H事例Ⅰ

【答案メーカー6年分②】答案づくりは3タイプ~事例Ⅰ&期待効果

今や影も形も見かけることのないEBAが提唱し、その使いやすさで定着した「情報整理」「期待効果」「助言」の解答3タイプ。それを一言でわかりやすく説明したのが、ウチのオリジナルです。

①情報整理:社長が知っていること

A社長が怒りながら語る。「理由は、①②で③だ。」というセリフは、社長自身が現在の経営状況を分析した結果を指している。
➡これは「A社長が知っていること=情報整理」に該当。たとえば「売上が減ったのは、競合出店と客数減で収益が落ちているからだ」など。

②期待効果:社長がやりたいこと

社長が拳を握りしめ、情熱的に語る。「狙いは、①②で③である。」は、社長が考える理想の姿や短期的な成果目標を意味する。
➡「A社長がやりたいこと=期待効果」。例えば「キャンペーンで新規客を呼び、V字回復したい」など。

③助言:社長が知らないこと

診断士がホワイトボードを指しながら冷静に助言。「A社は、①②で③をする。」という形で、A社長がまだ気づいていない課題や対応策を提示する。
➡「A社長が知らないこと=助言」。たとえば「販促と同時に既存客の再来店策も講じ、費用対効果に注意を」など。

【答案メーカー6年分②】答案づくりは3タイプ~事例Ⅰ&期待効果

情報整理⇔期待効果の違いは、前者は並列列挙も可だが後者は必ず1文3センテンスの因→果関係。助言⇔期待効果の違いは、前者は複数解があるのに対し、後者はA社長の胸の中の1つの正解に決まること。

事例はR1→R6に解き進む。するとR4~R5で助言を増やして一転、R6で期待効果を増やす題意がわかるな。

生成AIによる「情報整理」パターン解説

「期待効果」の解答要求は、特定の戦略や施策が企業にもたらすであろう影響、目的、あるいは結果として生じる可能性のある課題などを記述する際に用いられます。未来への予測や意図を問う問題が多いのが特徴です。

主な構文の例:

• 狙いを述べる場合:
狙いは、①②で③をするこ と。
例: 配置転換の狙い(事例Ⅰ-R6-4-(1)-④)
A社は、①②で差別化し、③ を狙った。
例: 現経営者が行った戦略上の差別化とその狙い(事例Ⅰ-R5-2-②)

• 要因(成功の背景など)を述べる場合
要因は、①②で③と考えら れる。
 例: HPを活用した市場開拓成功の背景にある要因(事例Ⅰ-R1-3-③)
例: 新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった要因(事例Ⅰ-R1-4-④)

• メリット・効果を述べる場合:
効果は、①②で③になる。リスクは、①②で③があ る。
例: 機械加工の受託生産に応じる場合の生産面での効果とリスク(事例Ⅲ-R1-2-②)
メリットは、①②で③であ ること。
例: 自動車部品分野に参入するメリット(事例Ⅲ-H27-1-(2)-②)

• 生じる課題(結果としての問題)を述べる場合:
課題は、①②。対応策は、 ①②で○する。」 (※「課題2つ限定のため③を使わない。」のように字数制限に注意)
例: 新規受注の短納期化を図るための課題とその対応策(事例Ⅲ-R4-2-②)
問題点は①②で③なこと。対応策は①②で③をする。
例: 製造部門で生じている問題点と対応策(事例Ⅲ-R2-2-(2)-③)

この構文群は、単なる事実の羅列に留まらず、その事実がどのような影響をもたらすのか、あるいは何を目指して行われたのかを論理的に表現するために役立ちます。

Notebook LMによる期待効果の答え方補足

R1→R6「事例Ⅰ」における「期待効果」問題は、A社長の胸中にある一つの「正解」を導き出す性質を持ち、その構成は原因から結果への因果関係を明確に示す一文でなされるべきです。

構文を使って必ず因→果: 提案する「施策」を原因とし、それによってもたらされる「期待効果(成果・目的)」を結果として明確に接続します。具体的には、[現状/課題/目的]に対し、[具体的な施策]を行うことで、[期待される効果/目的]を実現する/となる因果関係を1文3センテンスで表現します。

因果関係: 例えば、「AとA'が生じたため、BからCにならなかった」という提示された文例のように、原因となる現状や課題(A)を冒頭に示し、次に、その原因を解決または目的に到達するための具体的な施策や行動(A')を提示します。そして、これらの施策によって得られる最終的な結果や期待される効果(B,C)を結論として導き出すことで、一貫した因果のつながりを持つ解答を構成します。これにより、A社長の意図する1つの正解・題意を真芯で捉えることができます。

設問AI解答例字数
R1第3問要因は、藁をもつかむ思いで潜在市場の顧客に対しHPで試験乾燥サービスを提供し、多様な業種の潜在顧客から乾燥物の情報を収集し、新規事業のアイデアと販売チャネルを開発して市場開拓に成功したこと。95
R1第4問要因は、経営陣が農作物の乾燥技術をコアテクノロジーと明確にし社員に共有した上で、コストカット原資を成果に応じた賞与に充当したことで、社員の新規事業への積極的な意識改革が進み事業拡大に繋がったこと。98
R2第3問伸ばす能力は、ルートセールス中心の古い営業から直販方式への抜本的見直しを図る上で、顧客の個別ニーズを正確に把握する情報収集を日々行い、課題解決型提案を通じて売上伸長を達成する力である。92
R5第2問狙いは、先代経営者の総花的なメニューと出前をやめて蕎麦に集中し、席数を減らす個室化で地元のファミリー層を絞り込み、厳選食材とオリジナルメニューで商品とサービスを差別化して安定的な利益確保を目指すこと。100
R6第2問理由は、地元志向で新規開拓力が弱い県内事業部と切り離し、首都圏物流需要に可能性を見出した長女の意向を活かすため。狙いは、大手物流企業での企画営業経験を活かして新市場開拓し、次の経営者として育成すること。101
R6第3問理由は、A社が地域物流のコーディネーターとして自社保管・流通加工能力を有し、外食Y社から得た受注処理や店舗在庫ノウハウを活かし、これに長男の物流システム提案力を合わせて円滑な県内進出を期待したため。99
R6第4問(1)狙いは、長男の物流システム知識を県内事業部に展開して受注・在庫管理を高度化し、知見の浅い長男を経営幹部が補佐し、2代目経営者を支えることで組織活性化を図ること。80
Q
R1「Ⅰ」第3問
A 社は、新規事業のアイデアを収集する目的で HP を立ち上げ、試験乾燥のサービスを展開することによって市場開拓に成功した。自社製品やサービスの宣伝効果などHP に期待する目的・機能とは異なる点に焦点を当てたと考えられる。その成功の背景にどのような要因があったか。100 字以内で答えよ。

A

要因は、藁をもつかむ思いで潜在市場の顧客に対しHPで「試験乾燥サービス」を提供し、多様な業種の潜在顧客から乾燥物の情報を収集し、新規事業のアイデアと販売チャネルを開発して市場開拓に成功したこと。(97字)

1文3センテンス因果の解説

解説: HP開設の背景にある「潜在顧客の用途不明瞭化」という課題に対し、「試験乾燥サービス提供」という施策が、「多様な業種の潜在顧客からの情報収集と市場探索」という成果に繋がった要因を明確に示しています。

Q
R1「Ⅰ」第4問
新経営陣が事業領域を明確にした結果、古い営業体質を引きずっていた A 社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった。その要因として、どのようなことが考えられるか。100 字以内で答えよ。
A

要因は、経営陣が農作物の乾燥技術をコアテクノロジーと明確にし社員に共有した上で、コストカット原資を成果に応じた賞与に充当したことで、社員の新規事業への積極的な意識改革が進み事業拡大に繋がったこと。(98字)

1文3センテンス因果の解説

解説: 「事業領域の明確化と社員への共有」、そして「成果に応じた賞与」という施策が、「営業社員の意識改革と積極的な新規事業への取り組み」という結果をもたらした要因を説明しています

Q
R2「Ⅰ」第3問
現在、A 社長の右腕である執行役員は、従来のルートセールスに加えて直販方式を取り入れ売上伸長に貢献してきた。その時、部下の営業担当者に対して、どのような能力を伸ばすことを求めたか。100 字以内で答えよ。

A

伸ばす能力は、ルートセールス中心の古い営業から直販方式への抜本的見直しを図る上で、顧客の個別ニーズを正確に把握する情報収集を日々行い、課題解決型提案を通じて売上伸長を達成する力である。(92字)

1文3センテンス因果の解説

解説: 「ルートセールスから直販方式への変更」という状況変化に対し、「情報収集力」と「課題解決型提案能力」の向上が「売上伸長」に繋がるという因果関係を示しています

Q
R5「Ⅰ」第2問
A 社の現経営者は、先代経営者と比べてどのような戦略上の差別化を行ってきたか、かつその狙いは何か。100 字以内で述べよ。

A

狙いは、先代経営者の総花的なメニューと出前をやめて蕎麦に集中し、席数を減らす個室化で地元のファミリー層を絞り込み、厳選食材とオリジナルメニューで商品とサービスを差別化して安定的な利益確保を目指すこと。(100字)

1文3センテンス因果の解説

解説: 現経営者が行った複数の「施策」(メニューの絞り込み、客層の明確化、商品・サービスの質向上)が、「安定した利益確保」という目的達成に繋がる差別化戦略であることを説明しています

Q
R6「Ⅰ」第2問
なぜ、A 社は、首都圏の市場を開拓するためにプロジェクトチームを組織したのか。また、長女(後の 2 代目)をプロジェクトリーダーに任命した狙いは何か。100 字以内で答えよ。

A

理由は、地元志向で新規開拓力が弱い県内事業部と切り離し、首都圏物流需要に可能性を見出した長女の意向を活かすため。狙いは、大手物流企業での企画営業経験を活かして新市場開拓し、次の経営者として育成すること。(100字)

1文3センテンス因果の解説

解説: プロジェクトチーム組織の「理由」と長女任命の「狙い」をそれぞれ明確に示し、それぞれの「原因」(県外輸送増加、首都圏需要、長女の経験)と「結果」(新市場開拓、Y社案件受託能力活用)の因果関係を記述しています。

Q
R6「Ⅰ」第3問
なぜ、Z 社は A 社に案件を持ちかけたのか。100 字以内で答えよ。
A

理由は、A社が地域物流のコーディネーターとして自社保管・流通加工能力を有し、外食Y社から得た受注処理や店舗在庫ノウハウを活かし、これに長男の物流システム提案力を合わせて円滑な県内進出を期待したため。(99字)

1文3センテンス因果の解説

解説: Z社が案件を持ちかけた「理由」として、A社が保有する「特定の能力やノウハウ」が、Z社の「県内進出に伴う物流ニーズ」に合致したことを因果関係で説明しています。

Q
R6「Ⅰ」第4問(設問 1 )
2024 年の創業経営者の助言による配置転換の狙いは何か。80 字以内で答えよ。

A

狙いは、長男の物流システム知識を県内事業部に展開して受注・在庫管理を高度化し、知見の浅い長男を経営幹部が補佐し、2代目経営者を支えることで組織活性化を図ること。(80字)

1文3センテンス因果の解説

解説: 「古い慣習が残る県内事業部の刷新」という目的のため、「長男への運送・倉庫マネジメント権限付与」という施策が、「事業承継の促進と組織活性化」という結果をもたらす「狙い」であることを示しています

事例Ⅰ×期待効果編まとめ

Q
生成AI時代のイマドキ、普段からAI使いなら、ベテ専スクール課金やふぞろい依存が不要で、自分が知りたい答が即座に出てきて、好きなだけアドバイス。これは試験の時短はいよいよ本物?
A

今日最大の注目は、R4~R5は助言が60~80点で、R6は突然期待効果が60点。ここで「事例とは覚えた知識を書くのでなく」「試験委員の題意を真芯で捉える訓練」と読むと、今年の勝ち確です。

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