「Ⅳ」難化の翌年は、ちょっとしたイケカコブーム。
理由は、H29(2017年)最新問題「差額CF」が、2001年発刊のイケカコに収録済だから。またその背景がちゃんとあるから。(50字)
「Ⅰ~Ⅲ」出題 | 「Ⅳ」出題 |
合格実力者が数年単位で滞留して技を競うため、今年どう変化するかは読みにくい。 | 高得点順に卒業(合格)するため、新規論点は不要で古典論点の目先を変えるだけ。 |
出題予想:将来 | 出題予想:過去~現在 |
そう、「Ⅳ」はクッソ難しい年でも、定番古典論点の目先を変えて出題するだけ。そこで、イケカコを昔買ったはいいけどタンスの肥やし。当シリーズのターゲットは、そんな「2年目上級生」です。
【イケカコ解かずに斜め読み】タンスの肥やしの活用法
1⃣イケカコ活用のメリデメ
そして「2次」攻略セオリー上は、時制「将来」より、「過去~現在」の方が当てやすい。そこに賛成なら、今の「2次」合格には「Ⅳ」の確実60点がマストになります。
でもでも、2001年発刊の古典書籍イケカコが未だに現役? その理由をメリデメから探ります。
○メリット | △デメリット |
「Ⅳ」対策にピタリの収録範囲 学習論点を最適な順序で掲載 簡潔かつ知的なテキスト表現 易→難の順に並べた例題・問題 難問揃いで計算体力が備わる | 2001年以来改訂がなく古臭い 簿記2級原価計算の知識が前提 ぶっきらぼうで不親切な解答解説 端数・小数が頻出して解きにくい 使いこなすには膨大な時間が必要 |
メリット①
論点順、難易度順の良問題集は、診断士受験者が得意な「問題集回転学習」に最適。つまり、初めは理屈そっちのけでも、正しい理論が追って身につく。
メリット②
設問がクッソ難しく、解説がクソ不親切なため、簿記2級程度の知識と十分な学習時間が前提。つまり参入障壁により差別化できる。
メリット③
診断士の「Ⅳ」問題集に特有の、デタラメや誤植がないので安心。
では、タンスの肥やしを使ってやるか? そこで今日はイケカコの目次を紹介し、その後3回に分けて「肥やしの活用法」を提案します。
2⃣イケカコ目次
ランク | 章 | タイトル |
B | 1 | 全部原価計算と直接原価計算 |
S | 2 | CVP分析(基礎) |
A | 3 | CVP分析(応用) |
A | 4 | 事業部の業績評価 |
B | 5 | 在庫管理 |
A | 6 | 業務的意思決定会計 |
C | 7 | 活動基準原価計算(ABC) |
S | 8 | 戦略的意思決定会計(1) ~投資案評価、時間価値 |
S | 9 | 戦略的意思決定会計(2) ~CIF |
S | 10 | 戦略的意思決定会計(3) ~資本コスト(WACC) |
C | 11 | 原価計算の新領域 |
C | 12 | 不確実性と情報 |
※イケカコといえど、要は「Ⅳ」で頻出のCVPとNPVの最上級問題集。あとは時間が許す限り回転させることで、本来必要な理論が順に身につく程度と捉えてOK。
今日のまとめ
意外かも知れませんが、当サイト、イケカコは全くおススメしません。
そもそも発行が古すぎっ!
端数出まくりの計算問題はイラつく。
超低金利の時代に「インフレ会計」?
とどめを刺すのが全く意味不明の解答解説。
しかし、「Ⅳ」の難易度が上下にブレるたび、イケカコ必要!いや不要!と自己主張ばかりするブログの議論の方が意味不明。手もつけずに否定ではなく、全問解いた人が「非効率」と言えば済む話です。
でもでも、時間が許される「2年目上級生」なら、あえてその非効率に挑んでみる手が。 すると「Ⅳ」意思決定会計のあらゆる問題を、効率的に解くスキルが備わります。
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