事例Ⅰ:問5を書くには時間が足りない。
事例Ⅱ:文章量や根拠がやたらと多い。
事例Ⅲ:問1⇔2の切り分けが至難。
事例Ⅳ:計算結果で点がバラつく。
「今年の2次は難しい」、そう印象を持った方が多いそうですね。ところがそこが試験のミソになっていて。
80分で解けない問題を出し、どう対応するかを観察する。
今年は事例の出来が良く、出題側はしてやったりのドヤ顔。
つまり難化ではなく、これがこの試験の「普通」。難しい⇔簡単どちらであっても、5人に1人が合格するのは同じこと。ところが点数がほどよくバラけると、
- 「誰を何人合格させるか」フリーハンドの余地が増し、
- 出題側は今年の合格枠・合格率の設定に頭を悩ませる。
そこが今年の合格枠拡大チャンス。
いえいえ、今年折角そろった4つの好事例。そこでもし、受験側の出来=「聞かれたことに答える姿勢」が思った以上であれば。
合格者数を1,200人に奮発する絶好機ではないでしょうか?
(前)4,394×19%=842人
(予1)4,548×22%=1,000人
(予2)4,548×26%=1,200人
提案:今年の試験はまだ終わっていない。
近年の合格者数、率の最高はH24の1,220人、24.9%。
もしその5年前、合格者数増が質の低下を招いたとの批判があったとしても。5年前と今では、受験側の心構えは段違いなのでご安心下さい。
あの当時、「420点取ればいいんです!」「今からでも間に合います!」そんな勢力を一網打尽にしたのが、H28「1次」の難化。
つまりこの試験、周囲と横並びで安心し、自分は多数派!とぬるま湯化した途端に狙い撃たれて、80%不合格。そして「2次」では、
合格発表をボケっと待つより、
出題側が受験側に期待することを始める。
- 口述試験準備をスタート
(出題側の期待)→口頭試問に対し、ニコリとも冷や汗一つもかかず、判で押したようなお揃い回答。 - 合格した前提で、事例Ⅰ~Ⅲ出題の意図を探る。
(出題側の期待)→解答あてっこよりも、出題の意図に「教わる」 - (題意に即した)合格体験記の提供
(出題側の期待)→教育機能の充実と、合格スタイルの多様化を両立。
今日のまとめ
へぇそうか。今年の合格者数を1,000人⇔1,200人のどちらにするか、出題側が今考え中なのか。もしそうなら、やることは単純。
試験の反動から、旅行に読書、暴飲暴食、酒池肉林と不摂生の限りを尽くしたら。
- 「自分は合格済」の前提で口述試験対策を始め、
- H29「事例Ⅰ~Ⅲ」に頭を下げて再度教わる。
※自分が良い答案を書けたかどうかより、出題側が問いかけたかったことが何かに思いを巡らす。
※そもそも口述試験の狙いの1つが、「採点都合上合格発表まで1ヵ月半かかるから、頭がスッカラカンにならないよう、ちゃんと企業診断手順のおさらいをしておけよ」。その位読み解かないと、「2次」にはなかなか合格しない。
「おぉ、やっとそこに気づいたか」。出題側がそうポンと手を打ち、1,200人合格を今すぐ奮発してくれる。そんな気がして仕方がないのですが。そして少なくとも長年ネタバレブログを書き続けた立場上、
昨年→今年で受験者の心構えは段違いに進歩している。
そこは言明いたします。
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