試験委員が本気を出すと手を付けられないほど難化する「Ⅲ」。しかし第1問強みを40字、第2問課題提示を実質60字に揃え、採点作業の生産性重視重視で全員満点です。

作問が毎年自在に変化し、どうにも手の付けられない「事例Ⅲ」。
しかし試験委員は険しい表情で「まだ点差をつけるのは早い」と示し、序盤は全員が拾える問題を配置する意図を匂わせる。
第1問は強み(と弱み)を40字で1文2節にまとめればよく、与件を引用すれば安定得点になる易問として受験者に安心感を与える。
続く第2問では、○○面・××面に分けて各60字を1文2節で整理し、与件を引用して課題を的確に提示できればこれも安定得点が見込める。
このように第1問・第2問は全員が満点近く取れる構成であり、序盤では点差をつけない題意を示し、後半の第3~5問に注力するよう暗に促す。
【今は点差をつけない事例Ⅲ①】第1問強みは40字、第2問課題提示は実質60字×2
自分は弱者と認識し、第1~2問のイージー根拠確実引用に全賭けするのが、隣のふぞのある意味良い所。そこで上位5%の強者戦略では、ふぞでも書けることは無意味と割り切り、第3~5問を先に解いて第1問を後回しです。
情報整理(第1問SWOT)5題
| 設問 | 解答例 | 字数 |
|---|---|---|
| R1第1問 | 強みは、多品種少量の機械加工に対応する技術力を蓄積し、自動車部品メーカーX社との取引を通じ、金属熱処理から機械加工までの一貫生産体制を構築していること。 | 76字 |
| R2第1問 | 強み:技能士資格者が熱処理・機械加工を担い、機械加工から熱処理まで一貫受注生産に対応。 弱み:機械加工部門増強が必要であり、作業者の個人技能に頼る加工から標準化への移行に課題。 | 40字 40字 |
| R3第1問 | 強み:バッグメーカー他からの多チャネル受注と修理受付に対応し、見込在庫を保有し安定供給。 弱み:新製品の企画・開発経験が不足し、生産計画の頻繁な変更により欠品や過剰在庫が生じる。 | 40字 40字 |
| R5第1問 | ホテル料理人経験の工場管理者の生産指導と、製造班ごとに分離された衛生的ゾーニング。 | 40字 |
| R6第1問 | 強みは、社長の工場設備レイアウト設計や搬送機能に関する提案力と、主要部品の製缶・機械加工を内製化していることで、顧客ニーズに合わせた特注品を一貫生産できる点。 | 79字 |
C社の事業変遷を理解した上で、C 社の強みを80字以内で述べよ。
強みは、多品種少量の機械加工に対応する技術力を蓄積し、自動車部品メーカーX社との取引を通じ、金属熱処理から機械加工までの一貫生産体制を構築していること。(76字)
1)加点できる点
C社の事業の中核である「多品種少量の機械加工に対応する技術力」と、「自動車部品メーカーX社との安定的な取引」、そして「金属熱処理から機械加工までの一貫生産体制」を的確に強みとして捉えています。これらの要素は、C社の競争優位性を構成する重要な柱であり、明確に記述されている点は高く評価できます。
2)他に使える根拠
答案をさらに強化するためには、この技術力の具体的な裏付けとして「金属熱処理技能検定試験合格者による熱処理・機械加工の品質保持」という記述を盛り込むことが考えられます。単に技術力があるだけでなく、それを支える「技能士資格を持つベテラン作業者」の存在を明記することで、強みの信頼性がより高まります
C社の⒜強みと⒝弱みを、それぞれ40字以内で述べよ。
強み:技能士資格者が熱処理・機械加工を担い、機械加工から熱処理まで一貫受注生産に対応。(40字)
弱み:機械加工部門増強が必要であり、作業者の個人技能に頼る加工から標準化への移行に課題。(40字)
1)加点できる点
「強み」では、「技能士資格者が熱処理・機械加工を担い」品質を保持している点と、「一貫受注生産に対応」できる体制を明確に指摘しており、C社の技術力と顧客対応力を適切に評価しています。また、「弱み」では、「機械加工部門増強が必要」という具体的なボトルネックと、「作業者の個人技能に頼る加工から標準化への移行に課題」という、属人化に起因する本質的な課題を捉えています。
2)他に使える根拠
「強み」に関して、技能士資格者が「ベテラン作業者を中心に作業が行われ品質が保持されている」点を加えることで、熟練技術に裏打ちされた品質管理を強調できます。また、「弱み」においては、「工場スペースの狭隘化で移動ロスが多い点」を物理的な制約による非効率性として追加することで、課題の具体性が増します。
C社の⒜強みと⒝弱みを、それぞれ40字以内で述べよ。
強み:バッグメーカー他からの多チャネル受注と修理受付に対応し、見込在庫を保有し安定供給。(40字)
弱み:新製品の企画・開発経験が不足し、生産計画の頻繁な変更により欠品や過剰在庫が生じる。(40字)
1)加点できる点
「強み」では、「バッグメーカー他からの多チャネル受注と修理受付に対応」する顧客接点の広さと、「見込在庫を保有し安定供給」できる点を捉えており、顧客サービスと供給安定性の高さを評価できます。一方、「弱み」では、「新製品の企画・開発経験が不足」という将来の成長に向けた課題と、「生産計画の頻繁な変更により欠品や過剰在庫が生じる」という生産管理の具体的な問題を的確に指摘しています。
2)他に使える根拠
「強み」では、「自社ブランド製品の修理受付の窓口」という具体的なサービスを明記し、「繰り返し受注を見越して、受注量よりも多いロットサイズで生産を計画し、納品量以外は在庫保有している」という見込生産の詳細に触れることで、記述に深みが増します。また、「弱み」については、新製品開発力不足が「製品デザイン部門には新製品の企画・開発経験が少ないことに不安がある」という社長の懸念に繋がっていることを加筆すると、課題の背景がより鮮明になります。
C社の生産面の強みを2つ40字以内で述べよ。
ホテル料理人経験の工場管理者の生産指導と、製造班ごとに分離された衛生的ゾーニング。(40字)
1)加点できる点
強みとして「ホテル料理人経験の工場管理者の生産指導」を挙げ、その専門的な背景と指導体制に注目している点が優れています。また、「製造班ごとに分離された衛生的ゾーニング」という物理的な措置を挙げ、食品工場としての安全性を確保する体制に言及している点も、重要な強みとして的確です。
2)他に使える根拠
この強みをさらに具体的に表現するためには、工場管理者の経験がもたらす「高品質な生産マネジメント体制」という成果を明記すると良いでしょう。また、衛生的ゾーニングの目的が「食品衛生上の交差汚染を防ぐ」ことであると追記することで、その施策の意図と重要性がより明確に伝わります。
C社の強みを80字以内で述べよ。
強みは、社長の工場設備レイアウト設計や搬送機能に関する提案力と、主要部品の製缶・機械加工を内製化していることで、顧客ニーズに合わせた特注品を一貫生産できる点。(79字)
1)加点できる点
C社の強みとして「社長の工場設備レイアウト設計や搬送機能に関する提案力」という、社長の専門的な知識と経験に基づく競争優位性を明確に指摘しています。さらに、「主要部品の製缶・機械加工を内製化していること」が、「顧客ニーズに合わせた特注品を一貫生産できる」能力に繋がっているという論理的な記述も高く評価できます。
2)他に使える根拠
社長の提案力について、「X社での工場設備レイアウト設計・工場の生産性向上提案経験」という具体的な経歴を補足することで、その強みの信頼性と深みを増すことができます。また、内製による一貫生産体制は、「顧客の納期要請に応える」という顧客価値に直結する点も加えることで、強みの多面性を表現できます。さらに、この体制を支える「NC加工機等の生産設備」や「採用した技術者」といった要素も、強みの背景として言及可能です。
期待効果(課題提示)7題
「事例Ⅲ」のマス目字数の変化を見ていくと、【60字が最も採点しやすい】と考えている様子がありあり。さらにR4第2問「120字で課題と対応策」で使える課題を2つに絞った点から、60字に3要素を詰め込まず、1文2節の30字×2が試験委員好みとわかる。
| 設問 | 解答例 | 字数 |
|---|---|---|
| R1第2問 | 効果は、X社取引拡大で機械加工品の生産量が約2倍に増加し、生産管理のIT化推進が可能になる点。 リスクは、新工場建設による大幅な能力増強、後工程引取方式への生産管理見直し、人材確保の遅延の懸念がある。 | (100字) |
| R2第2問(設問1) | 問題点:製作前での顧客との仕様・図面摺合せ、特にモニュメント製品のイメージ摺合せに時間を要し、かつ頻繁な変更が発生している点。 対応策:仕様を顧客と早期確定する仕組みを導入し、製作図・施工図作成プロセスのIT化を進め全体のリードタイムを効果的に短縮する。 | (59字) (59字) |
| R2第2問(設問2) | 問題点:作業チーム間の技術力差により高度加工品に対応できるチームが限られ、工程順序や正確な工数見積もりの標準化も未確立な点。 対応策:作業標準を確立し多能工を育成して技術差を解消し、狭いスペースの改善と工程計画見直しで材料・工具運搬等の不稼働作業を減らす。 | 58字 60字 |
| R3第2問 | 課題:月次生産計画の頻繁な変更と計画外過剰生産。 対応策:受注予測精度を向上させて計画変更を極力削減し、小ロット生産体制を構築して繰り返し受注を見越した不要な過剰在庫の保有を抑制する。 | 20字 64字 |
| 課題:縫製工程への負荷集中と若手育成の遅れ。 対応策:熟練職人の多能工化を進めるとともに、若手職人の多工程習熟を計画的に促進し、工程間の負荷を平準化し、生産性向上と品質安定化を図る。 | 19字 64字 | |
| R3第3問 | 製品企画面は、新設された製品デザイン部門の企画開発経験が不足し、多様化するニーズを捉えた製品を継続的に生み出すことが課題。 生産面は、熟練職人に依存する特に縫製工程の生産能力が限界に達し、若手職人の多工程習熟も遅れ、生産体制の強化が課題。 | 61字 57字 |
| R4第1問 | 販売面は、発注の小ロット化と発注元からの設計・仕様変更要請増加への対応が課題。生産面は、金型製作の長期化やプレス加工能力の制約、長時間の段取作業の改善が課題。 | 79字 |
| R4第2問 | 課題は、金型設計での顧客との仕様確認遅延や設計変更による設計業務の混乱と、金型製作熟練技能者の高齢化と若手育成不足を解消すること。対応策は、3DCADによる金型設計のデジタル情報を社内共有し、若手技能者の計画的育成と多能工化を進めること。 | 119字 |
自動車部品メーカーX社からの機械加工の受託生産に応じる場合、C社における生産面での効果とリスクを100字以内で述べよ。
効果は、X社取引拡大で機械加工品の生産量が約2倍に増加し、生産管理のIT化推進が可能になる点。 リスクは、新工場建設による大幅な能力増強、後工程引取方式への生産管理見直し、人材確保の遅延の懸念がある。(100字)
1)加点できる点
「X社取引拡大で機械加工品の生産量が約2倍に増加」「生産管理のIT化推進が可能になる」「新工場建設による大幅な能力増強」、「後工程引取方式への生産管理見直し」、「人材確保の遅延」という、大規模な変革に伴う具体的な懸念事項を漏れなく指摘しており、非常に的確です。
2)他に使える根拠
「効果」については、IT化が「X社の支援で」進められ、「外注かんばんの電子データ化」という具体的な内容が含まれていることを追記することで、より詳細な状況を表現できます。また、「リスク」の記述には、「生産管理見直し」の具体的な側面として、「作業標準化の遅延」も挙げられているため、これを加えることで、より多角的なリスク評価を示すことができます。
C社の大きな悩みとなっている納期遅延について、以下の設問に答えよ。
(設問1)
C社の営業部門で生じている⒜問題点と⒝その対応策について、それぞれ60字以内で述べよ。
問題点:製作前での顧客との仕様・図面摺合せ、特にモニュメント製品のイメージ摺合せに時間を要し、かつ頻繁な変更が発生している点。(59字)
対応策:仕様を顧客と早期確定する仕組みを導入し、製作図・施工図作成プロセスのIT化を進め全体のリードタイムを効果的に短縮する。(59字)
1)加点できる点
問題点として、「製作前プロセスでの顧客との摺合せに時間を要する」点と「頻繁な仕様・図面変更」を的確に指摘し、特に「モニュメント製品のイメージ摺合せが長期化する」という具体例を挙げている点は、与件文の内容をよく理解している証拠であり、高く評価できます。対応策として、問題点に直接的に対応する「仕様の早期確定」と、C社が「納期遅延の根絶」を掲げ「IT化も検討している」 ことを踏まえた「製作図・施工図作成プロセスのIT化によるリードタイム短縮」は、実効性のある助言として加点対象となります。
2)他に使える根拠
問題点の根拠として、現在のプロセスが「契約、図面作成、顧客承認までの製作前プロセスに時間を要して製作期間を十分に確保できない」 ことや、結果として「納期の遅延が生じC社の大きな悩みとなっている」 ことを明示的に盛り込むことで、課題の深刻さをより強調できます。対応策のIT化に関して、既存の「設計には2次元CADを早くから使用している」 ことを踏まえ、具体的なIT化の方向性として「3次元CADの導入によるイメージ摺合せの効率化」や「顧客とのデジタル情報共有システムの構築」といった踏み込んだ助言も検討すると、さらに高評価に繋がりやすいでしょう。
C社の製造部門で生じている⒜問題点と⒝その対応策について、それぞれ60字以内で述べよ。
問題点:作業チーム間の技術力差により高度加工品に対応できるチームが限られ、工程順序や正確な工数見積もりの標準化も未確立な点。(58字)
対応策:作業標準を確立し多能工を育成して技術差を解消し、狭いスペースの改善と工程計画見直しで材料・工具運搬等の不稼働作業を減らす。(60字)
1)加点できる点
問題点として、「各作業チーム間の技術力に差があり、高度な加工技術が必要な製品に対応できるチームが限られる」 ことと、「工程順序や工数見積もりの標準化が未確立」 である点を適切に指摘しており、製造部門の課題を正確に把握していると評価できます。対応策として、これらの問題点に直接的に対応する「作業標準の確立」と「多能工育成による技術差の解消」は非常に有効です。加えて、「狭隘な作業スペースの改善」 と、それに伴う「材料・工具運搬などの不稼働作業の削減」 は、稼働状態調査で明らかになった具体的な不稼働要因 に対応しており、実践的な助言として加点対象となります。
2)他に使える根拠
問題点の根拠として、「溶接・組立工程と研磨工程は加工の難易度などを考慮して各作業チームの振り分けを行っている」 という現状から、技術力差が生産計画の柔軟性を低下させていることを補強できます。対応策の根拠として、「熟練技術者が各班のリーダーとなって作業管理を行う」 といった現状も踏まえ、これらの熟練技術者のノウハウを「作業標準」に落とし込む重要性を明確に示せると、より具体的な改善イメージが伝わります。また、「工場は10年前に改築し、個別受注生産に適した設備や作業スペースのレイアウトに改善したが、最近の加工物の大型化によって狭隘な状態が進んでいる」 という背景情報も、スペース改善の必要性を裏付ける材料となります。
バッグメーカーからの受託生産品の製造工程について、効率化を進める上で必要な⒜課題2つを20字以内で挙げ、それぞれの⒝対応策を80字以内で助言せよ。
課題:月次生産計画の頻繁な変更と計画外過剰生産。(20字)
対応策:受注予測精度を向上させて計画変更を極力削減し、小ロット生産体制を構築して繰り返し受注を見越した不要な過剰在庫の保有を抑制する。(64字)
課題:縫製工程への負荷集中と若手育成の遅れ。(19字)
対応策:熟練職人の多能工化を進めるとともに、若手職人の多工程習熟を計画的に促進し、工程間の負荷を平準化し、生産性向上と品質安定化を図る。(64字)
※当問はこれまで与件内で示した生産上の課題・問題点を自由に指摘させる意欲的作問でしたが、受験者側が自分の得意な対応策を浮かべて課題を決めて点差がつかないオチが付きました。これ以降、このタイプの作問はなし。
1)加点できる点
1つ目の課題として「月次生産計画の頻繁な変更」と「計画外過剰生産」を挙げているのは、「計画立案後の受注内容の変動や特急品の割込みによって月内でもその都度変更される」、また「繰り返し受注を見越して、受注量よりも多いロットサイズで生産を計画し、納品量以外は在庫保有している」 という状況を的確に捉えており、高評価に値します。対応策として「受注予測精度向上による計画変更削減」と「小ロット生産体制構築による過剰在庫抑制」は、課題に直接的に対応し、生産効率化に貢献する実践的な助言として加点対象となります。
2)他に使える根拠
計画変更の要因として、「発注から納品までの期間が1カ月を超える資材もあり、資材欠品が生じた場合、生産計画の変更が必要となる」 という記述も有効な根拠です。対応策に「資材調達リードタイムの短縮」や「適切な資材在庫管理」を盛り込むことで、より包括的な計画変更削減策として厚みが増します。過剰生産の問題に対しては、現在の「生産管理担当者は、繰り返し受注を見越して、受注量よりも多いロットサイズで生産を計画し、納品量以外は在庫保有している」 という具体的な行動に言及することで、改善の必要性をより明確に示せるでしょう。
1)加点できる点
2つ目の課題として「縫製工程への負荷集中」と「若手育成の遅れ」を挙げている点は、与件文中の「C社製造工程中最も負荷が大きく時間を要する工程となっている」 ことと、「製造全体の技術習熟が進んでいない」 という記述を適切に踏まえており、的確な指摘です。対応策として、「熟練職人の多能工化」と「若手職人の多工程習熟の促進」を通じて「工程間の負荷を平準化」し、結果として「生産性向上と品質安定化」を図るというロジックは、課題解決に向けた具体的な方向性を示しており、非常に高く評価できます。
2)他に使える根拠
縫製工程の負荷集中に関して、「自社ブランド製品の生産が計画されると、熟練職人は受託生産品の作業から自社ブランド製品の作業へ移る」 という情報も、受託生産品の効率化を阻害する要因として指摘できます。若手育成の遅れについては、「熟練職人の高齢化が進み、今後退職が予定されている」 という切迫した状況を根拠として追加することで、若手育成の緊急性と重要性を強調できます。また、現在の「細分化した作業分担制で担当作業の習熟を図ろうとしている」 という育成方法が不十分であることにも触れると、新たな育成策の必要性がより明確になります。
C社社長は、自社ブランド製品の開発強化を検討している。この計画を実現するための製品企画面と生産面の課題を120字以内で述べよ。
製品企画面は、新設された製品デザイン部門の企画開発経験が不足し、多様化するニーズを捉えた製品を継続的に生み出すことが課題。(60字)
生産面は、熟練職人に依存する特に縫製工程の生産能力が限界に達し、若手職人の多工程習熟も遅れ、生産体制の強化が課題。(59字)
1)加点できる点
製品企画面の課題として、「新設された製品デザイン部門の企画・開発経験不足」 と、それが引き起こす「多様化する市場ニーズを捉えた製品を継続的に生み出すことの困難さ」を指摘している点は、社長の不安を正確に捉えており高評価です。生産面の課題として、「熟練職人への依存」、特に「縫製工程の生産能力の限界」、そして「若手職人の多工程習熟の遅れ」 を挙げている点は、与件文中の「製造部門の対応にも懸念を抱いている」 という記述に対する具体的な理由として、複数の情報を統合して整理できており、非常に質の高い解答です。
2)他に使える根拠
製品企画面の課題に関して、「新製品は、インターネットのオンライン販売情報などを活用して企画している」 という既存の取り組みがある一方で、「大都市の百貨店や商業ビルに直営店を開設して、自社ブランド製品の販売を拡大しようと検討している」 という将来の目標に触れることで、これまでのオンライン販売中心の企画経験だけでは不十分であるという課題の背景を補強できます。生産面の課題に関しては、「熟練職人の高齢化が進み、今後退職が予定されている」 という事実は、熟練職人依存と若手育成遅れの課題をさらに深刻化させる要素として、解答に含めるとより説得力が増します。また、自社ブランド製品が「熟練職人が縫製、仕上げ加工する高級品」であり、「部分縫製から立体的形状を要求される全体縫製のすべてを一人で製品ごとに熟練職人が担当し、そのほとんどの作業は丁寧な手縫い作業(手作業)で行われる」 という特徴も、熟練職人依存と生産能力限界の根拠として具体的に使えます。
2020年以降今日までの外部経営環境の変化の中で、C社の販売面、生産面の課題を80字以内で述べよ。
販売面は、発注の小ロット化と発注元からの設計・仕様変更要請増加への対応が課題。生産面は、金型製作の長期化やプレス加工能力の制約、長時間の段取作業の改善が課題。(79字)
1)加点できる点
C社が直面する外部環境の変化に伴う課題を、「販売面」「生産面」「発注の小ロット化と発注元からの設計・仕様変更要請増加」、生産面での「金型製作の長期化やプレス加工能力の制約、長時間の段取作業」という指摘は、ソースの情報を的確に抽出し、現状のボトルネックと改善点を明確にしているため高く評価できます。
2)他に使える根拠
答案をさらに充実させるためには、販売面と生産面に共通するより上位の課題として、「新規受注では、新規引合いから量産製品初回納品まで長期化すること」を指摘できます。これは、「プレス加工製品では短納期生産が一般化している」市場環境とのミスマッチを示す重要な情報です。また、小ロット化が特に「ホームセンターX社の新規取引でも、1回の発注ロットサイズはさらに小ロットになる」という具体例を挙げることで、今後の事業展開における課題の深刻さを強調できます。
C社の主力製品であるプレス加工製品の新規受注では、新規引合いから量産製品初回納品まで長期化することがある。しかし、プレス加工製品では短納期生産が一般化している。C 社が新規受注の短納期化を図るための課題とその対応策を120字以内で述べよ。
課題は、金型設計での顧客との仕様確認遅延や設計変更による設計業務の混乱と、金型製作熟練技能者の高齢化と若手育成不足を解消すること。対応策は、3DCADによる金型設計のデジタル情報を社内共有し、若手技能者の計画的育成と多能工化を進めること。(119字)
1)加点できる点
課題として、「金型設計での顧客との仕様確認遅延や設計変更による設計業務の混乱」「金型製作熟練技能者の高齢化と若手育成不足」 という課題も、重要スキルを持つベテランが高齢化している現状を正確に捉えています。対応策として、「3DCADによる金型設計のデジタル情報を社内共有」と「若手技能者の計画的育成と多能工化」は、それぞれの課題に直接対応しており、実効性の高い助言として高く評価できます。
2)他に使える根拠
対応策のデジタル化に関して、「C社の受注から納品に至る社内業務では、各業務でパソコンを活用しているが、情報の交換と共有はいまだに紙ベースで行われている」 という現状に言及することで、「デジタル情報共有」の必要性をより強く主張できます。また、金型製作のベテラン技能者が「金型の修理や改善作業も兼務」 しており、「製品の品質や製造コストに影響を及ぼす重要なスキルが必要」 という記述も、若手育成と多能工化が単なる人手不足対策に留まらない品質・コスト面での重要性を持つことを補強する根拠となります。短納期生産が一般化している外部環境 を改めて強調し、C社も競争力を維持するために短納期化が不可欠であるという視点を加えることも可能です。
今日のまとめ
おぉよくぞそこを見抜いた。「事例Ⅲ」とは主に中小製造業の弱者を救う事例であり、強者が常に勝つとは限らない。そして隣のふぞの問題点は、自らを弱者と認識する力がゼロ以下で、試験合格が目的化したノロマを捕まえノウハウマウントばかりする所。