合格体験記

なぜふぞろいは薄っぺら?【筆記合格体験記:くりりん様】

ふぞ先輩=うすっぺら

画像:青春モノクローム

ほう。年々厚みを増すデータブックに、ヘンテコCVP・クソ問NPV・新論点ROIの収録で辞書より分厚い新Ⅳノウハウ。この品揃えのどこが薄っぺらと?

ちげーよ、試験ブログにボケは要らない子。浅はかさ=視野が狭く考えが浅い、浮かれポン吉の軽挙妄動を指します。

教えよう。なぜふぞでも2割受かるのか

①採点都合上、第一基準はキーワード
②キーワード重視→余計な私見が入らない
③後は個人のセンス=文章構成力次第

ふぞろい=薄っぺらと感じる10大理由

①訊かれたことに答えない(⇔コミュ力)
②不都合な点はひた隠し(⇔オープンマインド)
③カコ問重視(⇔ミライを描けない)
④発想法が帰納的(⇔演繹的な思考力)
⑤文の因→果が変(⇔キレイな日本語)
⑥全く出ない旧知識(⇔ブロックシート)
⑦貧弱語彙でゆとり丸出し(⇔パラフレーズ)
⑧合格自慢は人一倍(⇔謙虚とひたむき)
⑨多年度組を内心小馬鹿に(=バカ丸出し)
⑩底辺レベルのマウント合戦(⇔向学心)

国家試験とは一つの登竜門。ところがその入り方を丸一年自慢するのがふぞ先輩
そう、あの薄っぺらになったら、キャリアがおしまい! 今日のくりりん様の体験記では、柔らかな表現に隠された、明確な敵愾心を読み取ります。

なぜふぞろいは薄っぺら?【筆記合格体験記:くりりん様】

1⃣診断士に挑戦した理由・きっかけ、年齢(任意)

くりりん(43)と申します。職業は某地方公共団体の人事部門で、診断士に挑戦した理由は、①父 ②診断士資格を持つ地元の国会議員の2人への「憧れ」です。

①父
父は政府系金融機関で40年以上中小企業支援を行い、簿記1級持ち&講師経験もありながら、「中小企業診断士」は壁の高い資格として、憧れだったそうです。
②地元選出の国会議員・・大岡敏孝氏
数年前に他資格の会合で大岡氏と直接話す機会があり、その後も、氏の経営者目線の考え方・コミュニケーション力・見識の深さに感服しました。そして、診断士の取得が自分の成長の一助との考えに至ります。
画像:自民党HP

2⃣学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目、「1次」科目別点数(合格年)

  • 保有資格
    社会保険労務士・簿記2級・第一種衛生管理者
  • 知識
    ①公務員試験の時に「経済学」を一通り学習済です。
    ②「日商簿記検定1級」は、「工業簿記」「原価計算」に苦しみ、ドロップアウト。
    ③ 「行政書士」は2回受けるも、一歩及ばず不合格に。
    ※診断士を目指す上でこれらの学習経験がプラスになると考えたことも、志望理由につながります。
  • 得意科目
    「企業経営理論」「運営管理」 
  • 苦手科目
    「経営法務」「中小企業政策」
  • 一次点数(2019年)
経済64
財務60
経営65
運営75
法務44
情報64
中小54
426

3⃣学習スタイルとそのメリット・デメリット

1次対策~Studying+「過去問完全マスター」「TAC集中特訓財務会計計算問題集」

  • インプット
    スマホ中心の勉強に、Studyingをフル活用しました。いつでもどこでも、家事育児をしながらでも持ち運び、耳を使って勉強できるので、とても便利でした。
  • アウトプット
    「過去問完全マスター」「TAC集中特訓財務会計計算問題集」を3~5回転しました。
    1次の「民法」「労働法」では、弁護士・社労士など専門資格者でも首を傾げる難解知識が出ることがあるため、難問は捨て、易しい問題を確実に当てることに注力します。難問・奇問はテキスト該当ページを実際に破るぐらいの勢いで、バッサリ捨てます。
    ※「2次」対策は後述します。

4⃣2次筆記合格までの受験回数、学習時間とその作り方

  • 1次
    受験1回 (2019年のみ)
    学習時間 400h (2019年1月~7月)
  • 2次
    受験1回(2019年は受けず、2020年のみ)
    学習時間 600h (2020年1月~10月) 
残業や育児の平日夜を諦め、早朝「快活クラブ」へ
平日朝・・4時半~子供が起きる6時半までを勉強時間に
昼休み他・・5分、10分でも隙間学習
土日・・家族との時間を重視し完全OFF
余談:快活クラブとは

これはオススメです。適度な騒音が集中力を高めてくれるため、よく通っていました。それに朝の時間帯はパンとポテトが食べ放題です。疲れた時はマッサージシートもあります。ストレス解消のための1人カラオケもあります。ただ、食べ放題のソフトクリームが美味し過ぎるために、この2年間で5キロくらい太り、つい最近ですが、保健師からメタボ改善指導を受けてしまいました。

5⃣2次筆記合格までの学習法

初期:ふぞろい一本の学習に疑念

  • 最初は「ふぞろい」一本で学習していましたが、キーワード採点に疑問を持ち、ネットで良く紹介される「まとめシート流!」を購入しました。すると一読で腹落ちし、求めるべき解法はこれだ!と判断しました。
  • 執筆者のきゃっしい氏は東大卒とのことで、書かれている内容の論理に矛盾がなく、かつ解法が具体的でとてもわかりやすいです。

中期:「まとめシート流!」をスマホで隙間学習

  • この「まとめシート流」を電子書籍で過去7年分すべて購入し、隙間時間を活用して、何度も繰り返し熟読し、基礎体力をつけました。
  • 頭の思考回路を「きゃっしー」さんに合わせるイメージを常に持つ意識で進めます。

終盤:MMC通信添削や、「セルフ模試」を活用

  • それだけでは不安なので、「MMC」の答案添削を可能なだけ送りました。この添削はとても丁寧で、解答用紙を真っ赤にして返却してくれます。またZOOMを使用したオンラインでのアドバイスも良かったです。
  • 最後の総仕上げとして、恐る恐るこちらのサイトの「公開セルフ模試」に参加しました。ここでは周囲の方から各スクールの考え方や多様な視点を教わることが出来、2次本番への最終調整として役立ちます。

6⃣学習時・試験当日のエピソード

字の綺麗⇔丁寧は違う。MMCのZoom返却で受けたアドバイス
講師:あなたはとにかく字が汚い、ひどいです。それだけでマイナス3点くらい損します。
私:綺麗に書いているつもりですが・・・。
講師:綺麗と丁寧は違います。時間に余裕を持って丁寧に書いてください。
  • このアドバイスはかなりの衝撃ですが、それだけ講師の方の熱意、優しさ、そして「MMC」の本気度を肌で感じました。
  • このように、この試験では人に欠点を指摘されてもムッとせず感謝することが大切では。
  • 2次勉強会などでも自分の答案に周囲から容赦なくダメ出しをされる場合がありますが、これを素直に感謝して聞くか、単にムッとするかも力の差になります。

7⃣これから合格を目指す方へのアドバイス

①自分にあった勉強法をネットで見つける

  • 勉強開始後数か月は暗中模索が続きますが、最近はYouTubeやネット・ブログで様々な勉強法が掲載されていますので、いろいろなやり方を試すことが出来ます。
  • 私が師と仰ぐのは、一次対策に強い「ほらっち」さん、二次対策では「きゃっしい」さんで、このお二人は勉強法の動画をたくさん配信されています。

②特定のやり方に偏りすぎない

  • 一つの勉強法に凝り固まらず、いろいろな勉強法を取り入れることを心がけました。スクール動画もMMCに偏らず、TBCとEBAの動画、また「企業診断」を読むことも、幅広い情報収集の効果があります。
  • 逆に取り入れなかった勉強法 (個人的な合う・合わないは別)
    ①ふぞろい
    ②全知識・全ノウハウ
    ③AAS
    ④TAC
    ⑤遠藤塾

※当サイト注
YouTubeやネット情報が優位な時代では、その指導内容の良し悪しより、「ネットでの情報発信の仕方が正しいか」で評価が決まります。従いネットに頼らず使いこなせる方には、①~⑤それぞれプラス面があります。

③本試験当日の心構え ~周囲に惑わされず、自分の言葉で表す

  • 心構えを例えると
    ①まとめシート流!→バッテイングフォームを作る
    ②MMC→ストレートが来たら打ち返す
    ③TBC・EBA→変化球が来たらこれで打つ
  • ところが、見たことも無い様な変化球が来るのが本試験ですので、そこに動じず、周囲が書きそうなことを書き、良い意味で「ごまかす」工夫も欠かせません。そうやって、どんな球が来ても打てる自信をつけて本試験に臨むと、プラスの結果が出るはずです。

④体調管理と学習専念の是非

  • 長丁場や夏場の「1次」を乗り切るには、体調管理は書かせません。私は趣味のマラソンを、それまでの月200kmから試験直前期には月30kmの散歩程度に減らしても、「継続する」ことだけは意識しました。最低限の体力維持とリフレッシュの効果はあったと思います。
  • 診断士は他の国家試験と比べても、「どうすれば受かる」の明確な答えがなく、心理的な負担が高い試験です。そこで試験勉強に専念して入れ込む他にも、身体を動かしてのリフレッシュや、散歩しながら解法を思い浮かべるなど、上手に気分転換をすることも実力UPにつながると思います。

全体をまとめると、この試験の合否は運に頼る所が多く、その意味で「自力」に頼る以外に、「他力」を上手に使うことも短期合格上のポイントになります。そのため今回の試験合格に浮かれることなく、家族・職場・勉強会で知り合った仲間・予備校講師・ほらっちさん、きゃっしーさんなどのユーチューバーの方々に感謝することを、今回の体験記の締めくくりとします。

※筆記合格体験記ここまで※

ほう。せっまいムラ社会の診断士では、面倒を嫌って、皆が同友館様におべっか。めっずらしく威勢の良い体験記が出てきやがった。

えっへん。そりゃ底辺レベルで寄り集まっては傷を舐め合う当ギョーカイ。そうでなく、別資格・ビジョン・憧れと、自分が目指すスタイルを持っているからです。

そうだよ。こんなくじ引きで当落を決める運ゲー試験で、ゴーカク自慢を競うほどムダなことはない。それより知見を拡げて、手伝ってくれた周囲に頭を垂れる。そうして周囲に信頼され、あの薄っぺらさを避けることを通じ、ヒトとして一回りでっかくなります。

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