この1年をプロ野球に例えると、真夏の2日の「1次」がオールスターで、年明けに発表される「2次」当選は歓喜のビールかけ。これで来年2025年の試験をどう捉えるか、12/6~8の3日間の特集に注目です。

合格体験記

【経験者合格座談会(後)】「2次」についての素朴な疑問

ブログが決して書かない口コミ。

「1次」対策にはTAC通学。「2次」ならMMC。

そんなことわかっていても、誰も書かない。そもそも合格スタイルが年828通りあり、どのスクールを選んでも確率20%で良ければ誰でも受かる。

そんな試験でA校が良い、いやB校?

それって単なる水掛け論で、書かれるスクール側だって迷惑です。でもね、競争させなきゃ進歩がない。各スクールが軒を競う「2次模試」の出題力から見た、口コミ評価をどうぞ↓。

A MMC
TBC
多面性を重視した安定回答
過去問の与件+知識セオリーに忠実
B TAC
LEC
業界最大手で規模の経済
演習事例の難度・文章量が多く、事例体力がつく
C 大原 いわゆる大手校の中では「2次」が薄い
F クレアール ー (評価不能)

【経験者合格座談会(後)】「2次」についての素朴な疑問

日時:2018年6月6日(水) 19:00~20:00
場所:都内某所
パネラー:Aさん(TACA校2年目合格)
Bさん(TAC B校2年目合格)
司会:ふうじん
1⃣前年「模試出題」から見た、「2次」スクールの実力
司会F:座談会後半は、「2次」に関する素朴な疑問について。最初に、「2次」スクールの特徴からです。

A:2年目上級クラスでの事例演習は安定的な高得点でしたが、より確実な合格を狙い、「2次」スクール各校の模試を受け、比較しました。その感想が上の表です。

B:私もTAC上級クラスですが、1人の講師の指導に頼るのでなく、MMCの解答スタイルを採用しました。

F:翌年の宣伝を兼ね、各スクールは「2次模試」で年間ベストの事例を出します。各校の受験者数はどの位でしたか。

A:LECで400~500名、MMCで200名前後です。

F:TAC(9月模試で3,000名弱、5月「2次チェック」1,482名)に比べ、少ないですね。

A:事例を1本作る手間も、受ける手間も同じです。すると受験者数が多い方が「良い事例が出る」「周囲と力を競える」。そんな連想が働き、結局TAC1強になってしまいます。

2⃣TAC1強+合格者減の疑問

B:でもTACのH29合格者数は、183名に減少しました。

F:TACの「本科生」を全部足すと(1・2次スト・速習・2次本科)1,800名になる計算です。10人に1人とは低いですね。新作の事例演習が、最近の出題傾向とズレているとの指摘は聞きます。

A:受験校の新作事例は、結局前年までの本試験を真似て作るしかありません。それより、スクールとしての指導方針や採点基準の方が大事でしょう。

3⃣東京地区合格率16.9%事件の疑問
F:TAC合格者の減と東京地区合格率16.9%事件は関係あるでしょうか。

B:いえ、あれは立教大学会場の机が狭かったりトイレの混雑など、受験環境の悪さが影響したと言われます。

A:小学校より狭い机に、問題/解答用紙、筆記用具、時計を並べて苦闘する。今年は仙台や広島で受けようとする動きにも納得です。

イメージ画像:立教大学学生部

F:診断士試験の受験手数料には積算基準があり、誰でも見られます。受験手数料値下げ(17,900→17,200円)はありがたいですが、コストダウン重視の結果でしょうか。

A:はい、東京地区の試験運営は競争入札になり、受験案内で見ると2014年から大手印刷会社に外注しています。ですからコストダウンも要素の一つです。

F:立教大のような交通至便な会場はありがたいですが、狭い机は「2次」筆記に向いていない。でも受験側からこの手の要望を出せば、速やかに改善してくれる。そこが競争入札のいい点でしょう。
3⃣「2次」スコア処理の疑問
F:最後に、合否を分けるスコア処理の謎です。先ほどの積算基準から、1人あたり3,000円弱のコストを掛け、丁寧な採点をしていることは伺えます。関心があるのは、単なる素点か、偏差値などの統計処理をしているかです。

A:偏差値処理をしているとの見方が多いです。

F:でも過去に開示得点100点の例があり、「Ⅳ」以外は単なる素点との意見もあります。

A:H29「Ⅳ」で開示得点98点の方を知っています。数字がピタリ合ってしまうと、素点に近い高得点を出すことになるのかも。

F:採点基準の割り出し行為や「Ⅳ」偏重の学習など、現状のおかしな行為を防ぐには、統計処理したスコアにするしかない。遅かれ早かれ、そこは明らかになるのでしょう。

今日のまとめ

なんだ、勿体ぶるなよ。知っていることばかりだぞ。

うん、だいぶ丸めてあるからね。

試験ブログには、周囲の批判や否定を書いてはいけない。社会人たるマナーとして当然です。

ところがそれをいいことに、ブログに溢れるのは、

お子ちゃま精神論 vs.
オジサン用の読み書きソロバン。

いやいや、そんな綱引きはもううんざり。そこで当サイトの次の「2次」口コミにご期待ください。

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