試験委員に好かれる情報発信は、世代を問わない「ですます調」でなければならない。その程度も知らないふぞ16を笑撃的に紹介します。
そこでふぞ16で最も効率的にスコアUPするコツを教えてやろう。それは①キーワード統計本として使うこと、②前作から変わった差分に注目するの2つな。
ふぞ14 | ふぞ15 | ふぞ16 | |
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第1章 | 巻頭企画 | ||
企画① | 試験の実像、本書の活用方法 | → | → |
企画② | 試験合格の先と、さらに先 | → | → |
第2章 | ふぞろいな答案分析 | ||
第1節★ | ふぞろいな答案分析 | → | → |
第2節 | 俺みたいになるな! | こんなことはヤメトーク | ふぞろい大反省会 |
第3節 | 合格者に聞く | (削除) | (削除) |
第3章 | 合格者による再現答案 | ||
第1節★ | 80分間の合格自慢+願望答案 | → | → |
第2節 | ふぞろいな勉強スタイル | ふぞメン図鑑 | ふぞメン推し事例 |
第3節 | 事例お悩み相談コーナー | 試験対策井戸端会議 | ふぞメン大座談会 |
第4章 | 合格者による特集記事 | ||
第1節★ | 〜想いよ届け〜 | 〜合格基準に届くためには〜 | ~上位9名再現答案~ |
第2節 | 合格までに必要な演習量 | → | → |
第3節 | 勉強スタイルのニューノーマル | ゼネラル?スペシャル? | ふぞフェッショナル |
第4節 | 読者のお悩み解決します | → | 読者のお便りに答えます |
第5節 | お受験サークルの情報まとめ | → | → |
【ふぞ16は期待以上】発売当日レビュー / 笑撃!反省度ゼロの大反省会
ふぞ先輩が大反省するなら、最初にするのはそのタメ口口語調を改めるコト。そう想定してふぞ16現物を眺めると、予想通りの0勝2敗です。
笑撃その1(P.136) ふぞ16は何を大反省?
【想定】まず反省するなら、理解のノイズでしかない謎のタメ口口語調
"多辺:はい出た~、司会がしゃしゃり出るタイプ~。"
"先生:多辺! そこに愛はあるんか? そないにいけずなこと、言うんやない。"
この先生ってアホじゃね? 東京中央支部のアノ先生も驚くでしょう。
笑撃(P.256) 424名中上位9名の作文技術をふぞが選ぶと?
【想定】誰もが知りたい内容ながら、ここに踏み込むとキーワード否定に。
”A以上答案を狙うためには、キーワードによる採点に加え、客観的に見て解答が読みやすいかどうかという観点も重要である可能性があります。”
ふぞキーワードをヘタクソ列挙すると減点、となぜ書かない? もしそう書くと信者が泣きべそだからな。
※9,000人全員が今年一番興味あるのが「キーワード以外の加点基準」。424枚分析してこのうすっぺらい見開きA4二枚とは、R4事例Ⅳ労働生産性を学んでイチから出直し。
ふぞ16の笑撃① ターゲティングの誤り
同友館がターゲットとすべきペルソナをキャズム理論で考えると、③ボーダー未満のマジョリティになります。しかし8割落ちるリスクをあまりに無視することは、優良誤認につながります。
確実当選イノベーターは、市場の最初の一部であり、新しいアイデアや新しい製品に対してオープンで、早く採用する傾向があります。このカテゴリの人々は、革新的なアイデアに魅力を感じ、進歩的な方法で学習することができます。しかし、国家試験は既存の知識や基礎的な理解を問う場合が多いため、確実当選イノベーター向けの参考書は必ずしも最適ではありません。
当落ボーダー上のキャズム層は、市場の中間に位置し、革新的なアイデアに対してはオープンですが、それに対してのリスクを避ける傾向があります。国家試験を合格するためには、基礎知識や応用力が求められますが、同時に新しいアプローチや解釈も必要となる場合があります。そのため、この層の人々にとっては、基礎知識を補完し、新しい視点を提供してくれる参考書が適しています。
それ未満のマジョリティは、市場の大部分を占める一般の人々です。このカテゴリの人々は、既存の方法や既知の知識に基づいて学ぶ傾向があります。国家試験合格には基礎的な知識と理解が必要ですが、革新的なアイデアや新しいアプローチにはあまり興味を示さない場合があります。そのため、このカテゴリの人々にとっては、基本的な参考書が適しているでしょう。
バブルと言われるほど増える試験合格枠に対し、スクールや同友館のシェアが低下するのは、「誰かが2割受かれば上出来」を露骨に出すためです。底辺マジョリティが間違って受かるほど儲かるスクールやD社はそれで良いとして、「誰か」ではなく「自分が」合格する手段を探すイノベーター層のニーズに応えていません。
〃② 生成AI主導でキレイな国語へ
ふぞ16の取返しのつかないミスは、今年が生成AI元年であることに気づく気配すらなかった点。そして今年の9,000人の半数以上は、ふぞノウハウの反対方向に走り出します。
生成AIは、自然な文章を生成する能力を持っています。学校教育においては、生成AIが生徒をサポートすることで、自然な国語表現や文法の正確さが向上する可能性があります。記述式国家試験においては、生成AIが提供する文章の修正やフィードバックを通じて、平均的な読み書き力が向上するでしょう。
生成AIが広く普及し、文章生成や理解の能力が向上した結果、事例の与件文がわざと難解に作られていることが判明しました。試験や評価の公正性を確保するためにこの難解さが必要であるとすれば、受験者はその難解な意図や要求を正確に理解し、それに基づいてどんな答案を書くかで評価されるでしょう。
以上2つの変化から、事例採点におけるキーワードの比率が下がり、文章の書き方での加点が増えるでしょう。つまり、わざと難解に書かれた与件文を正確に理解し、それをわかりやすく解釈・回答するスキルが加点の対象となるのです。
〃③ ふぞろい文の回避が必勝法
46名が9,000枚ノルマの仮定では採点係の目が肥え、こいつベテ、そいつはふぞと一目で特定できます。以下に挙げる3つの書き方は、ふぞ認定されるリスクが高いので避けましょう。
並列列挙は、情報を単に並べ立てるだけで文章の論理的な構成を欠いています。文章の論理的な展開や関連性が重要視される場合、単なるキーワードや要素の羅列を避け、100字3センテンスの因果しましょうしましょう。
並列列挙の後に「以上により」というフレーズを追加して因果関係を装う書き方は、論理的な誤りです。採点に慣れてくるとこのテクニックは一目でわかり、文章の構造や因果関係を誤魔化す答案は不適切であるとして、バツがつくリスクがあります。
誘客や愛顧など、使い古されたキーワードやフレーズは、文章の表現力や独自性を欠いてしまいます。診断士試験は独自の視点や明確な論理展開を重視する方向に動いており、定型的な表現やフレーズの濫用は控えるべきです。
作問係は、少し気を利かせた語彙が好き。例えばR3Ⅲに出たのは、「愛顧」でなく「愛着」です。
今日のまとめ
今年も新作ふぞは期待以上!
①試験情報はですます調で。タメ口NG
②キーワード統計本としてふぞは不可欠
③世間知らずの反面教師としても不可欠
ふぞ最大の失態はペルソナの設定ミス
①合格したボク達がそうだからとノウハウ好きマジョリティをターゲットにすると、②生成AIの発達でそこは合格ボーダーに大きく劣り、③もし今年2割受からないと存亡の危機に。(100字)
ふぞはヘタレのマジョリティを2割で受からせることで成り立つビジネス。もし採点係がそこを8割狙って落とすなら、ふぞの真逆が今年の正解です。