ヘタクソ勉強時間をうっかり増やすベテほどループの沼にハマる診断士試験では、いつまでに・どれだけ学習するかは自分次第。そしてデパートやamazonより幅広いとされる当サイトの学習コンテンツは、GWにやってみたい所がよりどりみどりです。

H事例Ⅰ

【事例Ⅰのトリセツ】知識のレイヤー化

4人の社長の思いに応えましょう?

来週がピークの「80分間の過ごし方」ネタは、受験校またはノウハウ本で既読。ブログ記事でのタイムロスが勿体ないから、今日の予習は、再来週の「事例別の特徴」ネタ。

なお10月になると、冒頭のメッセージがあちこち出没。これ間違いではないが、視野がせまい。周囲と同じこと書けば安心するのが受験長期化デメリット。周囲と違うことを平気でやるのが短期合格メリット。そこで例えば、

社長1人と、部長3人の意見を聴いてくる。

1⃣事例別の特徴 Ⅰ~Ⅲの役割分担

事例Ⅰ=組織と明記しないのに、なぜ毎年その順番?

過年度生が嫌がるスト生の強みとは、周囲が「知ってるよ、当り前だよ」と見過ごす所で、ふと立ち止まり、疑問を持つこと。そしてそこから2ヶ月合格のゲームが始まる。

ビジネスサイクルとは、
A社長が考え、
B部長が販路を広げ、
C工場長が生産、
D部長が計数管理。

中身はなんでも構わないが。ビジネスサイクルだって、自分で意味づけしくだらなくすると一生忘れない。だが実力合格・試験不合格が続いた心の隙に囁きかける、「合格者のノウハウ!」による思考停止に要注意。

2⃣事例別の特徴 ~ビジネス視点で

A社長は別格とし、B~D社長が診断士に期待するのは何か?

今のB~D社長は順風満帆でなく、何か悩みを抱え、解決策はあるもののイマイチ不安。

A社長から見て、B社長に営業上の助言ができる診断士なら、営業戦略立案を診断士に外注可。※また生産、経理しかり。

この診断ストーリーでは、営業(Ⅱ)が花形、生産(Ⅲ)が脇役。なぜ常にそうなるか?

例えば「経営・戦略論」で必ず問われる選択肢が、「自動車業界万歳、電機業界憎し」。そりゃ確かに中小企業の立場上、自動車=裾野産業=歓迎、電機=国内空洞化=不満は納得。

そこで2ヶ月合格を目指すには、1次知識=自動車バンザイ!のイメージを頭に描き、

市場の変化を常に注視し、

内部体制を整え変化に対応。

とさえ書けば、回答方向を外さない。これを自然にやるのが、2ヶ月合格ビジネスセンス。

ではまず大枠を。

①「事例Ⅰ~Ⅲ」に共通 ②「事例Ⅰ~Ⅲ」で個別 ③事例Ⅳ
共通する本質 ★特徴づける性質 非関連原価
【国語能力】
問題の読み方
答案の書き方
【知識力】
解答要求
回答に使う知識
【計数能力】
難化年は実力通りの点差
易化年は点差がつかない
ノウハウ採用可能
誰に聞いても大差ない
まず話を聞いてみる
自分の知識で紐付け
千人千色
★ここを積極質問
ノウハウ持込禁止
A評価は必ず取れる
質問は別途対応

「2次」の答案作成技術は、得点開示以降急速に発展し、【国語能力】では差がつかなくなりました。そして当然、「事例Ⅰ~Ⅲ」で個別の【知識力】の戦いにシフトしています。

【知識のレイヤー化】事例Ⅰの掴み方

全体感を押さえる

必要知識1⃣ ドメインとは?
・「事例Ⅰ」では単にA社でなく、A~D社に共通する全社戦略を学ぶ。
・過去のA社の歴史が示され、今後A社が進む全社戦略(ドメイン)を決める。
  • 診断士「2次」とは、どんな能力を問われる試験か。
  • 知識を知っている⇔使える、つまり「1次」⇔「2次」の違いは何か。
  • 知識を「2次」で使えるためには、何をすれば良いか。
  • 「1次」未出題の知識を、「2次」回答に使って良いか。
  • スト合格には、「経営」「運営」をどの程度仕上げるのが良いか。
必要知識2⃣ 成長戦略とは?
・A社は複数事業・部門を持ちそこそこの規模。だが成長への曲がり角。
・A社社長は事業戦略の腹案を持っているが、そこに太鼓判を押してほしい。
・○○事業への思い入れ、「従業員の雇用は守る」など、何か制約条件あり。
  • 「事例Ⅰ~Ⅳ」をPPMで稼ぐ⇔守るに分けるか。全事例でAを狙うか。
  • 「1次」で学習済なのに、なぜ組織構造論、行動論は難しいのか。
  • 「事例Ⅰ」で出てくる他科目知識(マーケや生産)をどう扱うか。
  • 競争戦略、技術経営などの視点にどこまで踏み込むか。
必要知識3⃣ 組織・人事戦略とは?

・組織は戦略に従う。今後の成長にはどんな組織が良いか。
・大卒人材を採用したので育成したい。どう動機づければ良いか。

茶化→
サ採用
ハ配置
ホ報酬
イ育成
ヒ評価

  • 「事例Ⅰ」でなぜ組織変革、組織学習が問われるのか。
  • 人材戦略とは何をすれば良いか。
  • 「茶化」って何?
  • なぜ自称先輩は、他人を動機付けるより、マイモチベーションに夢中なのか。

今日のまとめ

「2次」の戦いは【国語能力】から【知識力】へ急速シフト。

受験技術が発展し、記述答案に差がつかなくなると、そうなることは必然ですが。【知識力】の鍛え方、しまい方にも個人差があり、迂闊に乗り込むと案外キケン。

一般に有効とされる「知識レイヤーの活用」は、追って確認していきましょう。

■■ここからテンプレ■■

ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

-H事例Ⅰ

PAGE TOP