K事例Ⅳ

【事例Ⅳの転機②】第1問経営分析易化~割り算で量から質へ

R7Ⅳ経営分析は、模範解答を公開した5校全ての答が一つに揃う史上初の事態に。これを「隣のふぞろいの油断を誘って来年バッサリ」とするのは深読みし過ぎで、そうでなく「これだけ易化させる狙いは?」を自答するのが上位5%です。

解答公表順→KECTAC大原AASTBC
①優れる指標自己資本比率自己資本比率自己資本比率自己資本比率自己資本比率
②劣る指標売上高総利益率売上高総利益率売上高総利益率売上高総利益率売上高総利益率
③劣る指標有形固定資産回転率有形固定資産回転率有形固定資産回転率有形固定資産回転率有形固定資産回転率
①経営分析の3指標がピタリ一致?

R7経営分析で、スクール全社の解答が3指標で一致したという、史上初の事態が起きた。

これは偶然でなく、試験委員が「奇をてらわせない、正解が一つに定まる超易問」を意図的に作った、試験変化のサインの一つと考えます。

②どうみても答を1つに誘導

この一問の解答一致は、受験生に対して「小手先のノウハウや、スクール間の解法パターンを比較する学習は無意味である」という、試験委員からの強いメッセージと解釈されます。

財務会計の領域、特に基礎的な簿記・財務分析においては、「正解(唯一解)は常に一つ」であり、受験者は解釈やテクニックではなく、原理原則に基づく「導出」が求められています。

③簿記の答はいつもひとつ!

簿記の世界が「唯一解の世界(シングルアンサー・リアルム)」であると知られる。

これまでの難化傾向の中で生じた「解法のブレ」を修正し、「基礎的な問題では解答が一つに定まる」という普遍性を再確立することが、試験設計の狙いと捉えます。

④全ての証拠が促す簿記2級勉

試験委員が「解答を揃わせた」狙いを、そのベースにある簿記の論理構造(仕訳→財務諸表作成)こそが、「唯一解を導く力」の源泉であると考える。

今後の経営分析や事例問題で安定得点するために、基礎たる簿記2級を体系的に学習し、唯一解を導き出す論理的な思考回路を習得することが、これからの診断士のマストになります。

【これからの事例Ⅳ】第1問経営分析易化~割り算で量から質へ

Ⅳ経営分析を「単なる割り算」と舐めプするからふぞ認定。そうでなく「量より質」のシフトを急ぐAI時代のビジネスは、割り算指標KPIが大活躍です。

Step-1:割り算の狙い~量→質に転換

①コスパタイパも割り算の一つ

売上や利益の絶対額は外形の伸長を映すに過ぎません。そこで本試験では、利益率やROAのように成果を資源で割る指標へと視点を移し、投入量に対する生産性を測らせます。

その結果、受験者は「どれだけ増やすか」ではなく「どの資源でいかに稼ぐか」を軸に与件を読み、施策を質で評価する態度を身につけることを求めます。

②人口減社会では単価を上げる

絶対額が拡大しても、原価率や販管費率が悪化していれば企業の体力は削られます。効率性KPIを据えるため、与件では売上高総利益率や総資産回転率を月次で点検し、値引き抑制や在庫設計の再編と結び付ける筋道を明示します。

ゆえに採点者は、数値が語る資源活用の巧拙を読み取り、改善の優先順位を説明する答案を高く評価します。

③利益を重ねて成長持続

効率性KPIを継続観測すれば、短期の数字合わせと中期の競争力強化を峻別できます。たとえば粗利率の悪化に対し、SKU別の原価差や歩留まり低下を特定し、価格改定と工程改善を時系列で組み合わせる判断が求められます。

結果として本試験では、質指標を意思決定の基準に据え、施策の順序と効果検証までを一気通貫で記述する力を問います。

診断士受験世代の中核=氷河期世代までは人口増前提の量稽古、つまり努力は常に実を結び、隣の同友館のように多数派目指してシェアを取るのが大事。それが人口減に入って一変し、付加価値・単価×回転UP・成長性と、全て「割り算」をベースに始まります。

Step-2:物量勝負を避け、隣と比較可能性

①KPI指標は量より質へ

同じ利益でも、売上や資産の規模が異なれば意味は変わります。一方で比率は、売上高営業利益率や自己資本比率のように規模をならし、業態差を踏まえた公平な判断を可能にします。

そのため本試験では、PLとBSの実数に引きずられず、比率で横比較し結論を導く読みの精度を採点基準に据えます。

②隣と違う土俵で差別化勝負

同年内の改善だけでなく、前年や同業の水準を基準に置くことが必要です。結果として、与件では前期比や業界平均値、たとえば流動比率や固定長期適合率のレンジを示し、資金繰りの安全幅や投資余力の判断を誘導します。

よって受験者は、基準値との差分を原因別に分解し、優先課題と期待効果を明快に提示してください。

③「運営」「財務」の共通点=割り算スタートで質を改善

事例Ⅳ第1問が毎年出るのは、誰もが同じ物差しで現状を把握できる力を共通知として定着させるためです。とはいえ計算だけで得点差をつけず、指標選定と解釈、さらには助言の整合性で実力差を測る設計を採ります。

結果として採点者は、比率で状況を標準化し、与件の制約下で意思決定に橋渡しする答案を評価します。

隣のおじオバのようにいい年こいた役立たずが群れて集まり数を誇るか、診断士として1人で完結度の高いクオリティスタートを決めるか。常に隣と比較して踏みつける姿勢が欠かせません。

Step-3:分子⇔分母の2要因で攻め手を選ぶ

①割り算を使って因果に分解

同じ指標悪化でも、分子と分母の動きは異なる場合があります。一方で経常利益率の低下を、単価下落と販売数量、あるいは販管費の増勢に切り分け、手当の順序を決めるのが診断士の役割です。

そのため本試験では、原因を分子と分母に整理し、優先度と実行順を明記する答案を求めます。

②PL単独よりPL×BSで攻め手を2倍3倍に

資産効率の改善か売上拡大か、意思決定の分岐を明らかにする必要があります。従属節因果として、売上高が伸び悩むため棚卸資産回転率の改善を先行し、在庫日数を短縮して運転資金を圧縮し、次いで粗利率維持の範囲で販促を強める構図で締めます。

これにより受験者は、PLとBSを比率でつなぐ往復の論理を一段で描写してください。

③数値ファクトに始まるデータドリブン経営

短期キャッシュの改善と中期収益力の強化は、しばしばトレードオフになります。とはいえA社は、与件の資金制約のもとで在庫削減と与信管理を先行し、結果として創出したキャッシュで工程自動化やSKU統合に投資し、ROAと安全性の同時改善を狙うのが実務解です。

最終的に本試験では、比率が示す分岐を選び、実行順序と検証指標まで結ぶ答案を合格水準とします。

氷河期世代が生まれ育った時代の教育は、数と仲間を募って飲めや歌えの終身雇用。黒字リストラの影に怯え続けるか、診断士の切符を得手ワンチャンするかは、収益・効率性の割り算からスタートするのが安全です。

今日のまとめ

Q
診断士「2次」の平均合格年齢は約40歳で、就職氷河期世代は今年現在で43~54歳となり、平均年齢を下げたい試験委員から見ればまるっと要らない世代。そこにモチベ・ノウハウ・過去問依存の量稽古からコスパタイパの割り算で付加価値・差別化・生産性・成長性に変えてくるのは、同友館への嫌がらせにしては出来すぎ。
A

つまりこの試験では40歳を超えたおじオバの間抜けノウハウをうっかり掴むから万年ループの誤答に誘導。そうでなく第1問経営分析易化が発するメッセージをわし掴みにし、量→質への転換を決めるあなたが大好きです。

■■ここからテンプレ■■

-K事例Ⅳ

PAGE TOP