①R4「Ⅰ~Ⅲ」全てがマシマシ難化すると、②結果的に試験直前ヤマ当てが凶に出て、③時間切れで殴り書いた一般知識がOUT判定され、虹はうっかり近づこうとするほど遠ざかる。(100字)
では2次採点基準=ふぞ流キーワードか、はたまた真逆か? まず「1次」易化の史実に教わります。
「1次」爆弾科目の歴史と狙い
前提:「2次」採点上限4,600枚時代〜科目難化で枚数抑制
爆弾3兄弟:「経済学」H22、H25得点調整
最近ではH30に行われた得点調整とは? 当時の「1次」は「2次」受験数を4,600名に揃える役目があり、まず難しく作問し、予定数に満たない時に補欠合格を出しました。
例題:H26第17問 エッジワース・ボックス 下図は、標準的なエッジワース・ボックスであり、左下にAさんの原点、右上にBさんの原点がとられている。横軸はAさんにとっての財Xの量xAとBさんにとっての財Xの量xBを意味し、縦軸はAさんにとっての財Yの量yAとBさんにとっての財Yの量yBを意味している。図中にあるAさんの無差別曲線はAさんの原点に近い側からUA1,UA2,UA3,UA4となっている。Bさんの無差別曲線はBさんの原点に近い側からUB1,UB2,UB3,UB4となっている。点C,点D,点F,点Gは、AさんとBさんの無差別曲線が接する点であり、これらの点を結んだ軌跡が右上がりの実線として描かれている。この図に関する説明として最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
もう一回り昔の2010(H22)、2013(H25)の2回も得点調整を行い、「石川の経済なくして合格なし」「ド苦学困難」と嘆かせた「経済」ですが、今ではグラフを覚えて解ける楽勝科目に。
爆弾3兄弟:「情報」H28得点調整 ~ホワイトデータセンタ事件〜
ホワイトデータセンターとは、北海道の雪をサーバの熱冷却に使う施設のこと。SDGsとぶっこきゃ点が貰える今なら良問ですが、得点調整への批判に加え、「自分の研究領域のステマじゃね?」のネットの尾ひれまでついたのが痛かった。この作問係は翌年クビになったと噂に。
爆弾3兄弟:「法務」H30得点調整8点〜確実に誤答の相続〜
例題:H30第2問 相続 被相続人Xが死亡し、相続が生じた。EはXの配偶者である。CはBの後妻であり、X、F、H及びJはB及びCの子である。AはBの前妻であり、DはA及びBの子である。GはFの配偶者であり、LはF及びGの子である。MはLの配偶者であり、OはL及びMの子である。IはHの配偶者であり、NはH及びIの子である。KはJの配偶者であり、JとKとの間には胎児Pがいる。B、C、F、J及びLはX死亡以前に死亡していた(下図参照)。HはXの相続について相続放棄をしたが、それ以外の相続人は承認した。 |
この場合、Xの相続財産について、それぞれの相続人が相続する割合として、最も適切なものはどれか。なお、遺言はなく、遺産分割協議も整っておらず、相続人はいずれも廃除されていないものとし、寄与分及び特別受益についても考慮しないものとする。 |
「経済」難化が落ち着き、「情報」難化が批判を受けた後の爆弾科目の主役=20,000人の苦手科目を買って出たのが「法務」ですが。R2改正民法出題の高正答率に満足したのか、R1からは並、R4は易科目になりました。
「1次」合格率は今後も高め誘導へ。そりゃ全員開示ができるほどベテふぞ落としの採点技術に自信がつけば、「1次」緩和の方が欲しい若手を獲れるだろ?
今日のまとめ
①答を覚えるベテ&文章力の弱いふぞをマシマシ与件で一掃する一方、②隣と答案を揃える読解&論理構成で加点を行い、③採点しやすいので「1次」合格数を増やす余裕も。(100字)
そして明らかに易化する「1次」に対し、「2次」は難しいのに採用増加へ。その第一歩が、キレイな国語でみんなの答案を揃えることです。