数ある口述試験失敗談に共通するのは、「想定問答の丸暗記に終始し」「それを夢中で答えた結果」「試験官にツッコミされて頭が真っ白」。そこで想定問答丸暗記を全く不要にする賢い口述対策を、1/5から5回シリーズでお送りします。

1次Plan:学習計画

【2026年学習計画⑤】テストに暗記法:知識は量より「引き出す速度と質」

「AI時代の暗記は量より質と、その引き出す速さにある」。もしAIのその呟きが、「この試験でおベテとふぞがさっぱり合格しない」説明になると信じる方には、今日紹介する暗記法が試験当確直結です。

①かつての「1次」は暗記の量

かつての中小企業診断士試験は、どれだけ多くの知識を頭に詰め込めるかという「量」を問う側面が強いものでした。

そこでは、断片的な用語を辞書のように丸暗記することが、合格への唯一のルートだと誤解されていました。

②暗記を通じて脳のシナプス結合

現在の解釈では、暗記とは単なる記憶作業ではなく、脳神経の接合部(シナプス)を物理的に太くするトレーニングです。

徹底的な反復によって信号の通り道を強化し、情報の伝達効率を劇的に高めることが真の狙いです。

③それぞれの知識がネットワークにつながる

シナプス結合が強化されると、バラバラだった個々の知識が脳内で有機的に結びつき、強固なネットワークが形成されます。

これにより、一つの情報から関連する周辺知識が芋づる式に、かつ自動的に連動して浮かび上がります。

④「2次」は知識を引き出す「速度と質」の試験

2次試験の本質は、知識の有無ではなく、事例企業の課題に対して必要な知識を「どれだけ瞬時に、かつ的確に」引き出せるかです。

1次で鍛え上げられたシナプス結合による「思考の速度と質」だけが、合格の鍵を握ります。

【2026年学習計画⑤】テストに暗記法:AI時代の知識は量より「引き出す速度と質」

リアルに戻るといかにも仕事ができないおじオバだらけの診断士の世界も、バーチャルを使うと全てが美男美女に。診断士界きってのアニオタホイホイとされる当確施策がいよいよ加速します。

Step-1:暗記には長期記憶のメカニズム

①覚えて→忘れる反復学習を

脳は使用頻度の低い情報を効率的に忘却するように設計されているため、忘却に対抗するには、最適なタイミングで意図的に思い出す想起練習と間隔反復を組み合わせることが重要です 。

集中的に覚える→忘れる→思い出すの忘却曲線に基づいた管理を行い、知識を意識的に思い出すのではなく高速想起(0.5秒以内)できるまで訓練することが求められます 。

②五感を使って語感を鍛える

記憶を長期貯蔵庫へ移行させるためには、情報入力経路を限定せず、視覚・聴覚・運動といった複数の「脳番地」を同時に活用し、多角的に符号化することが効果的です 。

音読しながらノートに書写する学習法は、情報を体で覚えるアウトプット形式であり、深く強力な記憶痕跡の形成を促します 。

③夜に覚えて眠りでデフラグ

記憶は学習直後に最も不安定な状態にあり、睡眠中に大脳皮質へと転送され固定化されるため、最低7時間の睡眠を「記憶固定化工程」として最優先で確保すべきです 。

また、学習後に軽い運動(行動タグ)をトリガーとして組み込むことで、その行動と記憶を関連づける信号となり、想起が容易になることが示唆されています 。

生成AIが飛躍的に発展したのは、ヒトの脳の動きを真似てツボを押さえて強化したため。今はその大脳生理学が発達したことにより、記憶の仕組みを活かして効率的に暗記できます。

Step-2:学ぶ仕組みを定着させる

①暗記法はどれをとっても中身は同じ

多くの暗記法は認知科学的原理に基づき、その優劣は小さいため、方法論の探求よりも既存の方法を継続的に実行し、反復回数を蓄積することが成功の鍵となります。

新しい暗記法を探すためのリソースをゼロにし、既存メソッドにおける反復回数とタイミングの管理を徹底することが実行力を最大化します。

②ムラっ気のあるモチベ勉より「仕組み化」を

モチベーションは非常に不安定で頼りにならないため、スタンフォード大学のB=MAT行動モデルに基づき、実行の容易さ(Ability)を下げてトリガーを環境に埋め込む「仕組み化」が必要です 。

翌日の学習資料を完璧に揃えておくなど、行動開始までの摩擦をゼロにし、3分ルールで最初の行動を極限まで簡単に設定すべきです 。

③タスクを終えたら脳にご褒美

習慣化を確固たるものにするには、学習を終えた直後に自分をポジティブに評価する「祝福(S)」の儀式を行うことで、行動がスムーズにコード化され、自己報酬システムを構築できます 。

学習ログに完了したタスクを記録し、進捗を客観的に可視化(メタ認知)することで、精神的な安定剤となり、長期的な継続を可能にします 。

週15時間勉強したら、小テストでトップになったら、「1次」合格を確信したら。その度に自分に小さなご褒美をあげる「餌付け」をすると、脳が暗記を喜ぶようになる「仕組み」が定着します。

Step-3:「1次」の題意は暗記の量より、思考の速度

①1次の嘘つき4択~誤りを見つけて落とす訓練

大規模言語モデルは事実とは異なる情報を提示するハルシネーションのリスクを抱えているため、専門家はAIの出力を鵜呑みにせず、最終的に検証・承認する役割を担います 。

AI回答の「定義や前提条件」の正誤を瞬時に判断できる高粒度知識を持つことが不可欠であり、これがAI時代における診断士の存在価値となります

②考えずに知識が浮かぶ状態が目安

基礎知識の想起に時間を要すると、ワーキングメモリが検索作業に占有されてしまい、分析や応用といった高次思考に割く認知リソースが枯渇します 。

通勤中などの10〜15分のスキマ時間を活用し、基礎知識を意識的に思い出す努力を必要としない瞬時想起のレベルまで体化させることが重要です 。

③知識の量より質を高めて素早く呼び出す

暗記学習の最終目的は、一次知識を事例企業の「制約・資源」に結びつけて実行力のある具体的なアクションへと昇華させることであり、知識を単に羅列することではありません 。

過去問の再現答案作成やフィードバックを通じて、知識が事例に適用され応用された経験を記憶に結びつける訓練により、応用力を養うことができます 。

診断士「1次」「2次」トータルで考えると、当確するのは物知りクイズ王より、やはり東大出・外資コンサル・会計士の当確御三家。彼らは物知りでこそあるけれど、その受け答えがとにかく素早い所に注目です。

今日のまとめ

Q
今回の「学習計画5部作」を振り返ると、「暗記は量より質」に始まり、日程→調達→工数計画ときて、「1次」暗記の上手下手が「2次」当確の鍵と説く。街中でそう声を掛けられたら怪しい宗教に間違いないが、AIを使って順を追って説明されると納得しかない。
A

来る「2次」では功を急いでA→Cと論理が飛躍する、パターン暗記の決めつけ答案を書くおベテから順に狙って落とされる。そうでなく、A→B、B→C、C→D・・と一つずつ順を追って改善し、隣が一追いつけないハイレベルの成果を叩き出す。それがこれから試験に熱心に取り組む利点です。

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