合格体験記

【口述当日座談会(前)】時流の先読み~試験の変化をこう掴め

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与件そのままの受け答えより、
仮定や変化球の質問が増えた。

口述が終われば、今日から俺は診断士。そして診断士には独創性・チャレンジ精神・時流の先読みが求められます。なのに「なぜ合格したかわからない!?」 そんなの、試験の採点基準が変わったからに決まっています。

その変化を先読みして当ててもOK、
本試験でたまたま当たってもOK。

そこで出来立てホヤホヤ、口述試験当日の最新診断士3名に、「今年の口述試験で起きた変化」を教えていただきました。

【口述当日座談会(前)】時流の先読み~試験の変化をこう掴め

日  時:12/16(日) 13:00~14:30
場  所:Web会議 
参加者:
Aさん(大阪10時台)
Oさん(大阪10時台)
Uさん(東京10時台)
ふうじんF(司会)

1⃣「2次口述」ではここが聞かれた~聞かれ方の変化

司会F:この座談会は、最新診断士として一早くスタートダッシュするために、いの一番に今年の試験を振り返ることが狙いです。自己紹介と「2次筆記」の手応えからお願いします。

A: 自己紹介はこちらです。「2次」2回目の挑戦で、筆記当日はそれなりの「できた感」があったのですが、スクールの採点サービスで「Ⅱ」で低い評価を受けており、ヒヤヒヤしながらの合格でした。

U:自己紹介はこちらです。「2次」4回目の挑戦となる今年は、勉強時間を減らし、肩の力を抜いて受けました。手応えとしては「事例Ⅰ~Ⅲ」の安定得点に加え、「Ⅳ」で上積みできた印象です。

O:33歳、銀行勤務、「2次」受験は2回目です。得意なのは「事例Ⅱ」「Ⅳ」、苦手は「Ⅱ」です。今年の「2次」は「Ⅲ」で失点したものの、「Ⅳ」でカバーができた様です。

F:ありがとうございます。では今日の「2次口述」で聞かれた内容を教えてください。

A:「Ⅰ」のA社から3、「Ⅲ」のC社から2、計5つの質問がありました。試験会場の様子や面接室への誘導などは事前に聞いた通りでしたが、「面接が和やか」ということはなく、固めの雰囲気でした。「厳しめ」とされるTAC模擬面接に近い感覚です。

A①:A社は今後、プロジェクトチーム体制を組もうと考えていますが、プロジェクトチームを組む上での留意点は?
A②:プロジェクトチームを組んだ場合、評価も行う必要があるが、その際留意することは?
A③:A社が他の企業研究所や大学等の研究機関と連携することによるメリットは? (また技術開発面ではなく)経営戦略面ではどうか?
C①:C社は技術力が必要な企業であるが、人材不足である場合、技術者をどのように確保していくか?
C②:高度人材を採用する上での方法や、技術者を確保しなくても済むような方法といった視点ではどうか?

U:面接官は2人いて、A社、C社について1人ずつ質問をした後、受け答えが短かったためか、最初の面接官からA社についての追加質問がありました。

A④:A社は研究開発企業で~ 以下、緊張のためド忘れ。
A①:小さなプロジェクトチームを運用する上での留意する点は?
C③:日本企業の生産拠点が海外に移っている理由はなぜですか?
C④:一社に売り上げを依存している場合のリスクは何ですか?
この後、A社について追加質問
A③:研究開発企業が大手や大学などとの共同で開発研究開発力を行なっていることのメリットは?
A⑤:研究開発企業が技術力を高めるためにはどうすればよいか

O:Aさんと同じ大阪会場でしたが、こちらの面接官はにこやかで、頷きながら回答を聞いてくれ、話しやすい印象の方でした。A社から2、C社から2、計4つの質問がありました。

A⑥:A社はオーナーが経営する企業です。A社の様なオーナー企業のデメリットを教えて下さい。
A⑤:A社は研究開発型企業です。研究開発力を強化するために何が必要でしょうか?
C④:主要取引先への依存によるリスクについて説明して下さい。
C③C社は取引先の生産の海外移転により苦境に陥りました。海外への生産移転が起きたのか説明して下さい。

F:今回は3名ともA社+C社の質問になりましたが、時間帯が同じためか、聞かれる質問までほぼ同じです。ただ聞かれる順序が前後するため、2問セットではなく、用意された設問からその場で2つ選べる形なのでしょう。では口述試験全体の感想をお願いします。

A:過去問や想定問答集で十分に対策をして臨みましたが、従来言われていた「与件企業そのまま」や「1次の一般知識で即答」ではなく、与件にない仮定条件を増やして「プロジェクトチームの留意点や評価方法」など狭く・深く聞かれました。

即答できないため、思い出せる「1次」知識で話をつなぎながら、結論を考えることに。その意味で、臨機応変な対応が求められます。

O:事前に覚えた与件企業の状況をそのまま話して終わりでなく、さらに設定を変えて、別な「1次」知識の使い方を試される印象です。

F:単に受け答えできるかに加え、知識をどこまで使えるかを測る狙いがありそうですね。

U:TAC面接で貰える想定問答集で準備しましたが、やはり与件そのままとは違う質問でした。与件企業のストーリー感を掴むことと、「1次」知識を使えることの両面が求められます。「2次口述」の役割が、従来の筆記試験の正解発表よりも、診断実務に求められる質を示すように進化した感じを受けました。

座談会前半まとめ

口述出題姿勢の変化に、周囲が注目。

どのスクールもサークルも、口述試験の最新出題傾向を競って知りたがる。それは出題側の期待する基準を満たした方から順に診断士。つまり「口述試験で求められる基準」を最初に知っておくと、この先の「1次」「2次」並行学習が有利に進むためです。

では座談会後半のテーマは、この出題傾向変化を受けた「試験対策の最新・先端」です。

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