スクール解答を見て願望再現答案盛り詰め中のふぞを差し置いて、来期R8を見据えた答え合わせを進めるAI勢。顧客の心のケアを求めるR7Ⅱ、事前作り置きマスカスタマイゼーションを禁じるⅢからヒントを読み取ります。

前年の答えを覚えて受かる!という考えは、形式知に縛られ、問いの本質を見失わせます。
過去の解答例の適用ばかりを練習すると出題意図の変化に対応できず、かえって焦りを生むでしょう。
用語が同じで使い道が別?過去問で覚えた用語でも、文脈が異なれば求められる「使い方」は別物です。
過去の正解に固執すると、顧客(出題者)が今回求めている本質的な答えを見極められず、手詰まりになります。
施術を一歩進めて心のケアとは、知識の詰め込みでなく、顧客(出題)の状況を深く理解し、マッサージのように寄り添うアプローチです。
過去の形式に捉われず、その時その時の顧客の求めに応じた、最適な「的確な回答」を導き出す出題が続くでしょう。
根拠全てを使うと落ちる! 過去の全ての知識を無理に詰め込もうとすると、最適な回答が見えなくなります。
これからの試験合格は、「顧客の求めるもの」を捉え、状況に応じた最適な言葉で答えることで得られるでしょう。
【R7事例総括②】試験委員側のダナドコ~R7事例ⅡⅢが来期のヒントに
ところが7,300枚の採点ノルマに苦戦する試験委員46名のハートを逆なでする、隣のふぞの盛り詰め答案。我々研究チームは、その原因が再現答案回収業者の暗躍にあると突き止めました。
止せばよいのに代替わりの都度、受験生目線!支援!と大はしゃぎの隣のふぞろい。顧客=採点者ニーズ無視の再現答案回収業者に対し、試験委員が何の嫌がらせを・どう狙って・効果を得るか解き明かします。
前提:再現答案回収業者に苦言を呈する試験委員
近年、2試験終了後の再現答案を集めて配信する「再現答案回収業者」や、その尻馬に乗って「採点の祭典!」と抜かす間抜けが目に余る。試験委員が出題・採点の方針を見直し、過去問の答を丸覚えしただけでは対応しきれない出題を増やすのは、この裸踊りを規制する狙いとの説があります。
具体的には、これまで過去問演習や再現答案の暗記学習を主眼にしていた「ベテふぞ」を意識し、毎年設問を変化させ「答えを丸暗記する者を落とす」姿勢が年々強まっています。
来期から口述試験廃止を決めた影には、再現答案を作るインセンティブを減らす狙いがあるとの都市伝説まで出る始末。さらに受験生間で解答内容を共有する行為が試験の公平性を損ねるとの認識から、ノウハウと称してSNSで再現答案を晒す行為に対し、試験委員は規制を重ねてきました。
これらの背景から、試験委員は過去問頼みの安易な学習法を牽制する作問を模索していると捉え、今年R7試験に見られた「再現答案回収業者封じ」の新傾向を見ていきます。
| 事例Ⅰ | 事例Ⅱ | 事例Ⅲ | |
|---|---|---|---|
| ダ(誰に) | 過去問を暗記して臨むベテふぞ共通 | 題意よりキーワード数重視のふぞろい | スクールノウハウ大好きおベテ |
| ナ(何の意地悪を) | 見覚えのある語句を散りばめ、過去問パターンで誤答に誘導 | 前年成功表現(感覚・観念・ファンづくり)を与件でわざと多用する | C社の問題点を過大描写し、どれもこれも正しい改善策に見せる |
| ド(どう仕掛けて) | 与件構成や設定を前年と似せつつ、主語や制約を変えてくる。 | 加点対象を価格戦略・顧客情報CRM・配信コンテンツに変更。過去の“感性語句”を残しつつ解像度をさらに向上 | 各設問を工程・教育・コストなど複数論点で横断させ、時間内に整理できない構造に |
| コ(どんな効果を狙うか) | ノウハウやパターンで決めつける層をふるい落とし、構造読解力・制約遵守力・文章構成力での評価へ。 | ブランド語句の多用で自己満足に陥る受験者を減点し、定量的・行動設計型の思考ができる層を優遇。 | 「根拠過多→混乱」に誘導し、再現答案依存の“全部盛り答案”を自然淘汰する |
誰もが嫌がる「再現答案回収業」を買って出て、本来感謝されてよいのに、試験が常にその主張の真逆に変化し面目丸つぶれの隣のふぞろい。その理由が、試験委員が望まない方向のやりすぎです。
事例Ⅰ:マーケ×組織×理念の超良事例
試験委員は「答えを暗記して正解する」学習法を警戒し、R7はいよいよ過去問で覚えたパターンで答えようとするふぞろい駆逐を開始。
第1問でSWOT分析を問う一方、従来の外部環境と自社戦略の変化の出題を止め、頭を一杯にさせた上で第2問のマーケ出題に誘う。
さらに第4問で理念再定義(MVV)を問い、創業以来の踊り場から再成長を目指すメガベンチャーやスタートアップと最も疎遠なふぞろい層への意地悪を欠かしません。
与件文の情報配置や設問構成を工夫しています。第1問ではSWOT分析用に内部情報を中心にまとめさせ、設問全体ではSDGs(持続可能性)など現代的なテーマを散りばめ、特に第4問の解答方向性を掴みづらくしています。
これにより、過去問の定型パターンだけでは答えられないように設計されています。特に従来長くても120字だったⅠに150字を2つも出題し、第2問のキーワード盛り詰めに集中しすぎると第4問で書くことがなくなり0点もあり得る非常事態に。
過去問暗記型の答案ではミスやバラつきが生じやすくなり、論理的思考と書き方の質を重視する流れが確定します。
第1問根拠重視のふぞろいが第2問で与件ワードと時間を使い果たすと、第3~4問で使う根拠が足りない意地悪問題。そうでなく前半はふぞ除けトラップと知り、第3~4問で先に根拠を使ったあなたが大好きです。
事例Ⅱ:150字15点意地悪を除けばオーソドックス
第4問100字が30点、第1問150字15点なので、80分で時間が足りない事態を見越し、当然第4問を先に解く。そこを除くと設問構成が例年通りの3C分析+助言問題になり、特に狙い撃ちターゲットは設定されていません。
特に意地悪な仕掛けは見られず、全体として標準的・素直な出題でした。出題内容も従来通りの価格戦略・チャネル等が中心で、過去問学習の延長で対応可能です。
与件文のボリュームを2ページに減らすなど易化傾向はありましたが、出題範囲や問い方には大きな変更がなく、既存の学習法がそのまま通用する構成です。
設問のフレームも3C分析と助言問題で安定しており、解答プロセスにおける工夫は特段見られませんでした。
この結果、過去問や基本理論をしっかり押さえている受験生は順当に得点できた一方、大きな得点差がつきにくい出題となりました。
言い換えれば、事例Ⅱではあえて新たなトラップは仕掛けられず、過去問学習の成果がそのまま結果に反映される形になっています。
第4問100字が30点となり、一瞬の動揺を誘ったR7Ⅱ。しかし第4問動画コンテンツで大差をつけるとアイデアコンテストになってしまうため、今年は点差をつけないとの見方が有力です。
事例Ⅲ:ベテ専スクールの生き残りを賭けた戦い
従来型の5問出題に慣れたベテ層を標的に、設問構成をガラリと変え、因果で書きやすい60字を増やす。
このように設問構成を急に変更するのは、過去問出題パターンを前提に勉強してくるおベテを狙い撃ちする年の主催者行動の典型パターンです。
問題数を4問に減らした上、各問にもトリッキーな要素を加えています。第1問はSWOT分析ですが、与件文に「強み」がほとんど書かれておらず、過去問で挙げてきた強みを単に書き写せない設定に。
第2問はコストダウンの施策を尋ねる問題で、人件費増加・資材高騰などの与件に織り込まれた前提条件を使えば点差をつけない傾向です。
実際の設問では、H29以来の4問構成とし、第3問では従来別の設問で問われた日程計画(短納期)×生産DXをミックスした出題になりました。第4問の120字30点ではQCDのQ品質を克服して新事業展開までを描く助言になっており、これも従来型の強み×市場=新事業とは違う構図のミックス問題に。
全体として、問題文・設問を複合化し、旧来の解答パターンが通用しにくいよう設計し、よくわかっていないふぞでもそこそこ当たるが、長年の知識偏重勉をつづけたベテに加点するかは試験委員の思惑次第の事例になりました。
これらの変更により、単に過去問のパターンをなぞるだけでは解答できないようになっています。一方で、ここ2年の難しすぎるⅢに備えた受験生には比較的平易な内容でもあり、大幅な失点はなさそうな設定でした。
つまり、時間配分や問題形式への柔軟な対応力が評価され、過去問丸暗記型のベテふぞ勉には加点しない、近年の作問採点傾向を踏まえた基礎的な事例と言えそうです。
R5~R6の超絶すぎる難問Ⅲに対し、先祖返りしたように素直な設定に戻った事例Ⅲ。このⅢで点差をつけなければAIネット勢の勝ち、もしベテ専スクールがのたまうおベテ有利の加点をしたらスクール延命と、意外な勝負所になりそうです。
今日のまとめ
過去問の答を覚える点で共通するベテ・ふぞをどう8割落とすかのターゲティングと、ワンチャン試験の受験継続LTVを図る試験委員のマーケが光る試験。もしⅡで点差なら初学系ふぞ有利、Ⅲで点差ならベテ有利と、年明けの結果発表を占う場外戦が始まります。