
R4「事例Ⅰ」セルフ採点基準 ~4つの助言自体が多面的
第1問(20点) | 第2問(20点) | 第3問(20点) | 第4問1(15点) | 第4問2(25点) |
正答率B | 〃C | 〃C | 〃B | 〃C |
強み9点 | 獲得策7点 | 取引関係4点 | 組織形態5点 | 移譲の相手4点 |
弱み9点 | 定着策7点 | 依存関係4点 | 具体策5点 | 権限移譲6点 |
使う資源8点 | 人員配置6点 | |||
| 期待効果3点 | 期待効果5点 | 期待効果6点 | |
読みやすさ2点 | 読みやすさ3点 | 読みやすさ4点 | | 読みやすさ3点 |
情報整理 | 助言 | 助言 | 助言 | 助言 |
強みは①②で③の点。弱みは①②で③の点。 | A社は、①②で③になる施策を講じる。 | A社は、①②で③になる取引関係を築く。 | (50字)①②で③とする。 | A社は、①で権限移譲し、②の人員配置し、③の組織体制とする。 |
解答順位② | 解答順位① | |||
解答順位③ | 解答順位④ | |||
解答順位⑤ |
第1問 20点 情報整理:SWOT(環境分析)
ここはド定番の根拠コピペに。強み・弱みを各3つ並べ、ついでに因果にすればさらに加点。
モデル答案:強みは、①経験豊富な従業員が連携し、②苺の他にも栽培品種を広げ、③農業認証から特産品洋菓子までカバーする点。弱みは、①職人気質で従業員教育が足りず、②繁閑の差や地域との関係上、③従業員の定着率が悪い点。
【強み】
経験豊富な従業員・認証・特産品の認知度
【弱み】
役割不明確・繁閑の差・定着率低い
各3点で計9点
第2問 20点 助言:人事施策(採用)
一見何でも書ける助言は、与件の根拠を使って初めて加点。アイデア解答は加点なし
モデル答案:A社は、①人と環境にやさしい農業のコンセプトを掲げて新規就農者を獲得し、②繁閑差がある農業と加工事業との関連多角化に加え、③従業員マニュアルや役割分担を明確にして働きやすい環境を整え、人材の定着を図る。
【獲得策】
コンセプト訴求7点、それ以外3点
【定着策】
地元と融合3点、関係性UP2点、働きやすさ2点
【期待効果】
意欲向上により定着率UP3点、それ以外1点
第3問 20点 助言:組織間関係論(資源依存モデル・取引コストアプローチ)
組織論の最難関論点=組織間関係論に「互恵」「対等」の答を出した作問係。この2年連続出題は、診断士=国内三大士業入りの第一歩になる・・可能性をもたらすかも。
モデル答案:A社は、①堅調な中食需要と対応忙殺をバランスさせて同社への過度な依存を避け、②新品種の生産や食品加工分野の展開で取引の幅を広げ、③消費者の声に基づく互恵的で対等な取引関係を大手中食業者と築いていくべき。
【取引関係】
取引継続2点、その内容2点
【依存関係】
互恵・対等4点、それ以外1点
【使うA社の資源】
新品種、加工食品、消費者の声、提案型各2点
第4問(設問1):組織構造
意外に書けて差が付かない。第4問(2)が超良問なので、当サイトの配点予想は15点。場合によっては(設問1)10点、(設問2)30点の目もあります。
モデル答案:事業部制により安定品質や生産などの課題を解決しつつ、柔軟な提案や応援で部門の壁が低い組織を構築すべき。
【組織形態】
機能別5点、事業部制・部門新設・その他3点
【具体策】
一律3点、Max5点
【期待効果】
一律3点、Max5点
第4問(設問2):組織構造(事業承継)・組織行動(活性化)
4つの助言のうち一番差がつく設問。後継者への権限移譲×若手登用の人員配置で説得力ある助言になれば、大幅加点に。
※若手への権限移譲は可。後継者&若手の併記は減点。
モデル答案:現経営者は、①常務の娘を後継者として直営店以外の事業も権限移譲し、②若手従業員の提案を募って希望の事業で働ける人員配置を可能にし、③地域に根差した事業を基盤に新たな分野への挑戦を促す組織体制にすべき。
【移譲の相手】
常務の娘4点、従業員4点、娘と従業員両方2点
【移譲の内容】
3〜6点
【人員配置】
若手従業員3点、その役割3点
【期待効果】
後継者育成・承継3点、組織力・活性化3点
今日のまとめ
例えば第3問組織間関係は難論点、第4問(2)承継&活性化は喫緊の経営課題に。助言問題=採点係の好みで点差がつくので、今年の70、80点は自分のおっきな自信になります。
そして乱立する採点サービスは、「採点してもらう」でなく、デキる答案を提出して「スクールの採点能力」を評価してあげる。それはネットの時代は消費者主導で、主役が交代するためです。