Q
ここのクソ評論サイト以上に好き嫌いが分かれるTBC。「1次」動画講座が無料と聞いたけど、口コミを教えて。
A
結論から言えば「好き嫌いが分かれて」「タダより高いものはない」。でも試験に受からない訳ではないから、リアル体験記で確認な。
【1次合格体験記】通信も使わず完全独学~TBC無料動画はどこまで使える?
1⃣診断士に挑戦した理由・きっかけ、年齢(任意)
- 理由は、この資格の取得が仕事上色々と有利に働く点があったからです。個人的ではなく、会社としての有利さです。
2⃣学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目、「1次」科目別点数(合格年)
- 学習開始前の知識等
学歴・仕事上、「経営法務」の知的財産についてはある程度知識があったので、その部分は楽でした。法学部だったので、その他の法律についてもある程度知識はあったのですが、結構変わっている部分が多く、特に会社法の部分は大変でした。 - 保有資格
国内旅行業務取扱管理者、そろばん3段くらい。ほとんど役立ちませんでしたが「運営」の計算問題は暗算できました。 - 得意科目・不得意科目
得意不得意は特に意識しませんでした。「情報」と「法務」が得意だったといえばそうかもしれませんが、特に「情報」は本番で全くいい点が取れなかったので、得意といえるほどではありません。 - 「1次」スコア
経済 | 財務 | 経営 | 運営 | 法務 | 情報 | 中小 | 計(7科目換算) |
64 | 56 | 73 | 81 | 76 | 56 | 64 | 470 |
3⃣学習スタイルとそのメリット・デメリット
- 独学
独学といってもTBCなどの無料動画を使っていたので、通信講座と変わりない感じはします。 - メリット
費用が少なくてすむ。 - デメリット
学習のペースづくりを自分でしないといけないこと。
4⃣1次合格までの受験回数、学習時間とその作り方
- 受験回数は1回。
- 勉強を始めてからは1日2時間以上、月100時間を目標に勉強してました。正確に何時間かかったかは計測していません。
- 朝5時半頃に起きて1時間、電車の往復の1.5時間、夜1~2時間くらい。平日は平均で3時間、休日は5~6時間といったところです。
- 直前3日は会社休んで1日12時間で詰込みをしました。
5⃣1次合格までの学習法
- 受験前年の7月頃から、おおまかに「経済」「経営」「運営」「財務」「法務」「情報」「中小」の順で勉強しました。科目ごとの勉強方法は以下の通りです。経費節減のためいくつかのテキストは古本を入手して対応しました。
【経済学・経済政策】 まず何から勉強したらいいかわからなかったので、「経済」を始めてみました。本来は「経営」から始めるのがスタンダードです。白紙状態から色々と調べて石川先生の「速習!マクロ経済学」「速習!ミクロ経済学」のテキストと動画で勉強しました。これがなかったらド苦学で「経済」を理解するのは難しいです。あとは「スピード問題集」を1周、「過去問完全マスター」を3周しました。参考としてYoutubeの「はじめよう経済学」(加藤先生)をたまに見ていました。わかり易いのでお勧めです。 |
【企業経営理論】 TBCのテキストを買って2倍速で動画学習し、無料でクオリティの高さに感心しました。あとは「スピード問題集」を1周、過去問はTBCのテキスト付きと「完全マスター」を3周ほど。テキストは2020年版の古本を使いましたが、動画は最新のもの(2022年受験用)を見ました。一部対応していない部分があっても、ほぼ影響はありません。 |
【運営管理】 「経営」とほぼ同じ学習方法でした。TBCのテキストと動画、「スピード問題集」を1周、「過去問完全マスター」3周くらいです。 |
【財務・会計】 学習の進め方に一番悩んだ科目です。Kindle Unlimitedで簿記のふくしままさゆき先生の中小企業診断士用のテキストを見つけて使用し始めました。テキストは2分冊でページ数が多いのですが、Youtube動画と連動しておりわかり易かったです。他にTBCのテキストと動画も使いましたが、ふくしま先生の動画にはかなり劣ります。あとは「スピード問題集」を2周、「過去問完全マスター」を3周くらいです。 |
【経営法務】 「法務」は法改正の関係でTBCの最新版のテキストを買って動画も見ました。過去問は法改正に対応したTBCのテキストに付いているものだけ使い、「スピ問」を3周くらいです。 |
【経営情報システム】 TBCのテキスト+動画を使いました。過去問は「過去問ドットコム」で7年分くらい解きましたが、どうも再出題はなさそうな過去問が多く、何を勉強するかに迷いました。ITパスポートと応用情報技術者の問題も数年分やり、模試はそこそこ良かったですが、本試験は56点でした。「統計」はTBCのテキスト・動画を使いましたが理解に時間がかかる上に、本番も何が出るかわからないので初めからやらない方が良さそうです。 |
【中小企業経営・政策】 TBCの最新版テキストと動画を使いましたが、欠点の方が多いです。問題数が少ないうえに、中小企業白書のまとめ部分がムダです。他にはほらっち先生の動画を見たのと、動画のスクショをテキストにして持ち歩いてました。ほらっち先生動画は必見です。白書は覚えられるわけがないので、ほどほどにして予想問題を集めて解く方が効率的で、模試が有効です。 |
【模試】 スタディングとTBCの模試を利用しました。スタディングは安いですが、過去問の焼き直しみたいな印象です。過去問をやっていれば点はとれます。TBCの方が本番の点数に近かった気がします。両方とも解説動画がついていてわかり易いです。 |
【その他】 Youtubeの「ダンシ君のサブノート」はかなり使いました。過去問解説は「資格とるなら.tokyo」のサイトの解説が丁寧で使いやすいです。テキストと過去問は持ち歩きやすいように裁断・製本して使いました。電車の移動中では「まとめシート」の赤シートが役に立ちます。 |
6⃣私の思う当落分岐点 ~試験合格への転機を感じた、あの瞬間~
- 6月中旬頃にスタディング模試で520点、上位6%くらいに入ったので、「1次」は何とかなる印象でした。その反面で、その後の学習のモチベーションが下がってしまったのが誤算でした。
7⃣学習時・試験当日のエピソード
- 今年は初日の「経済」「財務」が難しく、落ちたと思っていました。会場出口でスクールが解答速報を配っていますが、間違いがちょくちょくあるので解答速報類は目にしないことにしていました。
8⃣これから合格を目指す方へのアドバイス
- 近年易化した「1次」はテキストの解説動画を2倍速で見て、「スピ問」と「過去問完全マスター」を3周すれば十分合格点を超えるので、あれこれ手を出して学習方法で迷走しないことが重要です。私は時間があったので、テキストを覚えようとするなど迷走することが良くありました。年明けから始めても十分間に合うとされるのは、確かにその通りと思います。
「1次」合格でチョイスしたいのは、①動画視聴 ②問題集の回転学習の2つ。ただ猫でも口を揃える通り、①動画視聴をするなら受験者ニーズに配慮したスタディングの方が適切です。