マイ答案に夢中になるか、
周囲に目くばせ十分か。
最新合格体験記の掲載が本格化し、やはり当試験の合格スタイルは多種多彩で百花繚乱。そして年828通りの新作全てがマイベスト。
いや、オレが知りたいのは逆算するためのゴール。
828通りもあったら、ゴールが決まらないじゃないか!
「2次」とは合格スタイルが多様化するほど価値があり、そのために平均的な合格実力者を8割落とすことを厭わない。当試験の出題側は、そう考えている疑いが濃厚。だから、
A(ピン):うは、合格にはここまでやり込む必要?
B(キリ):え、その程度の国語力で合格できるの?
A⇔Bどちらがいい悪いでなく。「平均的な合格実力者が8割落ちる」ので、両極端のピン・キリが目立って見える。そのとき役立つのが、体験記採点表です。
体験記採点表
合格体験記は百花繚乱。その使い方が合否を分ける。
さて便宜上「ピン合格」「キリ合格」と区別しますが、合格スタイルは新作年828通り全てがマイベストで、優劣比較は意味ない。その前提さえ外さなければ、「このやり方はピンキリどちらに近いかな?」 。読むとき手元に採点表があると、見え方が違ってきます。
10点 | 5点 | 1点 | |
---|---|---|---|
①合格理由 | 解明 | 判明 | 不明 |
②知識スタイル | 知見 | 知識 | 経験 |
③組織スタイル | ダブルループ | シングルループ | グループシンク |
5点 | 3点 | 1点 | |
④行動スタイル | 自立 | 共存 | 依存 |
傾聴 | ⇔ | 主張 | |
⑤着眼点 | 演繹的(ミライ) | ⇔ | 帰納的(過去) |
「?」疑問 | ⇔ | 「!」誇張強調 | |
⑥回答プロセス | 読む | 考える | 書く |
①~③は詳しく補足。
判明:自分が合格した理由はこれだな。でも再現性にはやや不安。
不明:あれ、こんなボクでも診断士?
自分の合格理由を周囲に説明できれば、再現もできる。初学スト生でいえば「今年の自分はやるだけやった」「あとの合否は半々だ」=計画的50%たまストに届けば、ベストと言えるでしょう。
シングルループ:すでに備えている考え方や行動の枠組みに従って問題解決を図る。
グループシンク:合意に至ろうとするプレッシャーから、物事を多様な視点から批判的に評価する能力が欠落する傾向。
過去の成功体験における固定観念を自らアンラーニングし、外部から新しい知識や枠組みをダブルループ学習し、それをまたシングルループ学習によって反復・強化していく。このサイクルを繰り返し継続できる組織だけが競争優位を保ち続けることができると言われている。
出典:コトバンク
自称先輩の合格ノウハウをうっかりパクらされたら8割落ちる。「過去の成功体験における固定観念」は出題側に狙い撃たれるから、そこを観察して逆をやる。一口に「スト合格」なんていっても、結構大変なんです。
ピン合格 自分の合格理由は解明済。「知見」に軸足を置き、「ダブルループ」な組織学習力を活かすから。 |
キリ合格 自分の合格理由は不明。「経験」に軸足、「グループシンク」に陥っても、あきらめなければ誰でも合格。 |
④~⑥はモデルケースで。
ピン合格 考え方が自立すると、相手の話を傾聴できる。ミライに向けて疑問を持つには、「読む」意識が重要。 |
キリ合格 依存性が強いと、一転自分の意見を声高に主張。過去の成功体験に「!」をつけ、誇張強調して「書く」のが大好き。 |
今日のまとめ
スト合格者⇔それ以外の違いとは?
それはね。1つの話から多くの情報を引き出すか、単に多くの話を知ってるかの違い。お気に入りのいいトコ取りより、見比べ深堀りするほど味が出るのが体験記。だから多種多彩なほど、価値が出ます。
それでね、そのとき手元に採点表を。
「涼しい顔で、合格など単に通過点な体験記ばかり?」 いえいえ、自分を飾らず事実を書き連ねるとそう見えるだけ。実務補習の名刺代わりに、ぜひ自分の合格体験を「周囲と比べられる形」にまとめておきませんか?協力方法はこちらです。