A:テンプレートの利用
ネットの体験記はなぜ読みやすい? そりゃ、定型テンプレによる相互比較と可読性。つまり知りたいコトだけ探して読めるから。
オンライン時代の名刺代わりに読まれる体験記とは、事実を並べて私見は最後に。そしてキーワードは、謙虚+ひたむきさ(向学心)です。
いいか野郎共。不確実な試験で勝つには、第一印象で相手に好かれる。つまりドンビリ金型様の読み手を舐め切った口語調を蹴飛ばし、ですます調がマストな。
では今日の体験記はリオハ様。試験サークルをフルコンプした、そのスタイルの先にある主張に注目です。
試験スタイル考~ブログ体験記はなぜ読みやすい?【筆記合格体験記:リオハ様】
1⃣診断士に挑戦した理由・きっかけ、年齢(任意)
東京在住のリオハ(40代男)と申します。診断士に挑戦した理由は、勤務先の会社で新規事業担当になったところ、人材リソースが少なかったため、自分が事業立ち上げに必要な知識を総合的に身に付けようと考えたことでした。
2⃣学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目、「1次」科目別点数(合格年)
- 保有資格
基本情報技術者、日商簿記2級 - 得意科目
「情報」「財務」「事例Ⅳ」 - 不得意科目
「中小」「事例Ⅰ」 - 「1次」科目別点数(2019年)
経済 | 80 |
財務 | 68 |
経営 | 67 |
運営 | 71 |
法務 | 64 |
情報 | 76 |
中小 | 70 |
計 | 496 |
3⃣学習スタイルとそのメリット・デメリット
2019年のスタイル
- 1次
通信の「スタディング」と過去問のみで学習しました。勉強を開始したのが当年の3月中旬で、1次試験まで4か月半しかなかったため、他の教材をフォローする時間がなかったというのが正直なところです。また、当時は情弱で、受験生支援ブログの存在も知りませんでした。 - 2次
独学と数回の受験生支援団体による勉強会への参加でした。1次試験後に、こちらのサイトや各ブログの存在を知り、それを頼りに情報収集を行いました。 - 教材
「まとめシート流!ゼロから始める2次対策」、「一発合格」、「ふぞろい」、「30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集」、「事例Ⅳ全知全ノウ」、過去問 - 参加イベント
タキプロ8月セミナー、タキプロリアル勉強会(2回)、ふぞろい夏/秋セミナー、一発合格道場勉強会
2020年のスタイル
- 2次専念としました。TBC通信を受講するとともに、こちらのコミュニティ(当時)に加わり、その後のカンファ形式や有志勉強会に参加しました。タキプロのZOOM勉強会にも積極的に参加しました。ただ、軸としては独学です。
- 教材
過去問、「ふぞろい」、「まとめシート流!解法実況」、「TAC集中特訓財務・会計計算問題集」、「TAC2次事例Ⅳ計算問題集」、「30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集」、「TBC通信講座教材」、「TBC速修2次テキスト」、「まとめシート1次試験前編」 - 参加イベント
タキプロ春/2次セミナー、タキプロZOOM勉強会(14回)、ふぞろい夏/秋セミナー、一発合格道場春/夏セミナー
メリットとデメリット
- 通信講座のメリット
価格面と時間と場所の制約がないことのほかに、その予備校で最もその科目を教えることがうまい講師の講義を受けられます。 - デメリット
強制力がないので自分の意思で学習を進める必要があることです。また、2次についての講義内容や添削結果はあくまでその予備校の考え方だと割り切って考える必要があります。
- 勉強会のメリット
他者の解答を見てその回答に至る考え方を聞くことができ、自分の解答に対する他者からの評価を受けられることで、自分の考えに凝り固まらず、他者の知恵を取り入れることができます。 - デメリット
どうしても時間がかかってしまうことと、参加メンバー次第で収穫できる効果が変わってしまうことです。 - タキプロ勉強会→「合格者の意見を中心に聞く」、200%カンファの有志勉強会→「(合格者不在で)事例全問を受験者同士で深く話し合い考える場」となり、互いの補完効果が働きプラスになったと考えます。
4⃣2次筆記合格までの受験回数、学習時間とその作り方
- 受験回数
1次1回、2次2回。 - 学習時間
(2019)1次400時間、2次270時間
平日は、通勤時間、昼休み、帰宅途中のカフェで学習し、休日は図書館に通いました。
(2020)2次710時間 - 時間の作り方
春から会社の業務は在宅勤務となったため、学習時間の作り方を変える必要がありました。また、同時期に娘が生まれたため、外出のリスクが高まり、勉強場所を自宅に限定せざるを得なくなりました。結果的に、朝は始業まで1.5~2時間程度学習し、終業後と休日は家族との時間も作りながらできるだけ学習するという形となりました。
5⃣2次筆記合格までの学習法
- 2019年
1次試験の自己採点後に、上記2点の道場系電子書籍を読み、受験支援団体のセミナーに参加し、2次試験とはどういうものかを知るところから始めました。その後は、過去問を解き「ふぞろい」を使い自分でレビューしていました。 - 2020年
(事例Ⅰ~Ⅲ)通信講座で予備校の、勉強会で他者の、それぞれの考え方や解答の書き方を知った上で取捨選択を行い、自分として納得がいく解答を書くことを目指しました。
(事例Ⅳ)知識と解法の理解を固め、ミス出しをしてその解決法を考え、本番の疲れた状況でもミスなく力を発揮することを目指しました。
6⃣学習時・試験当日のエピソード
- 200%カンファレンス ~あのどうしようもない口の悪さ以外は意外に良い
- 全国各地の意欲ある方々と知り合うことができ、その方々との有志勉強会での気づきが今年の2次筆記試験合格に大きく影響したと思っています。メンバーがくるくる変わり途中で参加を止めた方を含め、合否に関わらず同期だと思っていますので、今後もお付き合いいただければうれしいです。
7⃣これから合格を目指す方へのアドバイス
- 自分がすべきことを自分で考え、他人の言い分に惑わされず学習を進める
- 例えば、①スケジューリングはほとんどせず、②そのときすべきこと+体力や時間を考慮してやることを決め、③模試や演習などの予備校問題の模範解答や添削結果はざっと見るくらい。周囲に惑わされるより、自分としてどう考えどう解答すべきだったかを考えることに絞り込みました。
よく言われることと反対のことですが、これらを信念を持ってやり通しました。ということで、この体験記も一つの参考としてこれに惑わされることなく、自分の信念に従って学習していただければと思います。
※筆記合格体験記ここまで※
ほう。これは確かに主張がない。目を見張る様なトコもないけど、自慢要素もないから、最後の私見に納得できます。
そう、この体験記を読んでも、参考になることなど一つもない。でも自分なりの信念やスタイルを貫くことをきちんと評価するべく、採点技術は日進月歩していく。この体験記を目にした時に、気づくべきはそっちです。
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