誰が呼んだか、ふぞをうっかり信じて「盛り詰め答案」。試験委員がそれをどう8割落とすか熟考するとき、生成AIに解答や助言をさせる優位性が際立ちます。

ふぞろい流100点答案を見て驚く受験者。表面的なキーワードこそ多く並ぶが、その言い回しには知性がゼロで、違和感しかない。
試験委員が険しい顔でふぞろいの盛り詰め答案を読む。論理や流れを重視するため、キーワード数に応じて加点するほど採点基準は単純ではないと呟く。
AIが生成した100字答案を受験生が赤ペンで整える。機械の叩き台を人が磨くことで、読みやすさと説得力が増していく。
完成した答案にAIがフィードバックを与える。受験者が納得し、事例を解くたびに成長していく姿が描かれる。
【これはひどい】ワースト盛り詰め答案を作って改善(R6Ⅱ)
下手な根拠を数撃って、ワンチャン2割を夢見るふぞ答案。同じ根拠でより加点が入る、モデルA答案を自由自在に生成するのがAI時代です。
| ふぞろい100点答案 | AIで作ったワースト答案 | AIで作ったベスト答案 | |
|---|---|---|---|
| 第1問 | 3代目の前職での経験に基づいたセンス、オリジナル食器の提案力、動画制作能力。 | 三代目ファッション経験ホテル食器高評価動画反響自社店舗カフェ併設EC開設窯元連携。(40字) | 3代目のデザイン・企画力、動画制作力。カフェ併設の自社店舗で顧客と直接接点を持つ。(40字) |
| オンライン活用が不十分、既存品の価格競争力が弱くデザインの新鮮味がないこと | X焼情報発信滞り販路細り窯元零細生産商品新鮮味安価競合に劣りオンライン活用遅延。(40字) | 販売商品のデザインに革新性がなく高価。消費者への情報発信が滞り、販路が細っている。(40字) | |
| 陶磁器祭りの集客力、投稿動画の反響、郷土料理の人気、クリエイター志望の移住者。 | X市新土壌クリエイター移住者陶磁器祭り20万人若者海外動画反響郷土料理再現ニーズ。(40字) | X市陶磁器祭りで大規模集客。動画サイトが若者・海外の関心を引き、提案依頼が増加。(40字) | |
| 安価な外国製陶磁器の輸入増加で価格競争が激化、陶磁器需要の縮小、窯元の零細化。 | 内需不振安価外国製品100均台頭高齢化人口減需要停滞経営低迷産地問屋減コロナ禍。(40字) | 100円ショップ台頭で安価な外国製品の輸入増。高齢化・人口減で需要拡大が見込めない。(40字) | |
| 第2問 | ①写真映えする郷土料理とX焼のセットで味やX焼のデザインを訴求し、②地元ホテルや窯元と共同して陶磁器祭に招致しX焼の自由な作風の土壌や歴史を伝え、感覚価値と観念価値を高め、X市とX焼のファンを増やす。 | X市X焼のファン増加へ①3代目ファッション経験と高評価ホテル②動画家庭料理盛り付け方郷土料理ガスコンロ実演③発酵調味料郷土料理キット返礼品提案動画で調理法歴史訴求。以上により感覚観念価値を高める。(98字) | 返礼品は、X市郷土料理・発酵調味料・X焼のセットとする。盛り付け映えやガスコンロ調理実演動画で視覚・味覚の感覚価値を訴求し、X焼の日用品としての歴史や産業化の物語で観念価値を高め、次の継続購入を促す。(100字) |
| 第3問 | ①サブスクリプション事業②遊休スペースを活用した食器保管事業③不要食器買取事業を展開し、食器愛好家のニーズに応える。B社HPで窯元の魅力を訴求して色々な窯元の商品を手に取れる機会を創出し、売上拡大を図る。 | 食器愛好家収納課題の解決事業を始め①月額定額X焼レンタルサブスク②レンタル後購入可③不要食器買取下取り④カフェでレンタル試用⑤オンライン窯元情報発信多様X焼機会提供。以上により顧客獲得図る。(96字) | 新規事業は、食器愛好家の収納・処分課題に応える定額サブスクリプションとする。季節ごとに各窯元のX焼を貸し出して気に入れば購入可能し、不要食器の買取・下取りサービスも加えて新規売上と事業機会拡大を図る。(100字) |
| 第4問 | ①EC顧客に店舗限定クーポンや窯元オリジナル陶磁器を使った郷土料理盛り付け方教室の情報を配信し、来店を促す②サイトに写真映えするカフェの画像を掲載し、来店を促す③店舗でチラシを配布し、ECサイト利用を促す。以上でオンオフ両方のチャネルを利用するOMO施策を実施して顧客拡大を図り、売上を拡大する。 | 店舗ECサイト両方利用顧客増加へ①ECで店舗カフェ動画陶磁器祭り窯元紹介店舗誘導②店舗で家庭料理盛り付け方郷土料理X焼実演体験ニーズ把握③限定商品クーポン配布相互誘導④顧客ID連携データ管理履歴個別提案⑤SNSメルマガ相互送客情報発信双方向強化。以上により顧客愛顧向上し売上拡大図る。(142字) | B社は、店舗とECサイトの相互利用促進にオムニチャネル戦略を採用し、ECサイトで改装店舗の開放感やカフェ、郷土料理の実演動画を発信し来店を促す。これに加え、店舗で盛付け講座を開催し対面で魅力を訴求し、ECサイト限定商品の店舗受取や割引クーポンを配布して顧客の多角的な利用を促し、満足度とリピート率を高める。(150字) |
第1問:B社のSWOTを各40字
B 社の現状について、SWOT 分析をせよ。各要素について①~④の解答欄にそれぞれ 40 字以内で説明すること。
この答案は、字数制限の中で情報を詰め込むことに終始し、結果として答案としての体をなしていません。試験においてこのような答案は、内容の理解度以前に、「記入内容が判読できない場合は採点されません」 という基本原則に抵触する可能性が極めて高く、低評価とならざるを得ません。
極端な読点(、)の省略 [i] と可読性の無視
「丸数字での並列列挙」と「見せかけの因果
情報の詰め込みすぎによる本質の見失い
このような答案は、「書けば書くほど点になる」という誤解に基づいた、試験の意図を全く理解していないものであり、試験委員としては採点以前の問題と認識します。
この答案は、SWOTの各要素を正確に捉え、与件文から必要な情報を過不足なく抽出できており、合格水準にある大変良い答案です。ここからさらに高得点を目指すための「磨き」の視点から助言することができます。
ここからさらに改善点を挙げるとすれば、より「多面的な示唆」や「将来的な戦略への繋がり」をわずかに含ませる、といった細部の磨きになります。
「直接接点を持つ」ことが単なる販売だけでなく「顧客ニーズの把握」 や「X焼の体験価値提供」 に繋がるというニュアンスを示唆できると、より戦略的な含みが増します。
盛り詰めふぞろい答案が試験委員に嫌がられる前提で、普通の日本語で40字を書くと使う根拠はふぞの半分もあればよい。第1問を時短する分、第2~4問因果構築の時間に充てます。
第2問:感覚価値=使って心地よい、観念価値=もっと知りたい
X 市は、ふるさと納税の返礼品として X 焼を活用したいと考えている。現在でも市の返礼品の中に X 焼はあるが、全国の返礼品の中で埋もれている状態にある。
3 代目は、X 市から「返礼品の中でもっと目立ち、市と X 焼のファンを増やすような返礼品の企画を考えてほしい」と依頼を受けた。ブランド価値構造のうち、消費者にもたらす感覚価値と観念価値を意識して、返礼品の企画を 100 字以内で提案せよ。
企画としての具体性の欠如:
「返礼品提案動画で調理法歴史訴求」とありますが、どのような返礼品を、どのような動画で、どのように価値を高めるのかという「企画」としての具体性が皆無です。単なるキーワードの抽出に終始しており、診断士としての「提案」能力が全く示されていません。
「盛り付け映えや写真映えを考え抜」いた 3代目のセンスを活かした提案であり、視覚的な「感覚価値」を訴求する上で非常に効果的です。
さらに、「味」と「デザイン」の訴求が、単なる食器だけでなく、X焼の「日用品として生産されてきた歴史」と結びつくことで、日常的な食卓を豊かにするという価値に繋がることを示唆できると、より深みが増します。
「X焼」が「日用品として生産されてきた歴史」という事実と、陶磁器の生産を支える「地場産業」の「物語」を結びつけ、観念価値として訴求する視点は秀逸です。
可能であれば、「クリエイター志望の移住者」が新しい作風を受け入れる「土壌」に加わっている点など、X焼の「進化」の側面も観念価値に含ませられると、さらに魅力的な物語になるでしょう。
実際の再現答案において、「感覚価値」「観念価値」を合格レベルに書けた答案はゼロ。知識を増やそうとヲタヲタするより、常にクールで読みやすい答案を書くのが吉です。
第3問:数ある根拠をセレクトし、社長が頷く新規事業
X 焼には窯元それぞれの魅力があるため、 3 代目は、消費者がいろいろな窯元の陶磁器を手にとれる機会をつくりたいと思っている。しかし、陶磁器祭りで接客をしていると、「あれもこれも欲しいが、家にはもうたくさんの食器がある。収納スペースがないし、今あるものも捨てられない」と購入をためらう食器愛好家の声をよく耳にする。
3 代目は、自社や窯元の事業機会拡大を図る一方、こうした食器愛好家のニーズを充足する新規事業を手がけたいと考えている。どのような事業内容にすべきか、100字以内で提案せよ。
論理的構成の欠如:
羅列された要素が「以上により顧客獲得図る」と締めくくられていますが、それぞれの要素がどのように顧客獲得に繋がり、それがどのように「収納課題の解決」や「事業機会拡大」に結びつくのか、論理的な説明が全くありません
「遊休スペースを活用した食器保管事業」という表現は、与件文にB社の具体的な遊休スペースに関する記述がないため、「保管」という機能に焦点を当てたより一般的な表現(例:「食器保管サービス」)に留めた方が、与件文からの飛躍がなく、より確実性が増します。
全体として、この答案は与件文の要素を最大限に活用し、設問の要求を過不足なく、かつ論理的に結びつけて表現できています。100字という字数制限の中で、これほど完成度の高い提案は滅多にありません。
助言の正解は1つと限らない。ふぞろい100点、AIベスト答案ともに新規事業を1つに絞らず、第2候補を入れる書き方は一定範囲で役立ちそうです。
※新規事業案の複数列挙を試験委員が嫌がる場合は、「最大の候補を1つ」と指定があります。
第4問:B社長のリクエストに、チャネル知識で具体解答
EC サイトの新規顧客は増えたが、 3 代目は顧客の顔を直接見ながら販売できない寂しさも感じ始めた。
3 代目は、今後は、X 市の地元で開く店舗と EC サイトの両方を利用する顧客を増やしていきたいと考えるようになった。B 社にはどのような施策が必要か、150 字以内で具体的に提案せよ。
判読が困難であり、何が言いたいのかを読み解くのに多大な時間を要します。このような答案は、内容以前に構成の点で評価を大きく損ねます。
このような答案は、与件文の情報をただ拾い集めて並べただけで、それを具体的な施策として体系化・統合する能力が不足していると評価せざるを得ません。
この答案は、設問の要求を理解し、オンラインとオフラインの連携を意図した具体的な施策を提案できており、非常に質の高い合格答案と言えます。さらなる高得点を目指すための視点から助言を行うことができます。
冒頭で「店舗とECサイトの相互利用促進にオムニチャネル戦略を採用し」と明確に打ち出している点が優れています。これにより、単なる施策の羅列ではなく、一貫した戦略に基づいていることが示されます。
150字という制限の中で、これだけの具体的な施策と戦略的意図、そして期待効果を盛り込んでいる点は、非常に高い文章構成能力と要約能力を示しています。
盛り盛り詰め詰め路線を突き進むふぞの隣で、120~150字のベストな構文を考えてきたのが上位5%。150字を「それにより/それに加え」で2分割すると、並列列挙を「以上により」で締めるふぞ答案に比べ、試験委員に200%好感されます。
今日のまとめ
生成AIを使うと、過去問の同じ根拠を使って、ふぞ100点→ふぞろいワースト→AIベストを書き分けできる。そしてベスト答案の利点とは、マス目に思考の爪痕を残す分、使う根拠をふぞより限定できること。