ヘタクソ勉強時間をうっかり増やすベテほどループの沼にハマる診断士試験では、いつまでに・どれだけ学習するかは自分次第。そしてデパートやamazonより幅広いとされる当サイトの学習コンテンツは、GWにやってみたい所がよりどりみどりです。

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【都市伝説】受験者の多い年は2択で落とす?

点差がつきやすい2択の出題に備える

スクール発の都市伝説:新規事業の2択問題が出たらこうする
①受験者が多い年は、点差が開く2択が出やすい
②2択を出すのは「Ⅱ~Ⅲ」の新規事業助言系問題
③2択では両天秤をせず、潔くどちらか1つを選ぶ

大手スクール人気講師のクラスに通う方ならこんな講義を受け、既に過去の類題位はチェック済でしょう。

H28「事例Ⅲ」第4問 (160字 30点) ソースvs.カット野菜

【設問文】
C 社社長は、経営体質の強化を目指し、今後カット野菜の新事業による収益拡大を狙っている。またその内容は、顧客からの新たな取引の要望、および C 社の生産管
理レベルや経営資源などを勘案
して計画しようとしている。この計画について、中小企業診断士としてどのような新事業を提案するか、その理由その事業を成功に導くために必要な社内対応策とともに 160 字以内で述べよ。
【根拠となる表現】第7段落
①一つは、カット野菜を原料としたソースや乾燥野菜などの高付加価値製品の事業であり、設備投資を必要とする事業である。②もう一つは、新鮮さを売りものにしている中小地場スーパーマーケットなどから要望がある一般消費者向けのサラダ用や調理用のカット野菜パックの事業であり、現在の製造工程を利用できる事業である。


当問をパッと見すると、使える根拠の数は①ソース<②カット野菜パックに。そこで多くの方が選ぶ②で20点程度、①では12~15点程度を狙えそうです。

ところがこの試験の面白いトコロは。
試験直後から筆記合格発表までの間、①僕はソースだ!⇔②いや俺ならカット野菜!と天下を2分する大騒動がネットで繰り広げられます。

違うよ。ボクの意見こそが正でアンタはバツ!と主張するのは多年度ループ。①は②より弱いけど、設備投資をする際の留意点(CF予測、市場確保、高付加価値差別化)を書けば、バツではなく△の部分点が入ります。

診断士とMBAは違うので、相手をロジカルに言い負かす必要なんてありません。そこで今日は以下3つの2択を挙げ、意見が異なる相手のイイ所を探してイタダキなのです。

【都市伝説】受験者の多い年は2択で落とす?

受験ベテ vs. 素直な初学勢三番勝負

受験ベテ 素直な初学勢
1⃣ 与件の国語読み設問解釈
2⃣ キーワード至上キレイな日本語
3⃣ 解答編集35分40分
2択その1⃣ 与件の国語読み vs. 設問解釈
受験ベテ:過去の設問は暗記しちゃった。目を皿にして与件を国語読み
素直な初学勢:聞かれたことに答えるには、設問解釈が最重要だろう
→「2次」学習が長引くと、解答技術が上がる反面、与件根拠の使い漏れや見落としが気になって仕方がない。①そこで与件文のクセや言い回しの探求に走りがちですが、②百も承知の出題側はそこを狙い撃つので、③今年も確率8割でドボンに。

与件の国語読みはスクール演習で通用しても、①本試験の80分では処理できない上に、②誤った方向に誘導されていいコトなし。③ここは反面教師としてイタダキっ。

2択その2⃣ キーワード至上 vs. キレイな日本語
キーワード至上:冗長な表現がなくなるのがメリット。国語が破綻して読みにくいのがデメリット
キレイな日本語:読みやすくわかりやすいメリット。根拠を絞る眼力がマストになるのがデメリット
→ふぞろい信者に加わると、①まず目を皿にして与件を探し ②メモしたキーワードを言い換え表現で伸縮させるので ③ビジネスにクッソ役立たない一風変わった国語力が鍛えられます。

ふぞ流はキーワード探しに夢中な分、他の何かが犠牲に。でも与件にないコトは決して書かない姿勢はイタダキっ。

2択その3⃣ 解答編集35分vs.40分
80分の試験時間は、一般に後半35~40分を解答編集に使うとされる。
40分派:試験開始後40分になったら、解釈を切り上げ解答記述へ
35分派:与件キーワード拾い重視なら、解答編集は35分に短縮可
→ヒトの行動が5分単位になるのは、5→10→15→30→60分と、1時間との相性が良いためです。3分単位では10分、4分単位では15分との相性が悪いので、5分がベストに。

35⇔40分は人それぞれ。でもこれからの採点基準は、キーワードを1つ増やすより、丁寧でキレイな文字に加点だねっ。

今日のまとめ

受験がベテ化すると、設問解釈の時間を省ける反面、根拠のモレや使い残しが気になって与件の国語読みにまっしぐら。

解答記述を35⇔40分のどちらにするかは、人それぞれと思ってた。でも35分派は「解釈をしっかり」ではなく、与件の国語読みに夢中が原因。そこでキレイな国語とキレイな字で答えるには、昔に戻って40分がマスト?

うん。どうも最近の得点開示傾向で見る限り、採点者のオトウサン達のお気に入りは、△キーワードを1つ増やすより、○キレイな文字で書くことです。

でもなぜ「素直な初学勢」は、設問解釈+与件読みを40分で終えやがるっ?

そこで明日からは、合格努力・実力なら十分だけど、文字のキレイさに不安がある受験経験者のあなたのために。イマより5分余計にゆっくりキレイな字を書くための、【今更聞けないギョーカイ用語】設問解釈の超基本シリーズです。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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