「Ⅳ」のデスバレーとダーウィンの海
デスバレー | ダーウィンの海 | |
本来の定義 | 製品化までに資金が枯渇 | 市場の競争に負けて溺れる |
事例Ⅳ | (1次)初見のルールがやたらに多い | (2次)特定論点ばかりを妙に深く出題 |
今日は「事例Ⅳ」のスコアが今イチ伸びないあなたのために。まず「Ⅳ」は黙って計算すれば60点なのに、70点を狙うと上値が重い。するとかなりの方が、「きっとボクの理解が悪いんだ。そうだ、ネットで答えを探してみよう!」 そうして多年度ループにまっしぐら。
- 違うよ。ダーウィンの海(CVP・NPV)は底なし沼だから、深く潜るより早く泳ぎきる
- 「2次」は合格努力・実力のある方をわざと落として見かけ上の難易度を保つため、力のある方ほど「理解をしよう」とムキになりがち。
ところが会計理論ってのは、簿記一巡と言われる様に全体の流れを一通り知ることが前提に。「Ⅳ」のCVP・NPVだけ狭く深く理解しようとするほど、いびつでヘンな知識に偏ります。
そこで、あの低合格率な国語スクールのインチキ「Ⅳ」記事を読まされ、不安に駆られてしまったあなたのために。「理解をしよう」の力みを捨てると「Ⅳ」対策はこんなに楽ちん。そんな仮説の検証です。
【かるわだ】「Ⅳ」のブログを読むと負けが確定?
- 1⃣「Ⅳ」のやり込み過ぎは多年度ループ
- 「Ⅳ」のCVP・NPVが恐ろしく難しい理由は簡単で、その(設問2~3)は「当てなくていいよ」が題意です。ここでムキになり目を三角にしてノウハウ問題集を読み込むと、その誤植の多さと国語力の今イチさで多年度ループが加速します。
- 2⃣ 「Ⅳ」記事のバツをマルに直すツッコミドリル
- ×毎日コツコツやるのでちゅ!
→○うんにゃ、エクセルでスラスラ解けば時間半分で効果が2倍
×1日1問やるのでちゅ!
→○単に解き方を体で覚えるのは、簿記で言えば2級のやり方
×CFといえば、制度も管理もファイナンスもミソもクソも一緒!
→○簡単なコトをわざと難しく教え、数年単位のサブスク価格で収益化
×意味不明で散発的に投下されるコラム風のポエム
→○簿記は一巡で、理論は単純。つまみ食いはベテ化の第一歩
- 3⃣ 同友館のノウハウ問題集は、確実60点にうってつけ
- 受験経験者勢は一般に、10月本試験の2週間前から、一度解いた「Ⅳ」問題集の高速解き直しを始めます。
実はこれが有効で、頭を使わず手を動かして体で覚えることで、第1問経営分析+第2~3問(設問1)を当て、60点が射程内に。
今日のまとめ
- 「Ⅳ」のブログには、ダーウィンの海への「潜り方」が書いてある。
- そうして理解しようと力むほど、CF計算書(制度会計)⇔NPV(意思決定会計、税引後CF)の区別がごっちゃになり、H30「Ⅳ」第2問のFCF(ファイナンス)でとどめを刺されてあわあわです。
違うよ。会計とは決まったルールに従う世界なので、70点を確実に取る方法は分かっています。でもそれはデスバレーより広い知識が前提なので、理解を追うより計算練習で我慢する方が費用対効果のコスパが高い。
深く潜らず、表面上を渡ればOK。だから海より深~いブログ「Ⅳ」記事を読み漁るより、同友館のノウハウ本で。誤植やウソこそ多いけど、70点でなく60点狙いで我慢するなら、これでお釣りが来るぜっ。