99%のムダを捨てて1%の本質を捉え、周囲が驚く高パフォーマンスを叩き出す「エッセンシャル思考」。年明けの合格発表待ちのあなたも、これから試験対策を始める方も、ドッキドキで見逃せない大型連載(全5回)のスタートです。

★To-Be目指す答案

【作問連続難化の謎】なぜGWのTVは渋滞情報? / 困っている人を見るのが好き

年1回のかぼちゃ祭りと同時開催されることで知られる、我らが「2次」筆記。なぜ答に困る難問ばかり出し、連続難化するかの謎のヒントが、GWの渋滞報道にありました。

Q
TVで表向きに発信される情報より、その作り手たちが発信する舞台裏の方が面白い。ウチの試験も元主催者が動画でバンバン情報発信すれば、情弱商法が一掃されてスッキリしなくね?
A

国家試験に関する秘密漏洩は一般に刑事罰の対象と考えられ,天地神明に誓ってゲロされません。しかしどんな闇や沼も切り裂く私に訊いてもらえば、ある程度推定できます。

5~10分の動画の内容が、生成AIを使えば30秒で丸わかり。GWのTVが渋滞情報を嬉しそうに報じる理由3選

①渋滞を嬉しそうに報じるTV②参加者見学者ともに楽しむ娯楽③「困っている人」を愉しむ心理
事実:テレビ番組で渋滞情報が頻繁に取り上げられ、時には明るいトーンや独特の演出で報じられる。渋滞に直接巻き込まれた参加者と、それをテレビで見ている見学者が、異なる形の娯楽として楽しめる。人々は時として、他人が困っている様子を楽しむことがあります。
理由:この現象は視聴者の関心を引きつけるためです。渋滞は多くの視聴者に身近な関心事であり、その情報は日常生活に直接影響を及ぼすため重要です。さらに、渋滞情報を娯楽として提供することで視聴率向上が見込めるため、テレビ局はこれを積極的に取り上げます。参加者は自分たちの状況がメディアに取り上げられて自己承認欲求を満たし、見学者は他人の困難を面白がって、新鮮な刺激や安心感を得ることができます。渋滞にはいつか必ず解決する安心感があることも、見学側のエンターテイメント要素を高めるのです。これは「他人の不幸は蜜の味」とされ、相対的な安心感や優越感を得る心理が働くためです。日常からの脱出に手間取る様子は、通常の生活に適度な刺激を提供します。GWにゴロ寝するしかない見学者は、自分が参加者と比較してましな状態にあることを認識し、それによって一種の安心感を得てGWを終えるのです。

【作問連続難化の謎】なぜGWのTVは渋滞情報? / 困っている人を見るのが好き

そういえばウチの試験は、作問採点を毎年変えてノウハウ依存のベテふぞを困らせようとする様子がありあり。これがもしベテのヘタクソ100字答案採点時の苦痛に対する、腹いせの嫌がらせだったら心底ウケるな。

エピソード1:SNSの再現答案晒し祭り

Q
超絶EBAでの高評価に浮かれた間抜けが、よせば良いのに合格発表前にSNS上で再現答案を次々晒し、その結果なぜか揃って不合格にされ生き恥を晒したのはつい2年前。ここで得られた教訓とは、試験委員の思惑に反する情報発信は慎むべき?
A

そうですね。もしその再現答案晒し祭りを放置し合格させたら、翌年の祭りはもっとひどい騒ぎになり、そこで採点を変えると被害者がもっと増えました。試験主催者の迅速な対応に、世間が拍手喝采を送った一件です。

教訓:特定の指導法に寄せた答案は好まれない。

①採点基準は主催者側の後出しジャンケン②SNS上の再現答案晒し祭り③ところが狙い撃たれるように次々と不合格
事実: 中小企業診断士試験は国家試験であり、採点基準は試験終了後に試験委員が決定するとされます。某超絶スクールの信者が合格発表前にマイ再現答案を次々とSNS上に公開し、その講師を礼賛した。SNS上で再現答案を公開した人々が続々と不合格とされ、その講師の指導法への信頼も失墜した。
理由: 国家試験の採点は本来標準化された統一基準があると思われますが、作問⇔受験技術は共に年々向上します。そこで回収した答案を見てから採点基準を決めることが、当試験に限らず広く慣行的に行われています。講師やスクールの信者は自己承認欲を高めるために自身の成功体験をアピールし、自らの指導を宣伝することがありますが、試験合格発表前にそれをするのはさすがに行き過ぎです。再現答案を晒した人々が次々と不合格にされ、その講師やスクールの信頼性が揺らぎました。不正行為や偽装を容認しないという主催者のメッセージに対し、周囲はその公平な採点に拍手喝采を送ります。

エピソード2:事例Ⅳ計算過程欄の縮小

Q
そして連続超絶難化したNPVに音を上げ、まともに解くことを放棄し「計算過程欄の部分点であがけ!もぎ取れ!」と意味不明なスキルを公表したのが、ふぞろい16(P.131)。その年の計算過程欄を小さくされ、これまた赤っ恥を書いたのが去年の話。
A

なおその伏線は、そのまた前年に「NPVは白紙で出せ!」とした例の超絶スクールの答案が大幅減点されたこと。例のNPVは、白紙も、くだらぬ部分点狙いも、どちらも試験委員の気に召さない様です。

教訓:「Ⅳ」NPVでは白紙提出も過度の部分点狙いも許されず、態度を改めるべき。

①R4「Ⅳ」:白紙提出を戒め部分点②R5「Ⅳ」:過度の部分点狙いを見透かす、小さい計算過程欄③試験委員の意に反するノウハウの封じ込め
事実:難しすぎるNPVへの対策として、超絶スクールは受験生に対しNPV問題を白紙で出し、他の設問で得点せよとの指導方針を打ち出した。そこで翌年のふぞろい16は部分点を狙うスキルを具体的に示し、受験生はそれに沿って準備した。しかし、本試験では計算過程欄が縮小され、部分点狙いが封じられた。問題が難化する一方で、白紙解答や過度の部分点狙いが封じられたことで、受験側はその態度を改めるように促された。
理由:ところが実際に白紙で出した受験生は低得点に喘ぎ、この戦略は期待通りには機能しなかったことから、難しくても何かしらの答を書いて白紙にせず、部分点を取ることが必要と考えられた。過度の部分点狙いが問題とされ、その対策として計算過程欄が縮小されることになった。これにより、受験生は白紙でも過度の部分点狙いも不可と、ようやく認識することになった。試験実施者は公正かつ適切な評価を行うために、受験生の適切な対応を促す必要がある。不正確な合格自慢や過度な部分点狙いは、正当な評価を妨げる要因となるため、これらの態度改善が求められた。

エピソード3:ベテふぞウケのノウハウ主義を狙い撃ち

Q
こうやって試験の作問採点技術の向上を見ると、ベテ→ふぞの順に狙い撃っているのがよくわかる。では【ふぞろいだけ使えば合格】と分かっている前提で、今年は誰をどのように狙い撃ち?
A

それはMVG=その年の最も価値あるG格自慢です。今年誰を狙い撃つかはこれから順次サーチが進むと思われ、少なくとも試験委員の意に反するノウハウ崇拝主義に近づかないことが無難です。

①事例作問はいよいよ予測困難に

試験委員が作問の傾向を再び変更し、従来のパターンとは異なる問題形式や難易度を導入することで、受験生の試験対策を困難にすることが考えられます。これにより、受験生は従来の予測やテクニックが通用しなくなり、新たな対策を考える必要が生じます。

②キーワードの数より100字の一貫性

従来のキーワード採点における比重を減らし、代わりに100字マス目の文章の表現のクオリティや一貫性への加点を重視することで、受験生の答案に対する新たな評価基準を導入します。これにより、受験生は単なるキーワードの列挙ではなく、文章の構成や表現力を向上させる必要があります。

③年間MVGを選び、その裏をかいて作問採点

試験実施年における特定の情報発信に反応して、試験委員がその真逆の採点を行うことが考えられます。例えば、特定の受験対策やノウハウが流行した場合、それとは逆のアプローチや解答方法を評価することで、受験生に対する試験委員の意図を示すことができます。

今日のまとめ

Q
今日は、あのわかりきったGWの渋滞報道の存在意義が、「困っている人」を愉しむ双方向型の娯楽にあるとわかった。でもこの試験は正義感だけはヤケに強いので、「困っている人を助ける」作問採点が行われるのでは?
A

おぉ、その着眼は素晴らしい。この試験の作問採点は、同業D社のわかっていないG格自慢を最初に困らせる作問をする。そこでアレを良く眺めて真逆を選べば、今年の試験もイージーモードです。

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