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I事例Ⅱ

【まき戻し事例Ⅱ】第1問3Cは狙ってふぞ除け

何点取れる?を知るには、どの問で点差?

①年4問が定着した「Ⅱ」では30点設問が注目されるが、②150字30点の第1問で差がつくのはスコアよりも時間差で、③第1問で時間かかると第2~4問での連続失点につながる。(100字)

R4Ⅱ第1問をSWOT→3Cに変えた成果
①設問解釈&設問別マーカーが苦手なふぞろい勢はSWOTマーカーこそ正義と叫び、②それを見咎めた作問係が第1問を3Cに変えると、③期待以上の低ノウぶりを発揮し全員低スコアで苦笑い。(100字)

第1問がSWOT⇔3Cどちらになるかで、スコアがブレる要素を試験に持ち込まない。R4Ⅱはふぞろい自慢のSWOTがリスクだらけと明示した、歴史的良問でした。

第1問 30点 情報整理:3C分析

難度B:平均19、最高24、最低12、標準偏差2.8

モデル答案
顧客は、①百貨店・スーパー・直営小売店の3販路を有し、②食肉消費拡大の波に乗って売上を伸ばした。競合は、①B社と取引のない全国チェーンの他に、②冷凍肉在庫を抱えた同業者とネット上で競合する。自社は、①商品の質の高さの定評に加え、②仕入元の信頼も厚く、③自社加工により様々な食肉の消費機会に対応できる。(150字)

【顧客】
食肉消費拡大・卸売事業者・最終消費者・販路 各3点×3=9点まで
【競合】
全国スーパー・大手食肉卸・ネット競合の同業者 各3点×3
【自社】
立地・商品力・仕入元の信頼・自社加工 各3点×3=9点まで
【読みやすさ】
各50字前後で3つ・・1点。文章になっている2点、並列列挙0点

失点3要因
△顧客・競合・自社は50字×3がベストで、字数バランスが悪い
△時間切れで解答を引き延ばしても加点なし(書かないよりマシ)
○並列列挙でも、詰め詰め体言止めを避ければ点はもらえる。
※3Cを顧客・競合・自社とわざわざ指定するのは、大外し防止以外に、「その順番で」書きなさいの意図も。その順番通りに50字×3に分割するだけで、低ノウハウ比で二段階イージーにできます。

第2問 20点 製品戦略(受託加工×チャネル)

難度C:平均13、最高20、最低6点、標準偏差3.8

モデル答案
B社は、①山の幸、海の幸を生産する農漁業者と協業し、②贈答向け詰め合わせの相手先ブランド食肉加工品製造を請け負い、③直営小売店、高速道路の土産物店、道の駅を販路としてX県第一次産業の再活性化に寄与する。(100字)

【協業先】
地元X県の農家・畜産・漁業者どれかで4点
【コンセプト】
山の幸海の幸、詰め合わせ、地域ブランド各3点でMax8点
【販路】
高速道や道の駅4点、ホテル旅館2点
【期待効果】
X県に関する4点、それ以外2点

失点3要因
△協業先「誰と」がマストで、「誰に」は不要
△協業先の受託加工以外=A社自社品は加点なし
△どこかで覚えたアイデア解答は加点なし

第3問 20点 直営小売店チャネル:ターゲット×MD品揃え

難度B:平均14、最高18、最低10点、標準偏差1.6

モデル答案
B社は、①料理の楽しさに目覚めた自社周辺の現役世代に対し、②メニュー提案や自社工場での半加工請負を訴求し、③カット、パッキング、途中まで調理済などきめ細かいニーズ対応により食肉小売店の販売力強化を図る。(100字)

【誰に】
料理の楽しさに目覚めた4点、現役世代4点
【何を】
半加工品、カット・スライス肉 4点まで
【どのように】
メニュー提案、ニーズ対応、その他2点ずつ4点まで
【効果】
食肉小売事業の強化4点、その他2点

当問が訊いているのは、「ターゲットの選び方をわかってますか?」 具体的にはペルソナ=「料理の楽しさに目覚めた」「自社周辺の現役世代」まで特定すれば十分。残りの記述で差はつきません。

第4問 30点 ネット販売:消費者購買行動×継続購入

難度C:平均22、最高24、最低16点、標準偏差2.4

モデル答案
B社は、①献立食材宅配を行うオンライン販売事業者と協業し、②自社工場でのカット、個数パッキング、下拵えにより献立考案や食材手配を省力化し、③最終消費者と直接結びつく事業領域を強化する。またこの際、①後片付けや容器処分の簡便化ニーズに注目し、②繰り返しリサイクルできる容器を提案し協業の長期的成功を図る。(150字)

失点3要因
△設問文の顧客ニーズ(献立・調理・後片付け)を使わない
○協業先はそれらしい候補を書けばOK
○長期的成功策はそれらしく書けばOK
※150字の構成をどうするかで時短が決まる。モデル答案では第1問を50字×3分割したのと同様、第4問は100字+「長期化施策」50字に分割して解答しました。

そもそも論として、「事例Ⅱ」は80分で解けない設定。第2~4問を先に解いて失点を避ける意識があれば、第1問のSWOT→3Cの変化に慌てる必要自体がゼロ以下です。

参考:時間やWord推敲を使い放題な、スクール解答の作り方

与件を頭から読むのでも、第1問から解くのでもなく、与件全体の重要根拠を見渡してダナドコの(ダ)×(ナ)を最初に決める(第2~4問)。第1問は残った根拠を平均的に使えば済み、その考え方を応用すれば、80分手書きでもそれらしい答案には仕上がります。

今日のまとめ

Q
当試験はベテ落とし→ふぞ落としの順に、好ましくないお勉強スタイルから順に狙い撃つ。そこで超絶スクールが謳うピンポイントな正解より、間抜けなふぞを観察してその真逆が正解?
A

設問別マーカーが唯一正しい解法ではない。でもでも、80分に間に合わない願望マシマシ後講釈な低ノウハウより、スピード面での優位は動きません。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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