野郎共、聞いて驚け。ギョーカイ側の診断士が、試験合格枠増に前向きでない最大の理由。それが、基本的学力の低下=ゆとり化な。
あの金型様でさえ、5年に一度のたまたまなら試験に受かる。ゆとりの波は止まりません。
- そう、ゆとりのれんバトンが幅を利かすと、1,500人合格時代はまだ先だ
- でも「1次」で少々タガを緩めた分、「2次」出題傾向はレイヤー×知識セオリー寄りに振ってくるはず。
答えは与件の中にある。またそのセオリーは「1次」選択肢で習う【レイヤー×R2「経営」過去問】
そして「2次」の答えは与件の中にある。で、そのセオリーは「1次」選択肢で教わります。
そこでのれんバトンじゃ気づかない。今日はサクッと、「1次」セオリーの復習な。
レイヤー1A 環境分析(SWOT)
例題:R2「経営」第5問 多角化
多角化と M&A に関する記述として、最も不適切なものはどれか。 |
〇ア 異業種、同業種を問わず、M&A の統合段階における機能統合では、準備段階でのデューデリジェンス(due diligence)による、研究開発、生産、販売などの重複部分や補完関係の明確化が重要である。 〇イ 異業種の M&A のメリットは、基本的には、範囲の経済とリスクの分散の実現であるが、自社の必要としない資源までも獲得してしまうリスクもある。 〇ウ 多角化では、企業の主要な市場での需要の低下という脅威は、外的な成長誘引(external inducement)となる。 〇エ 多角化には、特定の事業の組み合わせで追加的に発生する相乗効果と、複数の製品市場分野での事業が互いに足りない部分を補い合う相補効果がある。 ×オ 同業種の M&A のメリットは、基本的には、規模の経済と経験効果の実現であるが、同業種間であるため各々の組織文化の調整と統合にはコストがかからない。 |
受験経験者なら答えを先に見て、〇ア~エを先に読んで良い。「全知識」がちっとも「全」でないと知り、ここでおっきく一歩リードな。
レイヤー1B 事業戦略
「業界の構造分析」の枠組みに基づいて考えられる、売り手(サプライヤー)と買い手(顧客)との間での交渉力に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 新たな企業が売り手として参入できる場合には、新規参入が不可能な場合と比べて、売り手に対する買い手の交渉力は低下する。 ×イ ある売り手が供給する製品と他社の競合製品との間での互換性が高い場合には、互換性が低い場合と比べて、売り手に対する買い手の交渉力は低下する。 ×ウ ある売り手が供給する製品を買い手が他社の競合製品に切り換える際に、買い手がその製品の使用方法を初めから学び直す必要がある場合には、その必要がない場合と比べて、買い手に対する売り手の交渉力は低下する。 〇エ 売り手が前方統合できる場合には、前方統合が不可能な場合と比べて、売り手に対する買い手の交渉力は低下する。 ×オ 売り手側のハーフィンダール指数がゼロに近づくほど、買い手に対する売り手の交渉力は高くなる。 |
前方統合=製造業が販売に乗り出す。初学者優遇の前提上、「Ⅰ」「Ⅱ」でもし使えるマス目があれば、必ず加点になります。
レイヤー2A 組織構造
C.I.バーナードは、経営者の役割を論じるためには、組織についての理解が不可欠だとし、その要素を明らかにした。 バーナードが示した組織の要素として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 階層、分権化、統合化 ×イ 計画、指揮、統制 〇ウ コミュニケーション、貢献意欲、共通目的 ×エ 責任と権限の一致、命令の一元性 ×オ 分業、専門化、調整 |
レイヤー 2B 組織行動
D.コルブが提唱した経験学習モデルによると、人の学習は 4 つの要素から成り、ある要素が別の要素の前提となるというサイクルを形成する。 下図の空欄A~Cに当てはまる用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
A | B | C | |
×ア | 具体的経験 | 概念的抽象化 | 内省的観察 |
〇イ | 具体的経験 | 内省的観察 | 抽象的概念化 |
×ウ | 抽象的概念化 | 具体的経験 | 内省的観察 |
×エ | 抽象的概念化 | 内省的観察 | 具体的経験 |
×オ | 内省的観察 | 概念的抽象化 | 具体的経験 |
この手の応用問題を、抽象化した知識をサラリと解くのが260点まとめ派。ノウハウとして暗記したがるのがふぞ先輩な。
レイヤー 3A採用配置
近年の日本では、従業員や求職者が企業にどれだけ貢献できるかについて、採用、能力開発、処遇などの面で、測定・把握しようという動きがある。そのような中で関心が集まっている概念に「コンピテンシー(competency)」がある。 コンピテンシーに関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 実際にあげられた顕著な個人的成果は、因果に関わりなく、コンピテンシーに含まれる。 ×イ 性格やパーソナリティについては、直接的に観察することが難しいため、コンピテンシーには一切含まれない。 ×ウ 組織内外の人々との関係性の中で培われた肯定的な評判によって達成された職務上の高い成果や業績は、コンピテンシーに含まれる。 〇エ 組織の成果に結びつく同僚支援という行動特性は、コンピテンシーに含まれる。 |
受験技術が一巡すると、「2次」はもはや実質面接試験。どのようなコンピテンシーが好まれるかが、試験合格への答えです。
レイヤー3B報酬
R2該当なし
レイヤー3C育成評価
次の文章の空欄A~Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
採用や選抜、あるいは報酬配分の中で、管理者や人事担当者は、組織に所属する人々を評価しなければならないが、実際の評価の作業では、人間の認知能力に由来したバイアスが度々発生する。 例えば、評価対象の実態について体系的に把握できる自信がない評価者であるほど、人を甘めに評価するという A が見られることがある。また、自分の得意な分野を評価することになった評価者であるほど、 B に支配され、その分野について辛めの評価をすることがある。 さらには、実際に評価すべき項目は極めて多岐にわたるため、多くの評価者が、先に全体の評価結果を決めて、それに沿うように個別の項目の評価を行うことがある。このような評価バイアスを C と呼ぶ。 |
A | B | C | |
×ア | 寛大化傾向 | 厳格化傾向 | 中心化傾向 |
〇イ | 寛大化傾向 | 対比誤差 | 逆算化傾向 |
×ウ | 寛大化傾向 | 対比誤差 | 中心化傾向 |
×エ | 論理的誤差 | 厳格化傾向 | 中心化傾向 |
×オ | 論理的誤差 | 対比誤差 | 逆算化傾向 |
受験技術やノウハウが一巡すると、テキストに書かれたコトが出なくなる。「2次」も同じと知ると、バトンが8割落ちる理由に納得な。
今日のまとめ
- 今日は日ごろ鍛えた実力で、「2次」に使える「1次」セオリーを振り返る。
- 【留意点】
そのコツは、答えを知った前提で、4択バツ選択肢をマルにすること。
【期待効果】
①結論や因→果がおかしい文章に、素早く気付く。
②それを「自分の言葉で」マルにする。
③オトウサン達が教えたいセオリーが、その場で身につく。
すると採点係45名のオトウサン達好みの、言い回し力がダダ上がりです。
どうせのれんバトンじゃ気づかない。試験委員45名=採点係説のネタ元を、ここでまるっとオープンな。
(前略)第2次試験の論文式筆記試験については、試験委員が行う採点作業中における不測の事態を避けるため、(後略)
出典:受験手数料等の見直しに関する委員会報告書
そして市販テキストに書かれた通りの知識は、もう出ない。そこで「1次」過去問のバツをマルに直して、最新セオリーとオトウサン好みの言い回しをまるっとイタダキ。当試験はベテがスベって初学が受かる。その理由がずばりコレです。
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