H事例Ⅰ

【合格予定者のイノベーション(Ⅰ)】スクール解答に学ぶ、難問助言問題の答え方。

「事例Ⅰ」の最終マス目、助言問題はいつも難問?

事例を出す以上、出題側は点差をつけたい。そこで5つあるマス目のうち、難問になりやすいのが与件コピペをしにくい助言問題の最終マス目です。

そこで受験準備が行き届かない初学スト生の「最終マス目難問対策」は、後回しにして殴り書きだったりしますが、

いやいや、最近の「2次」スクールは最終マス目対策をちゃんとやってるよ。

ほう、それは聞き捨てならないね。では早速ネットに公開されている有名スクールの模範解答をヨコに並べ、口コミ比較をしてみます。

※注) 以下はネットに公開されている各スクールの模範解答を引用したものです。著作権法の基準に従いリンクを貼ることで出典を明示していますが、不適切な点などありましたら削除いたします。

【合格予定者のイノベーション(Ⅰ)】スクール解答に学ぶ、難問助言問題の答え方。

スクール5社の解答例を、一覧化してヨコ比較。採点者の気分で、どの答案に加点したいか?

【設問文】H30「事例Ⅰ」第4問
A社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。

グループ1:聞かれた事に答えるコピペ

【短評】
設問文のチャレンジ精神や独創性の部分をコピペし、具体策と抽象知識でキレイにまとめる。答案がこう似通ってくると、出題側も採点しやすく加点したくなるのでは。特にスクールAの答案はコピペ+具体策+抽象知識のバランスが良く、最優秀答案に推す方が多そうです。

スクールA
独創性向上に向けた高次学習を促進する為、自己啓発支援や研修制度の整備・社員間の知識共有を促すナレッジマネジメント等を行う。②チャレンジ精神維持の為、権限委譲と共に提案制度や加点式の人事評価を導入する。
スクールB
A社は、チャレンジ精神や独創性を維持していくための組織文化の醸成に取り組むべきである。そのために、技術や知識の習得支援、提案制度、昇進制度等を導入し、多様で幅広いニーズに持続的に対応可能な組織を目指す。
スクールC
取り組みは、①チャレンジ精神維持のため、社員に地域内外の企業との共同プロジェクトへの参画機会を与えること、②独創性維持のため、勤務時間の一部を自由な研究開発に充てることができる制度を設けること、である。

グループ2:独立独歩

【短評】
周囲が何を書こうとウチはウチ。十分な気概を感じます。

スクールD
組織管理能力を有した人材を育成して部門長などに配置し、新規事業や製品の開発を従業員主導で行う。また、個々の技術者のグループ間異動を活発化し、多様な業界知識を有した新たな価値を生み出せる人材を養成する。

グループ3:1次知識寄り

【短評】
こちらは、「金銭的・物理的インセンティブ」に反応し、外発→内発的動機付けでまとめたタイプ。当サイトコピペ答案がダメダメなのは明らかとして、合格ラインにあるスクールEよりも、与件コピペのグループ1の方が点が入りやすいのでは。

スクールE
①社内ベンチャーを導入し、能力・意欲の高い従業員への権限委譲で内発的に動機づける。②新卒採用を行いA社文化を継承しつつ組織活性化を図る。③外部研修や自己啓発で学習機会を促進し変革の必要性を認識させる
当サイトコピペ答案 ▲的外れ 
従業員の内発的動機付けに取り組む。①従業員数の増加を抑えて集団の凝集性を高める、②高齢のA社長から部門長の役員への権限移譲を進める、③混成チーム内で業務を広げる職務拡大、などの施策を助言する。

今日のまとめ

従来殴り書きしていた最終マス目も、きちんとコピペ。

問題点は~、理由は~、課題は~。従来からオウム返しが定番だった、「分析系」「課題系」に加え、「助言系」の設問でも実はコピペで解答できる。

難問をコピペで見事に解き明かすスクールと、即座に真似するネット陣営。来年のつば競り合いを考えれば、今年の第4問を上手にコピペした方は、ニヤリとアドバンテージがありそうです。

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