数ある口述試験失敗談に共通するのは、「想定問答の丸暗記に終始し」「それを夢中で答えた結果」「試験官にツッコミされて頭が真っ白」。そこで想定問答丸暗記を全く不要にする賢い口述対策を、1/5から5回シリーズでお送りします。

口述試験

【口述R7事例Ⅲ】問題→原因→施策→効果ステップで難関「Ⅲ」攻略

口述対策で「事例Ⅲ」が一番難しいのは、他事例と異なり「問題→原因→施策→効果」を与件の世界で完結させる一貫性が求められるため。「苦手のⅢが聞かれまちた!」と哀れ黙り込む犠牲者の冥福を祈りつつ、オウム返しチートでⅢも乗り切ります。

①問題:従来型口述対策の弱み

従来の口述試験対策は、与件文の読み込みと暗記から始まり、600字の回答原稿を丸暗記しようとするため、直前期の精神的負荷が極大化してしまいます。

その結果、本番で想定外の質問が来た際に頭が真っ白になり、沈黙してしまうリスクが高く、恐怖心から学習効率も著しく低下しています。

②原因:乱暴に暗記を詰め込むと出てこない

最大の原因は、情報の保管場所である「型」がない状態で、大量の与件情報を脳に詰め込もうとする、脳の仕組みに適さない誤った工程設計にあります。

問いというフックがないためワーキングメモリが圧迫され、対話に必要な柔軟な処理を行う余地がなくなり、結果として応用が利かなくなります。

③施策:オウム返しの3パターンを用意

解決策として、AIを活用して「事実・知識・助言」の3パターンの想定問答枠を先に脳内に構築し、後から与件を流し込む逆算の工程へ変更します。

さらに「オウム返し」を起動スイッチとして、脳内の棚から情報を自動的に取り出す訓練を行うことで、考える時間を確保し自動操縦を実現します。

④効果:安定した回答品質で2分スラスラ

この改善により、無駄な丸暗記の労力を削減して学習効率を高めつつ、型に基づいた論理的で自然な回答品質を安定して確保することが可能になります。

質問から回答までの検索時間が短縮されて沈黙ゼロを実現し、過度な緊張によるパニックを未然に防ぎ、余裕を持って合格ラインに到達できます。

【口述R7事例Ⅲ】問題→原因→施策→効果ステップで難関「Ⅲ」攻略

本人答案が口述試験官の手元に渡ることはないが、普段からロジカルな思考が苦手=「事例Ⅲ」のスコアが低いと試験官はそこで意地悪したくなる。「口述は苦手事例が聞かれやすい」都市伝説は、必ずしもガセではなさそうです。

「事例Ⅲ」口述では問題→原因→施策→効果の一貫性を与件の範囲内で構築し、かつPREP法の例え話も浮かびにくい。するとAIが「想定問答をやや易しく作り、さらにヒントもつけましょう」と提案してきやがった。

Step-1:事実確認型×7問~与件で覚える所~

狙い:与件文の読解度と、A社の置かれている状況を正確に把握しているかを確認する

Q
[生産計画] C社では現在、週次の製造計画をホワイトボードで管理していますが、急な仕様変更や特急受注が入った際、現場にはどのように指示が伝達され、どのような問題が起きていますか。
A

ヒント:紙のメモで指示され、工程の混乱要因となっている

Q
[技術承継] 製造ラインにはベテラン作業者が配置されていますが、彼らの作業方法にはどのような特徴があり、現在どのようなリスクが生じていますか。
A

ヒント:経験と勘に依存しており、高齢化・退職に伴い技術承継がうまくいっていない

Q
[品質管理] 最近、顧客からのクレームが増加しています。その具体的な品質不良の内容と、発生している主な工程(原因)は何ですか。
A

ヒント:厚さや強度のバラツキ。接着剤塗布や成型機の巻き取り方法の相違が原因

Q
[クレーム対応] 納品後にクレームが発生した際、担当ライン長はどのような対応をとっていますか。また、その対応における欠けている点(不足点)は何ですか。
A

ヒント:作り直して再納品しているが、記録・原因追及・再発防止までは手が回っていない

Q
[在庫管理] 原料紙の仕入れについて、現在はどのようなタイミングで発注を行っており、それによって製造現場でどのような問題が起きていますか。
A

ヒント:作業者が不足を確認した際に発注しており、原料紙待ちによる作業停滞が発生している

Q
[生産形態] C社は基本的に「受注生産」を行っていますが、一部製品について「見込み生産」への移行を検討しました。しかし、経営者がそれを懸念し、踏み切れない理由は何ですか。
A

ヒント:新たな倉庫建設などの設備投資や、在庫保有による資金繰りへの悪影響を懸念している

Q
[新事業] C社が参入を模索している「食品用・医療用」の紙パイプは、従来の製品と比較して、生産管理上どのような対応が新たに求められますか。
A

ヒント:サイズや強度など、新たな顧客が求める厳密な品質基準に対応する必要がある

「Ⅲ」口述が難しいのは、訊かれた問題やリスクを答えるだけでは2分持たないし、かといって2分話せる与件を覚えるにはその分量が半端ない。そこで上手な人の答え方を参考にします。

Step-2:知識確認型×7問

狙い:組織・人事に関する一般理論を問い、それをA社の文脈に当てはめて理解しているかを確認する

Q
[標準化] C社では作業が「属人化」しています。「作業の標準化」とは何か定義し、C社がマニュアルを作成することで解消できる具体的な「ムダ」を一つ挙げてください。
A

ヒント:立ち上がりロスのムダ、または品質バラツキ

Q
[歩留まり] C社では作り直しが発生しています。「歩留まり(Yield)」の意味を説明し、C社において歩留まりを悪化させている要因を答えてください。
A

ヒント:良品率のこと。接着剤塗布や巻き取りの不均一による品質不良が悪化要因

Q
[5S] 現場の混乱を防ぐための基本である「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」のうち、今のC社で、特に「紙のメモによる指示」を廃止するために必要な要素は何と考えられますか。
A

ヒント:整頓(情報の置き場を決める)、または情報の整理

Q
[発注方式] C社の原料発注は行き当たりばったりです。「定量発注方式」と「定期発注方式」の違いを簡潔に述べ、C社は(毎月の内示があることから)どちらを採用すべきか答えてください。
A

ヒント:定期発注方式。毎月末に次月の発注予定がわかるため計画的に発注できる

Q
[QCサークル] 品質改善のための「QCサークル(小集団活動)」とは何か説明し、C社のライン長任せのクレーム対応を組織的に行うメリットを答えてください。
A

ヒント:全従業員が品質改善に参加する活動。原因追及と再発防止の徹底が可能になる

Q
[OJT/Off-JT] ベテランからの技術承継が必要です。「OJT(On-the-Job Training)」を行うにあたり、今のC社に欠けている「教育のためのツール」は何ですか。
A

ヒント:標準作業書(マニュアル)や、形式知化された技術資料

Q
[トレーサビリティ] 食品・医療用分野では「トレーサビリティ」が重要になります。これがどのような概念か説明し、C社がこれを実現するために記録すべき情報は何ですか。
A

ヒント:追跡可能性。製造履歴、使用した原料ロット、担当者、検査結果など

Ⅲの中で【知識確認】は、一般知識さえ述べてしまえばC社の具体例(E)を思い出すので何とか乗り切れる。[5S][発注方式]といった、AIがつけてくれるタグを参考に訊かれる知識を整理します。

Step-3:助言・提案型×7問

狙い:診断士として、A社の抱える課題に対して具体的かつ建設的な解決策を提案できるかを確認する

Q
[生産統制] 「紙のメモ」による突発的な指示変更が現場を混乱させています。これを解決し、混乱をなくすための具体的な情報の扱い方について助言してください。
A

ヒント:全社的な生産管理システム、あるいは一元化されたデジタル掲示板を導入し、変更情報をリアルタイムに共有・可視化する

Q
[資材調達] 原料紙不足による「作業停滞」をゼロにするために、顧客から提供される「翌月の発注予定情報」をどのように活用すべきか助言してください。
A

ヒント:翌月の所要量を事前に計算し、それに基づいた購買計画(MRP等)を立てて先行発注を行う

Q
[品質管理] クレーム対応が「作り直し」だけで終わっている現状を改めるために、組織として取り組むべき具体的なプロセス(手順)を提案してください。
A

ヒント:不適合品の発生記録を付け、パレート図等で原因を分析し、根本的な再発防止策を策定・実施するサイクルを回す

Q
[技術承継] ベテランの「経験と勘」を若手にスムーズに引き継ぐために、C社が最初に着手すべき具体的なアクションは何ですか。
A

ヒント:ベテランの作業をビデオ撮影やヒアリングで分析し、カン・コツを明文化した「動画マニュアル」や「作業標準書」を作成する

Q
[段取り改善]経営者は在庫を持ちたくない意向です。在庫を持たずに、短納期化・残業削減を実現するために、製造工程(立ち上がり時間など)においてどのような改善をすべきですか。
A

ヒント:段取り作業の標準化(外段取り化)や、原料セット時のロス削減によるリードタイム短縮を進める

Q
[コストダウン] 経営者は収益性強化を求めています。売上拡大以外で、製造現場の「ロス削減」によって利益を出すために、まず減らすべき2つのロスは何ですか。
A

ヒント:「不良品・手直しによる材料/労務費ロス」と、「手待ち(原料待ち)による稼働ロス」の削減

Q
[新分野対応] 食品・医療用パイプへの参入に向け、既存の工場内で「衛生面・異物混入防止」の観点から強化すべき管理活動について助言してください。
A

ヒント:5S(特に清掃・清潔)の徹底と、ゾーニング(区分け)管理、および作業者の衛生教育の実施

Ⅲの【助言・提案】で訊かれる所は限られるので、これもⅢの中ではやや簡単。こう順序を追って捉えると、「事例Ⅰ」「Ⅱ」はほぼアドリブで済む【事実確認型】が覚える所が多く、「Ⅲ」で一番難しいとわかります。

今日のまとめ

Q
口述試問を【事実確認】【知識確認】【助言・提案】の3つに分けると、「事例Ⅰ」「Ⅱ」は後に行くほど難しく、逆に「Ⅲ」は覚えることの多い【事実確認】が最も難しい。AIをこうして使うと、隣のふぞが一生知らない所にすぐ気づくので、試験合格後もAIを使いふぞろいをからかう一択?
A

①2分で沈黙しするのは乱暴に暗記を詰め込むと出てこないから。
②逆にオウム返しするのは知識を覚醒させ「自動操縦」に持ち込めるから。
③最後にムダ知識・ムダノウハウ暗記の全面カットで秒速キビキビ解答することで、来る口述試験は余裕のクリアです。

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