のれんバトンが相互リンクで傷の舐め合い。こりゃ今年は何割ドボンか期待が大な。
受験技術が一巡し、ベテや猫でもノウハウを語る時代では、古い技術を掴んだ順に負けです。
過去問は必ず最初に解くもの。
そして解き直しより解析を。
そこでまず、通学系スト生の目安とされる72事例の入手法を考えます。
そう。初見対応で実際に解くのはスクール事例に任せると、1回解いた過去問は「解析」専用に使ってOK。では解析とはどうやるの? 5回シリーズの初回をどうぞ。
過去問解いたら次は解析【過去問解析Analysis①】
1⃣面接試験といえば、定番質問+想定問答
- 実質面接試験の新対応:受験生視点→出題目線に
- ・「2次」筆記の採点基準は、作問係4+採点係41=計45名のオトウサン達が、自分の好みを選ぶ、実質面接試験に。
・そこで受験生視点より、出題(選考側)の目線を持つ方が有利に。
例えば転職面接の3大質問を知ってるか? ①自己紹介 ②転職動機 ③志望理由の3つな。
まず基本問題で「常識度・準備」を測り、次に変化球の質問で「応用度」を試す。面接も「2次」筆記も共通です。
2⃣設問解析データベース
・このデータは、当サイトによる8年分(H24~R1)の解析結果
・上の表は、「事例Ⅰ~Ⅲ」の各レイヤーへの配点
・下の表は、レイヤー×解答要求パターンごとの配点分布(事例Ⅰ)。
グラフで見える化すると、作問パターンが読めるだろ?では「事例Ⅰ」第1問で鉄板の、「1A環境分析」設問を、実際に見ていくぜ。
R1第1問 | H30第1問 | H29第1問 | H28第1問 (設問1) |
業績が好調であったA社の3代目社長の時代に進められた事業展開について、以下の設問に答えよ。 | |||
A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。 | 研究開発型企業であるA社が、相対的に規模の小さな市場をターゲットとしているのはなぜか。 | 景気低迷の中で、一度市場から消えた主力商品をA社が再び人気商品にさせた | (設問1) 当初立ち上げた一般印刷事業などの事業展開によってA社は成長を遂げることができた。 |
それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。 | その理由を、競争戦略の視点から100字以内で答えよ。 | 最大の要因は、どのような点にあると考えられるか。100字以内で答えよ | その要因として、どのようなことが考えられるか。100字以内で述べよ。 |
1A環境分析 | 1A環境分析 | 1A環境分析 | 1A環境分析 |
情報整理 | 情報整理 | 情報整理 | 情報整理 |
100字20点 | 100字20点 | 100字20点 | 100字20点 |
B | C | B | B |
【出題の趣旨】 事業再建のための新規事業開発において、経営者が考えるべき戦略的課題に関する分析力を問う問題である。 | 研究開発型企業である A 社のターゲット市場が小規模市場である理由を、競争戦略の視点から分析する能力を問う問題である。 | 創業後わずかな期間で高い業績をあげるに至った要因について、経営環境を考慮した上で分析する能力を問う問題である。 | 当初立ち上げた印刷事業が成長した要因について、分析する能力を問う問題である。 |
「事例Ⅰ」第1問は環境分析で鉄板。もちろん突然変異リスクに構えますが、【出題の趣旨】までコピペの如くそっくりです。
H27第1問 | H26第1問 | H24第1問 |
ゲートボールやグラウンドゴルフなど、A社を支えてきたスポーツ用品事業の市場には、 | A社は、小規模ながら大学や企業の研究機関と共同開発した独創的な技術を武器に事業を展開しようとする研究開発型中小企業である。わが国でも、近年、そうしたタイプの企業が増えつつあるが、 | A社のような中小企業が近年、海外での事業活動に積極的に取り組むようになっている。A社のような企業の場合、どのような外部環境の変化が海外進出を促していると考えられるか。 |
どのような特性があると考えられるか。100字以内で述べよ。 | その背景には、どのような経営環境の変化があると考えられるか。120字以内で答えよ。 | その要因を2つあげ、それぞれ40字以内で簡潔に述べよ。 |
1A環境分析 | 1A環境分析 | 1A環境分析 |
情報整理 | 情報整理 | 情報整理 |
100字20点 | 120字20点 | 40字×2 20点 |
B | D | B |
創業以来、A社の経営を支えてきたスポーツ用品事業の市場特性について、基本的理解力・分析力を問う問題である。 | 研究開発型企業として事業を展開しているA社のような中小企業が増加している今日の経営環境の変化に関する基本的理解力・分析力を問う問題である。 | A社の主力事業である金属の表面加工処理事業の経営環境の変化について、基本的理解力・分析力を問う問題である。 |
スクールを鵜呑みにし、設問解釈=やたら文節に区切って喜ぶバカが多いだろ?解析はその逆で、デジタル化してシンプルに捉え、共通点を見つけてグルーピングな。
「Ⅰ」の第1問は、環境分析(レイヤー)×情報整理(解答要求)と仮決めを。すると万一出題変化しても、すぐ異常に気が付きます。
今日のまとめ
- そう。①設問解釈で具体的な想定力を高めたら、②自ら過去問解析を進めて抽象化する力を
- ところがのれん先輩は、長文はダラダラ書くけれど、端的に絞る力はゼロ以下。
それはのれんの組織目標=全知全ノウの全力ステマであり、同友館様の既存テキストに疑問を呈すなど、許しがたい行為だから。
違うぜ。設問解釈の発散力×過去問解析の収束力。相反する力をバランス良く鍛えないと、8割ドボンにまっしぐら。それ位はわかるだろ?
そして第1問は簡単な「過去問解析」も、第2、第3問と進むにつれて、のれんバトンじゃ到底解析できないほど複雑に。次回は「1B事業構造」です。
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