99%のムダを捨てて1%の本質を捉え、周囲が驚く高パフォーマンスを叩き出す「エッセンシャル思考」。年明けの合格発表待ちのあなたも、これから試験対策を始める方も、ドッキドキで見逃せない大型連載(全5回)のスタートです。

合格体験記

【2年目合格】ブログの上から目線に反発心~とうへんぼく様

上から目線が正直ウザイ。

診断士合格者828名中の2割、3割超えは固いとされ、近いうちに診断士総ブロガー化さえ囁かれるほど、合格者様はブログが大好き。ところが、読み手の受け止め方はA⇔B2通りある様です。

A:うは、こんな役立つノウハウが無料でパクれる!
B:上から目線が正直ウザイ。こんな奴らに負けたくない。

ではスト合格者様一辺倒のブログに疑問を呈する、とうへんぼく様の見解をどうぞ。

【2年目合格】ブログの上から目線に反発心~とうへんぼく様

1⃣合格プロフィール

①HN、職業、年齢
とうへんぼく、経営企画、33歳
②「1次」「2次」受験回数、点数
1次 1回
H28 413点 経済64、財務68、経営64、運営64、法務55、情報40(補正後)、中小58
2次 2回
H28 196点Ⅰ62、Ⅱ48、Ⅲ47、Ⅳ39
H29 259点Ⅰ53、Ⅱ72、Ⅲ59、Ⅳ75
③学習時間
「1次」 1,000h
「2次」 1年目200h、2年目600h
※はっきりとした記録がないため、感覚値です。

2⃣合格年の「2次」学習スタイル

TAC 2次本科新宿校通学、自主勉強会でのⅠ~Ⅲ過去問ディスカッション、タキプロ勉強会、AASイケカコ特訓ゼミ、MMC模試受験2回、受験生支援団体セミナー参加、受験ブログ7つくらい読む、ふぞろい、全知全ノウ(特に全知)

3⃣その良かった点、反省点

①良かった点

2次試験の合格を確信して合格することが目標でした。2年目である以上、受かる自信はないというのは言いたくなく、それが果たせてよかったです。

特にTACの演習には集中して臨みました。常に2割以内に入ることを目標とし、達成できたもの達成できなかったものすべての点数を記録しました。TAC受験者がほぼ本試験の母集団に近いという認識において、自分ができないならば他の人はできない、いつも通りでOKと余裕が持てました。

また、自分の中に閉じこもらず、TACのWEBSCHOOLに掲載される優秀答案や勉強会仲間の答案を見て、自分が書けずに、他人が書けていることを確認しました。あれば危険信号として、なぜ読めなかったのか、知識がなかったのか分析して対策をしました。

TAC演習の質については、出題者の推理小説を読んでいるようで、知識をどう引き出すかというよりは、読解力の訓練になったかもしれません。加えてMMCなど他校の模試を受けると、ハッと気づくことがありました。

②反省点

2次に出る知識を1次試験の勉強からもっと吸収すべきだったと思いました。

私の場合、制約条件を押さえる、聞かれたことに素直に答えるなど、読解力はあったのですが、何の1次試験の知識を問われているのかおよそ分かっていませんでした。出題者とこういう与件の場合、こういう理論の話をしたいんですよね?というコミュニケーションが弱かったのかと思います。

全知識で十分かと思いますが、1次試験のテキストに立ち返ると広がりや有機的なつながりが得られるのではと思いました。合格しましたが、結局、文章構成も最後までできませんでしたので、MMCなどまとまっているものを解答フレーズとして効率よく暗記してしまった方が良いと思います。

成長要因聞かれたら、人的資源管理聞かれたら、プロモーション戦略聞かれたら、納期遅延、在庫問題聞かれたら、与件を読まなくても何を答えるか?というようなことです。

あと、戦略問われたら、とりあえず「(理由)+誰に何をどのように+(効果)」の枠で解答を書こうなど、解答の型も重要と考えます。

4⃣今年の自分なら「2次」はこうする

①「2次」回答スタイル

反省点の繰り返しになりますが、1次試験の知識に基づいた与件の読解を強化します。特に戦略レイヤーの意識も解答のとんちんかんを防ぐには必要なことと思います。

さらに、ロジカルシンキングと言われますが、与件の具体情報を診断士の知識(1次知識)に抽象化し、解説する際に、解答要素として「理由」、「効果」を入れられるかということと考えます。

解答フレーズの暗記を先に述べましたが、それらを与件解釈時に一瞬でいくつも思い浮かべてメモし、与件との整合性を取り解答欄に放り込んでいく作業が2次試験なのではと、今は考えています。それをどんな状況でもいつも通りできるよう演習等実践を通じ、安定化させていくと合格するのではないでしょうか。

②テキストを入手する順(上位5点まで)

  1. 岩崎邦彦3部作+1冊
    スモールビジネスマーケティング
    ブランドづくりの教科書
    引き算する勇気
    小が大を超えるマーケティング

    一番事例Ⅱのマインドを作るのに役立った気がします。地域課題をマーケティング通じて解決したいみたいなあとがきが良かったです。試験前日に4冊全部高速でめくりました。小が大を超えるはプロモ策の論点がまとまっている感じで試験に一番近い気がします。
  2. TAC事例Ⅳ特訓演習問題・計算問題集
    眠くて気絶しそうな時に時間を図ってミスなく解けるようにするとよいです。イケカコまでは必要ないかなと思います。毎日一問ずつ触れるというよりは忘れたころに集中して繰り返しやりました。
  3. 事例Ⅳの全知識&全ノウハウ
    事例Ⅳ39点からの再出発時に単元別に取り組めたのは苦手払拭によかったです。本試験がいくつかの論点の詰め合わせであることがわかり、全体でどう得点獲得のマネジメントを行うかも気づけました。
  4. ふぞろいシリーズ
    言わずもがな。私も使いましたが、使い倒すというよりは、つまみ食いで参考にしました。ふぞろいには懐疑的で全項は読んでません。得点開示結果とふぞろい流採点の比較をここ2年やっていますが、あれは意味ある行為なんでしょうか?得点開示結果と再現答案で採点作ったんじゃないの?と疑問を感じます。
  5. 全知識・全ノウハウ
    全知識は終盤、知識の集約・おさらいに使いました。過去問や演習の知識は全知識に立ち返り、補充しました。
    記憶のため、押さえておきたい知識を、暗記カードに転記するなどしていました。

5⃣これから合格を目指す方へのアドバイス

合格さえすりゃ、言いたい放題、無責任。皆が口を揃え、「まさか受かるとは思わなかった」「受かったと言う奴はだいたい不合格」。それって、試験としてどうなんでしょう?

大丈夫、あなたはぜーーーーったいに合格します!!
いえ、合格しません。ましてこの試験に「絶対」なんてありません。

それよりどうして何度も落ちるのか、どこでしくじるのか、イメトレと分析する方が前進します。どれだけ準備を重ねても、試験当日はやはりミスが出ます。ミスする自分を認め、それでも何とか戦場に生きて残っていられる。そちらの方が、診断士らしい助言だと思います。

1年目では、ふぞろいやMMCを使い、効率よく合格できるケースがあります。

一方、時間がたっぷりある2年目以降に、「まさか受かるとは思わなかった」方々に先に合格されるのは、悔しいことです。ぜひ色々試行錯誤して、充実した勉強で確信をもって合格していただきたいと思います。

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