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【EBA江口先生ライブ解説】「Ⅲ」の第2問、第4問でなぜコンタミ?


【事例のコンタミ(混入)】
他の設問で使う根拠を別の設問で使ってしまい、連鎖的に2問とも大幅失点すること。

悔やんでも悔やみきれない、「なぜあそこであんな解答を」。特にH30「事例Ⅲ」では根拠の対応付けをミスる「コンタミ」が多発しましたが、それは「そうなる様にわざと作問するから」。

しかし第2問マン・マシーンを正解すると大きく点が伸びる一方、正解者が多くないので第2問誤答で合格する方も少なくない。そこで「たまたま合格」「もやっと合格」を避けるべく、EBA江口先生に無理を言ってライブ解説をお願いしました。曰く、

あの問題は「1次」知識を使ってこう解くぜ。

ではどうぞ。

【EBA江口先生ライブ解説】「Ⅲ」の第2問、第4問でなぜコンタミ?

1⃣2次で使う知識を学ぶのが「1次」試験

中小企業診断士試験を受験する多くの方は、1次試験と2次試験を別物として扱ってる人がたくさんいます。一見直接関係ないように見える1次・2次試験ですが、実は両者は切っても切れない関係があります。

このことを知らないと1次通過にやたら時間がかかったり、2次だけ何年も学習することになったりします。短期間で診断士を取得している人たちは、ここの意識を高く持って学習できている人が多いです。まず、つぎの問いに「〇」か「×」で答えてください。

例題1 
マン・マシン・チャートを用いても生産管理上の問題点を解消できない。

これは運営管理に近い例題で、1次理論だけが必要です。そして、この例題ができなければ今年の事例ⅢでA評価は取れません。答えを急がずにちゃんと自分で考えてくださいね。

解答+解説

答えは「〇」です。正解だった方は、その理由を説明してください。

この問題は「生産管理」と「生産現場」の区別ができないと解けません。そして今年の事例Ⅲも、この区別ができないと大事故を起こす仕掛けになっています。次は、今年の事例Ⅲの第2問と第4問、そして両問題に対応していると思われる与件本文です。

2⃣1次知識の使い方を学ぶのが「2次」試験

H30「事例Ⅲ」第2問(配点20点)
解答要求→生産業務(オペレーション。IE、工程管理)
C社の成形加工課の成形加工にかかわる作業内容(図2)を分析し、作業方法に関する問題点とその改善策を120字以内で述べよ。
第4問(配点20点)
解答要求→生産管理(マネジメント。生産統制、現品管理)
C社が検討している生産管理のコンピュータ化を進めるために、事前に整備しておくべき内容を120字以内で述べよ。


与件文13段落
成形機の段取り時間が長時間となっている主な原因は、②金型、使用材料などを各置き場で探し、移動し、準備する作業に長時間要していることにある。図2で示す「成形機1の段取り作業内容の詳細」は、製品Aの成形加工作業者が、昼休み直後に行った製品Bのための段取り作業の内容である。④金型は顧客からの支給品もまだあり、C社内で統一した識別コードがなく、また置き場も混乱していることから、成形加工課の中でもベテラン作業者しか探すことができない金型まである。また使用材料は、仕入先から材料倉庫に納品されるが、その都度納品位置が変わり探すことになる。

この問題は、1つの段落内に出題者が「意図的に」複数の設問(第2問と第4問)に対応する根拠を埋め込んでいます。出題者は意地悪な人なのでしょうか?いいえ、そうではありません。出題者は、このように仕掛けることで、あなたに中小企業診断士としての応用能力があるか試したのです。同様(意図も同じ)の設定は平成27年度でも出題されています。

当サイト注
H30「事例Ⅲ」では第13段落の強い記述に引っ張られ、④第4問で使う根拠を第2問に記述し ②その結果第2問で図2マン・マシンチャートの分析が漏れて大幅失点、そんな方が目立ちました。なぜそうなったのか、どうすれば回避できたのか。次の段落に注目です。

3⃣第2問、第4問の明暗を分けた「1次」知識

第13段落にある問題点の解決には、段落後半の④金型置き場の集約化、材料の納品場所の指定が有効です。ところが第2問、第4問のどちらでこの解決提案をするか? この判断に1次知識を使います。

今年の1次試験に、こんな問題が出ました。
平成30年度第14問
JISで定義される現品管理の活動として、最も不適切なものはどれか。
〇ア 受け入れ外注品の品質と数量の把握
〇イ 仕掛品の適正な保管位置や保管方法の設定
〇ウ 製品の適正な運搬荷姿や運搬方法の検討
×エ 利用資材の発注方式の見直し

JIS定義による現品管理は以下の通りです。

資材、仕掛品、製品などの物について運搬・移動や停滞・保管の状況を管理する活動。現品の経済的な処理と数量、所在の確実な把握を目的とする。

生産管理用語辞典(日本規格協会)には、現品管理について以下の補足をしています。

現品管理の意義を一口でいうならば、どこに、何が、どのくらいあるかを的確に把握することである。

この現品管理は「生産管理の中の生産統制」に分類されます。そう、「生産管理」に分類されていますね。この1次理論により「金型置き場の集約化、材料の納品場所の指定」は「生産管理」に分類できるわけです。

この1次知識があると、段落後半の根拠は第4問「生産管理のコンピュータ化」に使うと判断できます。

逆に第2問は成形加工課内の「作業方法」に関する問題点を改善することが条件ですので、「生産管理」ではなく「生産現場」、つまりIEまたはQCがテーマとなります。そして図に「マン・マシン・チャート」があるため、IEがテーマだと判断できるわけです。
※この意味が理解できない方はこちらを参考に。

もう一度最初の例題を見てみましょう。
例題1 
マン・マシン・チャートを用いても生産管理上の問題点を解消できない。

マン・マシン・チャートはIEにおける生産性改善(稼働率向上や段取改善など)のためのツールであり、生産管理の問題点を解決するためのものではありません。したがって正解は「〇」になるわけです。

4⃣これから1次試験を学習する方へ

このような判断は1次試験において得点力を高めるために必要ですが、2次筆記試験において与件を整理するためにも必要となるわけです。これは中小企業診断士の応用能力と言えるでしょう。

これから1次試験を学習する方は、2次筆記試験で1次知識がどのように応用されるかを意識して学習するようにしましょう。「8月までは1次勉強を」なんて受験校のカリキュラムどおりに学習すると、結果的に高い授業料を支払うことになるかもしれません。

この知識は、短期間でこの試験を突破するというより、そもそも中小企業診断士に必要な能力であると理解することが正しいと考えています。以上、参考にしてください。

EBA えぐち

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