答えはわかるが何かどんより
- 常に最後に後出しなAAS解答まで揃うと、12/6(金)の年末ドリーム抽選会までどのスクールも揃ってだんまり
- その最大の理由は、オトウサン達がこれから採点基準を決める時に、ネットで余計なことを喧伝する奴は嫌われて、速やかに採点基準を変えて狙い撃たれるから。
うんにゃ。国語な「Ⅰ~Ⅲ」こそ後回しでも、デジタルに数字で決まる「Ⅳ」の議論は先に進めていいんだよ。
へぇ、そうかい?ではR1同期受験者で作った「Ⅳ」ベスト解答+採点基準案から見て行きます。
スクールが教えてくれない、「Ⅳ」採点基準のホントの所【数字の仮定力】
1⃣(スクールでは書けない)合格標準60点の目安と加点基準
2023/11/12更新
4年連続NPVの正答率Eランク嫌がらせ宇宙語問題(R2第2問、R3~5第3問)のエクセル解説を追加しました。
エクセルを使えば確かにこうなるのはわかるが、電卓80分で解ける訳がない。そう腹が据わると、Ⅳ過去問の解き方が変わります。
合格ライン60点と+αの加点目安を。【総額】ではなく、どこで差がつくかの【差分】で考えます。
第1問 経営分析 | 第2問 セグメント利益 | 第3問 NPV | 第4問 知識ポエム | |
A: 合格標準60点 | 3指標+計算を正解 | (設問2)で4,343、(設問3)で何か書く | (設問1)で第1期マイナスCFをミス、(設問2)をそのまま計算、 (第3問)は没問 | 何か書くと5~15の範囲で加点 |
S:+αの加点対象 | 収益性×1、効率性×2を選び、その分(設問2)の記述を充実させた【+5点】 | (設問2)で4,345【+2点】、(設問3)でピタリ正解91.49%【+3点】 | (設問1)を完答【+5点】、(設問2)割引回収期間法も可【+5点】 | (設問2)EDIメリットを、第1問で選んだ経営指標と連動して説明【+5点】 |
点差が開くトラップ箇所 | 指標選びでは差がつかない。 効率性×2を選ぶと、(設問2)の根拠で加点ありに | (設問2)で端数処理トラップ、(設問3)は小学生の算数(虫食い算)で解けるが、頭が固くなったオジサンには難問。 | (設問1)で第1期CFをミスると計算結果は総崩れですが、0点の人と差がつくよう、救済の加点あり。 | 「その場で考えさせる」タイプの難問。内容の正否より、与件の根拠を使って考える姿勢に加点? |
- 第2問 端数処理トラップについて
- 設問の制約条件に従い4,345なら満点に。制約条件違反の4,343は減点の別解になりますが、出題側の気分次第で0点でも文句は言えない、まな板の上の鯉に。
- 第3問 第1期赤字CFの処理と回収期間法の違い
- CVP、NPVなど簿記系の大問は、ふつう(設問1)→(3)の順に正答率を下げ、スコアをばらつかせます。今回は(設問1)の赤字CFの処理をミスると計算結果全滅なのでしょぼん? いえいえ「スコアをばらつかせたい」時は、ここをミスった方にも加点があります。
で、この「トラップ」ですが、①赤字CFの処理(△3.0でなく△0.9) ②回収期間法の判断(ノーマル⇔割引)のいずれも、スクール演習や簿記系に類題があります。事前準備をした方なら解けるので、「奇問」ではなく「良問」になります。
以上を全て当てると、合格標準【+20点】の80点に届き、今年の確実合格をぐっと引き寄せる計算になります。
2⃣「Ⅳ」:デジタル力を鍛えて時流を先取り
ふうん、でもオトウサン達が採点基準を公表する前に、ネットに余計なコトを書いて怒られない?
大丈夫。それは簿記(特に原価計算)の世界では、①何か分からない数字がある時は ②仮定を置いて先に検討を進めて良い、とルールをしっかり教わるから。ビジネス上では、それを「数字の仮定力」「仮説検証力」と呼びます。
デキる人は「数字」で伝える
CVPとNPVしか学べない「Ⅳ」はビジネス実務にクソ役立たず。でも診断士に「Ⅳ」が不可欠と全員納得するのは、ビジネスでは「数字」で伝える力が欠かせないから。
画像:マンガでわかる デキる人は「数字」で伝える(幻冬舎、2018年7月)
※診断士は著作権を尊重します。電子書籍で1,200円ちょっとなので、内容が気になる方はさっさと購入しましょう。
数字を得意にするコツは「仮に」決めてしまうこと
この「仮に」決める数字力は、学校の数学でなく、ビジネス環境で鍛えます。ところが「正解」「与えられた解き方」を教わる高校数学の時点でドロップアウトすると、「おおまかに仮定する」ビジネス数字も苦手にしがちに。
そこを改めると、「Ⅳ」の力はすぐ伸びます。
今日のまとめ
ふうん、まず「Ⅳ」に限れば、だんまりを決め込むスクールを中抜きして、仮の数字で議論を先に進めて良い?
そう、それは原価計算基準(標準原価)に明記されているから、知っている方ならやって良い。
それと、今の「事例Ⅳ」が抱える問題点は、昨年H30は国語トラップ、今年R1は端数処理トラップと、スコアの付け方が年によりランダムになること。TACなど一部の大手校を除くと、国語な2次スクールにその対応を期待する方が無理ゲーです。
年30万円のお布施を取って、イケカコを解かせるしか能がないスクールがあるのはびっくり。
違うぜっ。そこで1+1+1+1≧4にするのがチーム理論。今回ベスト解答を作っていただいた方に無理をお願いして考えた、「事例Ⅳ」対策のこれまでとこれからを明日紹介します。
- 検討チームのプロフはこちら
- KHさん
学生時代の会計士対策の勢いで簿記1級。消費者行動ならお任せの広告系男子40代
HSさん
試験委員が大好きなあの日本を代表する製造業で、原価企画を担う30代。
YSさん
熱い内に打つ鉄よりちょっと硬めな金属業の経理担当29歳。簿記1級。
200%スタイル
簿記1、診断士、US CPAの3連荘はひたすら数字のお蔭だけ。気ばかり若い40代。
ではその提案内容は、読み手の期待を上回るか? ちょっと煽りを入れて、明日を待ちます。
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