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J事例Ⅲ

【今は点差をつけない事例Ⅲ②】120字~は「これに加え」2分割で思考の爪痕

AIの最新サーチによると、「思考の爪痕」とは因果や接続詞の工夫で採点者に「これは!」と思わせること。一方でその思考すべてを放棄し、「理由は①②③。以上により○○」と思考の爪痕ゼロの安定多数派同質同案でわちゃわちゃすると隣のふぞです。

①Ⅲが求める因果関係

「Ⅲ」答案に根拠を盛り詰めするほど、要求本来と異なるふぞ答案になってしまうと気づく。
生産管理は「計画と統制のサイクル」であるため、要素を因果で結ぶと「施策→仕組み→効果」の一貫性が伝わり、暗記ではなく理解を示せる。

②丸数字を避けてワンランク上の因果関係

120字答案を丸数字①②③で列挙すると、すべてが同列に見えてしまう。
そこで「これにより/これに加え」の因果接続詞を用い、施策の前後関係や優先順位を自然に伝え、思考の順序性が見える答案にする。

③構文を100⇔120字で使い分け

100字は「1文3節因果」で簡潔にまとめ、120字以上は「これにより/これに加え」の2文構成にするのがポイント。
制約字数の中で接続詞や読点を工夫して因果を整理することが、これからのⅢの点差の鍵となる。

④因果で伝わる思考の爪痕

採点者は根拠の盛り詰めでなく、因果関係を整理した答案の「考えた跡=思考の爪痕」を評価する姿勢を強める。
思考の爪痕とは根拠の多さより、読みやすさ・説得力を高める文章構成力に現れる。

【今は点差をつけない事例Ⅲ③】120字~は「これに加え」2分割で思考の爪痕

Notebook LMにR1~R6の「Ⅲ」解答を、設問パターンを年度またぎで作らせる。するとその共通点が次に伏線になり、「事例Ⅲ」で一気に点差をつける準備が加速します。

年度・設問思考の爪痕ゼロ!根拠盛り詰めふぞ構文思考の爪痕型因果解答
【計画+統制】
R1-3(1) 新工場方針①汎用性を持たせる②多様な顧客に対応③設備備選定と教育④最小要員で稼働する。以上により標準化と工程設計で生産性を高める。新工場は、X社以外の量産加工も可能な汎用性を持たせ柔軟な体制とする、これに加え、適切な設備選定と教育により最小要員で早期稼働し、標準化と工程設計で一人当たり生産性を高める。
R1-3(2) 外注かんばん①多品種小ロット対応計画へ移行②併用管理体制を整備③計画見直し可能な調達・在庫体制。以上により情報をデジタル化し共有する。C社は、多品種小ロット対応計画に移行し併用管理体制を整える。これに加え、内示やかんばん情報に基づく調達・在庫管理体制を整え、生産情報をデジタル化し両社共有で連携する。
R4-3 発注小ロット対応①段取短縮②管理体制確立③在庫削減。以上により情報をデジタル化して共有する。C社は段取を短縮し全工程管理体制を確立して過剰在庫を削減する。これに加え、紙からデジタル共有へ移行して業務全体のスピードを高める。
R5-2 人員不足対応①作業標準化と効率化②生産性向上③若手育成④多能工化を進める。以上により柔軟配置と安定体制を確立する。C社は作業標準化と効率化で生産性を高め、高齢退職による人員不足を補うため若手育成を進め、彼らの多能工化で柔軟配置と安定体制を実現する。
R6-2 工程改善①ボトルネック改善②作業方法を見直す③設備増強④負荷平準化。以上により計画精度を高めて計画変更を減らす。C社は製缶工程の能力改善へ作業方法見直しや設備増強を行い、効率化で負荷を平準化し、計画精度を高め週次変更を最小化する工程改善を進める。
【コスト統制】
R5-3 原価対応①入出庫記録を整備②廃棄を削減③レシピを標準化④仕入先を検討。以上により廃棄ロス削減とコストカットを行う。C社は入出庫記録整備で廃棄削減し、レシピ標準化で使用量を適正化する。これに加え、複数仕入先検討で調達コスト削減し価格交渉を強化する。
R6-4 価格交渉対策①最新材料価格を反映②正確な原価管理制度整備③可視化し共有④提案能力を裏付ける。以上により自社の付加価値を明確にする。C社は材料価格を反映した原価管理でコスト変動を可視化し共有する。これに加え、提案能力や技術力をデータで裏付け、自社付加価値を明確化する事前対策を行う。
【生産DX】
R2-3 IT活用①システムを導入し②データをリアルタイムに一元化③リアルタイム共有④顧客とオンライン化。以上により標準工数を決めて進捗を可視化する。C社は統合システム導入で情報一元化とリアルタイム共有を行う。これに加え、顧客との承認プロセスをオンライン化し、標準工数設定で計画精度を高め進捗を可視化する。
R4-4 DX対応①発注データを取り込み②受注から在庫を一元管理③ペーパーレス化④ルールの明確化。以上を行うチームを設ける。C社はX社発注データを自社システムに取り込み一元管理する。これにより、紙での交換をペーパーレス化し、情報共有ルールを部門横断チームで明確化する。
R6-3 工程DX改善①計画と進捗を可視化②部門間で情報共有③経験見積を止める④標準工数を設定。以上により負荷を平準化する。C社はIT活用で計画と進捗を可視化し情報共有し、経験見積を止め標準工数設定で計画精度を高め、計画変更での負荷を平準化する工程改善を進める。

生産管理=計画+統制5題

Q
R1第3問
X社から求められている新規受託生産の実現に向けたC社の対応について、以下の設問に答えよ。
(設問1)
C社社長の新工場計画についての方針に基づいて、生産性を高める量産加工のための新工場の在り方について120字以内で述べよ。
A

新工場は、X社以外の量産加工も可能な汎用性を持たせ、多様な顧客のニーズに応える柔軟な生産体制とする。これに加え、適切な設備選定と体系的教育を通じ、最小限の要員で早期の工場稼働を実現し、作業標準化と最適工程設計により一人当たり生産性を高める。(120字)

根拠の選択アドバイス

1)加点できる点

社長方針の主要な要素を過不足なく盛り込んでおり、非常に評価できます。「X社以外の量産加工も可能な汎用性を持たせ、多様な顧客のニーズに応える柔軟な生産体制とする」という記述は、将来的な事業拡大を見据えた新工場の方向性を的確に示しています。また、「適切な設備選定と体系的教育を通じ、最小限の要員で早期の工場稼働を実現し、作業標準化と最適工程設計により一人当たり生産性を高める」という点も、最適な設備導入、人材育成、効率的な工程設計という社長の具体的な指示内容を網羅的に捉えており、これらの方針を有機的に結びつけて表現できている点が特に優れています。

2)他に使える根拠

新工場要員の採用に関して「近年の人材採用難に対応して、新工場要員の採用は最小限にとどめ」 という制約があることに触れることで、最小限の要員で早期稼働を目指すことの背景をより明確にできます。また、作業標準化の重要性を強調するにあたり、これまでのC社が「作業者のスキルに頼った加工品質の維持」 であったという現状との対比を明確にすることで、新工場における変革の意義を一層際立たせることが可能です。

Q
R1第3問(設問2)
X社とC社間で外注かんばんを使った後工程引取方式の構築と運用を進めるために、これまで受注ロット生産体制であったC社では生産管理上どのような検討が必要なのか、140字以内で述べよ。
A

C社は、多品種小ロット対応が可能な計画へ移行し、X社量産品とその他加工品の併用管理体制を整え、X社からの内示や外注かんばん情報に基づいて生産計画を見直せる資材調達・在庫管理体制を整える。これに加え、生産情報のデジタル化と両社共有を進め、リアルタイムでの連携ができるよう検討する。(140字)

根拠の選択アドバイス

1)加点できる点

「多品種小ロット対応が可能な計画へ移行し、X社量産品とその他加工品の併用管理体制を整える」という記述は、X社向けの量産品 とC社がこれまで行ってきた多品種少量受注生産 の両方に対応しつつ、両者を併用して管理するという重要な視点を押さえており評価できます。さらに、「X社からの内示や外注かんばん情報に基づいて生産計画を見直せる資材調達・在庫管理体制を整える」という点は、X社からの特定の発注情報 に対応し、C社における従来の材料調達・在庫管理の課題 を解決する具体的な対策として適切です。生産情報のデジタル化と両社共有によるリアルタイム連携の検討も、X社が提案するデータ交換 に対応しており、連携強化への意欲を示すものとして加点できます。

2)他に使える根拠

X社が「外注かんばんの電子データ化などのシステム構築は、X社の全面支援によって行われる予定」 であることに言及することで、C社がデジタル化を進める上で活用できる外部リソースがあることを示し、実現可能性を高める視点を提供できます。また、C社の既存の生産計画が「納期を優先して月ごとに日程計画を作成し、それに基づいて日々の作業が差立てされる」 という点と、X社からの「3カ月前に部品ごとの納品予定内示があり、1カ月ごとに見直しが行われ、納品3日前にX社からC社に届く外注かんばんによって納品が確定する」 という情報の詳細な流れを対比させることで、C社側の生産計画の変更や柔軟な対応がより強く求められることを明確にできるでしょう。

Q
R4第3問
C社の販売先である業務用食器・什器卸売企業からの発注ロットサイズが減少している。また、検討しているホームセンターX社の新規取引でも、1回の発注ロットサイズはさらに小ロットになる。このような顧客企業の発注方法の変化に対応すべきC 社の生産面の対応策を120字以内で述べよ。
A

C社は、プレス加工の長時間段取を短縮し、全工程の生産管理体制を確立して過剰在庫を削減し、多品種小ロットに適した生産体制を整える。これに加え、紙ベースからデジタル化した情報共有への移行を進め、生産業務全体のスピードアップを図る対応をする。(118字)

根拠の選択アドバイス

1)加点できる点

小ロット化という顧客の発注方法の変化 に対し、C社の生産面の主要な課題と対策を的確に提示しています。「プレス加工の長時間段取を短縮し」という点は、C社の生産能力に制約を与えている原因の一つであるプレス加工の段取作業 を直接的に改善する重要な視点です。また、「全工程の生産管理体制を確立して過剰在庫を削減し、多品種小ロットに適した生産体制を整える」という点は、計画がプレス加工のみで他工程が終了順である現状 や、確定受注量以外の在庫保有 といったC社の問題点を克服し、顧客ニーズに応えるための包括的な対策として評価できます。紙ベースの情報共有からデジタル化への移行は、生産業務全体のスピードアップ を図る上で不可欠な要素であり、その優先順位を明確にしている点も良いでしょう。

2)他に使える根拠

ホームセンターX社の新規取引において、「納期は発注日から7日後の設定」 であることや、発注ロットサイズが「かなり小ロットになる」 という具体的な情報を盛り込むことで、C社が対応すべき短納期かつ小ロット生産の厳しさを強調し、対策の緊急性をさらに裏付けられます。また、C社の「プレス加工は、生産能力に制約があり、C社全体の生産進捗に影響している」 という記述を根拠に、段取時間短縮がC社全体の生産性向上にどれほど寄与するかを補足説明することも可能です。

Q
R5第2問
C社の製造部では、コロナ禍で受注量が減少した 2020 年以降の工場稼働の低下による出勤日数調整の影響で、高齢のパート従業員も退職し、最近の増加する受注量の対応に苦慮している。生産面でどのような対応策が必要なのか、100字以内で述べよ。
A

C社は、手作業中心の工程の作業標準化と効率化を進めて生産性を向上し、高齢パート退職による人員不足解消に向け若手の育成を強化し、彼らの多能工化を進めて柔軟な人員配置と安定的な生産体制を確立する対応を行う。(100字)

根拠の選択アドバイス

1)加点できる点

コロナ禍以降の人員状況と受注量増加という背景に対し、C社が直面する課題の本質を捉え、具体的な対応策を提示しています。「手作業中心の工程の作業標準化と効率化を進めて生産性を向上し」という点は、製造工程の多くが汎用調理器具を使った手作業 であるC社にとって、生産性向上の直接的なアプローチとして非常に有効です。また、「高齢パート退職による人員不足解消に向け若手の育成を強化し、彼らの多能工化を進めて柔軟な人員配置と安定的な生産体制を確立する」という記述は、高齢パート従業員の退職 と、若手育成における「製造全体の技術習熟が進んでいない」 という課題を同時に解決しようとするものであり、人員配置の柔軟性を高めることで安定生産を目指すという目標設定が明確で優れています。

2)他に使える根拠

特に「縫製工程は、C社製造工程中最も負荷が大きく時間を要する工程となっている」 という点を具体的に引用することで、作業標準化と多能工化の対象としてこの工程を優先すべきであることを示唆できます。また、若手職人の育成方法が「細分化した作業分担制」 であり、「バッグを一人で製品化するために必要な製造全体の技術習熟が進んでいない」 という問題点を指摘することで、多能工化がこの技術習熟の停滞に対する効果的な解決策となることをより具体的に説明できるでしょう。

Q
R6第2問
コロナ禍以降増加傾向にある受注量に対応するため、C社製造部では工程改善によって生産能力の向上を図る検討を進めている。どのように工程改善を進めるべきか、100字以内で助言せよ。
A

C社は、ボトルネックである製缶工程の能力の改善に向け、作業方法見直しや設備増強による効率化で負荷を平準化し、経験頼りではない計画精度の向上を通じて週次日程計画変更を最小にする工程改善を進める。(96字)

根拠の選択アドバイス

1)加点できる点

受注量増加と納期短縮要請 という状況下で、工程改善の対象と具体的なアプローチを的確に示しています。「ボトルネックである製缶工程の能力の改善」という点は、「製缶工程の残業や休日出勤が多く、納期対応のため週次日程計画表の変更が常態化している」 という記述から、製缶工程がC社の生産能力の制約となっていることを正しく特定しており、改善の優先順位が明確です。また、「作業方法見直しや設備増強による効率化で負荷を平準化し」は、ボトルネック解消に向けた具体的な手段を示しており、効率化と負荷平準化という目的も明確です。さらに、「経験頼りではない計画精度の向上を通じて週次日程計画変更を最小にする」という提言は、経験に基づく工数見積もり の問題点を改善し、計画の安定化を図るという根本的な解決策を示しており、高く評価できます。

2)他に使える根拠

「大日程計画や週次日程計画などの工程管理の混乱が生じている」 という製造部全体の課題に触れることで、製缶工程の改善が全体の工程管理の安定化に波及する効果を補足説明できます。また、前工程の機械加工や後工程の組立では残業や休日出勤が少ない という点から、製缶工程のみが過負荷状態にあることを裏付け、この工程への集中投資の妥当性をさらに強化することも可能です。

コスト&原価管理から2題

Q
R5第3問
C社では、最近の材料価格高騰の影響が大きく、付加価値が高い製品を販売しているものの、収益性の低下が生じている。どのような対応策が必要なのか、120字以内で述べよ。
A

C社は、資材や食材の入出庫記録を整備して廃棄を削減し、メモ程度のレシピを標準化して材料使用量を適正化する。これに加え、複数仕入れ先の検討を通じて調達コスト削減を図り、和食・洋食総菜などの高付加価値製の価格転嫁交渉を強化し、収益性の低下を防ぐ。(120字)

根拠の選択アドバイス

1)加点できる点

材料価格高騰による収益性低下 という課題に対し、コスト削減と価格戦略の両面から多角的な対策を提示しており、非常に評価できます。「資材や食材の入出庫記録を整備して廃棄を削減し、メモ程度のレシピを標準化して材料使用量を適正化する」という点は、入出庫記録の不備やレシピの整理不足 というC社の具体的な問題点を直接解決し、材料ロスを削減して原価を適正化する効果的な対策です。また、「複数仕入れ先の検討を通じて調達コスト削減を図り」は、材料価格高騰への直接的な対応であり、調達先の多様化による交渉力強化という視点があります。さらに、「和食・洋食総菜などの高付加価値製の価格転嫁交渉を強化し、収益性の低下を防ぐ」という点は、高付加価値製品を販売しているC社の特性 を生かした戦略的なアプローチであり、収益改善に直結する重要な施策として評価できます。

2)他に使える根拠

販売先が「材料調達や在庫管理の簡素化などによるコスト低減も目指している」 ことに触れることで、C社が自社のコスト管理を強化することが、顧客との信頼関係構築にも繋がり、価格交渉の際にも理解を得やすくなるという間接的な効果を補足できます。また、長年の取引がある食品商社に月末に定期発注 している現状を踏まえ、複数仕入れ先の検討だけでなく、発注ロットの見直しや発注タイミングの最適化といった、より広範な調達戦略の改善にも言及することで、調達コスト削減策をさらに深化させることが可能です。

Q
R6第4問
C社の顧客企業との契約金額は、最近の材料費や人件費の高騰に対応した見直しは行われているものの、現状のコスト高には対応できていない。今後、顧客企業と価格交渉を円滑に行うための社内の事前対策を120字以内で助言せよ。
A

C社は、最新材料価格を反映して経験頼りにしない正確な工数実績に基づく原価管理制度を整え、コスト変動を数値で可視化し社内共有する。これに加え、搬送機能の提案能力や技術力を客観データで裏付けし、自社の付加価値を明確に示せる社内事前対策を行う。(119字)

根拠の選択アドバイス

1)加点できる点

現状のコスト高に対応できていない契約金額 という課題に対し、価格交渉を円滑に進めるための社内対策として、原価管理の強化と自社の付加価値明確化という二つの柱を立てており、非常に優れています。「最新材料価格を反映して経験頼りにしない正確な工数実績に基づく原価管理制度を整え、コスト変動を数値で可視化し社内共有する」という点は、「経験を基に作成されている」工数見積もり や、現状の契約金額の見積もり方が過去の契約金額を参考にしている という問題点を踏まえ、客観的なデータに基づく原価計算の重要性を的確に指摘しています。また、「搬送機能の提案能力や技術力を客観データで裏付けし、自社の付加価値を明確に示せる社内事前対策を行う」という点は、C社の強みである「搬送機能についての有効な提案」 を数値で裏付け、顧客への説得力を高めるという戦略的なアプローチであり、価格交渉を有利に進めるための有効な手段として高く評価できます。

2)他に使える根拠

見積金額が「営業部員が材料費と社内加工費、その他の経費を合計して算出し、最終契約金額も含め営業部長が決裁している」 とあるため、原価計算の精度向上には営業部だけでなく、設計部や製造部との連携強化も不可欠であることに言及できます。また、C社が「工作機械メーカーや物流機器メーカーが設計、製造、据え付けする加工機械などの工場設備や、自動仕分け機などの物流設備に組み込まれるローラコンベヤや、ベルトコンベヤを受託生産している」 という事業内容から、C社の技術力が顧客の設備全体の生産性向上に貢献していることを具体的に示すデータ収集の必要性も加えることができるでしょう。

最近は意外と少ない生産DX3題

Q
R2第3問
C社社長は、納期遅延対策として社内の IT 化を考えている。C 社の IT 活用について、中小企業診断士としてどのように助言するか、120字以内で述べよ。
A

C社は、受注から据付工事までを統合管理するシステムを導入し、全工程の情報一元化とリアルタイム共有を行う。これに加え、仕様確認・図面承認プロセスを顧客とオンライン化し、標準工数を決めて計画精度を高め進捗を可視化して、遅延特定と早期対応を行う。(120字)

根拠の選択アドバイス

1)加点できる点

C社の大きな悩みである納期遅延 に対し、IT活用による包括的な改善策を提示しており、非常に評価できます。「受注から据付工事までを統合管理するシステムを導入し、全工程の情報一元化とリアルタイム共有を行う」という点は、納期遅延の根本原因が製作前プロセスの長期化 や情報連携の不足にあることを捉え、ITによる全社的な情報統合と可視化という的確なアプローチを示しています。また、「仕様確認・図面承認プロセスを顧客とオンライン化し」という点は、「仕様変更や図面変更などによって顧客とのやりとりが多く発生する」 という問題への直接的な解決策であり、顧客との連携強化によるリードタイム短縮効果が期待できます。さらに、「標準工数を決めて計画精度を高め進捗を可視化して、遅延特定と早期対応を行う」という提言は、工数見積もりの標準化不足 という課題を克服し、計画と統制の精度を高めることで納期遅延の予兆管理と早期対応を可能にする実践的な対策として優れています。

2)他に使える根拠

製造部における「材料・工具運搬」や「歩行」、「打ち合わせ」、「不在」といった不稼働作業が多い ことに触れることで、IT活用による情報共有の効率化がこれらの不稼働時間の削減にも繋がり、製造現場の生産性向上に貢献することを補足できます。特にモニュメント製品で「造形物のイメージの摺合わせに時間を要する場合が多く、図面承認後の製作段階でも打ち合わせが必要な場合がある」 という記述を活用し、顧客とのオンライン化がデザイナーとの綿密なコミュニケーションを効率化し、手戻りを減らす効果を強調することも可能です。

Q
R4第4問
C社社長は、ホームセンター X 社との新規取引を契機として、生産業務の情報の交換と共有についてデジタル化を進め、生産業務のスピードアップを図りたいと考えている。C社で優先すべきデジタル化の内容と、そのための社内活動はどのように進めるべきか、120字以内で述べよ。
A

C社は、X社発注データを自社システムにスムーズに取り込み、受注から在庫までを一元管理する生産管理のデジタル化を行う。これにより、現状の紙での情報交換をペーパーレスにし、情報共有ルールを明確化する部門横断チームを設けて社内活動を加速する。(118字)

根拠の選択アドバイス

1)加点できる点

X社との新規取引を契機としたデジタル化推進 に対し、優先すべき内容と社内活動の両面から具体的かつ実践的な助言を行っています。「X社発注データを自社システムにスムーズに取り込み、受注から在庫までを一元管理する生産管理のデジタル化を行う」という点は、X社からの発注データ(毎週月曜日送付、納期7日後) を効率的に処理し、小ロット・短納期に対応するために不可欠なシステム要件を明確に提示しています。特に「受注から在庫までを一元管理」という範囲設定が適切です。また、「現状の紙での情報交換をペーパーレスにし」という点は、「情報交換と共有はいまだに紙ベースで行われている」 というC社の現状を直接改善する効果的な対策です。さらに、「情報共有ルールを明確化する部門横断チームを設けて社内活動を加速する」という記述は、単なるシステム導入に留まらず、組織横断的な取り組みを通じて業務プロセスの変革と定着を図るという、デジタル化成功の鍵となる組織的アプローチを提案しており、非常に評価できます。

2)他に使える根拠

X社からの発注ロットサイズが「現状のプレス加工製品と比べるとかなり小ロットになる」 ことに触れることで、デジタル化による迅速な情報処理と生産管理の柔軟性向上が、新規取引対応の成功にどれほど重要であるかを強調できます。また、部門横断チームの活動内容として、現行業務プロセスの課題洗い出しや新プロセスの設計、さらには従業員への教育・研修といった具体的な項目に踏み込むことで、より詳細な推進計画を示せるでしょう。

Q
R6第3問 ※設問指示ではないがDXで解答
C 社では、受注量の増加や納期短縮要請などの影響で製造部の工程管理が混乱している。どのように工程管理業務を改善するべきか、その進め方を 100 字以内で助言せよ。
A

C社は、IT活用で計画と進捗を可視化して部門間で情報共有し、経験に頼る工数見積を止めて標準工数設定により余力管理を行い、頻繁な計画変更による製缶工程の負荷を平準化するように工程管理業務を改善する。(98字)

根拠の選択アドバイス

1)加点できる点

受注量増加や納期短縮要請による工程管理の混乱 という課題に対し、IT活用と業務プロセスの改善を組み合わせた多角的なアプローチを提示しています。「IT活用で計画と進捗を可視化して部門間で情報共有し」という点は、IT導入の方向性として情報共有と可視化を挙げ、部門間の連携強化を通じて混乱を解消するという的確なアプローチです。また、「経験に頼る工数見積を止めて標準工数設定により計画精度を高め」は、「経験を基に作成されている」工数見積もり という課題を直接的に解決し、生産計画の信頼性を向上させる本質的な対策として評価できます。さらに、「頻繁な計画変更による製缶工程の負荷を平準化するように工程管理業務を改善する」という点は、「製缶工程の残業や休日出勤が多く、納期対応のため週次日程計画表の変更が常態化している」 というボトルネックを解消するための具体的な方向性を示しており、工程管理の安定化に直結する重要な提言です。

2)他に使える根拠

「大日程計画や週次日程計画などの工程管理の混乱が生じている」 という現状に触れることで、IT活用と標準工数設定が、これらの計画の安定化にどのように貢献するかをより具体的に説明できます。また、顧客からの「納期の短縮を要請されることもあり」 という背景を強調することで、工程管理改善の緊急性を高め、計画精度向上と負荷平準化が顧客満足度向上に繋がるという視点も加えることができるでしょう。

今日のまとめ

R6第2問「工程改善」、R6第3問「工程管理の改善」の切り分け案(フレームワーク)

工程改善切り口フレーム工程管理の改善
工数計画の精度向上や負荷平準化で遅れを未然防止案①工数計画⇔余力管理進捗見える化や余力再配分で遅れを是正
レイアウト、段取り替え、手作業削減など現場プロセスの効率化案②現場⇔管理部門生産計画、帳票運用、進捗管理体制など情報・組織の改善
あらかじめ問題が起きないように潰す(予防)案③予防⇔抑制発生した問題をなんとか抑え込む(防御)
製缶課のボトルネックを発見し能力を増強することで工程全体の停滞を解消し、生産効率と供給能力を高める。例文受注増や納期短縮要請による混乱を生産統制の仕組み改善で収束させ、進捗把握を正確に行い、納期遵守率を高める。
Q
今日の論点で一番悩ましいのは、R6第2問⇔第3問をどのフレームワークで切り分けるか。AIで調べるだけでも候補が3つあり、「正解を1つに決めつけず」「わかっている感を因果で書けば」、最小知識・最小手書き・最短時間でAになるのが「事例Ⅲ」?
A

そう、よせば良いのに、その小さなオツムで覚えた一夜漬けの生産知識を振りかざすから、試験委員に笑われる。そうでなく、120字マス目なら60字×2に切り分けて、ふぞろいの日本語破綻答案を避ければ「Ⅲ」は普通にA評価です。

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