99%のムダを捨てて1%の本質を捉え、周囲が驚く高パフォーマンスを叩き出す「エッセンシャル思考」。年明けの合格発表待ちのあなたも、これから試験対策を始める方も、ドッキドキで見逃せない大型連載(全5回)のスタートです。

合格体験記

【2017受験体験記】「2次」はまだ模索中。では次の手は? ~匿名様

「1次」は合格したけれど。
「2次」の実感はまだこれから。

今日の体験記は、当サイトからの無理なお願いを快く引き受けて下さった「匿名」様。地方の政令指定都市にお住まい+独学での受験体験記です。

「試験慣れ」がある訳でなく。
受験校から手取り足取り学べる訳でもなく。

そんな苦労談や、その対応策を知りたい方も多いのでは。ではどうぞ。

受験体験記:「2次」はまだ模索中。では次の手は? ~匿名様

1. 診断士に挑戦した理由・きっかけ

勤務先の業績悪化に危機感を抱き、リストラ世代であることも鑑み、他の職員との差別化を図るために目指しました。ですが、「一発合格道場」を読んで、面白そうだと感じたことも大きな理由です。

2. 学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目、「1次」科目別点数(合格年)

学習開始時の保有知識は、「簿記2級」と「ビジネス法務、ビジネス会計をそれぞれ3級」です。
得意科目はなし、不得意科目は全科目です。

科目別点数(合格年)
「経済」 72(2017)
「財務」 60(2017)
「経営」 70(2017)
「運営」 47(2017)
「法務」 68(2017)
「情報」 72(2017)
「中小」 2016年に60点で科目合格のため2017年は免除申請
計449点(単純加算)

3. 学習スタイルとそのメリット・デメリット

学習スタイルは独学。選んだ理由は、メリットである費用が掛からないこと、デメリットは、私のような優柔不断な性格だと学習内容とペースを決められないことです。

4. 2次挑戦までの受験回数、学習時間とその作り方

受験回数は「1次」2回。暗記が苦手なので、まずは2日目の「法務」「情報」「中小」を2016年に100時間ほど勉強して受験するも、「法務」と「情報」は足切り。「中小」は試験日の2~3日前から「スピ問」を2~3回転し60点。一番学習時間が少ない科目が合格点でした。

2017年は「中小」を除く6科目を受験し想定外の合格。なぜ想定外だったかというと学習時間が圧倒的に少なく、週10時間の年500時間程度だったからです。TAC模試も惨憺たる結果だったので、2次試験の準備も1次の自己採点後となり、完全に出遅れました。

学習時間の作り方は、未だに確立されていません。朝に時間を確保するのがベストでしょうが、冬は寒くて起きられず、早起きできるようになったのは暖かくなった4月頃からです。風呂上りにストレッチをしながら無料動画の講義を聴くのが唯一の特徴だったかもしれませんが、学習時間の確保は最終的には睡魔との戦いでした。

5. 2次挑戦までの学習法

「1次」

まずはこちらのサイトを見ながら「過去問」。次に「スピ問」。最後に「スピテキ」でした。

結果的にアウトプット中心でしたが、これは学習時間が確保できないための苦肉の策で、「知識」は曖昧だが「選ぶ」ことはできるという「2次」には通用し難い学習法でした。やはり「インプット」中に自分で考える時間が足りないと「2次」で苦労するかもしれません。

「2次」

過去問は、事例Ⅰ~Ⅲは傾向が変化したといわれた平成27年と平成28年のみ、参考にしたのは「ふぞろい」、事例Ⅳは「事例Ⅳの全知識全ノウハウ」でした。

「1次」の自己採点後に「2次」の情報収集や受験機関および教材選びで1週間を費やしてしまい、結局TAC「集中特訓財務会計計算問題集」とTACコーチみよしの「最重要論点チェックゼミ」を購入しました。この2つは良かったと思います

6. 学習時・受験時のエピソード

独学のため情報不足でしたが、こちらのサイトには大変助けられました。TACの交流会や無料セミナーに参加するようになってからは勉強仲間(先輩)もでき、1次2次とも仲間と同じ会場でした。2次にいたっては前後の席が知り合いという完全にホームな状況でしたが、結果は惨敗でした。現在、来年に向けて模索中です。

7. これから合格を目指す方へのアドバイス

学習時間の確保が最大の課題でしょうが、独学の場合は、睡魔に打ち勝つ集中力と優柔不断(私の場合)を凌駕する決断力も必要だと思います。

「経済」
大変苦労しました。「石川の経済」から入りましたが過去問と合わず、「スピテキ」を読んで、その秀逸さに助けられました。他のブログですが、「Xレイ」さんの経済の記事も大変秀逸です。

「財務」
苦手です。予め事例Ⅳ対策を兼ねた学習ができないと、「2次」の直前期に学習時間が足りなくなるのが実感です。

「経営」
早めに「過去問」で苦労したことが、最後に報われた感があります。奥が深すぎるのでアドバイスはできません。

「運営」
足切り寸前だったのでスルーします。

「法務」
大変苦労しました。あれこれ手を付けましたが、未だによくわかりません。直前期にTACの無料動画を見たのが良かったかもしれません。

「情報」
2016年の難化に全く歯が立たなかったため、この科目だけはTACの上級講座を申し込みました。結果は?でしたが、普段の仕事で「情報」の知識を意識できるようになったことが功を奏したかもしれません。

「中小」
ほぼ一夜漬けでしたので、こちらもスルーです。

「1次」は、TBCの無料動画をテキストも買わずに殆ど見ました。TACの無料動画や無料セミナーもほとんど参加し、試験ブログも見ています。個人的には「通勤講座」の「通勤模試」が1,000円で解説動画付でしたのコスパが良かったです。

  • 費用がかけられない
    ⇒独学+無料動画やセミナー
  • 自分で決められない
    ⇒ブログ等での情報収集に終始する。

この軽佻浮薄ぶりを反面教師にしていただければ幸いです。やはり通学か通信を受講できれば一番良いと思います。

「2次」は模索中です。読む、考える、書くが重要だそうですが、私の場合、一番時間がかかりそうなのが「考える」力をつけることだと感じています。極度の緊張と時間制限の中で「考える」には、決して迷わない盤石な知識と、鮭が来たら、こう!のようなトレーニングが必要なのでしょう、きっと。こちらも通学か通信を受講できれば一番良いと思います。

受験体験記 ~匿名様 まとめ

そう、そうなんだよ。

体験記を読み、同感、納得された方も多いのでは。

  • 独学とは、眠気との闘い。
  • 寒い地域では早朝に起きるのは大変。
  • 逆に暑い時期はつい気が緩み、だらけがち。

自分も同感で、アドバイスできる点がある。そんな方はぜひコメント欄にご意見をお願いいたします。

なお匿名様よりアドバイス依頼をいただいたので、

当サイトからも一言だけ。
  • 独学、週10hペースで「1次」449点は立派な点数です。
  • つまり「1次」合格だけなら、過去問中心の学習が有利。

でも当試験の「1次」とは、単に点を取ることでなく、点を取れる状態が学習のスタートラインとする考え方があります。

合格戦略は人それぞれですが、「財務」「経営」、特に「運営」を誰にも負けない理解に仕上げる。そんな勝ち方も考慮に入れてはいかがでしょうか。

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