簿記を問わない「事例Ⅳ」があれだけ難化するのは、「管理会計」のセンスを問うため。4/11にTACの解き方第2版が発売され、Ⅳを待ちきれないあなたのためにGWはマンガで特集です。

J事例Ⅲ

【当日再現答案R1「Ⅲ」第1+4問】ベストとリアルの差異分析

ふぞろいをいくら読んでも、知らない世界。

受験技術が一巡し、猫やベテさえノウハウを語る時代。そこに、11人+23匹総出で同友館ステマにまっしぐら。

そんなのれんバトンを闊歩するのが、希代の痛キャラ=金型様な。

当カンファの総力で聞き込んだ、「金型ビジョン」を発表します。

ベストとリアルの差異分析【当日再現答案R1「Ⅲ」第1+4問】

ところが、金型ビジョンが描く「理想のギョーカイ構造」に、最大の弱点が
それは金型様が今年回収枚数300枚突破を目指す「ふぞ再現答案」とは、スクール解答を見てキーワードをガンガン盛り込む「願望答案」であること。

その結果、余すコトなく、与件のキーワードがマス目にズラリと。

こらこら。木内先生渾身のコンタミ嫌がらせな新作「事例Ⅲ」。あんなキレイな盛り盛り解答が、80分で書ける訳ねーだろ

そう。ふぞ先輩は、願望キーワードで盛りっ盛りにする前に、80分でリアルに書ける答案位は知っとけ。

そこで今日は、セットで最初に解くのが定番な第1+ラス問で、昨年何が起きたか。リアルな当日再現答案に教わります。

R1第1問:1A環境分析
(80字20点)
C 社の事業変遷を理解した上で、C 社の強みを 80字以内で述べよ。
R1第4問:1C新規事業~応接室お帰りなさいラス問
(120字20点)
新工場が稼働した後の C 社の戦略について、120字以内で述べよ。

「Ⅲ」作問の基本は、第1問SWOT+ラス問助言を、対応づけて解かせる。設問文だけを見ると、超シンプルな。

第1問:1A環境分析

200%ベスト解答Aさん 70点(A←A)Bさん63点(A←A)
強みは、①熱処理加工について有資格者を中心に特殊な技術を蓄積し、強みは①専業として創業した金属熱処理の有資格技能士が支える特殊技術強みは、①熱処理専業企業として温度管理などの特殊な技術の蓄積があり、
設計から機械加工まで前工程を内製化し、②依頼に併せて創設した部品設計工程と熟練作業員が品質を支える機械加工工程を含めた一貫生産体制。②機械加工能力を保持し、
③汎用機械加工機を扱う技能を持ち受注生産に対応できる点。技能士資格を持つベテランや汎用機械加工機を扱う作業者により加工品質が高いこと。
キーワード評価34
訊かれた事に答える
説得力(因→果)
読みやすさ△詰込み体言止めは賛否両論

「最大の」制約がない第1問SWOTでは、強みは、①・・②・・③・・、の箇条書きがベストです。

Cさん54点(B←B)Dさん57点(B←A)Eさん60点(A←C)
強みは、①機械加工工程や自動車専用の熱処理工程の増設等、機動力ある経営、強みは①X社の増産計画により増設された熱処理工程参入障壁の高い特殊技術の蓄積が必要な熱処理加工と前工程の機械加工処理を有すること。
②多品種少量生産に対応できていること、②金属熱処理技能士資格を持つ作業者の蓄積された技術と品質技能士資格を持つ作業員を中心に品質維持と多品種少量生産対応ができることである。
作業者の高い技能による品質の維持、等である。③熱処理に加えて設計部門・機械加工部門を持つ体制、である。
キーワード評価:324
訊かれた事に答える:○△ 主語が抜けている
説得力(因→果):△
読みやすさ:△
「等である」は避けたい。

ところがキーワードを絞らないと、80字の日本語と因→果が破綻する。ふぞろいキラーの良問な。

第4問

200%ベスト解答Aさん 70点(A←A)Bさん63点(A←A)
戦略は、①機械加工部門を強化し、設計から熱処理までの一貫加工体制を盤石として差別化し、戦略は、強みの熱処理の特殊技能・部品設計や高品質な機械加工を含めた一貫生産体制・高効率な新工場を活かし、戦略は、機械加工と熱処理の一貫加工体制を作り差別化を図る。
②生産性向上、作業標準化によりX社向け以外の量産の機械加工に対応、X社向け自動車部品以外の量産の機械加工の受注を狙う新市場開拓戦略である。具体的には、①X社以外の量産の機械加工にも対応し、
同時に営業部門の新設により受注・売上の拡大を目指す。以上で更なる生産性向上やX社以外の売上獲得で経営リスク分散を図る②X社向け部品の生産で得られたノウハウで生産を効率化し、さらなる受注拡大、売り上げ拡大を図る。
キーワード評価54
訊かれた事に答える
説得力(因→果)
読みやすさ

Aさんのベスト解答になるのは、第1問+ラス問応接室お帰りなさいを、セットで解くから。他の答案と比べます。

Cさん54点(B←B)Dさん57点(B←A)Eさん60点(A←C)
戦略は、多品種少量生産と、熱処理加工と機械加工の連続生産や外注かんばんによる量産技術を蓄積し、戦略はX社以外の新規顧客開拓を行うこと。戦略として、受注生産から大量生産に対応を準備しX社以外からの受注を検討し売上拡大を図る。
作業者の個人技能の標準化と効率化を進めることにより差別化と高付加価値化を図り、具体的には①外注する傾向が強い熱処理業の市場に対し②X社の競合以外の企業をターゲットとしそのために、生産計画をたて工程管理を行う。
X社以外の新たな取引先の拡大を図っていくことである。③新工場による生産性向上、外注かんばん対応と強みの金属熱処理技術を活用し④営業部門の新設により新規顧客開拓を行う。※時間切れ65字
キーワード評価:132
訊かれた事に答える:○
説得力(因→果):×一般論×殴り書きでも60点
読みやすさ:○

ラス問応接室を最後に解くと、第2~3問生産現場の忙しさで時間切れ。これが根拠のうっすい、知識答案トラップな。

今日のまとめ

そう。ふぞ再現答案とは、与件キーワードに人気投票するためのアンケート
そこでは、スクール解答を見てから気づいたキーワードをいくつ盛るかの腕が競われ、①因→果はおろか、②マス目の空欄などあってはならない。
ところがリアルな当日再現答案で起きているのは、時間切れの殴り書き
①第1+ラス問をセットで最初に解かないと、「事例Ⅲ」は80分では間に合わない。
②初見の難問は易しくない。ラス問=殴り書きでも60点に。

そう。初見難問の「事例Ⅲ」では、のれんバトンがセミナーで盛るほど、現場の解答レベルは高くない。

ほう。確かにこれは、あの皿回しなうっすい知識で、いくら目を皿にして「ふぞろい」を読んでも、知らない世界だ。

そして受験技術が一巡し、猫やベテさえノウハウを語る時代。のれんバトンがひた隠すこんなギョーカイ事情も、今やネットでダダ漏れなのです。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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