TAC「Ⅳの解き方」をエクセルで読み解くと、事例Ⅳは猫でも60点。どうせ70点以上は狙えないので、【事実上の科目免除】を選択できます。

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【35歳からの】もっとすごい脳の使い方 / 一生頭がよくなり続ける

かつて言われた「暗記でなく理解・・」は、時短合格時代を迎えた診断士試験では全くの誤り。短時間でハイスコアを叩き出す【暗記の工夫】を通じ脳を賢く成長させるのが、この4択マークシート試験の正しい使い方です。

Q
「1次」500~540点や、「2次」確実スト合格を決める人の共通点は、【6~7月にかけての暗記の仕方】が非常に上手。その視点で同業D社のヘタクソ自慢を見下すと、役立たずノウハウやムダ勉の羅列で心底ウケます。
A

今日紹介する本は「もっとすごい脳の使い方」。資格試験対策で「学生時代と脳の使い方を変える」ことで、脳を鍛えて成果を出すアプローチが説明されます。

①重要コア知識の暗記で賢い脳に②理解で覚えるより不要な暗記を回避③誤りをふわっと落とす検知力
暗記試験対策では、視覚、聴覚、触覚など複数の刺激を与えることで、情報がさまざまな脳の部位に保存され、取り出しやすくなります。記憶の定着には関連付けや反復などの有効な方法があり、資格試験対策ではやたら理解しようとするより、効率的な暗記を工夫する方が賢くなります。情報ビッグバンと称される現代のデジタルなビジネス環境では、その変化すべてを暗記やノウハウで乗り越えようとするのは非現実的です。そこで重要知識をより深く理解し、不要な暗記を避ける重要度の目利きが求められ、これにより学習効率と応用力が向上します。変化のスピードが速い現代のビジネス環境では、過去の経験則やノウハウは一瞬で陳腐化します。そこでは過去問の答の暗記に夢中になるより、誤りを素早く見抜くエラー検知力が重視され、これが迅速な問題解決や状況適応に役立つのです。
視覚化:図表、グラフ、マインドマップを活用し、複雑な情報を視覚的に整理する。これにより、脳の視覚系が活性化し、記憶の定着が促進されます。
関連付け:新しい知識を既存の知識と関連付けて学習することで、情報のネットワークが構築され、取り出しやすくなります。
重要度の見極め:試験範囲を分析し、出題頻度が高い重要なトピックに注力する。過去問の傾向を分析し、出題可能性の高い内容に集中する。
効率的な学習:重要な概念や原則を深く理解し、細部の暗記を避ける。これにより、試験の合格に必要な核心部分に集中でき、効率的な学習が可能になります。
エラー検知力:「1次」の4択マーク対策では、正解を選ぶ他に誤答選択肢の誤りを探し、正解知識に直す練習を重ねる。
適応力:「2次」の対策では特定のノウハウやメソッドに依存せず、与件企業のどこが誤りかを探すと、初見の難問をクールに処理する適応力が高まる。

【35歳からの】もっとすごい脳の使い方 / 一生頭がよくなり続ける

試験合格のために頭をよくする・・はちょっと間違い。【試験を使って賢くなり、これからのスキル×キャリアを向上させる】のが正しいチョイスです。

Step-1:「試験合格」は目的でなく、脳を賢くする手段

Q
ウチの会社にうようよ居る40~50歳代の「働かなくなったオジサン」が、かつて「営業のエース」「人事の切れ者」であったと腰を抜かすことがしばしば。彼らに一体何が起きたか教えて?
A

「働かないおじさん」とは、長期間同じ業務に従事することで脳の成長が偏り、新しいことに挑戦する意欲が低下した状態を指します。そこで受験平均年齢爆上げの診断士試験では、かつての成功体験をアンラーニングし、新たな学習努力への切り替えを促す作問が行われます。

画像:一生頭がよくなり続ける もっとすごい脳の使い方 2024年 サンマーク出版

①同じことをやり続けると頭が固くなる

長期間同一企業内で働き続けると、従業員は同じ業務を繰り返し行うことになります。これにより、特定のスキルや知識が深まる一方で、脳の特定部分のみが活性化され、他の部分の成長が抑えられることがあります。脳は可塑性を持つ器官であり、新しい刺激や学習によって成長し続けます。しかし、同じ仕事を繰り返すことで、新しい刺激が少なくなり、脳のバランスの良い成長が損なわれる可能性があります。

②かつての成功体験がうまく行かない

近年のビジネス環境は劇的に変化しています。新しい技術の登場、市場の変動、グローバル化などにより、以前の成功体験が通用しなくなることが増えています。これにより、新しい知識やスキルを習得し続ける必要性が高まっています。

③新しいことを嫌がるオジサンの爆誕

長期間同じ仕事をしていると、その仕事に対する安心感や慣れが生まれ、新しいことを始めることに対する抵抗感が強くなります。これが「働かないおじさん」と呼ばれる現象を引き起こします。彼らは、過去の成功体験に依存し、新しい挑戦を避ける傾向があります。

④診断士7科目の暗記でバランス改善

中小企業診断士試験の7科目は、それぞれが異なる知識領域をカバーしているため、学習者の脳に多様な刺激を与えます。これにより、脳の異なる部位が活性化され、バランスよく成長します。このプロセスは、脳の可塑性を高め、過去の成功体験に依存せず、新しいことに挑戦する柔軟性を取り戻すのに役立ちます。

科目暗記タイプ
経済学分析力と論理的思考を鍛えます
財務・会計数値解析能力と詳細な注意力を必要とします
経営戦略的思考とマクロな視点を養います
運営プロセス改善や効率化のスキルを高めます
情報コンピューターの仕組みから効率的な暗記法を学びます
法務法的知識に基づくアドリブ能力を鍛えます
中小とにかくひたすら丸暗記

Step-2:脳の主役は思考・理解・記憶系

Q
言われてみれば診断士試験では劇的な学習時間短縮が図られ、特に「1次」対策ではかつてウンウン唸って理解したり、テキストを片端から覚えるような暗記は推奨されていない。
A

試験を単に難化させる局面では、わざとヘンテコ知識を出したり、ウンウン唸らないと解けない難問を好んで出す。一方易化局面ではわざと過去問と同じ問題ばかり出すため、そこでどう刺激を得るかが鍵になります。

①もっと知りたくなる刺激を作る(P.48)②目的意識+集中力が鍵の思考系(P.59)③ツッコミ役の理解系(P.64)④海馬の仕組みを活かす記憶系(P.67)
新しい知識に対する興味を持続させるためには、脳に適切な刺激を与えることが重要で、以下の方法が効果的です。思考系の脳番地を活性化させるためには、明確な目的意識と集中力が重要です。理解系の脳番地を鍛えるためには、物事に対して深く掘り下げる「ツッコむ力」が必要です。海馬は記憶を形成する重要な脳の部位です。記憶系を鍛えるためには、海馬の働きを活かすことが大切です。
具体的な目標を設定する:資格試験合格など具体的な目標を持つことで、知識習得に対する意欲が高まります。
興味を広げる:一つの論点を深く知ろうとする他に、他の知識とのつながりを考え、脳に絶えず新しい刺激を与えましょう。
目標を細分化する:大括りな目標からより細分化することで、脳はその達成に向けて効率的に働きます。
集中力を高める:他のことに気を取られず集中化するには、細切れ時間を使った学習→休憩のサイクルを繰り返します。
なぜ?それで?を繰り返す:物事を理解するには、その原因や理由を探ることが有効で、これが因果関係の訓練も兼ねます。
訊く・聴く・話す学習:近年注目されるアクティブラーニングでは、仲間の説明が拙い時に「自分ならこう説明する」ツッコミ力が鍛えられます。
繰り返し復習する:海馬に情報を定着させるためには、何度も繰り返し復習することが効果的です。間隔を空けて復習することで、長期記憶に移行しやすくなります。
ストーリー化する:情報を物語として記憶することで、海馬に情報が定着しやすくなります。物語やイメージを使って関連付けることで、記憶が強化されます。

Step-3:賢くなるための運動・感情・伝達系

Q
「賢い人の暗記法」を尋ねると、見る・聴くといった刺激の他に、運動・感情・話すなどの上手なコミュニケーションを取り入れることが多い。極度のコミュ障でド苦学ぼっちのオイラに、この試験は向いてない?
A

そうですね、極度のあがり症やコミュ障のド苦学ぼっちでは、仮に試験に受かった所でモトを取ることすら難しい。そこでさっさと試験から撤退するか、コミュ力を競う大事さに目覚めるかはあなた次第です。

①計画力を高める運動系②表現力を高める感情系③伝達スキルを鍛え、話し上手は書き上手
運動系脳番地は、身体の動きを制御するだけでなく、計画力や実行力にも関与しています。これを鍛えることで、物事を計画的に進める力が向上します。感情系脳番地は、感情の処理や表現に関与する脳の領域です。自分の感情を言葉や文章で表現することで、この部分を鍛えることができます。伝達系脳番地は、コミュニケーション能力や情報の伝達に関与する脳の領域です。これを鍛えることで、プレゼンテーションや説明能力が向上し、思考の切り替えもスムーズになります。
運動習慣を取り入れる:定期的に運動を行うことで、運動系脳番地が活性化されます。特にジムやヨガなど計画的な動きを伴う運動を取り入れます。
目標設定と実行:この運動系脳番地を鍛えることで、例えば「1週間でこの章を終わらせる」といった学習計画立案・実行力が向上します。
文章を書く:感情系脳番地を鍛えるには、自分の感情や考えを文章化します。特にその日学んだ内容を「要するに」とまとめる練習が効果的です。
例え話を作る:表現力を高めるには、自分の経験からたとえ話を作り、その時の自分の感情と結びつけます。これが次の伝達(プレゼン)力UPにつながるでしょう。
模擬プレゼンテーション:伝達系脳番地を鍛えるには、学んだ知識やその解き方を学習仲間に説明します。上手に説明できない=理解不足なので学習強化点の発見につながります。
アサーティブなグループ学習:大人のコミュ力検定とも言われる診断士試験では、異なる意見を調整しつつ、自分の意見を述べるアサーティブな姿勢が有効です。

Step-4:オトナの賢い学習法いろいろ

Q
このように脳の記憶の仕組み=脳番地をバランスよく鍛えると賢さがUPし、臨機応変なアドリブ力を求める「2次」でも涼しい顔でスラスラ合格するのはわかる。でもこの本は1作目に続くシリーズ本であり、より具体的な学習メソッドが紹介される?
A

まさにその指摘の通りで、2作目、3作目のシリーズ本では編集者の意向を受け、より大衆ウケする具体策が追加されることがあります。ここまでの脳の仕組みに沿って考えればハズレで損することはないので、適宜取り入れていくと良いでしょう。

①テーマを決めた小刻み学習(P.102)

大切なことは、短い時間で特定のテーマに集中する学習セッションを増やすことです。例えば、30分間という短い時間に一つのテーマを決めて学習します。この方法を取ると、集中力を維持しやすくなります。短時間に集中することで、脳が疲れにくくなり、効率的に知識を吸収できる効果があるでしょう。

②平日朝勉では1日1テーマ(P.117)

平日の朝は、脳が最も活性化している時間帯です。この時間を有効活用するために、毎朝一つのテーマに絞って学習します。そして日中や夕方もそのテーマを延長した学習に取り組むことで、1日ごとの学習成果を見えやすくすることができます。

③「できない」より「できる」を増やす(P.162)

過去問の回転学習を進める時は、自分の苦手な分野を特定し、その論点を当てる必要があるか、単なる得点調整のための嫌がらせ出題であるかを切り分けます。そして得意化した論点についてはyり難易度の高い問題を解くことで、自分の知識を試します。7科目と4事例を同時に課す診断士試験ではこのような「自分ならできる」自己肯定感の向上が、短期合格上で欠かせない重要なカギとなるのです

今日のまとめ

Q
この本が出版された当初の狙いは、「脳を鍛える」とその神経細胞が発達して密度が濃くなり、「賢くなれる」こと。そして続編を発売する狙いは、「大人の学び直しブーム」に注目し、35、40歳以上の試験勉強を根底から効率化することだ。
A

そこで続編の学習ノウハウに目を奪われる前に、1冊目を読み直して学習方法をチェンジするのがまず大事。そしてネットに溢れる個人の感想やムダ勉を排除し、仕事も試験もスムーズに進むこと間違いなしです。

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