この1年をプロ野球に例えると、真夏の2日の「1次」がオールスターで、年明けに発表される「2次」当選は歓喜のビールかけ。これで来年2025年の試験をどう捉えるか、12/6~8の3日間の特集に注目です。

★To-Be目指す答案

【わかりやすいキレイな日本語】開示80点時代のスタートダッシュ

来週の注目は、どの馬(サークル)がイチ抜けするか。

来週開幕する「2次」筆記のレースでは、80分で解けない文章量を与えられ、時間内に何とかマス目を埋めてくる。するとその方の知識or国語スキルに応じた点差がつくので、なんとなく選抜試験らしい形になります。

ところが成功法を誰に聞いても、「守破離の離だよ」「人それぞれだよ」「自分で考えるものだよ」。どうもすっきりしなくって、そのくせ事例が年々難しくなって、どうやって誰が合格するのかさっぱりわからなくって。

そこで年906通りのマイベストを見比べて、共通性を見つけよう。ここ3年の「わかりやすいキレイな日本語」な80点再現答案ブームに便乗し、知恵を絞ってみました。

わかりやすいキレイな日本語~守破離の先は全員共通?

1⃣試験委員が好むハイスコア80点とは

その条件はきっとこうかな。
①与件の事実に基づいている(言い換えないコピペがベター)
②主観でなく、知識や理論で客観的に裏付けられる
③解答要求に正しく受け答えしている(理由、提案等)
④ 読みやすくわかりやすく順を追って、①~③が丁寧に書かれる。

こう書くと何か発見でもしたようだけど、何のことはない。これは「採点者がマルをつけたくなる答案」として、きゃっしい氏により公表済です。

恐らく採点者は採点基準を見ながらマルを付けているので、見慣れない言い換えワードを見ると「この記述は採点基準のXXXXXに当てはまるのだろうか??」ということを一瞬考え、採点者の基準の中で「きっと当てはまるんだろう」と考えれば〇、そうでなければ×になってしまいます。

そして、この〇×の基準は、採点者の疲労の度合いや、気分の良し悪しなどによっても左右されてしまうかもしれません。

それに対し、与件文の言葉がそのまま書かれていたら、採点者としては余分なことを考えずに「採点基準と同じようなことが書いてあるな」と思って○をつけてくれるのではと思います。

ここで手元に集めた80点ハイスコア答案を眺めると。
きっと①与件の言い回し(コピペ)→②知識で推論→③結論の順になっていて、ちょっと疲れたり気分のよろしくない採点者にも、スッとわかりやすく伝わる日本語になっているはず。

2⃣逆にバツがつくのはどんな答案?

言っていることや、使ったキーワードは正しいのに、バツがつく答案例
①聞かれたことに答えていない
②解答制約条件違反
③解答レイヤーや使っている知識がおかしい
④薄っぺらな知識でわかったフリ
⑤文章に何か独自のクセがある
番外:字が汚い、薄い、殴り書き。

①~④はスクールに教えてもらえるけれど、⑤は誰かに添削してもらわないと、自分ではそう気づかない。そこで「バイトル添削がおかしい!」なんて怒り出す前に、文章の独自のクセとは何かを考えます。

採点者がバツをつけたくなる独自のクセ
・もともと国語や勉強は得意。
・自分の文章や知識力には自信がある。
・指導的な立場にあり、自分の意見を通しやすい。
・聞かれてないけど、思いついた一言を書いちゃった。
・マス目は余さず、最後の1文字まで使い切ろう。
・多少論理がぶっとんでも、行間を読んでくれ。
・だって、使ったキーワードは同じじゃないか!

採点者の試験委員45名にもしアンケートを取ると、たぶんこんな結果に。これでは七難八苦の挙句、なかなか結果を出しにくそうです。

3⃣わかりやすいキレイな日本語~理論的裏付け

誰でもいつもやってる解決策:原因→因果→効果で並べる。

そう、これならスクールやテキストで最初に学びます。ではその「学んだこと」を80分の制限時間内に答案上で実行できるかできないか。「2次」の点差とはそこでしょう。

ところが国語とは素養や人それぞれなので、いろんな教え方やメソッドが。良く言えばよりどりみどりでも、面倒だから一つにまとめて欲しいものです。

スクール解法の表現例
・ロジカルシンキングっ
・具体→抽象→具体
・金型とフレームワーク
・原因→因果→効果のお弁当箱で

でも言い回しこそ違っても、出来上がりの答案はみんなおそろいに。そこでどうせ一緒なら、帰納とか演繹とか小難しく言わず、シンプルに考える。すると使いやすく、ここぞの大事な場面で応用も利きます。

(一つにまとめた共通原則) 解答構成は、時制を意識して使い分け。
「Ⅰ~Ⅲ」における、過去・現在時制の出題
→①与件の根拠の事実に基づき、③理由・問題・課題を特定する(Inductive)
〃 、将来時制の出題
→①(事実)与件の根拠を使いつつ、②(推論)知識の裏付けを経て、③何か具体策と効果を示す。(Deductive)

まとめ

スタートは、守破離の「守」からがいいのでは?

8月になると、経験者から初学者まで全国4,600人が、堰を切ったように10月の「2次」ゴールめがけて猛然とダッシュを始めます。その時よく言われることが、

正しい方向にダッシュするほど逃げ切りやすい。

誰だって、わかりやすいキレイな日本語で80分の答案を書きたい。だけど5倍の試験では筆が滑ったり、トラップで転んだり、見たこともないドッキリが用意されたり。とにかく障害物が山ほどあって、そう簡単に一直線には進めません。

それなら、80点前後のハイスコア答案を最初に見ておこう。

うん。わかりやすいキレイな日本語で書かれたハイスコア答案とは。きっと全国で一番真似もしやすい答案なのです。

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