用、[4]熱回収、[5]適正処分の5つがあります。
循環型社会形成推進基本法における再使用の定義に区分される記述の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
〇a インクジェットプリンタのカートリッジを回収して洗浄し、インクを充じゅう填てんして販売した。 ×b 飲み終わったビール瓶を回収し、溶解して再生した。 ×c ペットボトルを回収して衣類の原料として活用した。 〇d 回収されたテレビを分解して一部の部品を取り出し、他のテレビの修理に使用した。 |
a | b | c | d | |
×ア | 〇 | × | ||
×イ | 〇 | × | 〇 | |
〇ウ | 〇 | 〇 | ||
×エ | × | × | 〇 | |
×オ | × | 〇 |
一目で暗記不要とわかる捨て問。小出しに覚えるのは学習エネルギーの無駄なので、以下のパンフを眺めましょう。
「エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律」に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
×a この法律に規定されている管理(→○報告)の対象となるエネルギーは、化石燃料と非化石燃料の2 つである。 〇b 非化石燃料の中には、水素およびアンモニアが含まれる。 ×c エネルギー使用量が一定以上の特定事業者は、中長期計画で定めたエネルギーの削減目標の達成(→○提出)が義務付けられている。 〇d 認定を受けた事業者は、複数事業者の連携により削減したエネルギーの量を、事業者間に分配して報告することができる。 〇e 工場等におけるエネルギー使用の合理化措置の中には、「化石燃料及び非化石燃料の燃焼の合理化」や「放射、伝導、抵抗等によるエネルギーの損失の防止」が含まれる。 |
a | b | c | d | e | |
×ア | 正 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
×イ | 正 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
×ウ | 正 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
×エ | 誤 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
〇オ | 誤 | 正 | 誤 | 正 | 正 |

生産技術/ VA・VE
VA/VEは製品やプロセスにおける価値最大化の手法で、無駄の排除とコスト削減を通じて機能と品質の両立を図る。従来重視されにくかった商品設計の視点を取り入れ、顧客ニーズに即した革新的な提案と生産効率向上、付加価値創造を促進することで、企業の競争力強化に寄与する。
こうなると10点満点
商品設計において徹底した無駄排除と機能強化、コスト低減が達成され、常に市場ニーズに応じた高付加価値製品が生み出される。
VA/VEは従来「Ⅲ」出題の対象外とされていましたが、近年商品開発が問われており、当問で覚えてしまいます。
A | B | C | |
×ア | 品質特性 | 要求品質 | 形状寸法 |
×イ | 品質特性 | 要求品質 | 充電性 |
〇ウ | 要求品質 | 品質特性 | 形状寸法 |
×エ | 要求品質 | 品質特性 | 質量 |
×オ | 要求品質 | 品質特性 | 充電性 |
品質表に関する以下の文章において、空欄A~Cに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
下表は、スマートフォンについて作成した品質表である。この表において表側aは 【A】 、表頭bは 【B】 を表す。それらの対応関係は、◎と○で示される。 新製品を開発する状況において、 【A】 に重要度を付けて 【B】 に変換する場合、◎を 5 点、○を 3 点とすると、最も重要な 【B】 は 【C】 となる。 |
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当問は△ウを正解として作問されましたが、選択肢×cも誤りなので全員正解(没問)となりました。
製品設計に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
×a あらゆる業界で環境配慮型製品へのシフトが進み、製品設計・開発において、材料調達から出荷(→○利用・廃棄)までのライフサイクル全体にわたって環境負荷を抑えることは企業の責任である。 〇b 機能設計では、製品の性能を実現するために必要な機能と、その機能を実現させる具体的な構造が決定される。 ×c 生産設計(→○工程設計)では、製品設計において決定された製品品質、生産量、納期を考慮した工程表や工程図が作成され、作業方法および生産設備が決定する。 ×d 製品寿命の短期化に対応するために、製品設計と生産設計を並行して行う手法であるエンジニアリング・アプローチ(→○コンカレント・エンジニアリング)を活用する。 |
a | b | c | d | |
×ア | 正 | 正 | 正 | 誤 |
×イ | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
△ウ | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
×エ | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
×オ | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
正解 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
VA/VEは従来捨て論点でしたが、近年の「事例Ⅲ」は製品設計を問うので、一通り学習します。
A | B | C | D | |
×ア | 基本 | 二次 | 使用 | 魅力(貴重) |
×イ | 基本 | 二次 | 魅力(貴重) | 使用 |
×ウ | 使用 | 二次 | 基本 | 魅力(貴重) |
〇エ | 使用 | 魅力(貴重) | 基本 | 二次 |
×オ | 魅力(貴重) | 使用 | 基本 | 二次 |
VEにおける製品の機能に関する以下の文章の空欄A~Dに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
VEでは機能を、性質、重要度、必要性など使用者の視点から分類している。機能の性質から見ると、製品やサービスの使用目的に関わる【A】機能と、製品の形や色彩、つまりデザイン的な特徴からくる【B】機能に分類される。機能の重要度から見ると、果たすべき複数の機能のうち最も目的的な【C】機能と、【C】機能を達成するための手段的かつ補助的な【D】機能に分類される。機能の必要性から見ると、使用者や顧客が必要とする必要機能と、使用者や顧客が必要としない不必要機能に分類される。 |
主語入替タイプの問題は、残りの記述(JIS定義など)は全て正解の文章です。そこでいくら悩んでも当たらないので、主語を入れ替えて納得します。
JIS定義から出題(出典:規格類.com)
製品開発:顧客のニーズ変化,生産者の技術向上,地球環境への対応などを動機として新たな製品を企画し,その製品化を図る活動。
製品設計:期待する製品の性能を発揮させるために,構成部品の機能・形状とそれらの関連を決める活動。
製品開発・製品設計に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
×a 製品設計(→○製品開発)は、顧客のニーズ変化、生産者の技術向上、地球環境への対応などを動機として新たな製品を企画し、その製品化を図る活動である。 〇b 生産設計は、機能設計の内容について、生産に対する容易性・経済性などを考慮して設計する活動である。 〇c 機能設計は、期待する製品の性能を発揮するのに必要な機能とそれらの関連とを求め、各機能を実現させる構造を求める活動である。 ×d マーケットイン(→○デザインイン)は、部品の製造販売を行う業者が、完成品のメーカーに設計の協力をして共同開発を行い、その際に自社の部品をその新製品の組立てに使用するように働きかける活動である。 |
国語と語感で当たるサービス問題です。
A | B | C | |
×ア | 融体加工 | 射出成型 | 研削加工 |
〇イ | 融体加工 | 粉体加工 | 積層造形 |
×ウ | 溶接加工 | 射出成型 | 積層造形 |
×エ | 溶接加工 | 粉体加工 | 研削加工 |
立体造形に係る技術に関する以下の文章において、空欄A~Cに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
立体造形に係る技術は、金属、セラミックス、プラスチック、ガラス、ゴム等 さまざまな材料を所要の強度や性質、経済性等を担保しつつ、例えば、高いエネルギー効率を実現するための複雑な翼形状や歯車形状等を高精度に作り出したり、高度化する医療機器等の用途に応じた任意の形状を高精度に作り出したりする技術全般を指す。 これには、鋳型空間に溶融金属を流し込み凝固させることで形状を得る【A】 技術や、金属粉末やセラミックス粉末の集合体を融点よりも低い温度で加熱し固化させることで目的物を得る【B】 技術、三次元データを用いて任意の形状を金型等の専用工具を使わずに直接製造できる【C】 技術も含まれる。 |
当問の題意はPDMとは? を知っているか否かです。以下のリンクで覚えます。
a | b | c | |
×ア | CAM | アジャイル開発 | コンカレントエンジニアリング |
×イ | CAM | モジュール設計 | デザインレビュー |
×ウ | PDM | アジャイル開発 | コンカレントエンジニアリング |
○エ | PDM | モジュール設計 | デザインレビュー |
製品開発・製品設計の活動に関する以下のa~cの記述と用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
a 製品における部品構成や部品表などの情報を一元的に管理し、設計の変更と履歴を追跡した。 b 生産工程の合理化・簡素化を期待し、あらかじめ準備したユニットを要求仕様に合わせて組み合わせる製品を開発した。 c 新製品の設計段階で、関連するさまざまな部門からの代表者などが検討することにより、設計の矛盾や誤りを排除した。 |

今日のまとめ
でもいくら「2次」の点差にならない非重要論点とはいえ、2回転、3回転と解き直さないと長期記憶が安定しない。そこで今日の論点はたかが「ある日の工場あるある」と、初動を極力時短するのがウチのやり方です。