難しすぎる事例Ⅲに正面突破を仕掛けると、万年ベテループがほぼ確定。そこで120字マス目を60字因果×2文で書くとイージーになる理由は、R2~R3作問で試験委員自らそう誘導するため。

事例Ⅲは毎年ベテラン受験生を落とすために難問化され、知識だけでは歯が立たない構成になっている。正面突破を避けて、与件文に沿って答える構文を意識することで、その難易度が大きく下がる。
過去の勉強で積み上げた生産管理知識を直接答案に当てはめようとしても、設問の切り口と噛み合わずほぼ空振りに。それよりも与件根拠を因果の60字で丁寧に抜き出すことで、生産知識は最小限で済むことが知られつつある。
R2~R4の過去問が示す通り、60字程度で因果を完結させる答案は、採点者にとって読みやすく評価しやすい。120字マス目にただ苦しむよりも、60字×2の因果に揃えることで、解答精度と安定性がぐっと高まる。
120字を60字因果×2で解答すると自然に構造が整い、採点者の読みやすさが高まる。結果として好印象答案となり、より学習時短の少ない知識で、ふぞろいの根拠盛り詰め答案でヲタヲタするより安定高得点が期待できる。
【過去問をR1→R6に解き進む(Ⅲ)】作問の試行錯誤に学ぶ~Ⅲで採点しやすいのは60字
難しい事例をわざと難しく教える知識偏重で課金するのがスクール商法。そうでなく自他が認める「Ⅳ」業界最強のウチの強みは、「難しい所ほど簡単に示す」ことです。

R1は最終段落の1つ前に示した「4つの経営課題」を解決させる構成で、R2とR3は1問あたりのマス目を分割した60字が読みやすいことと示し、R4は課題と対応策120字を60字×2で書くことを促した。
R5は初見の超難問を配置し、R6はやや易化させたものの引き続き初見の超難問になり、これでR7はマス目の書き方次第で大きな点差をつける環境が整った。
R1~:60字分割が書きやすいと示し、ベテ優位を消して差をつけない
あなたは中小企業診断士試験の試験委員です。R1~R3の「事例Ⅰ」の与件文・設問文をすべて読み込んでいると仮定して、以下を行ってください。
- 各年度について、ベテラン受験生が好む「知識暗記型」「要因列挙型」の答案を排除するために仕掛けられた作問上の工夫を特定してください。
- 特定の仕方は、与件文は「第◯段落の『~~』の記述が、過去に頻出した知識や表現をダミーとして配置しており、これに飛びつくと失点につながる」と具体的に示してください。
- 設問文は「R1年第◯問の『最大の理由を一つに述べよ』という指示が列挙型を封じるベテ落とし」といった具合に、文言を引用して提示してください。
- その上で、それぞれの工夫が受験生にどのような学習行動の修正(例:与件精読、因果短文化、抽象語から具体語への切り替え)を促したかを明示してください。
- 最後に、R1~R3期に共通して求められた「望ましい学習行動」を整理してください。
R1:社長方針(ラス前段落)に基づいて
| 第1問 | 第3問(設問1) | メモ |
|---|---|---|
| C社の強みを80 字以内で述べよ | C社社長の新工場計画についての方針に基づいて、生産性を高める量産加工のための新工場の在り方についてで述べよ。 | 第1問は並列列挙しがちな「強み」に80字の縛りを入れて、絞る力を問う。 第3問(設問1)は「方針に基づいて」と一般知識列挙を牽制しつつ、3ページにわたる長文与件の最後に「大量の社長方針」が出現するドッキリを仕掛けて、ベテ落とし。 |
R2:80字→40×2、120字→60×2に分割して採点しやすく
| 第1問 | 第2問(設問1~2) | メモ |
|---|---|---|
| C社の⒜強みと⒝弱みを、それぞれ 40 字以内で述べよ。 | C社の営業/製造部門で生じている⒜問題点と⒝その対応策について、それぞれ述べよ。 | 第1問は前年80字の強みを、強み40+弱み40字に分割し、並列列挙にさらに厳しく。 第2問も本来なら120字×2のところを60字×4に分割し、採点しやすさ+長文マス目を書き殴るベテ封じ+問題点→施策の因果の、一石三鳥を狙ったとされる作問。 |
R3:100字→20+80に分けてフリーに課題記述
| 第2問 | 第5問 | メモ |
|---|---|---|
| 効率化を進める上で必要な⒜課題 2つを 20 字以内で挙げ、それぞれの⒝対応策を 80 字以内で助言せよ。 | 熟練職人の手作りで高級感を出すか、製品アイテム数を増やすか、どちらを選びどのように対応するべきか助言せよ。 | 第1問は2年連続のマス目分割で点差をつけない。 第5問助言は30点の高配点で、いまならどちらを選んでも正解ですが、TACのコーチがまた余計な決めつけをし、合格発表直前まで手作り高級派⇔標準量産派の無意味な罵り合いが続きます。 |
R4: 課題と対応策なら60字×2に
| 第2問 | 第5問 | メモ |
|---|---|---|
| C社が新規受注の短納期化を図るための課題とその対応策を120字以内で述べよ。 | X社との新規取引に応えることは、C社の今後の戦略にどのような可能性を持つのか診断士として助言せよ。 | 第2問は課題+対応策の60×2で書かせ、さらに「与件で使える課題を2つに絞り」、すぐ並列列挙するふぞろい除けの典型問題に。 第5問は、単に「メリットを述べよ」ではなく「どのような可能性を持つのか」と問いかけを変え、短期売上増に加え、中長期視点の期待を書かせる初見問題になりました。 |
60字で学習アドバイス
| ①経営課題に絞って因果 | ②全社⇔生産戦略の整合 | ③基礎知識を幅広く | ④設問指示に従い簡潔に |
|---|---|---|---|
| 設問要素に沿い問題と真因を精緻に特定し、根拠で明確な因果を示し、実行可能な対策へ現場目線で確実に着実に的確に落とし込む。 | 強み弱み・市場・資源を統合評価し、短中長期の整合を丁寧に取り、成長とブランド価値を両立する戦略助言と撤退基準も明示する。 | 計画・工程・品質・在庫・設備・原価・IEを関連づけて体系的に理解し、数値があれば検証し、現場適用まで統合設計して結論を導く。 | 設問指示を正しく読み取り遵守し、勝手な言い換え禁止を徹底し、形式要件を外さず限定字数で簡潔に60字で要点を伝える訓練を積む。 |
~H30までの「Ⅲ」120~160字長文マス目を鍛えて加点狙いのベテを見て、字数減&分割で点差をつけない嫌がらせをした時期。なおR3第2問は課題20+助言80字の完全新作出題ながら、全受験者が自分の得意な知識を書いてさらに点差がつかないオチが付きます。
R5~:誰も解けない初見超難問が2年連続
あなたは中小企業診断士試験の試験委員です。R4~R6の「事例Ⅰ」の与件文・設問文をすべて読み込んでいると仮定して、以下を行ってください。
- 各年度について、ベテ落とし(知識披露・与件不整合を無効化)ふぞろい除け(並列列挙・テンプレ活用を封じる) に対応する作問上の工夫を具体的に特定してください。
- 与件文については、「第◯段落の『~~』の記述が、過去出題で使われた知識をあえて含めており、これに依存すると失点するベテ落とし」といった形で、段落番号と文言を引用して提示してください。
- 設問文については、「R6年第◯問の『具体的に助言せよ』という指示が、一般論を排除し因果短文化を強制するふぞろい除け」である、といった形で引用して提示してください。
- それぞれの工夫が、受験生にどのような学習行動(例:与件の優先度付け、因果短文化、設問間の整合チェック、KPIや期限を加えた実装性の提示)を促したかを明示してください。
- 最後に、R4~R6期に共通して求められた「望ましい学習行動」を整理してください。
R5:第1問以外は手も足も出ない超難問
| 第2問 | 第4問 | メモ |
|---|---|---|
| 出勤日数調整の影響で高齢のパート従業員も退職し、最近の増加する受注量の対応に苦慮している。生産面でどのような対応策が必要なのかで述べよ。 | C社社長の構想について、その妥当性とその理由、またその際の留意点をどのように助言するか述べよ。 | 第2問はコロナ禍後の「人手不足への生産面対応」なる完全な初見問題。 第5問は妥当性のYes-No→理由→留意点を140字で書かせるが、使える根拠が無数で答が1つにならない、一見何でも助言を書ける難問に。 さらに第3~4問も見たこともない初見問題で、スクールも受験者も手も足も出ない鬼畜仕様の年。 |
R6:2年連続初見難問~過去問と同じ問題を出す気ゼロ
| 第2&3問 | 第4問 | メモ |
|---|---|---|
| どのように工程改善を(第2問) / どのように工程管理業務の改善を(第3問)進めるべきか助言せよ。 | 顧客企業と価格交渉を円滑に行うための社内の事前対策を助言せよ。 | 第2&3問は、問いかけの違いを何かのフレームワークで切り分けないと支離滅裂な答になる難問で、ここに計40点。 第4問のコスト(QCDのC)は前年R5第3問がヒントになるものの、たまにしか出ないコストを2年連続で問う難問に。製造業の営業担当で知見がある方を除き、時間内に与件根拠を使って施策を書くのは困難でした。 |
60字で学習アドバイス
| ①与件根拠と設問の対応付け | ②初見応用問題で原因追及 | ③設問指示を受けて正しく助言 | ④生産に限らぬ戦略思考 |
|---|---|---|---|
| 与件を深く読み込み事情や背景を的確に把握し、情報の重要度と関連性を整理し、真因を見抜き課題の優先度を明確化する。 | 一般知識を鵜呑みにせず状況や制約へ柔軟に応用し、真因を特定して仮説検証を行い、直接有効に作用する解決策を具体的に導出する。 | 設問文の指示や条件を厳密に読み取り、因果を意識して要点を整理し、字数内で簡潔に表現し、経営者が明日から実行できる助言とする。 | 生産に留まらず販売財務人材など多面的に関連付け、中長期の成長戦略と整合させ、変革課題に向けて資源を最適配分する助言を提示する。 |
R2~4のマス目分割攻撃により、(丸数字並列列挙にこだわるふぞを除き)120字なら皆60字×2を因果で書いてくる。そこに満足したのかR5→R6と初見超難問を2年続け、ここに対処するとR7は70点ボーナスの目があります。
今日のまとめ
その一方で「丸数字①②③。以上により○○」の並列列挙に終始し、不自然な日本語でひたすら読みにくいのが、ふぞ18P.98の「Ⅲ」自称100点答案。同友館の不自然な日本語が生成AIに屈する歴史的瞬間を、今年のライブで見届けます。